読解力の確立を優先させる

生徒が読解力をすでに獲得していることを前提として、古文問題の解き方を説明する古文教師は多いものです。

ところが、「古文が読めるようになる」という部分を指導できる古文教師は、ほとんどいません。

「古文として、こういうふうに書いてあるのは、こういう意味である」といったように、「翻訳の結果」だけを発表する先生は多い。

しかし、「どうしてそう訳せるのか」を説明できる古文教師は、ほとんどいません。

以下にご紹介する「駿台文庫から出ている関谷浩先生の一連の著作」には、「どうしてそう訳せるのか」が説明されています。

こういう学習参考書は、ほとんどありません。

省略された主語がわかるようになる(万人向き|軽量)

古文解釈はじめの一歩―文法から解釈へ(駿台受験シリーズ)|9784796115100|4796115102

『古文解釈はじめの一歩―文法から解釈へ』は古文読解(古文解釈)の入門書の決定版です。

はじめの一歩古文読解問題集(駿台受験シリーズ)|9784796115117|4796115110

『はじめの一歩古文読解問題集』は『古文解釈はじめの一歩―文法から解釈へ』とペアで使ってください。

省略された主語がわかるようになる(文系向き|本格)

古文解釈の方法(駿台受験シリーズ)|9784796115056|4796115056

文系向きの本格的な古文読解(古文解釈)参考書です。

古文解釈の実践 1(日記・随筆篇)(駿台受験シリーズ)|9784796115070|4796115072

演習書です。

古文解釈の実践 2(説話・物語篇)(駿台受験シリーズ)|9784796115087|4796115080

演習書です。

読み慣れ・解き慣れ

作品の予備知識

現代文de古文|9784880092652|4880092657

口語訳をたくさん読んでおくと入試古文で有利になるのです。高校入試にも使えるかも。

高校古文こういう話 (知的シゲキbooks)|9784908717017|490871701X

高校古文こういう話

頻出出典

頻出出典のアーカイブです。「ストーリーを覚える用」「多読用」に。

土屋の古文100|9784844035152|4844035150

頻出古文(毎年出るシリーズ)|9784816801822|4816801820

毎年出る頻出古典(古文・漢文)(毎年出るシリーズ)|9784816801754|4816801758

古文でやること

読解を定義せよ。
読解とは、文章という語彙リストに登場する順番で、語彙を思い出す(想起する)ゲームでしかない。読解者側からすると、読解とは、「語彙をランダムに思い出す(想起する)ゲームである。
試験の読解を定義せよ。
試験の読解とは、語彙を思い出す「正確さ」と「スピード」を競う、「反射神経ゲーム」でしかない。
思い出すために必要な前提は?
覚えること。そしてそれがすぐに思い出せるように手入れしておくこと。
語彙を覚えていないのに、思い出すことは可能か?
不可能。
古語辞典を引きながら、古文を自力で読解する行為は、有益である。
正しくない。「古語辞典を引きながら、古文を自力で読解する行為」も「英和辞典を引きながら、英文を自力で読解する行為」も、まったく学習効果はない。それは、読解しても語彙の知識が(効率よく)増えることはないからだ。
単語を覚えるよりも、まず生の古文に触れることが大事だ。
正しくない。語彙の知識がしっかりしないうちに読解を始めても、知らない知識を思い出そうとするようなもの。時間・体力の無駄。
数学、理科において、解法を覚えるよりも、まず生の入試問題を自力で解いてみることが大事だ。
正しくない。解法の知識がしっかりしないうちに読解を始めても、知らない知識を思い出そうとするようなもの。時間・体力の無駄。
単語だけを覚えるよりも、フレーズ(句=2語以上の単語の集まり)で覚えたほうが読解力がつく。
正しい。単語で把握するよりも、句で把握したほうが、認知できるスピードと正確さが増大する。
フレーズだけを覚えるよりも、文で覚えたほうが読解力がつく。
正しい。フレーズで把握するよりも、文で把握したほうが、認知できるスピードと正確さが増大する。
読解力を短期間で急激に高める秘策はあるか?
ある。古文そのものを、その文意を把握しながら、丸覚えすること。文章の暗記が最強。それができない場合、文(センテンス)を丸覚えする。それができない場合、句(フレーズ)を丸覚えする。単語(ワード)を単独で丸覚えするのは、最後の手段。できるだけ、長い用例を覚えたほうが、認知のチャンク(人間が1単位と認識する情報単位)が長くなり、速く正確に読める可能性が高まる。
単語をゴロで覚える。
ダメ。単語の音波と、単語がもつ意味を画像にした「写真」とを、連想で結びつける(それが音画結合体)。音画結合体をたくさん覚えていることが、語彙力が高いことを意味する。言語は音声である。ゴロがもつ「意味」が、音画結合体に干渉するので、ゴロで単語を覚えると混乱する。ゴロは、「ゴロを音声言語として脳内再生し、そこから意味を再現する」ので、想起スピードが遅くなり、とても読解に使えた代物ではない。
古文単語で最強の覚え方は?
(1)「多義語なら、それぞれの語義に共通する概念(通底イメージ)を探る・知る」、(2)「通底イメージと、原義・語源とを連想によって結びつける」、(3)「通底イメージを画像化する」、(4)「用例がもつ文意と、イメージとを、画像上で連想連結、または、合成する」。
『マドンナ古文単語230|学研』はダメですか?
取っかかりに利用してもよいでしょう。ただし、用例が「口語訳(現代語)の中に古文単語をはめ込んである特殊な用例」であるため、「句や文で古文を覚える」という目的には合致しません。現代語の用例に古文単語を挿入する用例は、『読解古文単語|和田純一|旺文社』も採用していました。しかし、絶版されています。
古文はセンター試験だけですけれども、古文単語は200語で大丈夫ですか。
センター試験は、どの科目も、平均点で問題の難易度を制御しています。ですので、母集団の得点力が高い科目では、センター試験でも、問題の難易度は高まる傾向があります。古文では、私大文系を目指す受験生が平均点を押し上げますので、センター古文と雖も難しい傾向があります。私大文系を目指す受験生は、古文単語を500語とか600語は覚えています。あとは自分で判断してね。(【雖も】=いえども:漢文)
 
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