よくわかる英文法―授業の理解から入試対策まで(MY BEST)|9784053036766|4053036763

英文法には、あまり内容がありません。

「総合英語」とか「英文法」とかいうタイトルで売られている本で、分厚いのがあるでしょ?  あれは何をやっているのかというと、語法の領域にまで踏み込んでいるだけ。 どうしてかというと、本を分厚くして立派に見せかけるためです。

それで、語法の領域をカットすると、 『英文法のエッセンス|9784469245981|4469245984』 になります。

その『英文法のエッセンス|9784469245981|4469245984』を高校生向けにしたような感じの参考書が『よくわかる英文法―授業の理解から入試対策まで(MY BEST)|9784053036766|4053036763』です。

『よくわかる英文法―授業の理解から入試対策まで(MY BEST)|9784053036766|4053036763』には、「be動詞を使った疑問文」「一般動詞を使った疑問文」など、中学レベルの内容にも触れてあります。 「中学生」「中学英語に不安のある高校生」に向いています。

『よくわかる英文法―授業の理解から入試対策まで(MY BEST)|9784053036766|4053036763』は、やや本文用紙が分厚くて弾力があり、めくりにくいのが弱点です。

紙が分厚いということは、ページ数が少ないということです。

しかも『よくわかる英文法―授業の理解から入試対策まで(MY BEST)|9784053036766|4053036763』は、レイアウトが余白に富んでおり、描き込みが自由に行えます。

ページ数が少なくて、余白が多い。それは短期間で通読できる、ということです。

『よくわかる英文法―授業の理解から入試対策まで(MY BEST)|9784053036766|4053036763』は、英語に自信がない人に、かなりお勧めです。

よくわかる英文法問題集―授業の理解から入試対策まで(MY BEST)|9784053036841|4053036844

参考書である『よくわかる英文法―授業の理解から入試対策まで(MY BEST)|9784053036766|4053036763』がよかったからといって、その問題集である 『よくわかる英文法問題集―授業の理解から入試対策まで (MY BEST)』 までセットで買うのは、オススメしません。

関係代名詞の章がスッキリしていて読みやすい

関係代名詞をしっかり理解している「まともな人」が書いた英文法書は、きわめて珍しいものです。

そういう「まともな英文法書」の1つが『よくわかる英文法―授業の理解から入試対策まで(MY BEST)|9784053036766|4053036763』です。

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関係代名詞は「文と文をつなげている」わけではない

関係代名詞が「文と文をつなげる」と説明している先生の「総合英語」「英文法書」はカットして結構です。

関係代名詞とつなげているのは、「関係代名詞が指し示している先行詞(せんこうし)」と「関係代名詞がかたちづくっている節(せつ)」との間だけです。

次の(1)(2)(3)は、すべて同じ表現に対しての説明です。 「+」が「つなげている」という部分です。 「つなげている」力は2つあって、「関係代名詞がその先行詞である名詞(句)を指し示す力」と「関係代名詞が導く形容詞節が、その関係代名詞の先行詞である名詞(句)を修飾する力」です。

