センター漢文の準備勉強で「やること」

(1)漢字の訓読みを練習する。これは「英語学習でいう『まず基本熟語・基本単語の知識がないと話にならない』ということ」に匹敵します。
――ここでは「訓読み」と表現しています。「訓読(くんどく)」=「漢文を読み下すこと」だけを意味するのではなく、それをも含めて、「広く漢字をどう訓読みする(和語に読み替える)か」を練習するわけです。
――結局、漢文といっても、「漢字の読み取り練習」の延長線上にしかないわけです。
――漢文常識語とは別に、「幾ふ」を「こいねがふ」と読めるかどうかなど、漢文独特の訓読知識が必要です。 この漢文独特の訓読知識こそが、漢文でおもに求められている知識なのです。 ただし、「ある漢字をどう訓読するか」は、先達が勝手に決めくさったクソルール(恣意的に決められたルール)にすぎません。 「幾ふ」を「こいねがふ」と読める、ということが、「教養」としてどれほど重要なのかといえば、ノミのクソぐらいの価値しかありません。 しかし入試では、そういうことを問うてくるわけです。 漢文は、それぐらい、ケツの穴の小さい科目です。

(2)句法(句形)を用例(白文)とともに覚える。これは「英語学習でいう『まず英語構文の知識がないと話にならない』ということ」に匹敵します。
できれば、書き下し文から用例(白文)が逆再生できるぐらいまで覚える。それが漢文の得点力を増大させる道です。
というのも、センター漢文を10分前後で満点にするためには、チラ見だけで「それ」とわかるぐらい、漢字の羅列(白文)の意味がパッとわかる状態である必要がある。 「チラ見だけでわかる」とは、用例(白文)そのものを丸暗記しているから。 逆にまた、数百回の読解練習をするよりも、書き下し文からの白文再生を練習したほうが、用例(白文)を覚えるのがラク。 これは英語でも同じで、「英語の用例を100回読み返すより、英作文できるように音で用例を覚えるほうが数倍ラクで仕上がりが早い」。

(3)漢文常識語を覚える。「英語学習でいう『結局、試験では単語力が問われている』ということ」に匹敵します。
『漢文早わかり 要点整理(合格新書)|9784806144885|4806144886』の「第26回|漢文常識語」に載っているものを覚えておけば十二分だと思います。

必要最小限のアイテム

漢文ヤマのヤマ パワーアップ版(大学受験超基礎シリーズ)|9784053040299|4053040299

これまで『漢文ヤマのヤマ パワーアップ版』を紹介しなかったのは、やれば実力は付くんだけれども、『漢文ヤマのヤマ パワーアップ版』は分量が多いので挫折しやすいんですよ。 またレイアウトが悪く、「用例」と「書き下し文+通釈」が上下2段組になっていないので、書くことを強要されるわけです。 ただし「これ1冊だけで完結させる」というのなら、『漢文ヤマのヤマ パワーアップ版』は筆答候補に入ります。

『漢文ヤマのヤマ パワーアップ版』は、「演習ドリル」が豊富なので、この部分を問題集として活用するのも1つの手です。

漢文句法マスタードリル(シグマベスト)|9784578245025|4578245020

句法(句形)だけを早く仕上げたい場合、『漢文ヤマのヤマ パワーアップ版』は、やや重たく仕上がりが遅いと思います。 根気のないふつうの学習者の場合、『漢文句法マスタードリル』または『大学入試ぶっつけセンター漢文―最短攻略!!必出句法86』を利用したほうが手っ取り早いでしょう(両方とも飯塚敏夫先生の本)。

『漢文句法マスタードリル』は、中綴じ本になっている別冊解答編が「本編」です。 この別冊解答編には、問題と赤刷りの解答(赤シートで文字が消える)が載っています。 つまり別冊解答編を赤シートで覚え込めば、あんまり書かなくていいわけです。 書くよりも、復習回数を増やすほうが効率的ですよ。

