「語学」「演算」「空間把握」

小学校・中学校・高等学校の英語・国語・数学・理科・社会の科目内容は、「語学」「演算」「空間把握」という要素に分けることが可能です。

「語学」

私大文系の試験科目は、英語・国語・社会です。

私大文系の試験科目に「演算」「空間把握」の科目は、原則として含まれていません。

ただし歴史上の地図、あるいは、地理における地図では、「空間把握」の要素が入ります。

とはいえ、私大文系は「語学」だけが試験科目だと考えて結構です。

英語・国語・社会は、「用語の暗記を中心とする科目」、いいかえれば、「語学」なのです。

語学については、読み上げソフトを利用し、音声を通じて暗記する方法が、最も合理的な勉強法の1つです。

それとともに、左欄と右欄とを対照させて(貸借対照表のように)、「左欄から右欄を瞬間的に思い出す」「右欄から左欄を瞬間的に思い出す」という、いわゆるクイックレスポンス(quick response)という訓練方法が使えます。

クイックレスポンスは、(同時)通訳者が「語彙をニワカ仕込みで暗記するとき」に用いられる手段です。

このクイックレスポンスにおいて、「和訳→英文」というトレーニングを、特に「瞬間英作文」と言うようです。

語学の学習方法において、(1)「音声教材の活用」と(2)「クイックレスポンス」は、2大要素です。

「音声教材の活用」の中に、「音声教材を耳で聞いて、その音声を単純に覚える」という方法と、「聞いた音声を書き起こす(ディクテーション)」という方法があります。

どちらの方式にも、それぞれのメリット、デメリットがあります。

「音声教材を耳で聞いて、その音声を単純に覚える」という方法は、「勉強時間以外をも勉強時間にすることが可能」という、きわめて合理的・効率的な方法です。

「一太郎」の読み上げソフト「詠太」を活用して、音声教材を自作する環境を整えることをオススメします。

一太郎 · ゆきんこの勉強法 | 自修人

一太郎2017 · ゆきんこの勉強法 | 自修人


理科でも、「生物」「地学」「化学の半分」は、「社会」に近い、「語学」(用語の暗記が中心)の科目です。

そう考えると、英語・国語・社会・理科(「物理」と「化学の一部」を除く)は、すべて「語学」であり、すべて「語彙の暗記」を科目内容の中心とする科目なのです。

いいかえれば、「語学」は「暗記科目」であり、(1)「音声教材の活用」と(2)「クイックレスポンス」によって攻略するべき科目なのです。

成績の悪い生徒ほど、「暗記科目」において「書いて覚える」のが好きですけれども、たいてい覚えられません。

成績の悪い生徒ほど、「暗記科目」において「きれいにノートをまとめる」のが好きですけれども、たいてい覚えられません。

まとめノートを自分で作らないで、市販の書き込み式ノート教材を流用してください。

そして自分で作るのは「クイックレスポンスの対照表」だけにしましょう。

ルーズリーフをタテに2つ折りして、「クイックレスポンスの対照表」を作ってください。

クイックレスポンスを実行することで、実際に用語・語彙をたくさん覚えて、脳を鍛えることを大事にしてください。

「演算」「空間把握」

「演算」「空間把握」は、「数学」「物理」「化学の一部」です。実技4科の中では、技術家庭と美術もここに含まれるでしょう。

この「演算」「空間把握」という領域は、概略、紙の上で実際に数式を変形し、紙の上に実際に作図しなければ上達しません。

まとめノートを自分で作るのは不効率です。

他方、「数学」「物理」「化学の一部」を解いた記録を保存しておくためのノートは、大事にしてください。

どこで失敗したか、どうすれば失敗を回避できたのか。

そこを明らかにするために、きたなく書いた数学ノートでも保存しておいて、失敗したポイントに色ペンでマーキングしておきます。

共通する勉強の順番

「語学」にせよ、「演算」「空間把握」にせよ、そこで用いられる用語(語彙)を、何よりも先に覚えることが必要です。

用語の定義をしっかり覚えないで勉強を始めても、勉強が空回りするだけです。

英語、古文、漢文では、必要最小限の「構文(句形)」「熟語」「単語」を、いの一番に覚えてください。

読解とは、「構文(句形)」「熟語」「単語」といった「語彙」の想起(そうき:思い出すこと)の速さ・正確さを競うゲームですので、語彙増強(語彙を増やす勉強)を、まず一定程度終えてから、読解学習に入る必要があるのです。