「代名詞がその先行詞を指示する力」と「形容詞節が名詞節を修飾する力」が合わさって、「+」の部分になっているわけです。

(1)「名詞(句)」+「関係代名詞がかたちづくっている節」

(2)「関係代名詞の先行詞」+「形容詞節」

(3)「被修飾語」+「修飾語」

結局、「形容詞節」という長大な修飾語が、被修飾語である名詞句に対して、後ろから修飾を行う。

そのためには、「形容詞節」を作り出さなければならない。

その「形容詞節」を作り出すためのコマンドが、関係代名詞なのです。

ただし、関係代名詞が「限定用法モード」というモードに入っていないと、関係代名詞が「形容詞節」を作ることはできません。

関係代名詞には、「限定用法モード」と「叙述用法モード」の2つしかなく、どちらかを選択する必要があります(強制的選択制)。

関係代名詞が形容詞節をかたちづくるのは、関係代名詞が「限定用法モード」にある場合だけです。

さて、関係代名詞は、必ず「関係代名詞がかたちづくる節の先頭」に置かれます。

これは水の中でフロート(浮き)がどうやっても浮き上がってくるようなものです。

関係代名詞は節の先頭に必ず浮上する(関係代名詞は浮力をもっている)。

■関係代名詞が節内で主語であるときは、位置が変化しません。

■関係代名詞が節内で目的語(直接目的語・間接目的語の両方)であるときは、位置が変化します。

■関係代名詞が節内で補語であるときは、位置が変化します。

このようにして、関係代名詞が節の先頭に置かれて、節を引率しているように見える。

このことから、「関係代名詞がかたちづくっている節」のことを「関係代名詞がみちびく節」=「関係代名詞が導く節」と表現することが多いです。

関係代名詞が節の先頭に移動するのは、「ここから関係代名詞がかたちづくる節が始まります」という宣言のためです。

それで、関係代名詞は、その先行詞、いいかえれば、関係代名詞が指し示す対象である名詞(句)を指し示している。

逆にいえば、名詞(句)は、関係代名詞から指し示されている。

「被指示語」が「指示語」から「指し示す」という作用を受ける。

それによって「被指示語」と「指示語」とが関係づけられるわけです。 そこが「関係」代名詞と呼ばれる理由です。

関係づけられたことによって、「関係代名詞がかたちづくる形容詞節が、どの名詞(句)を修飾しているのか」が、指定・明示されているわけです。

性・数の一致

性・数の一致を行う言語では、「関係代名詞の先行詞」と「関係代名詞」とが、ともに同じ性・数を表示するため、関係が明白です。

つまり、「関係代名詞がかたちづくる形容詞節」が、いったいどの名詞(句)を修飾しているのか? 

そのことが、性・数の一致を通じて、客観的に明記されているのです。

ただし英語の場合、性・数の一致がありません。

関係代名詞(who、which、that、what)はどれも、単複同形(単数形も複数形も同じ語形)です。

そして英語の名詞・代名詞には、性(せい:ジェンダー)がありません。

したがって、英語の名詞・代名詞は、互いに性・数の一致を行いません。

数の一致を行うのは、いいかえれば、単数形・複数形を兼ね備えている代名詞は、人称代名詞(主格:I、you、he、she、it、we、they)と、「that/those」「this/these」「one/ones」などぐらいです。

例えば、What is this?でも、What are these?でも、whatは単複同形でしょ?

ということで、英語の場合、関係代名詞とその先行詞との間の結びつきは、文意・文脈から勘に頼って判断するしかありません。

大事なことだけまとめます。

(1)関係代名詞は、その先行詞(指示する先=指示される側)と、「指示・被指示」という関係づけによって結びつけられている。

(2)限定用法の関係代名詞は、形容詞節を形成する主体であり、この形容詞節は、関係代名詞がその先行詞とする名詞(句)を修飾する。

(3)関係代名詞は、その先行詞である名詞(句)とつながっているだけであり、「関係代名詞は文と文とをつなぐ」とか、「関係代名詞は接続詞の親戚だ」とか、「関係代名詞は接続詞と代名詞の働きを兼ねる」とか、「関係副詞は接続詞と副詞の働きを兼ねる」とか、説明する英語教師は、おかしい。 「関係代名詞は文と文とをつなぐ」というのは、たしかに英語圏の英文法書に書いてあるけれども、その英語圏の英文法書を書いたネイティブ・スピーカーも、おかしい。

(4)たしかに、関係代名詞の先行詞は、主節の一部をなすので、主節と「関係代名詞がかたちづくっている形容詞節(従属節の一種)」とがつながっているように見える。 見えるだけで、実際には、関係代名詞はその先行詞である名詞(句)としかつながっていない。

(5)「2つの文を関係代名詞でつなげてみよう」とかいう練習問題は、お願いだからやめてほしい。頭が狂うから。

(6)限定用法の関係代名詞を使った文は、外見的には、「2つの文をつなげている」ように見えます。 ただしそれは、外見だけであって、実際には「名詞(句)」をSVXX(節:せつ)という長いいいまわしで修飾したい。 それが関係代名詞を使う趣旨(しゅし:狙い)です。

(7)「関係代名詞の勉強で文の結合練習をする」と、「名詞(句)」をSVXX(節:せつ)という長い形容詞(=形容詞節)によって修飾したいので、限定用法の関係代名詞を使う、という肝心の制度趣旨の部分を生徒に誤解させるわけです。 SVXX(節:せつ)という形式をもつ長い形容詞(形容詞節)によって「名詞(句)」を修飾したい。 例えば、「きのうあなたがレストランで食べた → 料理」では、「名詞(句)」は「料理」です。 形容詞節は「きのうあなたがレストランで食べた →」という部分です。 こういうふうに長い形容詞を作りたいから、関係代名詞(ただし限定用法)を使うのです。

