ゆきんこの勉強法 | 自修人

unchain yourselves

06 Mar 2020

ビデオカメラの調整項目|まとめ

全体の概観

―― 増大させる(↑) 減少させる(↓) ―― 増大させる(↑) 減少させる(↓)
光学的な明るさ 明るいレンズ
フォーカルレデューサー
NDフィルター 運動エネルギー
としての
音の大きさ
ラージダイヤフラム
のマイクロフォン
大口径のスピーカー
スモールダイヤフラム
のマイクロフォン
小口径のスピーカー
レンズ口径
センサーサイズ
明るくなる
暗所耐性が高くなる
背景ボケが増える
被写界深度が浅くなる
ピントは合いにくくなる
機材が大型化・重量化する
暗くなる
暗所耐性が低くなる
背景ボケが減る
被写界深度が深くなる
ピントは合いやすくなる
機材が小型化・軽量化する
マイクロフォン
スピーカー
の振動板の面積
高能率にしやすくなる
低域と共振しやすくなる
低音が増強されて周波数特性がフラットになりやすくなる
高能率にしにくくなる
高域と共振しやすくなる
低域が不足気味で周波数特性が中高域に偏りやすくなる
画素ピッチ 明るくなる
低画素になる
暗所耐性が高くなる
解像感は失われがち
ファイルサイズが小さくなる
クロップ画像は低画素
暗くなる
高画素になる
暗所耐性が低くなる
解像感は高くなる
ファイルサイズが大きくなる
クロップ画像でも高画素
マイクの能率
マイクの感度
コンデンサーマイク
電源が必要
センサーとして敏感
環境音を拾いやすくなる
ダイナミックマイク
電源が不要
センサーとして鈍感
環境音を遮断しやすくなる
シャッタースピード 暗くなる
露光時間が減る
モーションブラーが少ない
明るくなる
露光時間が増える
モーションブラーが多い
マイクアンプ
プリアンプなど
回路前段での
信号増幅
音量が増える
ノイズが増える
音が割れる
音量が減る
ノイズが減る
音の信号がノイズに紛れる
絞り=F値
〔=アイリス〕
暗くなる
解像感が高くなる
背景ボケが減る
被写界深度が深くなる
ピントは合いやすい
明るくなる
解像感が低くなる
背景ボケが増える
被写界深度が浅くなる
ピントは合いにくい
アッテネーター 音量が減る
ノイズだけ減らして
信号だけを増やす
音量が増える
ノイズも信号も
増幅する
ISO感度
〔=ゲイン〕
明るくなる
暗所ノイズが増える
暗くなる
暗所ノイズは減る
回路後段での
信号増幅
音量が増える
ノイズが増える
音が割れる
音量が減る
ノイズが減る
音の信号がノイズに紛れる

家撮りのYouTuberは[生配信]と[録画]とで収録システムを共通化するのが[音質][画質]の両面で失敗が少ない

OBS Studio〔フリーウェア〕

ダウンロード | OBS

[OBS Studio]は[OBS]と省略形で呼ばれることが多い。

Open Broadcaster Softwareの頭文字で[OBS]。

[OBS]は[生配信]にも[録画]にも対応している。

[OBS]ではダウンコンバートという方法で「高画質かつ低ビットレートの収録」が簡単に実現できる。

ダウンコンバートというのは、サイズの大きなフォーマット〔例:4K-30p〕で[OBS]に入力し、サイズの小さなフォーマット〔例:フルHD-30p〕で[OBS]から出力するというやり方などの一般名称である。

【カメラのHDMIクリーン出力からキャプチャーボードへの入力】:4K-30p〔2160p-30〕
【[OBS]からのYouTubeへの出力/録画〔MP4〕】:フルHD-30p〔1080p-30〕

「フルHD-30pで入力したものをフルHD-30pで出力する」よりも「4K-30pをフルHD-30pに圧縮するして出力する」ほうが解像感が上がる。 このようなやり方をダウンコンバートという。