歴史なら、歴史用語を取り扱った一問一答問題集を一通り終えて、歴史用語の大半を覚えてしまってから、教科書を読む、あるいは、過去問をはじめとする問題集を解くなどしてください。

現代文でも、「評論用語」「小説用語」を語彙集で一定の程度覚え込んだ後に、読解問題集に取り組みます。

さらに、現代文の評論については、「評論の背景にある思想(近代批判・文明批判など)」を事前に知っておく必要があります。

数学、物理、化学においても、用語の暗記をいの一番に行ってください。

物理、化学については、単位の定義も、しっかり覚える必要があります。

そういう「前もっての手続き」をしっかり詰めて行ってから、数学、物理、化学の演習に入ったほうが効率がよいです。

共通する勉強の姿勢

「語学」にせよ、「演算」「空間把握」にせよ、(1)「知識のない状態から、問題演習を試み、知識不足を実感する」というところを始点にすると効率が上がります。

そして(2)「知識不足を実感した瞬間に、教科書、参考書、別冊解答編などを読む」ことにより、知識を吸い込む状態(負圧のかかった状態)で知識を吸収します。

「演習 → 失敗 → 学習 → 再演習 → 再失敗 → 再学習 → …」といったプロセスで、「足らざるところ」を意図的に作り出してから、急いで知識などを吸収する。その繰り返しで勉強を推進してゆきます。

凡例1|考える・覚える

小学 中学 高校
英語 英語
国語 現代文 現代文
古文 古文
漢文 漢文
算数 数学 数学 I・A 数学 I・A
数学 II・B 数学 II・B
数学 III 数学 III
理科 理科1分野 物理基礎 物理 物理基礎 物理
化学基礎 化学 化学基礎 化学
理科2分野 生物基礎 生物 生物基礎 生物
地学基礎 地学 地学基礎 地学
地理 地理 地理B 地理B
公民 公民 政治・経済 現代社会 政治・経済 現代社会
―― 倫理 倫理
世界史B 世界史B
―― 歴史
歴史 日本史B 日本史B
小学 中学 高校

濃い青紫(考える科目

濃い青紫:考える要素★★★が中心となる。「小学算数」「中学数学」「高校数学」「高校物理(物理基礎・物理)」。

――ただし「考え方の流れ(ストーリー展開)を暗記する」ことが土台になるので、「考え方の流れ(ストーリー展開)を言葉に(=言語化)して、その言葉の音声教材を聞く」という「内職的勉強」によって対処できる余地も大いにあります。

――考える科目は、手を動かして(=記述しながら)考える要素が大きいため、「机について勉強する」しかない、という傾向も、かなり強いと思います。

――この考える科目の勉強時間を確保するためには、ベタな暗記科目を、スキマ時間に「音声教材を聞く」「一問一答問題集を解く」などの「内職的勉強」によって、あらかた終えてしまう必要があると思います。

――職業における専門性の源泉が、この考える科目に、濃密に集まっています。

青紫(覚えて考える科目

 青紫 :暗記科目に考える要素★★が加わる。「高校化学(特に化学(4単位))」。

――暗記科目と考える科目の中間。スキマ時間に「音声教材を聞く」「一問一答問題集を解く」などの「内職的勉強」に、考える要素★★も加える必要がある。

薄い青紫(ほぼ暗記科目

薄い青紫:暗記科目に考える要素★が加わる。ただし、ほぼ暗記科目。「中学理科1分野」「高校化学(特に化学基礎(2単位))」「高校生物(特に生物(4単位))」「高校地学(特に地学(4単位))」「高校地理(地理B)」。