形容詞節は後置修飾を行う

形容詞類 前置修飾 後置修飾 限定用法 叙述用法
ふつうの単語 形容詞
前置詞句 形容詞句 ×
熟語
分詞・不定詞が導く句 × 進行形・受動態・be to不定詞
関係代名詞 形容詞節 × 関係代名詞の継続用法
関係副詞 × 関係副詞の継続用法

「名詞(句)」+「関係代名詞が導く節」は、関係代名詞が限定用法の場合、「被修飾語」+「形容詞節」になります。

「被修飾語」+「形容詞節」において、「被修飾語」である「名詞(句)」は、「形容詞節」によって、後ろから修飾されます。

この「後ろから修飾を行うケース」を後置修飾(こうちしゅうしょく)といいます。

例えば、「この形容詞節は、関係代名詞whichによって導かれ、関係代名詞whichの先行詞である○○を後置修飾している」などのいいまわしを使います。

後ろに置かれた形容詞が、前に置かれた名詞句を修飾するから後置修飾なのです。

「後」ろに「置」かれた形容詞が「修飾」するから「後置修飾」なのです。

逆に前に置かれた形容詞が、後ろに置かれた名詞句を修飾するケースを前置修飾といいます。

私たち日本人が英語を理解するのを阻む「語順として初めて体験する点」は2点あります。

第1が後置修飾。

第2がSVOのように、動詞(述語)が主語の直後に来る語順(動詞型の違い)。

そして後置修飾こそが、英語が理解しづらい第1の理由だと私は考えています。

さらにいえば、後置修飾で最もムズいのは形容詞節なんだよね。

その形容詞節を導く唯一のコマンドが、関係代名詞と関係副詞というもの。

形容詞節を導くのは関係代名詞または関係副詞だけであり、それ以外の語句が形容詞節を導くことはありません。 as、than、butなどは、疑似関係代名詞と呼ばれる「関係代名詞の一種」です。 まぁ、as、than、butなどの細かいことは切り捨てていい。