このとき、フルHD-30pという出力側から「4K-30pという収録フォーマット」を見ると、オーバーサンプリング方式で収録している、ということになる。

動きの激しいゲームなどでもないかぎり、[生配信]でも[録画]でも、30p〔フレームレート30fpsのprogressiveプログレッシブ収録〕で十分である。

60p〔フレームレート60fpsのprogressiveプログレッシブ収録〕だと配信側にも、視聴者側にも過剰な負担をかけることになる。 また同じフルHDでも、60p収録の動画データは、30p収録の動画データの2倍のファイルサイズである。

動きの激しいゲームの[生配信]または[録画]でもないかぎり、[生配信][録画]の両方にかんして30pで統一したほうがよい。

そして4K収録のフルHD出力〔書出〕というダウンコンバートを使うと、低ビットレートでも高画質な[生配信][録画]を視聴者に届けることができる。

[OBS]だとダウンコンバートがその場でおこなわれ、それが[生配信][録画]のどちらでも出力できる。

[OBS]はとても便利なソフトウェアである。

ATEM Mini〔Blackmagic Design〕は音声面がとても弱いので、ポン出しの付属したミキサー付きオーディオインターフェイスが好ましい

ZOOM LiveTrak L-8の便利さは驚異的。録音、ミックス、オーディオIF、ライブ配信……何でもできるスーパーマシン | | 藤本健の "DTMステーション"
Zoom LiveTrak L-8 - Google 検索

ヤマハ | AG03 - ウェブキャスティングミキサー - 概要
ヤマハ | AG06 - ウェブキャスティングミキサー - 概要

Zoom LiveTrak L-8のポン出し(6ボタン)は、SP-404SXほどまで本格派ではないけれども、BGMなど長尺の楽曲をアサインすることもできる。 またZoom LiveTrak L-8には、マルチトラックレコーダーが付いているので、動画の音声を別録りする、音楽制作、寸劇など、あらゆる用途に使える。 この点がYAMAHA AG03やYAMAHA AG06と大きく異なっています。

ボタンへのアサイン例 (1)[ジャジャン]、(2)[ピンポン]、(3)[ブーッ]、(4)[ファンファーレと拍手喝采]、(5)[BGM]、(6)[エンディング曲]
フリー効果音:クイズ|OtoLogic

ラジオ局・劇場などでおなじみのRolandのポン出し|SP-404SXRoland - SP-404SX | Sampler

Zoom LiveTrak L-8は、アナログミキサーと、ポン出し〔ボタンを押すと音声が出る機構〕と、マルチトラックレコーダーと、オーディオインターフェイスをすべて兼ねている。 機材を別々に買うより大幅に省スペースであり、かつ、お安くシステムが完成する。

※Rolandの機材は質は高いけれども、きわめて割高。 音声関連はZoomが安くて品質がよく、映像関連はBlackmagic Designが安くて品質がよい。

Zoom LiveTrak L-8は、6ボタンのポン出しを搭載している。 3ボタン分が第7chから出力され、3ボタン分が第8chから出力される。 結果として、合計6種類(6ボタン)の音源を登録することができる。

ボタンに登録できる音源の範囲は2つ。
(1)内部音源として「最大1000ファイル|最大120分」
(2)SDカードの特定ディレクトリに保存された音声ファイル
※詳細は取扱説明書を参照。

クリエイターの進化に合わせて、LiveTrakシリーズも進化。ジングルや効果音を鳴らせる6個のサウンドパッド、電話の音声をミックスできるスマートフォン入力、バッテリー駆動でスタジオの外にも持ち出せる機動力。ポッドキャスト番組の収録やライブ演奏のミキシングが手軽に行える、8チャンネル仕様のライブミキサー&レコーダー『LiveTrak™ L-8』の誕生です。