――スキマ時間に「音声教材を聞く」「一問一答問題集を解く」などの「内職的勉強」に、考える要素★も加える必要がある。

クリーム色(ベタな暗記科目

クリーム色:暗記科目。計算を使わない大半の科目が暗記科目であり、暗記科目は語学(語彙を増やすゲーム)にすぎません。

――暗記科目は、スキマ時間に「音声教材を聞く」「一問一答問題集を解く」などの「内職的勉強」だけで、大半の学習を済ませることができる。

――考える科目を抱えている生徒(=理系)はなおさら、ベタな暗記科目を、スキマ時間に「音声教材を聞く」「一問一答問題集を解く」などの「内職的勉強」をこなすだけで、そのあらかたを済ませてしまう工夫をする必要があると思います。

――それは考える科目は、それを習得するのに「長い時間」と「多くの手間」を要するからです。

――ベタな暗記科目まで、わざわざ「机について勉強している」としたら、それは、とてつもなく効率の悪いやり方(=ヒマ人のやり方)をしていることになります。

――ベタな暗記科目ごときに、たくさんの時間・体力を費やしたら、考える科目に回す時間・体力が残らなくなるにきまってる。

――その調子では文系(特に私大文系)に「転落」する危険性がとても高いと思いますので、すぐに意識の転換をする必要があろうかと、私自身は思います。まぁ、あなたの自由ですが。

――「書き込み式ノート教材に書き込んで覚える」というやり方ですら、ユルくて不効率なやり方です。

――「自分でまとめノートを作る」など、不効率の極みです。そういうユルさ・不効率さが累積していって、芳しくない受験結果につながるものなのです。

――暗記科目ごときで、いちいち書くなよ。時間・体力の無駄だ。

――暗記物は、目や耳だけで覚えられるように練習をして、スキマ時間を有効活用できるように「学習者としての体質改善」を試みてください。

――「ノートを自分でまとめるのが自分流だ」「まとめる過程で覚えるから、これがいいんだ」というキミは、試しにそれを貫いてみなさい。きっと後悔するだろう。

――キミには「尺(しゃく:時間の長さ)」の感覚が欠落しているんだよ。この大学に受かるためには、ある期限までに、この参考書を終える必要がある。そういうふうに考えたら、最も効率的な方法を最初から採用して、ロスをできるだけ減らして対応しなければ、どこかの時点で、「このペースで事を進めても、期限内には絶対に間に合わない」ということに気づくことになるだろう。

――キミは油断のかたまりだから、実際に間に合わなくなってから、ようやく気づくタイプだ。しかし人生は経験である。大いに油断して、「ノートを自分でまとめるのが自分流だ」という我を張ってください。そして失敗し、学んでください。いちど爆裂してみなきゃ、心底からわかったことにはならないからね。

――決めたことを頑固に貫くべき場面。自分の至らぬところを知ったら、その瞬間に改める柔軟性(君子豹変す)。その両方を巧みに使い分けることで、自分にとって、最良の結果を引き出してください。

――一般に、低偏差値にあえぐ生徒は、誘惑・欲望に弱い。すぐゲームをする。すぐスマホをいじる。意志が弱い結果として、成績低迷という結果が出ているだけ。

――一般に、低偏差値にあえぐ生徒には、ダメな習慣を、意志の力で断ち切る根性がない。「ノートを自分でまとめるのが自分流だ」「まとめる過程で覚えるから、これがいいんだ」というキミには、「怖いけれども自分が変わってゆく勇気・根性」が欠如している。

――「自己破壊」と「自己の再構築」を何度でも繰り返せる人が、「成長できる人」です。「何年たっても根性なしのまま」「何年たってもアホのまま」では、人生そのものが情けない。オマエは何のために生きているんだ?

――一般に、低偏差値にあえぐ生徒は、エネルギーがないので、自分を変えなくても済むように「逃げる」。あるいは、屁理屈をいって自己を正当化する。イイワケのかたまりだよ。それが頑迷固陋(がんめいころう)な状態の本質なんだね。

――おまえ、いつまでイイワケがましい人生を送っているんだい? サッと変われや、ボケ! 

