DaVinci Resolveのグレーディングマニュアル

設問

作品作りなら、色深度10bitで撮影したほうがいい。
8bitの動画でも、グレーディング耐性はある程度もっているようだ。しかし、やはり10bit程度のビット深度がないと、グレーディングすると、ノイズやバウンディング(グラデーションが等高線図のようになる)が出て、すぐに破綻するらしい。4K-29.97fps〔YCbCr 4:2:2/色深度 10bit〕というHDMIクリーン出力をもつ一眼カメラは、2018-02-15時点では、DC-GH5〔Panasonic〕、DC-GH5S〔Panasonic〕ぐらいだと思われる。
H.264コーデックでエンコードした動画をカラーグレーディングする。
やめておいたほうがいい。「グレーディングをする」とは、書き出すときにトランスコード〔再エンコード〕するということ。H.264でエンコードされた動画は、トランスコードする時点で、大きく画質が劣化する。したがって、ProRes〔Apple〕で収録した動画をグレーディングしたほうがいい。

Fusion 8 Studio|必要マシンスペック

[セミナー]ブラックマジックデザイン製品別セッション ~はじめてのBlackmagic Fusion 8 体験編~ - YouTube

Fusion 9 Studio|Fusion 9 Studio有償版|Windows・LinuxにおけるProRes書き出し用ユーティリティになる

さて、業務ユーザーの場合、Windows環境で困るのがProResデータでのやりとりです。ProResファイルを読むことはできても書き出すことができるツールはそれほど多くないのです。ところがブラックマジックデザインのFusion 9 Studio(有償版/33,980円)は、Windows版でもProRes書き出しが可能です。

引用元: 【シリーズ特集】DaVinci Resolve用の編集機を考える①〜林和哉さんの場合 | ビデオSALON.web

中間コーデック

まず「この記事に登場する『コーデック』とは、動画のコーデックであり、音声のコーデックではない」ということを確認しておく。

中間コーデックとは、トランスコード〔再エンコード〕を繰り返しても、画質劣化の少ない業務用のコーデック(ProRes〔Apple〕やDNxHD/DNxHR〔Avid Technology〕など)を意味する。

codec - Google 検索
トランスコード - Google 検索

codecは、co-decに分解でき、coder(符号装置/符号化ソフト)とdecoder(復号装置/復号ソフト)を合成した造語であるようだ。

encode(符号化≒圧縮)とは、動詞化する接頭辞・接尾辞であるen-/-enを、codeに付けた造語と思われる。

de-は否定を表す接頭辞で、「code(符号)でなくするもの」としてdecode(復号≒解凍)という単語が定義されている。

zipやlzhといった圧縮ファイルは、解凍すれば元に戻せる。 こういうのを可逆圧縮という。

反対に、不可逆圧縮というのがある。 これは音声や映像のどこかを間引いて「圧縮」することを意味する。

デジタルのエンコードとは「圧縮」のことを意味し、9割方は「不可逆圧縮」のことを意味する。

例えば、動画のRAWデータをH.264で「エンコード≒圧縮」したら、もはや元には戻らない。 こういうのを「不可逆」という。

H.264、H.265といった高圧縮型の最終消費者用コーデックも「不可逆」である。

ProRes〔Apple〕、DNxHD/DNxHR〔Avid Technology〕といった中間コーデックも「不可逆」である。

オーディオのFLACは、「可逆」の音声コーデックである。

それで、「不可逆圧縮は間引き圧縮」だから、「エンコード≒不可逆圧縮を繰り返せば繰り返すほど、音質・画質はどんどん劣化していく」のである。 この部分が、「アナログにおいて、ダビングを繰り返せば繰り返すほど音質・画質がどんどん劣化していく件」と、きわめてよく似ている。

H.264、H.265といった高圧縮型の最終消費者用コーデックは、この「エンコード≒不可逆圧縮を繰り返せば繰り返すほど、音質・画質はどんどん劣化していく」度合いが顕著で甚だしく、1回・2回とトランスコードすることで容易に劣化する「脆弱なコーデック」である。 こういう状態を、この記事では「トランスコード耐性が低い」と表現している。

ProResやDNxHD/DNxHRは、この「エンコード≒不可逆圧縮を繰り返せば繰り返すほど、音質・画質はどんどん劣化していく」度合いが小さい。 トランスコードを数回以上おこなっても、見た目には画質が劣化していないように見える。 つまり中間コーデックは「トランスコード耐性が高い」のである。

トランスコードする回数は、少なければ少ないほど、高画質・高音質が保持される。

しかし映像制作において、トランスコードは避けることのできない工程である。 だからトランスコード耐性の高いコーデック、つまり、中間コーデックを使わなければならないのである。