ちなみに、『漢文句法マスタードリル』の姉妹書である『古典文法マスタードリル』(ゆきねこ先生)もまた、別冊解答編を赤シートで覚え込める仕様になっています。 こうした「内容とは直接関係のない工夫」によって、ものすごい時間の短縮が実現できたりします。 内容がよくても、レイアウトなどに工夫のない学習参考書は、できれば避けてください。 それは「早いこと」「効率がよいこと」が大事だから。 結局、試験日という「納期」に間に合わなければ、受験勉強は失敗なんですね。 「完璧」を求めて「納期」に間に合わない。 これが最悪の事態なのですよ。 ってことは、あんまり本格的すぎる勉強は、受験勉強としては失敗を招きやすいわけです。

大学入試ぶっつけセンター漢文―最短攻略!!必出句法86(シグマベスト)|9784578012429|4578012425

より本格的な学習には『漢文句法マスタードリル』ですけれども、より「肩に力を入れない学習」には『大学入試ぶっつけセンター漢文―最短攻略!!必出句法86』です。 好みに応じて、どちらを選択してもいいと思います。

リファレンスと知識のまとめ

漢文早わかり 要点整理(合格新書)|9784806144885|4806144886

『漢文早わかり 要点整理』には、受験漢文に必要なすべての知識が含まれていると思います。 「タテ2段組」「タテ3段組」のように、記憶チェックがしやすいレイアウトになっているので、使いやすいと思います。

『漢文早わかり 要点整理』は、ぜんぶやるのではなく、学習済みの句法(句形)や漢字・漢文常識語をチェックする「TO DOリスト」として利用するに留めます。 センター漢文には分量が多すぎるので。

センター漢文で高得点を目指すための演習書

句法(句形)の演習書

『漢文ヤマのヤマ パワーアップ版』が句法(句形)の演習書になります。 出典、語注が付いており、解説がめちゃめちゃ詳しいですから、「まとまった文章としての漢文」に取り組む前の演習書として、これほどよいものはありません。 『漢文ヤマのヤマ パワーアップ版』が高く評価されているのは、この部分だと思います。 つまり『漢文ヤマのヤマ パワーアップ版』は、「1冊目の漢文参考書」として使うよりは、「2冊目以降の漢文参考書」として使うのが適切なのです。 逆に、句法(句形)だけを真っ先に素早く覚えるだけなら、『漢文句法マスタードリル』または『大学入試ぶっつけセンター漢文―最短攻略!!必出句法86』のほうが向いています。

センター試験へ向けての演習

「語彙」「句法(句形)」の知識に穴がないこと。 この必要条件をしっかりと満たしてください。

「語彙」「句法(句形)」の知識が曖昧なまま、読解演習に入ると、いつまでも「知識がいい加減なまま」で終わり、最終的には、「落としてはならない問題」で落とすことになります。

「語彙」「句法(句形)」の知識が固まっている、という条件下で、問題演習をしたほうが効率的ですよ。

センター漢文で満点を狙う

センター漢文の解法で役立つと思われる本

センター漢文の解法で役立つと思われる本を列挙します。 「センター漢文の句形(句法)や語彙」も、以下に列挙する本に載っているものを自分でノートにまとめて「総合」していけば、自分で作ることができます。

センター試験必勝マニュアル国語(漢文) 改訂版』は過剰対策気味であり、必要ないかもしれません。


漢文についても、音読(素読)を積み重ねている本格派の受験生が最も強いです。 漢文で満点を狙うのは当然ですけれども、問題は「漢文の解答時間をどれだけ短縮するか」ということです。 漢文のプロフェッショナルは、10分前後で満点を取ると思います。 その分、古文、評論、小説に時間を回すことができる。 そこで初めて、8割台が見えてくるのだと思います。 「センター国語は、互いの科目が試験時間のシェアの奪い合いとして連関している」ので、「漢文が超絶得意であることが、解答時間の短縮に直結し、古文をじっくり考えて解くことができる状態をもたらす」といったような構造になっています。 そういう意味で、センター国語は、学力を測っているのではないですね。 学力があっても、試験への適性・耐性がない受験生は、脱落するように作られています。 センター国語は、悪魔の作った試験です。

NEW!