凡例2|受験に使いやすい・受験に使いにくい

小学 中学 高校
英語 英語
国語 現代文 現代文
古文 古文
漢文 漢文
算数 数学 数学 I・A 数学 I・A
数学 II・B 数学 II・B
数学 III 数学 III
理科 理科1分野 物理基礎 物理 物理基礎 物理
化学基礎 化学 化学基礎 化学
理科2分野 生物基礎 生物 生物基礎 生物
地学基礎 地学 地学基礎 地学
地理 地理 地理B 地理B
公民 公民 政治・経済 現代社会 政治・経済 現代社会
―― 倫理 倫理
世界史B 世界史B
―― 歴史
歴史 日本史B 日本史B
小学 中学 高校

最も薄い灰色(汎用受験科目

最も薄い灰色:受験に使いやすい科目。広範囲です。

2番目に薄い灰色(やや渋い受験科目

2番目に薄い灰色:受験に使いにくい★科目。「地学基礎(2単位)」「政治・経済(2単位)」「倫理(2単位)」。

――地学基礎という科目は、センター試験では大いに使えます。それ以外には、使いづらい印象があります。

――倫政(倫理,政治・経済)は、センター試験では大いに使えます。それ以外でも、それなりに使えそうではありますが、実際には調べてみないとわかりません。

――世界史Aまたは世界史Bは高校課程で必修なので、世界史Bは暗記量が多いけれども、やっぱりそれでも、スキマ時間に「音声教材を聞く」「一問一答問題集を解く」などの「内職的勉強」だけで、大半の学習を済ませる工夫をしながら、世界史Bをコツコツ覚えてゆく、というのが手堅いと思います。というのも、世界史Bは努力を惜しみさえしなければ、高得点が確実に狙えるからです。

――「高校では世界史が必修」「大学入試で世界史Bを使うかもしれない」ということは、中学時代から、あらかじめわかっていたことだろ? 段取りよく準備して、計画的に細かい努力を積み重ねてゆけば、「世界史Bの膨大な暗記量」なんて、屁でもねえよ。アタマがよくないなら、段取りでカバーしよう。

――一般に、「成績の悪い受験生でもいいから、とにかく学生を確保しようとする低偏差値大学」ほど、「現代社会」や「倫政(倫理,政治・経済)」での受験を認める(ハードルを低くする)傾向があります。

――もちろん、「低偏差値大学」=「悪」ではありません。理系で技術が身につく大学なら、低偏差値でも就職がいいです。そういう場合、偏差値で判断しても意味がありません。その大学が「現社」または「倫政」でもOKと言うなら、「現社」または「倫政」で受験すればいいだけです。

――受験が多様化していますので、一般論は成り立ちません。個別具体的に検討してください。

3番目に薄い灰色(渋い受験科目

3番目に薄い灰色:受験に使いにくい★★科目。「生物(4単位)」「地理B(4単位)」。

――「生物基礎・生物」での受験を認める大学等は少なくはありません。問題は「新課程の生物基礎・生物では、信頼できる印刷教材が、ごく少数しか出ていない」という「生物基礎・生物の『科目としての恵まれなさ』」にあります。いきおい、塾・予備校の優秀な講師に頼るしかなくなります。そのため、学費がかさむ傾向があると思われます。

――「地理B」においても、少子化で採算が合わなくなったせいか、「地理参考書から撤退する出版社が多く、地理の良質な参考書は古い、または、存在しない」という印象があります。

4番目に薄い灰色(やめとけ受験科目

4番目に薄い灰色:受験に使いにくい★★★科目。「現代社会(4単位)」。

――現代社会での受験を認める医学部などは少数派と思われます。他方、「英語、国語、現代社会で受験できる大学」は、「そこは本当に大学の名に値するのか」「学費と4年間が無駄にならないか」を再検討なさってください。