ProRes 422 HQ〔220Mbps〕は、けっこうトランスコード耐性の高いコーデックらしい。

エンコードというのは、初回のエンコードを意味する。 ふつうRAWでは動画撮影はおこなわないので、撮影時にその場で初回のエンコードがおこなわれる。 例えば、ProRes 422 HQ〔220Mbps〕で収録する、など。

2回目以降のエンコードは、再エンコード〔トランスコード〕である。 つまり、撮影後のエンコードは、すべてトランスコード〔再エンコード〕なのだ。 だから「トランスコード耐性の高いコーデック」という言い方を、ここではしているのである。


映像撮影後の工程をポストプロダクション(post production:ポスプロ)と総称する。

ポスプロは、概略、(1)映像編集者(film editor)、(2)カラリスト(colorist:映像の色調整の担当者)、(3)MA(Multi Audio:ポストプロダクションにおける音声調整部門/その担当者)の3部門からなる。

ポスプロにおいては、編集・色調整・音声調整が「同じソフトを使って、同じサーバーに同時につながって仕事ができない」こともある。

そうした場合には、特定の工程が終了したさいに、いったん動画クリップを書き出して、次の工程の人に渡す必要がある。 「書き出す」とは、動画クリップをトランスコード〔再エンコード〕することを意味する。

工程が複雑になると、いろいろな担当者の間を、動画クリップが渡り歩くことになる。 そのとき何度も書き出し(トランスコード)を繰り返すことになる。

トランスコードすることによって、容易に画質が劣化するようなコーデックは、映像制作向きではない。 したがって、ProRes〔Apple〕やDNxHD/DNxHR〔Avid Technology〕など、トランスコードによる画質劣化の少ない「中間コーデック」が、映像制作の現場では使われている。

後に述べるように、中間コーデックは、ファイルサイズこそ大きいものの、トランスコード耐性が高く、編集・グレーディング・MAのためのPCに対して、それほど高いマシンパワーを要求しない。 ProRes 422 HQ〔220Mbps〕/4K-60pでも、「Core i7-7700K〔4|Intel HD Graphics 630|91W|LGA1151〕+GeForce〔NVIDIA〕GTX 1080」で編集できるらしい。 現行世代の「Core i7-8700K〔6|Intel UHD Graphics 630|95W|LGA1151〕+GeForce〔NVIDIA〕GTX 1080 Ti」だったら、さらに余裕があるので軽快だろうと思われる。 それでも、PC本体を組むのに20万円台で済むと思われる。 動画編集用のPCは、Thunderboltがマザーボードそのものに搭載されているタイプのマザーボード(具体的にはGIGABYTE社のマザーボード)がよいらしいので、自作にするか、個別注文に応じてくれるBTOショップを自力で見つける必要がある。 PC-Takeは応じてくれそうな感じがしている。

PC-Take - Google 検索

逆にDC-GH5〔Panasonic〕が出力するH.264/4K-60pという高圧縮型のコーデックによる動画ファイルをその場で(ネイティブに)サクサクとデコード(再生)するためには8コアが必要で、現行世代ではCore i7-7820X〔8|-|140W|LGA2066〕という、8700Kよりも上級のプロセッサを要求する。 これでPCを組むと30万円台以上になる。 しかもH.264、H.265はトランスコード耐性が低い。 踏んだり蹴ったりだ。

したがって、DC-GH5を使うにしても「カメラユニットとして使う」にとどめ、DC-GH5のHDMIクリーン出力を映像外部レコーダーにつなぎ、ProRes 422 HQで収録するなどが、無難な撮り方になると思われる。

編集・グレーディングを前提とするならProResまたはDNxHD/DNxHRで収録する

H.264やH.265で収録しても、書き出し(トランスコード〔再エンコード〕)を2回もすると画質が大きく低下するので、思い切った編集ができない。

YouTubeへアップロードすると、さらにもう1回、トランスコード〔再エンコード〕されるので、「元動画が低画質だと、YouTubeにアップロードした段階で、さらに低画質の度合いが高まる」のである。

正式に映像制作を考えている場合、H.264やH.265ではなく、ProRes〔Apple〕やDNxHD/DNxHR〔Avid Technology〕で収録しないといけない。

「何言ってんの? いまの動画フォーマットだって、じゅうぶんきれいじゃん」と思っているとしたら、それは動画を拡大していないから、低画質であることに気づいていないだけ。 デカい画面で見てみなよ。 ガタガタ、ボワボワだから。 そういう低画質な動画は、いくら内容がよくても、低画質であるがゆえに、淘汰(とうた)されていく。 淘汰される作品なら、最初から作る必要はない。