引用元: Zoom LiveTrak L-8 | Zoom

Zoom LiveTrak L-8は、「電池駆動」や「USBモバイルバッテリー駆動」が可能。

Zoom LiveTrak L-8は、マルチトラックレコーダーを兼ねている点がミソで、これだけトラック数に余裕があると、多重録音で遊ぶ(とくに寸劇やアカペラなど)ことができる。 しかもZoom LiveTrak L-8の1つの音声トラックに[音声化したタイムコード]を録音し、かつ、カメラの別撮り映像の1つの音声トラックにも[音声化したタイムコード]を録音する。 そしてデコードソフトウェア〔モデムみたいなもの〕を通した後は、動画編集上でタイムコードを使った[音声]と[動画]の同期、マルチカメラによる[動画]と[動画]の同期にあたって、大きな力を発揮する。

したがって、ボイスレコーダー/フィールドレコーダーを買う場合は、4ch(4トラックを同時に録音状態)以上のものがいい。

Zoom LiveTrak L-8 | Zoom

OBS Studio〔フリーウェア〕の前段にATEM Mini〔Blackmagic Design〕

ATEM Mini〔Blackmagic Design〕はビデオスイッチャーで、音声も扱える。 ただし映像の機能が中心であり、音声の機能は、きわめて貧弱である。

音声関連はZoom LiveTrak L-8を採用し、映像関連はATEM Miniを採用すると、最安で最も豊かな機能が得られるように思う。 もっといい方法があるかもしれないので調査が必要であろう。

ATEM Mini〔Blackmagic Design〕には音声モニタリング機能がないので、[ゲーム機からのHDMI出力]を受けても、そのリアルタイム音声〔=遅延なし音声〕をATEM Miniから直接ヘッドフォンで聞くことができない。

ただしATEM MiniからモニタリングスルーのHDMI出力が得られるので、このHDMI出力の音声成分だけを抽出すれば、リアルタイムのゲーム音声がRCA端子から得られる。 リアルタイムのゲーム音声をミキサー付きオーディオインターフェイスに入力すれば、自分のマイク音声とリアルタイムのゲーム音声とをミキシングして、ヘッドフォンからリアルタイムでモニターリングできると思う。

Zoom LiveTrak L-8のLINE入力がTSフォンジャックなので、次のようなコードが必要になる。

全YouTuber必携レベル。ライブ配信機材「ATEM mini」で生配信の質が劇的に変わった。
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フリッカー現象が見られますATEM Mini レビュー:複数のカメラを切り替えて動画撮影を楽しめるスイッチャーが最高すぎる!

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ホワイトノイズが最も少ないのはオーディオインターフェイスを使った[OBS]録音

[動画収録]はPC上でのOBS収録がよい。

つまり「生配信のシステム」で「録画」するのが[音質][画質]の両面で失敗がないと考えてよいと思う。

[マイク]は[大型コンデンサーマイク+オーディオインターフェイス]または[USB接続の大型コンデンサーマイク〔イエティなど〕]

[HDMIクリーン出力をもつカメラ+キャプチャーボード]

動画の印象の8割は音質で決まります

「眠っていても耳は起きている」ので、目覚まし時計で目を覚ますことが可能なのです。

まだ目が見えない赤ちゃんにも、音は聞こえています。

聴覚は最も基本的な感覚器官なのです。

動画は画質より音質が大切です。

動画の印象の8割は音質で決まります。

高い機材を買えば、動画の画質だけは上がりますけれども、音質を整えるためには知識と心づかいと実行力が必要です。

「マイクを口に近づける」という大原則を守らないYouTuberが8割

高いマイクを買う必要はありません。

語りを収録するマイクは、ラベリアマイクであることが基本です。

Zoom H1n

胸元にラベリアマイクを付けて、

有線または無線でカメラにその音声信号を送り込むだけでいいのです。

「マイクを口に近づけることを最大限に重視する」

高い機材を買えば、動画の画質だけは上がりますけれども、YouTube動画の大半が「動画の音声がメチャクチャ」です。

この簡単なことを80%以上の人がおこたっており、そのため「動画の音声がメチャクチャ」になって視聴回数を大きく減らしています。

一眼カメラのアクセサリーシューにショットガンマイクを付けている人の動画は、

語りの録音はモノラル収録がふつう

語りはモノラルで収録し、イヤホンで聞いたとき、「両耳の中間である脳内に話者の口が定位する」のがふつうである。

また語りをステレオ音声で収録している人がいる。

音声がダメだと動画の視聴回数が大きく減る

インターネットの動画視聴は「家族とともに大っぴらに視聴する」のではなく「個々人がパーソナルに視聴する」かたちでおこなわれている。 そうなると「スピーカー」ではなく「イヤホン」を使って動画視聴がおこなわれる。 つまりイヤホンで動画の音声を聞く。 そうなると「音質の悪い動画」の「音質の悪さ」が目立つ。