黒(アカンやつや

 黒 :受験に使いにくい★★★★科目。「地学(4単位)」。

――地学受験ができる大学・学部はごくごく少ない。

中学受験・高校受験の成功者

中学受験・高校受験の成功者が有利な点

受験算数、高校受験数学は、考える科目です。

小学生・中学生のうちから、考える科目への慣れを培っておくと、高校課程の数学・理科でも圧倒的に有利になります。

ただし、受験算数、高校受験数学も、いわゆる「パターン」という側面がありますので、公文式などで「単に『やり方』に適応・習熟しているだけで、原理から理解しているわけではない」という場合、高校数学、高校物理で馬脚を現すことになるかもしれません。

受験算数、高校受験数学で上位だったあの子が、なぜ私大文系に? ということが、あるようです。

「より抽象度を上げた領域」に入ると、「パターン」に適応してきただけの「器用だけど本質を見ていない生徒」に、「退去命令」が出されるような感じになるみたいです。

逆に、中学受験もせず、ふつうに都道府県立高校に入ったけれども、知らぬ間に数学や物理が得意になり、国公立大学の最難関に合格したりする人もいます。

ここでいいたいことは、「中学受験などで、勉強を早く始めたからといって、それだけで逃げ切るようなことはできない」ということです。

科目の抽象度が上がってゆくと、成績優秀に見えていたあの人も、カンタンに脱落する。

他方、科目の抽象度が上がってゆくと、目立たなかったあの人が、俄然、成績を上げてくる。

科目の抽象度が上がってくると、そういうふうに、「逆転」というか「下克上」というか、そういうふうな珍現象が起こるわけです。

中学受験に成功したぐらいで舞い上がっているそこの厨房! いい気になるんじゃあねえぞ、このタコ!

しかし、いずれにしても、「算数・数学が不得意な状態で、受験上、有利になることは絶対にない」と断言できます。

数学だけは、きばってやっておくんなまし。

暗記科目で中学受験・高校受験に成功した生徒は危険

ベタな暗記科目は、段取りと努力だけで、誰でも得意になることができる科目です。

またボイスレコーダーの活用など、ちょっとした工夫をするだけで、ベタな暗記科目については、短期間で追いつき、追い越すことができます。

他方、算数・数学、物理あたりは、土台に計算力が必要。

計算力をつけるためには、「毎日の走り込み」のような、強い意志力を必要とする学習メニューを、根気強く続ける必要があります。

しかも、抽象度の高い原理・解法を理解・暗記したうえで、さらに解法をスラスラ再生できるぐらいの高い習熟度が必要になる。

このように、算数・数学、物理あたりは、「技能への習熟度」が問われる科目ですから、一朝一夕(いっちょういっせき)では習得できない。そういう性質がきわめて強いわけです。

他方、「段取りと努力だけで、誰でも得意になることができる科目」がベタな暗記科目です。

暗記科目は、「技能への習熟度」とは無関係ですから、短期間でカンタンに習得することができます。

実際、社会や理科(暗記で済む部分)といった暗記科目は、試験直前に詰め込み学習をするだけでも、間に合ったりするのです。

いいかえれば、「暗記だけが得意な人」は、カンタンに逆転されるわけです。

ベタな暗記科目の系統の資格試験も、有資格者が多すぎて、実際には役に立ちません。

一般化すると、ベタな暗記科目は、キャッチアップ(追いつかれること)されやすいのです。

他方、考える科目は、抽象度が高く、しかも「技能への習熟度」が問われる科目ですから、なかなかキャッチアップされません。

ここでは、「競争」という現実の世界で行われている条件に基づいて、環境を設定してみました。

「競争」を肯定しているわけではありません。しかし、実際には、「暗記だけが得意で、特別な技能をもたない人」は、就職・再就職が厳しいということはいえるのです。

だから文系(特に私大文系)は、早稲田・慶應といえども、まったくオススメできないわけです。

例えば、小学生で「歴史が得意」といって調子こいてると、将来的には、「は? それがどうなん? 歴史が得意でも、どうにもならんでしょ?」となりやすいです。

最終的には、ひとさまが考えつかない新しいアイディアが浮かんでくるか否か。そこが大事になってくると思います。

暗記科目の自動化

ベタな暗記科目については、「音声教材の徹底活用」という飛び道具に気づき、実際にその飛び道具を活用した人が有利になります。

さらにいえば、ベタな暗記科目において合理化を実施した結果として、時間・体力が余ります。

この余剰分の時間・体力を、考える科目に対して、しっかりと投入する。

つまり数学・物理・化学を頑張る時間・体力・資金を余らせるために、ベタな暗記科目は合理化を徹底するわけです。

結局、理系の上位校に進学するためには、ベタな暗記科目については、ずいぶんと合理化する必要があるのです。

具体的には、ベタな暗記科目を、スキマ時間に「音声教材を聞く」「一問一答問題集を解く」などの「内職的勉強」によって、あらかた終えてしまう「仕組み作り」をすることです。