ということは、一眼カメラでも、ビデオカメラでも、カメラが記録フォーマットとして「ProRes」や「DNxHD/DNxHR」が選べるものが好ましい。

あるいは、一眼カメラでも、ビデオカメラでも、カメラがHDMIクリーン出力を搭載しており、「ProRes」や「DNxHD/DNxHR」を搭載した映像外部レコーダーが選べる状態でなければいけない。

「HDMIクリーン出力」の別表現 HDMIクリーン出力とは、液晶ライブビュー画面から、「数値やグラフなど制御にまつわる表示をぜんぶ取り払って、何もないクリーンな、あるいは、クリアな状態の映像出力」を意味する。

HDMIクリア出力〔SONY〕
HDMIクリーン出力〔FUJIFILM〕
HDMIモニタリングスルー〔Panasonic〕
HDMIスルー出力
HDMIパススルー

つまりHDMIクリーン出力を搭載していないカメラは、正式な映像制作には向いていないといえる。 HDMIクリーン出力を惜しみなく搭載しているのはSONYのカメラが筆頭格だろう。

結局、H.264、H.265などの高圧縮コーデックは、「最終消費者に伝送したり、最終消費者が視聴(消費)するためのコーデック」なのであり、この消費用コーデック(H.264やH.265)で収録するのは、映像制作向きではないのだ。

H.264でエンコードされた4K-60pには8コア以上のプロセッサが必要らしい

結論を先に書いておこう。 DC-GH5〔Panasonic〕などでH.264/4K-60pの動画を撮影したとする。 問題なのは「4K-60pというデータ量の多い動画」という部分よりも、それに加えて「H.264という高圧縮のコーデックでエンコードされている」という部分。

高圧縮ファイルをデコードするためには、CPUが膨大な演算をすることになる。

「高圧縮ファイルをデコードする」というくだらないことのために、CPUを働かせ続ける。 電力を消費する。 愚かしいことである。

例えば、「H.264/フルHD-60p(1080p60)」がデコードできていたCPUでも、「H.264/4K-60p(2160p60)」をデコードするのは苦しい。 というのも、フルHDと4Kの面積比が1:4なので、4Kをデコードするための演算量は、フルHDのそれの4倍になるからだ。 「フルHDでは4コアが必要であったものが、4Kでは16コアが必要になる」というふうに単純に考えてみる。 8Kなら64コアだ。 「H.264/4K-60p(2160p60)」をデコードするためにXeonプロセッサを複数搭載したワークステーションを導入するのですか?  そんなもんは、どこかで破綻(はたん)する。

16:9で考えています 2K(フルHD)|1920×1080|2073600ピクセル|1倍
4K|3840×2160|8294400ピクセル|4倍
6K|6016×3384|20358144ピクセル|9.82倍
8K|7680×4320|33177600ピクセル|16倍

画素数の多い動画をH.264やH.265などの高圧縮コーデックでエンコードして、その動画ファイルを編集しようという根性が最初から間違っているのだろう。

動画編集の過程で、いちいちH.264やH.265をデコードする必要がある。 そのたんびにCPUが演算して熱を発生させ、電力を消費しまくる。 あほらしい。

新しいコーデックを開発するとしても、「間引いて圧縮する」という大枠の内側でゴニョゴニョやっているかぎり、音質・画質は、トランスコード〔再エンコード〕するたんびに劣化するだけである。 そういうコーデックだったら、もはや必要とされていないと思う。

例えば、H.265という高圧縮コーデックでインターネット配信・放送として伝送できたとしても、端末側でH.265のファイルをデコードしなければならない。 そのとき、どれだけの演算量が必要となり、どれだけの電力が必要となるか?  演算量を増やすより、ストレージ容量を飛躍的に向上させる側に、ブレイクスルーがあるような気がする。

H.265の動画ファイルを、スマホで再生できるのか? という話だ。 再生できたと仮定しても、スマホの電池は、見る間に減っていくだろう。 それが実用的か? ということだ。

PCなど電力が大量に使える端末は、どんな高圧縮型のコーデックでも、専用チップさえあれば、容易にハードウェアデコードできると思われる。 PCには、「CPUに内蔵された機能」「グラフィックボードに付加された機能」として、「H.265ハードウェアデコーダー」のようなものは、「すでにある」のか「いま作っている」のか知らないけれども、どちらにしても、やがて普及するのだと思う。

問題なのは、「どんなスマホでもH.265がデコードできる環境が、2~3年で作れるか?」という点だと思う。

そちらを考えるより、ストレージ容量を増やす工夫をしたほうが近道であるような感じがする。 水晶など「大容量ストレージとして利用できる『半導体チップ以外の物質』」が隠蔽(いんぺい)されているように感じる。