関係代名詞と関係副詞を合わせて関係詞(かんけいし)と呼んだりすることも多い。

そして、関係代名詞が導く節の中で、関係代名詞が直接目的語のときでも、間接目的語のときでも、補語のときでも、必ず関係代名詞が導く節の先頭に置かれます。

むろん、関係代名詞が導く節の中で、関係代名詞が主語のときは、最初から関係代名詞は、それが導く節の先頭に置かています。

このように、関係代名詞というのは、難しいんですよ。

英文法で最も難しいのが関係代名詞だと思います。

ところが、関係代名詞を説明するとき、「関係代名詞は文と文とをつなぐ」という「変則的な説明」をする先生が多い。

そういう説明は、わかりづらい。

だから英語が不得意になる生徒が出るんだよ。

「関係代名詞は文と文とをつなぐ」という説明をする先生は、「形容詞節」や「後置修飾」といった言葉を使わずに関係代名詞を説明しがち。

しかし限定用法の関係代名詞を説明するのに、「形容詞節」や「後置修飾」といった言葉を使わずに説明しようとしても、正常に説明することができない。

だから関係代名詞、関係副詞のところで、多くの生徒は挫折するわけです。

もともと形容詞節は、後置修飾ができるのみで、前置修飾を行う能力をもちません。 これは英語の仕様ですから、変えることはできません。

ですから「形容詞節」と「後置修飾」は、必ずセットで使われる言葉なのです。

「形容詞節」と「後置修飾」という言葉を避けている「総合英語」「英文法書」は、書いている先生がクルクルパーですから、カットして結構です。

この「形容詞が後ろから修飾する」という語順に、なかなか慣れることができないのが普通でしょう。

そういうことも含めて、総合的な意味で、関係代名詞は日本人にとって難しいわけです。

「総合英語」「英文法書」の良し悪しを判断するときは、関係代名詞の章を見て判断してください。

限定用法・継続用法

「限定用法」=「制限用法」です。

「継続用法」=「非制限用法」です。

「限定用法の関係代名詞」と「限定用法の関係副詞」は、形容詞節を導く主体です。

形容詞節を作りたいから、「限定用法の関係代名詞」と「限定用法の関係副詞」を使うのです。

代名詞が指し示す先の名詞類(名詞、名詞句、名詞節など)を、代名詞の先行詞といいます。

総合英語、英文法書では、「限定用法の関係代名詞」と「限定用法の関係副詞」がみちびく形容詞節から限定用法で修飾される名詞・名詞句を「先行詞」といっています。

ただし「関係代名詞の先行詞」「関係副詞の先行詞」といういいまわしにしたほうが正確になります。

先行詞とは、「指示する能力をもつ語句から、指示される語句」のことです。 被指示語句のことを先行詞と呼んでいるだけです。

ということは、先行詞には必ず、指示語句が伴うわけです。

ですので、先行詞という表現を使うかぎりは、「誰から指示されているのか」をいわないとおかしいわけです。

被害者というからには、加害者がいるわけでしょ? それと同じことだよ。

限定用法の関係代名詞

平たくいえば、「限定用法の関係代名詞」がみちびく形容詞節から、限定用法の形容詞と同じようにして修飾される「被修飾語」のことを、「関係代名詞の先行詞」と呼び習わしているわけです。

「関係代名詞が、その関係代名詞の先行詞を指示する力」によって「関係代名詞」と「その関係代名詞の先行詞」とが関係づけられる。

これによって、「限定用法の関係代名詞」が「みちびいている形容詞節」=「作り上げている形容詞節」が、「その関係代名詞の先行詞」を修飾していることが表示される。

つまり、修飾語と被修飾語との関係性が、「代名詞がその先行詞を指示する力」によって表示されている。

これが「限定用法の関係代名詞」がその先行詞に後置修飾を行う基本原理です。

限定用法の関係副詞

平たくいえば、「限定用法の関係副詞」がみちびく形容詞節から、限定用法の形容詞と同じようにして修飾される「被修飾語」のことを、「関係副詞の先行詞」と呼び習わしているわけです。

「関係副詞が、その関係副詞の先行詞を指示する力」によって「関係副詞」と「その関係副詞の先行詞」とが関係づけられる。

これによって、「限定用法の関係副詞」が「みちびいている形容詞節」=「作り上げている形容詞節」が、「その関係副詞の先行詞」を修飾していることが表示される。

つまり、修飾語と被修飾語との関係性が、「副詞がその先行詞を指示する力」によって表示されている。

これが「限定用法の関係副詞」がその先行詞に後置修飾を行う基本原理です。

「関係副詞がその先行詞をもつ」ということに違和感を感じないキミは鈍感です。これにはカラクリがあります。

「where」を解凍するとat which、in which、to which、on whichなど「前置詞+関係代名詞which」になります。関係副詞の先行詞とは、この関係代名詞whichの先行詞です。 逆にいえば、at which、in which、to which、on whichなどが「場所」を表すとき、それを圧縮すると「where」になるのです。

「when」を解凍するとat which、in which、on whichなど「前置詞+関係代名詞which」になります。関係副詞の先行詞とは、この関係代名詞whichの先行詞です。 逆にいえば、at which、in which、on whichなどが「時」を表すとき、それを圧縮すると「when」になるのです。

「why」を解凍するとfor whichという「前置詞+関係代名詞which」になります。関係副詞の先行詞とは、この関係代名詞whichの先行詞です。

「how」を解凍するとthe way in whichという「先行詞+前置詞+関係代名詞which」になります。関係副詞の先行詞とは、この関係代名詞whichの先行詞です。

結局、関係副詞というのは、「前置詞+関係代名詞which」を1語に縮約したものにすぎません。

例えば、in the boxという前置詞句が副詞としての機能を果たすとき、「この前置詞句は副詞句となっている」といいかえることができます。

この「この前置詞句は副詞句となっている」の「副詞句」が「where」「when」「why」「how」など1語だから(副詞句ではなく)「副詞」と呼んでいるだけです。

「前置詞句が副詞相当になるとき」と同じ現象が「関係副詞・疑問副詞」の中で起こっている。それだけのことです。

関係副詞
理由 態様
where when why how
at which at which ―― ――
in which in which ―― the way
in which
to which ―― ―― ――
on which on which ―― ――
―― ―― for which ――
疑問副詞
理由 態様
where when why how
at what place at what time ―― ――
in what place in what month / week … ―― in what
way
to what place ―― ―― ――
on what place on what day ―― ――
―― ―― for what
reason
――