「根性」とか「気合い」とかは、「仕組み作り」をしっかりと終えた後に生きてくることです。

「仕組み作り」をすることを渋って、不効率な状態のまま「根性」とか「気合い」とかで乗り切ろうとするキミは、確実に爆死する。

特に音声教材は、まだまだ未発達な領域ですので、音声教材を自作する「仕組み作り」が、ベタな暗記科目の学習を合理化する、1つの大事な柱になると思います。

音声教材を自作するには、「一太郎」の「詠太」が、今のところ、ほぼ唯一の選択肢です。

一太郎 · ゆきんこの勉強法 | 自修人

一太郎2017 · ゆきんこの勉強法 | 自修人

音声教材は、「学習を自動化する切り札」です。

「学習を自動化する切り札」は、最初に切れよ。一太郎を買う金がもったいないとかいってるキミ、あるいは、キミの親は、あとになってから、ものすごく悔やむことになるだろう。

効果的なものは、先に投入しろ! 切り札は最後に出すのではなく、最初に出せ! 失敗は早いうちにしておけ!

勉強の世界とか、インターネットの世界とかは、失敗したって大した資金的な被害はないんだよ。

勉強の世界とか、インターネットの世界など、「観念上の世界」は、ガンガン新しいことにトライして、ガンガン失敗し、失敗によって得られる経験値を増やすことが大事だ。

しかも、失敗を早いうちに済ませておくことが、とても、とても、とても大事だよ。

受験が迫ってきてから失敗に気づいても、手遅れってことになりやすいからね。

「一太郎」の「詠太」がいいらしい、という情報を知ったら、とりあえず、アホみたいに食いつけよ。買ってみろよ。

そういうところでお金を出し渋るヤツは、ろくなことにならん。

とにかく、音声教材を自作することができると、ベタな暗記科目については、塾・予備校もいらねえってことになる。

教育費を大いに節約することができるんだ。

スマホ/タブレットに音声教材を入れておき、防水タイプのBluetoothスピーカーで、入浴中でも、用便中でも、音声教材を聞くわけだよ。

そうすると、クソをしながら、屁をこきながらでも、勉強になるわけさ。

ふつう、屁ぇこきながら勉強なんかできませんからね。

耳で勉強するから、満員電車の中でも、ウォーキングの最中でも、勉強が進むんだよ。

散歩しながら耳で暗記してみなよ。「あの景色と、あの歴史上の人物とが結びつく」など、ものすごく暗記にプラスになるんだよ。

「散歩しながら音声教材を聞く」というのは、かなりオススメです。

小・中学生などで、親に車で塾・予備校への送迎をしてもらっているキミは、車で音声教材を聞くんだよ。

カーナビにBluetoothが付いていれば、スマホとカーナビをBluetoothでペアリングすることによって、カーナビからスマホに収録してある音声教材を聞くことができる。

そうやって工夫することによって、入浴中でも、用便中でも、移動中でも、とにかく、あらゆるスキマ時間に自動的に学習が進行するように「仕込み」を行うんだよ。

それが「学習の自動化」なんだね。

1日5分のクソでも、1年間累積したら、30時間強になる。ちりも積もれば山となる。クソも積もれば山盛りとなる。

音声教材という「学習を自動化する切り札」を、早くから利用し、早くから対策しておけばおくほど、考える科目に取り組む余裕が生まれ、ますます有利になります。

例えば、高校の政治・経済の音声教材を使って、「中学受験の公民分野の勉強をする」「高校受験の公民分野の勉強をする」ということが考えられます。

そうすると、高校課程の学習に入っても、「現代社会」または「政治・経済」の中間・期末テスト対策が必要なくなるわけです。テスト前でも、数学・理科の勉強を続けることができる。余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)なので、さらに受験に有利になります。