そもそもH.264やH.265などの高圧縮コーデックは、トランスコード耐性が低く、トランスコードを2回もすれば、すぐに低画質になるので、動画編集には向いていない。 だとするならば、「編集することを前提としている4K動画をH.264で撮影するというのは、バカか、オマエは?」ということになる。

もちろん、日常の軽い動画撮影なら、4K動画をH.264で撮影するのでもいいだろうけれども、「作品」を撮る場合には、そういう考え方では駄目だ。

そして、ProRes 422 HQ〔220Mbps〕でエンコードされた4K-60pの動画でも、Core i7-7700K〔4|Intel HD Graphics 630|91W|LGA1151〕とGeForce〔NVIDIA〕GTX 1080のPCで編集できるのこと。 この程度のPCなら、もしかしたら、20万円を切るかも。 かなり経済的だ。

[セミナー]ブラックマジックデザイン製品別セッション  DaVinci Resolve で快適カラーグレーディング ~自作ワークステーション講座編~ - YouTube

ProRes 422 HQは4K-60pの動画でも、PCにそこまでハイスペックを要求しない。

Core i7-7700K(4コア)は、現世代のプロセッサでいえば、Core i7-8700K〔6|Intel UHD Graphics 630|95W|LGA1151〕ということになる。 Core i7-8700Kは6コアに増えているから、ProRes 422 HQの4K-60pの動画でも、余裕のよっちゃんだろう。

Core i7-8700K+GTX 1080 Tiという、「LGA1151ソケットのフラッグシップモデルであるプロセッサ」と「GTXシリーズのフラッグシップモデルであるグラフィックボード」でPCを組んでおけば、ProRes 422 HQの4K-60pの動画は余裕のよっちゃんだ。

Core i7-8700KならIntel Quick Sync Videoが使える最上位のプロセッサなので、EDIUS Pro〔Grass Valley〕を使う場合でも、このCore i7-8700K+GTX 1080 Tiでいける。

たぶん、この「Core i7-8700K+GTX 1080 Ti」が1つの正解だろう。

後出のFusion 9 Studio〔Blackmagic Design〕を使う場合でも、CPUではなく、グラフィックボードの強化が効果的らしい。

そして、DaVinci ResolveやFusionの場合、SLI(Scalable Link Interface:グラフィックボードの2枚差し規格)でグラフィックボード2枚つなぐ必要はない。 よく調べる必要があるけれども、型番が違っても、それぞれのグラフィックボードにレンダリング処理を割り振って処理させ・統合するらしい。 これは要調査。

DaVinci ResolveやFusionの場合、「グラフィックボードの多いほうが勝ち」みたいな感じなので、PCI Expressスロットの多いグラフィックボードを選び、PCI Expressスロットが4列あったら、できるだけ4列をすべてグラフィックボードに使ったほうが、レンダリングがサクサクいくらしい。

それゆえ、キャプチャーボードや10bitカラーのモニター出力を担う機材は、PCI Expressスロットを使わずに、Thunderboltで外部のユニットで処理させたほうがいいらしい。

UltraStudio | Blackmagic Design

つまりPCI Expressスロットを使わないで、多くの機材をつなげるためには、Thunderboltがないと話にならない。 Thunderboltをマザーボードそれ自体に装備しているのは、GIGABYTE社のマザーボードであるらしく、GIGABYTE社のThunderbolt搭載のマザーボードを使って自作したほうがいいらしい。

そして、PCのケース内は高い発熱が考えられるので、「フロントにφ12cmのケースファン」かつ「リアにφ12cmのケースファン」という、風通しのよい筐体であらねばならず、そうなるとフルタワー型のケースになる。 デカくて邪魔くさいけれども、これは仕方がない。

ただし「Core i7-8700K+GTX 1080 Ti」で、グラフィックボードの増設をそこまでおこなわない場合、ミドルタワーでもよいような気がする。 その場合でも、前後に12センチのケースファンは装備したほうがいい。 冷やさないと、GPUやGPUは、勝手に演算能力を低くするらしいので、とにかく冷却第一で考えなければならない。

「Core i7-8700K+GTX 1080 Ti」というのは、ゲーミングPCの典型的なスペックである。 だから、ゲーミングPCの中から、特に冷却性能を重視したタイプを選べば、DaVinci ResolveやFusionが使えるPCになる。

ただし、GIGABYTE社の「Thunderboltの機能を内蔵したマザーボード」が、より理想的だということだ。 出来合いのゲーミングPCを買うのではなく、やはり「半自作」みたいなことになる可能性がある。