結局、関係副詞というのは、「格(case)を帯びた関係代名詞which」を1語に縮約したものにすぎません。

前置詞を付けると「格を帯びたこと」になるわけです。

at whichが時の意味を表すとき、それは時格(じかく)を帯びたということになります。

at whichが場所の意味を表すとき、それは所格(しょかく)を帯びたということになります。

for whichについては、特に格の名前は付いていません。

the way in whichについては、特に格の名前は付いていません。

だから総合英語などで、「関係代名詞」と「関係副詞」を並列に扱うのは、ちょっと不合理なのです。

関係代名詞の応用版として関係副詞が存在するだけなのですね。

そして、英語圏の英文法書も含めて、私が「間違っている」と思うのは、「関係代名詞の限定用法」ではなく、「形容詞節の限定用法」だという点です。

形容詞には、修飾語になる用法として「限定用法」というものがあります。「赤い花」の「赤い」など。

「限定用法」とは、ある全体集合の中に部分集合を作る用法のことです。

「花」を全体集合とすると、その中に「赤い花」という部分集合を作る。この作用を「限定」とか「制限」とかいうのです。

平たくいえば、「絞り込み」のことを「限定」とか「制限」とかいうのです。

不動産のネットショップとかでも、「駅から徒歩10分」「3LDK」「駐車場」「エアコン」などの条件にチェックマークを入れて「検索」しますね?  これが「絞り込み」です。

この「絞り込み」とは、「駅から徒歩10分」であるような「アパート」とか、「3LDK」であるような「アパート」といったふうに、条件を増やして、該当する要素を減らしてゆくわけです。 この「条件を増やす」という作用を「限定」とか「制限」とかいうのです。 集合の交わりを作ってゆくわけです。

「赤い花」の「赤い」などが、形容詞の「限定用法」であることはわかったと思います。

同様にして、「赤い花」の「赤い」という部分に文(センテンス)を代入したい。 正確にいいかえれば、「赤い花」の「赤い」という部分に節(クローズ)を代入したい。 こういう場合、「限定用法の関係代名詞」や「限定用法の関係副詞」を使って、「いわば限定用法の形容詞節」を作り上げるわけです。

「きのう私が花屋で買った花」という用例の場合、「きのう私が花屋で買った」が形容詞節です。 文(センテンス)によって「花」という名詞を限定的に修飾しているでしょ?  いろいろな「花」のうち、「きのう私が花屋で買った」という条件を加えて、該当する要素を減らしていますね?  これを限定用法というのです。

形容詞には、補語になる用法として「叙述用法」というものがあります。「花が赤い」の「赤い」など。

こちらについては、「継続用法の関係代名詞」「継続用法の関係副詞」がそれぞれ導く節(補足説明の挿入節)に対応します。

これは一般の説明とは異なりますので、割り切ってくださいね。

私は「関係代名詞」「関係副詞」はともに、「用法に関係なく形容詞節を導く」と思っています。

それで、形容詞とは何かというと、名詞・名詞句・名詞節などの名詞類を「限定」または「叙述」するものだと思っているわけです。

「限定」とは、「絞り込みをかける」ということ。「条件を増やして、該当する要素を減らす作用」のことです。

「叙述」とは、補語として主語を描写したり(SVC文型において)、補語として目的語を描写したり(SVOC文型において)するものです。

「叙述」とは、「継続用法の関係代名詞」が導く「形容詞節?」が「補足説明の挿入節として機能する」ことで、「関係代名詞の先行詞を描写する」ものです。

「叙述」とは、「継続用法の関係副詞」が導く「形容詞節?」が「補足説明の挿入節として機能する」ことで、「関係副詞の先行詞を描写する」ものです。

ここでいいたいことは、形容詞には「限定」と「叙述」があり、それが「単語・句・節」という各レベルでパラレルに展開されているのではないか、ということです(仮説)。

ですから、SVC文型のC、SVOC文型のCは、補語(C)というよりは、叙述語(describer)ではないかと思っているわけです。

同様にして、「継続用法の関係代名詞」が導く「形容詞節?」、あるいは、「継続用法の関係副詞」が導く「形容詞節?」も、叙述語(describer)ではないかと思っているわけです。