こういう好循環に入ってしまえば、上位の大学に合格することは、さほど難しくはないでしょう。

一所懸命に勉強しても意味のない科目

「大学受験に使えない」という意味で

小学地理・中学地理

大学受験では、地理(地理A・地理B)が使いにくいです。

中学受験、高校受験で、地理が得意であっても、大学受験で地理Bを選択するのは、ちょっとお待ちください。

たしかに、理系ならセンター試験で地理Bを選択するというやり方もあります。

しかし、センター試験で高得点が求められる場合には、理系でも世界史Bがオススメです。それは世界史Bが、安定して高得点が狙える科目(ただし暗記量は膨大)だからです。

世界史(世界史A・世界史B)は、高校課程の必修科目です。普通科高校は、たいてい世界史Bを履修するカリキュラムになっています。どうせ中間・期末テスト対策として、世界史Bから逃げられない仕組みになっているのです。

その努力をセンター試験にも生かしたほうが合理的でしょう。

高校課程の地理・歴史では、世界史のほかに、「日本史A・日本史B・地理A・地理B」から1科目を必修選択です。普通科高校は、たいてい日本史Bまたは地理Bからの二者択一です。

小学歴史・中学歴史

世界史(世界史A・世界史B)は、高校課程の必修科目です。普通科高校は、たいてい世界史Bを履修するカリキュラムになっています。

高校課程の地理・歴史では、世界史のほかに、「日本史A・日本史B・地理A・地理B」から1科目を必修選択です。普通科高校は、たいてい日本史Bまたは地理Bからの二者択一です。

ですので、分量が膨大な世界史Bが必修なのに、それに加えて日本史Bを選択するのは、たいへんな苦しみとなるでしょう。

もちろん、国公立の文系などでは、「世界史B+日本史B」という選択パターンもありますが。

小学歴史は、日本史Bのダイジェスト版(内容はスカスカ)です。

中学歴史は、日本史Bのダイジェスト版(内容は薄口しょうゆ=カズクラ)です。中学歴史は、近現代史など、ごく一部に世界史のネタも入っています。

しかし、小学歴史と中学歴史は、概略、「劣化版日本史」でしかありません。

大学受験において、世界史Bと日本史Bとを比較すると、日本史Bのほうが細かいひねった問題が出ます。

これは、多くの学習者が小学歴史と中学歴史とを通じて、日本史を詳しく細かく学んできたので、大学入試の日本史Bでは、並みの出題では点差が開かないのです。

だから大学入試の日本史は、細かい。ひねってある。クソ問題がけっこう多いのです。

しかも日本史の場合、世界史よりも地域が狭いため、世界史との対比において、ネタ切れが著しい。

そのネタ切れの不足分は文化史に求められます。

そもそも文化史は「覚えても意味のない対象」であり、文化史を覚えさせられるのは、賽の河原の石積みのような、地獄の苦しみです。

しかも日本史の文化史では、人名・作品名なども「Aと書いてBと読む(例:夜露死苦)」式のDQNネームのオンパレード。

日本史が好きな人のツラが見てみたいよ。

小学地学・中学地学

大学入試では、地学受験のできる学部・学科が、とても限定されています。

高校課程の今回の新課程からは、大学受験用の地学参考書が、めっきり減りました。

センター試験用の地学基礎は、豊富なのです。

4単位科目の地学の参考書が、壊滅状態なのです。

したがって、大学入試で地学受験をする場合、対策に困るのです。

1990年代のセンター地学の問題が、1つの大きなネタ元になっており、たぶん河合塾・河合出版が、地学の受験情報を豊富に持っていると思います。

いずれにしても、そこまでして地学受験をする意味はないと感じます。

物理・化学がわからないと、大学で単位が取れずに困ることなります。

理系なのに物理を避けるとか、あり得ないから。

 
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