4K動画編集に最適なコーデック、PCなどが、まだ確定されていない感じなので、当面は「半自作」みたいなことになるだろう。

さて、業務ユーザーの場合、Windows環境で困るのがProResデータでのやりとりです。ProResファイルを読むことはできても書き出すことができるツールはそれほど多くないのです。ところがブラックマジックデザインのFusion 9 Studio(有償版/33,980円)は、Windows版でもProRes書き出しが可能です。

引用元: 【シリーズ特集】DaVinci Resolve用の編集機を考える①〜林和哉さんの場合 | ビデオSALON.web


【スペック一覧】デスクトップ向けIntelプロセッサー・ナンバー一覧表 - PC Watch

H.264でエンコードされた4K-60pの動画を編集するには8コア以上のプロセッサが必要らしい。 H.264は高圧縮コーデックであり、H.265はなおさら高圧縮である。 4K-60pは情報量が多いため、H.264、H.265などでエンコードしてしまうと、デコードするだけでも大きな負担がCPUにかかるらしい。

H.264、H.265は、SDカードなど容量が小さいストレージに、動画を無理やり収めたり、インターネットや放送というかたちで動画を伝送するためのコーデックである。 だから「徹底的に圧縮する」ことになり、「解凍するのに、ものすごく手間がかかる(CPUパワーが必要になる)」のである。

他方、ProResは、ファイルサイズは大きいけれども、CPUパワーをそれほど必要としない。 CPUとして大きなパワーを必要とするのは、ProRes 422 HQ〔220Mbps〕などよりも、H.264、H.265などでエンコードされた動画のほうだ。

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Core i7-7700K - Google 検索
Core i7-8700K - Google 検索

[セミナー]ブラックマジックデザイン製品別セッション  DaVinci Resolve で快適カラーグレーディング ~自作ワークステーション講座編~ - YouTube
Core i7-6900K - Google 検索
Core i7-7820X - Google 検索
EDIUS Pro〔Grass Valley〕は、UHD Graphics 630(などIntel CPU内蔵されたGPU)に搭載されているQuick Sync Video(Intel Media SDK Hardware)というハードウェアエンコード/ハードウェアデコードの技術に最適化されている。 EDIUS ProならIntelプロセッサ(しかもCPU内蔵されたGPU搭載)が必須条件。 Intel UHD Graphics 630を搭載している中で、2018-02-15現在、最もハイスペックなCPUは、Core i7-8700K〔6|Intel UHD Graphics 630|95W|LGA1151〕であり、これがLGA1151ソケットのフラッグシップモデル。 8700K以上のグレードのIntelプロセッサ(LGA2066ソケットのプロセッサ)では、CPU内蔵されたGPUが搭載されていないので、EDIUS Proには向いていないので注意。 ProRes 422 HQ〔220Mbps〕の4K-60pまでなら、8700Kで十分らしい。 EDIUS ProにはIntel Quick Sync Videoが必要なので、EDIUS Proを使うならRyzen〔AMD〕は不可。

H.264 ProRes
圧縮率が高い 圧縮率が低い
トランスコード〔再エンコード〕すると画質劣化が激しい トランスコード〔再エンコード〕しても画質劣化が少ない
ファイルサイズが小さい ファイルサイズが巨大
描出に高い演算能力が必要 描出にそこまでの演算能力は必要ない
CPUパワーが大事 ストレージやメモリのスピードが大事
H.264/4K-60pなら
8コア以上のプロセッサが必要
ProRes422 HQ 4K-60pなら
4コア~6コアのプロセッサでよい

ProResで収録するしかない

映像制作をするなら、中間コーデックである「ProRes〔Apple〕」か「DNxHD/DNxHR〔Avid Technology〕」かで撮影することです。

しかし「どの動画編集ソフトでも扱える」などといった汎用性(はんようせい)については、ProResが随一で、DNxHD/DNxHRはProResに遠く及びません。

ProResの汎用性の高さは「異常」です。

映像業界における、この「ProRes一辺倒」は、どんなことがあっても、まず崩れない感じです。

こういうところで戦っても意味がないので、早々にProResを受け入れて、あとは制作に身を入れましょう。

Apple の各 ProRes フォーマットの違い

映像フォーマットは、時代とともに、高画質を目指して発展していくものです。

現在の自分の機材が許す中での「最高画質」で記録しておくことが、後悔のない撮影になると思います。 つまり、ProRes 422 HQ〔220Mbps〕で撮影できるのであれば、ProRes 422 HQで撮影しておくことです。