そして、複合関係代名詞(-ever)、複合関係副詞(-ever)については、これらは従位接続詞だと見なしたほうがいい。 従位接続詞は、名詞節、または、副詞節を作る主体です。

関係代名詞whatは、whatが内蔵するwhichの先行詞を含み込んだ、「先行詞内蔵型の関係代名詞」です。

関係副詞howについては、「×the way how」といういいかたが禁じられているだけであり、「howに先行詞はない」といういいまわしは誤解を生むのでやめたほうがいい。

「howには先行詞が含まれている(whatと同じ)」と考え、かつ、「the wayの直後にhowは置かれない(共起しない)」というだけのことなのです。

「the wayが先行詞の場合、関係副詞howは常に省略される」と考え、かつ、「the wayの直後にhowは置かれない(共起しない)」というだけのことなのです。

叙述

限定と叙述の違い

限定

限定とは、「条件Aを満たす要素X」という表現。

例えば、「赤い花」は「全体集合である花」の中から「赤い」という条件を満たす花だけを特定する表現。

「条件Aを満たす要素X」の「条件A」に「赤い」を代入して、「要素X」に「花」を代入すると、「赤いを満たす花」という表現になります。

「赤いを満たす花」が「赤い花」の意味するところです。

このとき「赤い」という条件が「絞り込みの条件」になっている。

この「絞り込み」のことを「限定」という。

関係代名詞の限定用法、制限用法という場合の、「限定」「制限」とは、この「絞り込み」の別名にすぎません。

そして、正確にいいかえれば、「関係代名詞の限定用法、制限用法」ではなく、「関係代名詞が導く形容詞節の限定用法、制限用法」です。

どの英文法書でも、「関係代名詞が導く形容詞節の限定用法、制限用法」とは書きません。

叙述

叙述とは、「主体Xは条件Aを満たしている」という表現。

例えば、「この花は赤い」といった表現における「赤い」が叙述を行っている。

「主体Xは条件Aを満たしている」の「主体X」に「この花」を代入して、「条件A」に「赤い」を代入すると、「この花は赤いを満たしている」という表現になります。

「この花は赤いを満たしている」が「この花は赤い」の意味するところです。

「この花は赤いを満たしている」の「赤い」に、例えば、「その花はきのう私が河原で摘んできたんだけどね」という注釈節(annotated clause)を挿入したいとしましょう。

注釈節(annotated clause)というのは、このブログで勝手に作った用語ですよ。

文中に登場した名詞(句)に対して、注釈節を挿入したい。 このとき、「関係代名詞の継続用法=非制限用法」「関係副詞の継続用法=非制限用法」を使うわけです。

「関係代名詞の継続用法=非制限用法」「関係副詞の継続用法=非制限用法」の制度趣旨は、注釈節を挿入したいという欲求にあるわけです。

そして、「関係代名詞の継続用法=非制限用法が導く注釈節(annotated clause)」「関係副詞の継続用法=非制限用法が導く注釈節(annotated clause)」は、叙述の最たるものです。

関係代名詞(継続用法)や関係副詞(継続用法)の先行詞である名詞(句)を、注釈節(annotated clause)が叙述している。

ある名詞(句)を注釈節(annotated clause)で叙述したいから、「関係代名詞の継続用法=非制限用法」「関係副詞の継続用法=非制限用法」をわざわざ使うわけです。

補語

ふつう「補語になるのは名詞・形容詞」と英文法書には書いてあります。

ただし実際には、補語の本質は形容詞なのです。

例えば、My name is Hogehoge.という例文があります。

このHogehogeは、広い意味では形容詞なのですよ。 なぜならば、My nameという名詞句を叙述しているからです。

My name is 山田太郎.だとしたら、「私の名前は<山田太郎な名前>」という意味です。

例えば、a gas station(ガソリンスタンド)という表現があります。 このgasはガソリンという意味の名詞ですけれども、意味上はstationを限定修飾する形容詞なのです。

見かけ上の品詞(文法的視点からの品詞)と、意味上の品詞(意味論上の品詞)が異なる場合もあるのです。

見かけ上は名詞類でも、実際には形容詞類である語句がある。 この視点から、My name is 山田太郎.の「山田太郎」などを見ると、「山田太郎」は形容詞だという見方もできるのです。