結果として「動画の音声がメチャクチャである」というだけで視聴回数が大きく減ります。

語りの内容が聞き取りづらい動画|自分でイヤホンで聞いてみてください 【マイナス1億万点】:音量過小。さらに反響音やホワイトノイズがのっている。
【マイナス5千万点】:音量が適正値でも反響音やホワイトノイズがのっている。
【マイナス5千万点】:音量過大で音が割れている。さらに反響音やホワイトノイズがのっている。
【マイナス5千万点】:「語りの音量」に比べて「SE(=サウンドエフェクト=効果音)の音量」「BGM(バックグラウンド・ミュージック)の音量」が大きすぎる。

コメント欄で指摘されているのに改善しない人も多いです。

[動画の音声]は[48kHz/16bit/WAV〔リニアPCM〕/1536kbps]による収録で統一し

今はまだ、映像音声は PCM 48000Hz/16-bit がスタンダードです。納品データは PCM 48kHz/16-bit の指定を受けると思います。ProRes とか DNx系。ただ、Web 上の動画で重宝される H264、H265 等は AAC です。最近は動画書き出しの時に AAC に設定している人多いんではないでしょうか。
もし、その音声ファイルを本チャンでも使う予定で、グレーディングしてエディットに ProRes 等で回すとき、AAC で書き出すのは 絶対にやめてください。

引用元: 映像音声の扱い方 - 基本編 | Vook(ヴック)

[収録段階][編集段階]では[48kHz/16bit/WAV〔リニアPCM〕/1536kbps]のままにしておきます。 動画編集・音声調整を終えて、最終的に書き出すときにAACにするのです。

また、現在映像で採用されている音声フォーマットは 16bit/48kHz です。ビット数やサンプルレートを変更する場合、専門的な知識とプラグインがないとノイズが増えます。

引用元: 映像音声の制作の仕方 | Vook(ヴック)

1,536kbps 48kHz / 16bit

引用元: Wavのビットレート(kbps)は何kHzと何bitの組み合わせなのかの早見表・対応表 | | leez sc website りーずえすしー

大検証 Davinci Resolve と Premiere Pro
個人的には Davinci Resolve を推奨します。
Davinci には Fairlight が統合されました。Fairlight は映像音響業界のスタンダードでした。NHK のベテラン MA ミキサーは現役で Fairlight 使ってます。最近は MA でも Pro Tools が標準ですね。

引用元: 映像音声の扱い方 - 基本編 | Vook(ヴック)

「細かな点に注意して収録しているか

また日本の場合、芸術系の大学、芸術系の専門学校は、私学が中心であり、学費がものすごく高いため、かなり裕福な家庭でなければ、進学できません。

日本は映画学科をもつ大学が海外ほど多くはなく、映像・音声を教える学校は「金儲け主義の専門学校」が中心です。

フォーカルレデューサー

あすきん: 抵抗入りのケーブル…アッテネーターをつなぐだけでホワイトノイズと音量の問題は解決しそう

「ISO感度〔=ゲイン〕を上げすぎて暗所ノイズがのる」相似「メインアンプのボリュームを上げすぎてホワイトノイズがのる」です。

録音時のホワイトノイズを減らすためには、[センサー(ここではマイクロフォン)]→[プリアンプ(ここではマイクアンプ)]の段階で信号を十分に増幅するとともに、中間に[アッテネーター]を入れて信号とホワイトノイズを両方とも減衰させた(「低能率」「低感度」にした)うえで、あらためて[メインアンプ]で増幅することにより、ホワイトノイズが相対的に小さく聞こえます〔音質も同時に劣化しますが〕。