完パケ〔納品できる状態〈の製品〉〕して、撮影した素材が必要でなくなったら、消せばいいだけです。 HDDも安くなっていますので、ディスク容量をケチるために低画質モードで撮影しないことが大事だと思います。

ハイビットレートの動画は、ファイルサイズが巨大になります。 コピーのスピードを上げる必要があります。 そのためには、FastCopyを利用するのがよいらしいです。

「FastCopy」無料の高速ファイル・コピーツール - 窓の杜ライブラリ

ハイビットレートの動画をSDカードに記録する場合、SDカードは何枚も必要になります。

まとめ

α6500〔SONY〕やα7・α9シリーズ〔SONY〕のHDMIクリーン出力を、映像外部レコーダーを使ってProResコーデックの最高画質で録画する。 それが、最も無難な「高画質一眼動画の撮り方」だと考えられます。

α6500はとくに、解像感のきわめて高い映像を提供してくれます。

You don’t need to buy a Mac only for ProRes encoding|ProRes書き出しだけのためにmacOS機を買う必要なし

映像制作においてProResが中間コーデックの事実上の標準〔デファクトスタンダード〕になっているとしたら、自分が使っている動画編集ソフトにおいて、ProResで書き出しができないと困ります。

Appleが「脆弱性を口実にしてQuickTime for Windowsのサポートを突如として打ち切った(ある種のサイバーテロ)」せいで、QuickTime for Windowsを組み込みモジュールとして利用していたアプリが、軒並み機能不全を起こしました。

QuickTime for Windows サポート打ち切り - Google 検索
Apple QuickTime for Windows サポート終了に伴うDAW弊害まとめ – Digiland (デジランド) 島村楽器のデジタルガジェット情報発信サイト
ダウンロード - QuickTime 7.7.8 for Windows

Mac Proがいつまでたっても抜本的な機能改善をおこなわないせいで、Mac Proは「高額なのに低性能なマシン」になってしまい、新しいMac Proが待ちきれない人は、WindowsやLinuxのワークステーションに移行したことが考えられます。

Appleとしては、macOSユーザーが減り続けている現状にかんしゃくを起こした結果、QuickTime for Windowsのサポートを突如として打ち切った(ある種のサイバーテロ)かのように見えてしまいます。

少なくとも、Appleは「状況に対して無責任」で、「我を通すためならば、みんなが泣くことでも、平気でやるヤツだ」というイメージができあがりました。

ティム・クックは、Appleをつぶすための産業スパイでしょうか?  ティムは、Appleの信用を失墜させるおこないを、ちょいちょい、やっているように思えます。

そもそも、タワー型のシルバーのMac Proを、どうしてゴミ箱型にしたのか?  Mac Proは、プロフェッショナルのユーザーを見放したように見えます。 このときから、歯車が狂ったんですよ。

いまさらタワー型のMac Proを出しても、負け戦になるだけでしょう。 というのも、Appleとしては、「Intelを積んだWindows機」「Intelを積んだLinux機」「AMDを積んだWindows機」「AMDを積んだLinux機」などを相手として、戦わなければならないからです。

コスパとしては、「Intelを積んだLinux機」が安く、さらに安いのが「AMDを積んだLinux機」だと思います。

たくさんのPCを使う用途は、動画やCGのレンダリングでしょう。 それには、安さがとても大事。

「AMDを積んだLinux機」にグラフィックボードとしてRadeonを2枚、4枚と入れて、強力なレンダリング機能をもたせる。 しかも安い。 激安。

こういうものに、Mac Proがコスパの面で勝てるわけがないと思っています。

Mac Proは早々に撤退して、「iMacが最上位機種である」という宣言をしたほうがいい。

カズさん、非課金さんがiMacを買っていたけれども、アホだと思う。

ロマンを追い求めるのであれば、その130万円で、XeonのデュアルCPU、GeForce〔NVIDIA〕GTX 1080 Tiの4枚差しで、電源1500Wとか、そちらの方面をやってもらいたかった。

Windows can encode movies with ProRes by using Fusion 9 Studio.

Linux also can encode movies with ProRes by using Fusion 9 Studio.

You don’t need to buy a Mac only for ProRes encoding.