これならわかる復文の要領―漢文学習の裏技―(新典社選書 83)|9784787968333|4787968335

『これならわかる復文の要領』は、「書き下し文」から「白文(漢字だけで構成された表現)」を逆生成する(いわば漢文作文=漢作文をする)ためのノウハウ書/演習書です。

「その言語で作文ができるように訓練する」と、短期間で語学上達が実現できます。 それは「表現そのものを再生記憶として覚え込まなければ、作文ができないから」であり、語学上達は「表現を(音声として)再生記憶レベルまで覚え込む」ことによってもたらされるのです。

「作文をする」という学習ルートは、負荷が高くてもやり遂げられる「根性」のある人の険しいルートですけれども、仕上がりがものすごく早い。 急な坂を駆け上がるような学習方法です。

(1)英語も英作文をすることが、英語上達の最短ルートです。

(2)古文も古文作文をすることが、古文上達の最短ルートです。

(3)漢文も漢文作文をすることが、漢文上達の最短ルートです。

以上のうち(3)を実現できるのが、『これならわかる復文の要領』です。

「作文」をすれば、「学校の古典の教師」「塾・予備校の漢文の講師」の学力を超えた、圧倒的な漢文力を身につけることが可能です。


【関連書籍】:


漢文は、「文化活動」の1つとして、やりたい人が勝手にやればよいと思います。

漢文や古文というクソ科目が存在するために、「立派な職業人として生きてゆくための、例えば、ICT関係などの授業」ができなくなるぐらいなら、漢文や古文は廃止したほうがいい。

体力があり、意識がハッキリした状態で活動できるのは、75歳程度までであり、それ以降は「老後」である。

物心つくのが3歳から12歳までの間だとすると、最長でも12歳から75歳までの63年間に「この一生でやりたいこと」を達成する必要がある。 この63年間に、生まれる前に決めてきた「人生の青写真」(自分のミッション)を終える必要がある。

そのとき、「とりあえず食っていける」ことが大事。 漢文や古文で食ってけるか? 食ってけねえだろ? 

そんな中、漢文や古文といった、「立派な職業人として生きてゆくための知識・技能」に関係ない科目は、早々に廃絶しなければならない。 漢文や古文は、優先順位が低すぎるんだよ。

なになに? 漢文や古文は感性を育てるだと? 

感性を育てるのは「食っていけるようになった後」の問題だよ。 とりま、食ってけるように職能を身につけさせてやんのが「親心」ってぇもんだわな。

漢文や古文の教師は、自分の職域が狭まることを恐れて、多くの児童・生徒の職能教育の邪魔になるような、「漢文や古文」という科目を押し付けようとすることだろう。 しかし、その教師のエゴこそが、感性がはぐくまれていない証拠なんだよ。

大人だったら「自分のエゴを中心とする立場」から物を言うな。 言い換えれば、「立場」から我の強い意見を言うな。

無私の公正な立場から全体を見て物を言えよ。

子供たちを食ってけるようにしてやるために、漢文や古文が必要かよ?  いらねぇだろ、こんな科目。

人生わずか63年。 このタイムリミットがある中、「人生の青写真」(自分のミッション)を実行してゆく場合、優先順位の低いものからカットしていく必要がある。 カットすべき対象の筆頭格が漢文や古文だ。

さらに言えば、今は3次元と5次元が共存している状態だけれども、5次元に移行する魂にとって、語学は無駄な勉強となる。

5次元では、ライトボディ(光の身体)を使って、テレパシーでコミュニケーションを行うので、語学は必要ない。

全訳漢辞海 第四版|9784385140483|4385140480

漢文参考書のネタモト

 
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