【本日発売】iFi-Audio Ear-Buddy でノイズとおさらば! - イヤホン・ヘッドホン専門店eイヤホンのブログ

[センサー]→[プリアンプ]→[アッテネーター〔(可変または固定)抵抗の入ったケーブル〕]→[メインアンプ]

ビデオカメラではISO感度〔=ゲイン〕が大きく活躍する理由

―― 明るくしたい 暗くしたい
手段 問題点 手段 問題点
ビデオカメラではシャッタースピードは1/50や1/60に固定することが多い〔フリッカー対策〕 シャッタースピードを
遅くする
動画の秒間コマ数〔fps〕未満のシャッタースピードは無効 シャッタースピードを
速くする
シャッタースピードを速くしすぎると動画にパラパラ感が出る
ビデオカメラの絞り〔=アイリス〕はスチルカメラと違って変更できる範囲が狭いのが普通 絞りを開ける 絞りを開けると被写界深度が浅くなりピント調整が難しい 絞りを絞る 絞っても明るすぎることがあるのでNDフィルターが必要
ビデオカメラの明るさの調整はISO感度〔=ゲイン〕をメインに使う ISO感度を上げる ISO感度を上げすぎると暗所ノイズがのるようになる ISO感度を下げる ISO感度を下げるのにも下限がある
ビデオカメラは長秒露光ができないので、スチルカメラ以上にレンズが明るくあってほしい 明るいレンズ
=開放F値の小さいレンズ
開放F値がF1台のフルサイズのレンズは単焦点が多い NDフィルター 「デメキン」レンズには付けることができない

動画ではシャッタースピードは「固定」と考えてよい|特殊な場合は別だが

写真では[シャッタースピードを上げること]が絶対の「善」と見なされる|

写真では[シャッタースピードを上げること]が絶対の「善」と見なされる。

しかし動画では[シャッタースピードは1/50秒ないしは1/60秒に基本的には固定しておく]。

それは(1)動画には[モーションブラー]〔=動体ブレ〕を盛り込んでパラパラしない自然な動きにしたい、(2)フリッカー対策という2大要素がある、といった背景ボケからです。

写真のシャッタースピードは最低でも1/200秒を確保しておく|ISO感度はISO20000ぐらいまで上げてもよい

【デジカメ撮影方法】ISOをガンガンあげて撮影しましょう【写真撮影成功の秘訣】

「動画に長秒露光なし」|[動画の秒間コマ数〔fps〕]よりも速いシャッタースピードは無効

動画の最低コマ数は、シネマの24fps〔秒間24コマ〕です。 24fpsでは、1/24秒よりもシャッタースピードを遅くすることはできません。 動画に長秒露光という概念はありません。

24fpsでは、1/24秒よりもシャッタースピードを遅くすることはできません。
25fpsでは、1/25秒よりもシャッタースピードを遅くすることはできません。
30fpsでは、1/30秒よりもシャッタースピードを遅くすることはできません。
50fpsでは、1/50秒よりもシャッタースピードを遅くすることはできません。
60fpsでは、1/60秒よりもシャッタースピードを遅くすることはできません。

[モーションブラー]〔=動体ブレ〕がなければ「動画に必須の[被写体が動いている感じ]」が出て来ない

結論としては、動画では適度にシャッタースピードを遅くして、[モーションブラー]〔=動体ブレ〕をわざと入れるのです。 そうすると、「動画に必須の[被写体が動いている感じ]」が出て来やすいのです。

マンガで動きを表現するときに線を入れる(効果線)のと同じ理屈です。

マンガで動きを表現するときに線を入れる - Google 検索

写真でも流し撮りなど、疾走感や動きを表現したい場合には、シャッタースピードを遅くして、効果としての[モーションブラー]〔=動体ブレ〕を意図的に入れ込みます。

動画では、シャッタースピードを遅くして、「効果線」としての[モーションブラー]〔=動体ブレ〕をわざと入れるのです。

動画は単なる「写真のコマの集合体」ではありません。 コマそれぞれに、適度に[モーションブラー]〔=動体ブレ〕を入れるために、シャッタースピードをわざと遅くして、「ぶらし撮り」をしているのが動画なのです。