Blackmagic Designのサポートに電話してうかがってみた。 下記のリンク先の仕様よりも改善されることはあっても、劣化・低下することはない、とのこと。 つまり下記リンク先のテーブルにおいて、カバーされる範囲は広がっても、縮小することはない。

DaVinci_Resolve_12.5_Supported_Codec_List.pdf

現状をまとめると、下表のようになる。 ProRes〔Apple〕の優位性を利用して、Appleは「WindowsやLinuxでProResでの書き出しをさせない」という意地悪政策をおこなっていたように見えるけれども、それはFusion 9 Studio〔Blackmagic Design〕を購入すれば解決できる。 Fusion 9 Studio(=有償版)をWindowsやLinuxにおける「ProResコーデックを使った動画書き出し用ユーティリティ」として利用することも可能。 これはBlackmagic Designのサポートの人がおっしゃっていた。

結局、DaVinci Resolve 14 Studio〔Blackmagic Design〕という有償版、Fusion 9 Studio〔Blackmagic Design〕という有償版。 この2つの有償版で8万円弱で買ってしまえば、Windows上でも、Linux上でも、動画編集、グレーディング、MA(音声調整)、エフェクトといった、動画制作の主要部分を一括してまかない、かつ、ProResで書き出すことができる環境が整う。

映像制作業者の方(Windowsユーザー)が、ProResでの納品を顧客から要求されることがあるせいで、Mac miniで何時間もかけてProResファイルを書き出していたらしい。 それをするより、Fusion 9 Studioを4万円弱で買って、WindowsまたはLinuxをインストールした、強力なPC(プロセッサ)で書き出したほうが早い。

―― Price Windows 8 / 10
ProRes Encode
Windows 8 / 10
DNxHD/DNxHR Encode
Linux
ProRes Encode
Linux
DNxHD/DNxHR Encode
macOS X
ProRes Encode
macOS X
DNxHD/DNxHR Encode
DaVinciResolve 14 FREE No Yes Yes but need Advanced Panel Dongle Yes Yes Yes
DaVinciResolve 14 Studio PAYED No Yes Yes but need Advanced Panel Dongle Yes Yes Yes
Fusion 9 FREE No Yes No Yes Yes Yes
Fusion 9 Studio PAYED Yes Yes Yes Yes Yes Yes

DaVinci Resolve 14のマニュアル本を買った(Kindleで1000円ぐらい)

無償のマニュアルがある|本を買うことは必須ではない DaVinci_Resolve_14_Reference_Manual.pdf

日本語化されているのは古いマニュアルだけみたいだ。
DaVinci_Resolve_12_Reference_Manual.pdf

「x Copying the Lesson Files」という部分にURLが貼ってある。

Saccone, Paul. The Definitive Guide to DaVinci Resolve 14: Editing, Color and Audio (Blackmagic Design Learning Series) (Kindle の位置No.146-147). Blackmagic Design. Kindle 版.

Amazon | The Definitive Guide to DaVinci Resolve 14: Editing, Color and Audio (Blackmagic Design Learning Series) (English Edition) [Kindle edition] by Paul Saccone | Engineering | Kindleストア

以上の位置にレッスン用の動画のダウンロードURLが貼ってある。 MOVファイルなので、Windowsでは、VLCがないと再生できない。

Official download of VLC media player, the best Open Source player - VideoLAN

コンテナ

動画形式の種類と違い(AVI・MP4・MOV・MPEG・MKV・WMV・FLV・ASF等)【コンテナ】

MP4やMOVといったものは「コンテナ」という「包み紙」にすぎない。 動画のコンテナには、「動画と音声」がペアになって格納されている。

MOVというコンテナに含まれている動画は、「ProResでエンコードされた動画」である場合もあるし、「H.264でエンコードされた動画」である場合もある。

MOVというコンテナに含まれている音声は、AACでエンコードされた音声(.m4a / .m4p)である場合もあれば、リニアPCM(非圧縮)48kHz/24bitの音声(.wav)である場合もある。

「MOVというコンテナに動画と音声が格納されている」ものは、MOVファイルという形式(.mov)をとるけれども、その外見から、中身がわかるようにはなっていない。

それゆえ、下記のようなツール(MediaInfoなど)を使って、中身を調べることもある。

「MediaInfo」複数のメディアファイルの詳細情報を一括調査・表示 - 窓の杜ライブラリ

H.264やH.265の動画は編集できない|書き出すと画質が劣化するから

H.264(高圧縮規格)でエンコードされた動画ファイルの代表がM2TSファイル(AVCHD規格のファイル)である。

それ以外でも、MP4ファイル、MOVファイルの中身が、H.264ででエンコードされた動画ファイルを含んでいることがある。

「AVCHD」規格は、高効率の圧縮符号化技術を用いて、HD(ハイビジョン)信号を記録するハイビジョンデジタルビデオカメラ用に開発された規格です。映像圧縮にはMPEG-4 AVC/H.264方式を、音声にはドルビーデジタル方式、または、リニアPCM方式を採用しています。
MPEG-4 AVC/H.264方式は、従来の画像圧縮方式に比べ、さらに高い圧縮効率を持った優れた方式です。