名詞の仲間(名詞類)を叙述する語句は、形容詞と考えてください。

補語というものは、形容詞なのです。

補語には、SVC文型(第2文型)のC(補語)と、SVOC文型のC(補語)の両方がありますけれども、SVOC文型(第5文型)のOCにはSVC文型が代入されてVが省略されているだけです。

文型の説明で使われる記号

S(subject):主語

V(predicate verb):述語動詞

O(object):目的語

C(complement):補語

M(modifier):目的語

SVOC文型(第5文型)のOCは圧縮状態にあるので、これを解凍するとSV(svc)文型ということになるのです。 いわば擬似的な複文になっているのがSVOC文型(第5文型)です。

結局、補語には、SVC文型(第2文型)のC(補語)も、SVOC文型のC(補語)も、S(主語)を叙述しているだけです。

そして叙述する語句は、形容詞とその仲間だけだとお考えください。

いいかえれば、補語はすべて形容詞類です。

注釈節

「継続用法=非制限用法の関係代名詞」「継続用法=非制限用法の関係副詞」が注釈節という一種の挿入節を形成します。

これらも結局、「関係代名詞の先行詞である名詞(句)を叙述する」「関係副詞の先行詞である名詞(句)を叙述する」という節です。

「叙述する語句は、形容詞とその仲間だけだとお考えください」ということからすると、この「注釈節という一種の挿入節」も形容詞節の一種なのだと考えたほうが合理的なのですよ。

一般化すると、名詞類と形容詞類との関係性には2種類しかないのです。

(1)限定する(限定の主体は形容詞類、限定の対象は名詞類)

(2)叙述する(叙述の主体は形容詞類、叙述の対象は名詞類)

進行形・受動態・be to不定詞も補語にすぎない

他動詞というオペレータ(演算子)に対応するオペランド(パラメータを代入する部分)のことを目的語(object)というのです。

be動詞というオペレータ(演算子)に対応するオペランド(パラメータを代入する部分)のことを補語(complement)というのです。

SVOC文型のOCは、これを「OVC」と見て、「OVC」を「SVC」に変換してやると、理解できるようになります。 この「OVC」「SVC」の「V」は、be動詞です。

SVOC文型のOCは、「O+be動詞+C」と読み替えれば理解できます。

それで、be動詞のオペランドである補語には、いかなる場合でも、動的(dynamic)な意味における形容詞類が代入されるのです。

「動的(dynamic)な意味における形容詞類」とは、「私の名前は、山田太郎な名前」といった場合の「山田太郎」など。 「山田太郎」は名詞ですけれども、実際には「私の名前」を叙述している「形容詞」です。 これを「動的な意味では山田太郎は形容詞」と呼ぶことにしましょう。

ですので、補語になるのは「動的な意味の形容詞類」だけである、といえるのです。

さて、進行形・受動態・be to不定詞ではbe動詞が使われます。

このbe動詞は、便宜上助動詞とされますけれども、動的な意味では、本動詞のbe動詞と考えて差し支えありません。 というより、be動詞をわざわざ助動詞に分類した人は、シンプルな考え方ができないのです。

補語になるのは「動的な意味の形容詞類」だけである。 この考え方からすると、進行形に続く「-ingが導く句」は、動名詞句ではなく、現在分詞句ということになります。

動名詞も現在分詞も、同じ-ingです。

ただし動名詞は前置詞の目的語にもなりうる名詞類です。

他方、現在分詞(が導く句)は形容詞か副詞に相当します。

補語になるのは「動的な意味の形容詞類」だけである。 この前提からすると、進行形のbe動詞に続く句(分詞句)は、現在分詞が導く形容詞句と見なすことができます。この形容詞句は、be動詞のオペランド、いいかえれば、補語です。補語ですから、主語を叙述します。

同様にして、受動態のbe動詞に続く句(分詞句)は、過去分詞が導く形容詞句と見なすことができます。この形容詞句は、be動詞のオペランド、いいかえれば、補語です。補語ですから、主語を叙述します。

同様にして、be to不定詞のbe動詞に続く句(不定詞句)は、過去分詞が導く形容詞句と見なすことができます。この形容詞句は、be動詞のオペランド、いいかえれば、補語です。補語ですから、主語を叙述します。

 
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