引用元: ヘルプガイド | AVCHD規格について

H.264でエンコードされた動画ファイルは、書き出し(トランスコード〔再エンコード〕)を1回、2回と重ねると、みるみる画質が劣化していく。

H.264、H.265などは、「最終消費者へ向けて動画を伝送する」「最終消費者が動画を保存する」ためのコーデックなので、トランスコードへの耐性が低すぎるため、映像制作には、まったく向いていない。

H.264、H.265などは、伝送帯域・ストレージ容量などを節約するための「高圧縮・低品質コーデック」であり、音声コーデックでいえば、MP3、AACといった「高圧縮・低品質コーデック」に匹敵するものである。

MP3、AACといった「高圧縮・低品質コーデック」で圧縮された音楽を購入した人は、昨今のハイレゾブームにあたって、音楽の買い直しを迫られている。 やっぱり「圧縮音源は音が悪い」のだ。

「圧縮音源は音が悪い」のと同様に、H.264、H.265などの「圧縮動画は画質が悪い」のである。


これ以降は余談だ。

「音楽を買い直す」とは、「CDのディスク(44.1kHz/16bit)」または「ハイレゾ音源」を買うことを意味する。 その音源をWAV(非圧縮)のまま聞くか、FLAC(可逆圧縮)等に圧縮するか。 そうしておいてからWAVまたはFLACでDAP(Digital Audio Player)を通じて聞くのが一般的なのかもしれない。

AACやMP3といった「高圧縮・低品質コーデック」で圧縮された音楽は、ちゃんとしたオーディオ機器で聞くと、低音質であることがバレてしまう。 だからiTunesとかで何千曲も買った人は、いま泣いている。 「ああ、圧縮音源ごときにムダなお金をつぎこんだなぁ」と。

音楽のライトユーザーはApple Music、Spotifyなどの「定額制の音楽ストリーミングサービス」へと移ってしまった。 圧縮音源ごときを「購入する」という人はいないと思われ、iTunesがいつまで存続するのか疑問である。

これは公然の秘密らしいけれども、Apple Music、Spotifyなどをaudialsで録音してしまうことができるらしい。 そうなると、なおいっそう、圧縮音源ごときを「購入する」という人は、きわめてまれであろう。

Apple Musicから音楽を保存する方法 | Audials 公式サイト

Appleは「iPod Nano」「iPod Shuffle」を廃止して、事実上、DAP(Digital Audio Player)から撤退したようなものである。 iPod Nano、iPod Shuffle、iPod touchなどは、音質以前に、音量が低いので、電車など騒音の多い環境では「音が小さいから聞こえない」というのがある。 ポータブルアンプ(ポタアン)が流行していたのも、スマホやiPod touchの音量が低すぎるせいだと思う。

現在は「ポタアンを使わずに、スマホとDAPを両方持ち歩いている人」が多いと思う。 スマホとポタアンをゴムでまとめてコードでつなぐなんて、面倒くさい。

それに、iPod touchやiPhoneなどには、大容量のWAVやFLACの音源ファイルをたくさん入れることはできない。 「ストレージを64GBから128GBにすると何万円も取る」なんて、Appleが始めた悪習だと思う。

DAPの一部では、256GBのmicroSDカードが2枚装着できる機種もあるわけだから、128GBで何万円なんて、バカバカしい。

iPod touchは、「電話機能のないiPhone」または「小さなiPad」であり、iPod touchで音楽を聞こうという人は少ないように思う。 iPod touchは、スマホの所有が許されていない小中学生のためのゲーム機だと思う。

いずれにしても、「オーディオの世界で、圧縮音源である音楽を売る」という習わしが急激に勢いを失った。

私だったら、好きなアーティストの中古CDを買って、CD研磨サービスに出して、自分でWAVにして聞くだろう。 FLACだと再生機内でのデコード作業があるので、再生機が限定される。 WAVならどの再生機でも再生できるので、WAVのまま聞く。

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アーティストが音質にこだわる人なら、デジタルリマスター版を新規に発売することがある。 昔の曲でも、デジタルリマスター版なら音質が改善されていることが多いので、新規にディスクを買って、自分でWAVにするのが最も確実だろう。

CDクォリティである44.1kHz/16bitでも十分高画質であり、44.1kHz以上にサンプリング周波数を高めても、思ったほど高音質にはならず、ディスク容量をムダに食い潰すだけ、という説もある。 44.1kHzというサンプリング周波数を保持したまま、ビット深度だけ24bitにしたほうが、音声に押し出し感が出るという説もある。

連載『厳選 太鼓判ハイレゾ音源はこれだ!』 第45回 - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】

「サンプリング周波数を高める」というやり方は、あまり好きではない。

 
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