したがって、たとえオール・イントラの高画質動画データでも、動画から切り出した写真は、動画用のシャッタースピードで撮影されているため、ボケボケの残念写真になります。


流し撮りなど、疾走感や動きを表現したい場合を除き、写真では[モーションブラー]〔=動体ブレ〕を、できるだけ出さないように撮影します。 それはシャッタースピードを速くして、「瞬間をぶれなくきれいに写し取る」ことを意味します。

ところが動画だと、その撮影方法では、動画にパラパラ感(パラつき感)が出てしまい、自然な感じに見えません。 動画では、シャッタースピードを速くしすぎると「コマとコマとの分離感」が強調されて、被写体が動体であるときはとりわけ、動画にパラパラ感が出てしまいます。 それが顕著なのが、「鉄道で列車が通過する場面」や「鉄道の車窓から外の景色を写したとき」などです。 動画ではシャッタースピードを速くしすぎると、もちろん人間の動きも、その動きが素速ければ、動画にパラパラ感が出てしまいます。

【フジヤカメラ店】動画撮影時のシャッタースピードよる映像の変化について
一眼動画撮影初心者のためのNDフィルターの選び方・使い方解説(可変NDフィルター比較レビューあり)

「動きの少ない被写体」かつ「人工光源がない環境下」で「NDフィルターを用意していない」という場合には、動画用カメラのシャッタースピードを速くすることで露光時間を減らし、明るさを抑制することができます。

しかし「動画は動きを写し取るもの」なので、基本的には、動画の被写体は動いていることが多いと思います。

ですので「動きの少ない被写体」という時点で、かなり限定された撮影環境だといえます。

次に「人工光源がない環境下」で、ということを考えてみます。

交流電源は、「山(凸)」と「谷(凹)」とを、AC/DCコンバータによって全波整流して〔ダイオードをブリッジ状に回路構成する〕利用しています。

「山(凸)」と「谷(凹)」とで1周期であり、1Hzは「秒間1周期」という意味です。 1Hzなら秒間2回の点滅です。

交流電源に影響される照明器具(蛍光灯やLED信号機やLEDイルミネーションなど)は交流電源のヘルツ〔Hz〕の倍の周期で点滅を繰り返します。

交流電源が50Hzの地域〔東日本〕では、蛍光灯などは100Hzで点滅を繰り返しています。
交流電源が60Hzの地域〔西日本〕では、蛍光灯などは120Hzで点滅を繰り返しています。

「人工光源」がある場合、交流電源が50Hzの地域〔東日本〕では、シャッタースピードを1/50秒〔または1/100秒〕に固定しておきます。
「人工光源」がある場合、交流電源が60Hzの地域〔西日本〕では、シャッタースピードを1/60秒〔または1/120秒〕に固定しておきます。

※以上の措置は[交流電源に基づく人工光源の点滅周期]と[シャッタースピード]とを合致させておくためです。

[交流電源に基づく人工光源の点滅周期]と[シャッタースピード]とを合致させておかないと、「人工光源が不自然な点滅を繰り返す」〔=フリッカー現象を発生させる〕ことによって動画に違和感を加えてしまいます。

例えば、鉄道動画のことを考えてみます。 駅のLED電光表示板を使って「列車の名前や発車時刻や行き先など」が表示されています。 列車の先頭・側面の「列車の名前」「行き先表示」もLED電光表示板です。 列車の社内の「駅名表示」もLED電光表示板です。

シャッタースピードが適正でないと、LED電光表示板の表示内容が「表示されない」「点滅を繰り返す」など、動画がおかしなことになってしまいます。

いや、街中をふつうに撮影する場合でも、LEDの信号機、バスの行き先表示のLED電光表示板、店舗の看板としてのLED電光表示板など、「人工光源」がいたるところにあります。 そういうものを動画で撮影する場合、シャッタースピードが適正でないと、「人工光源」がチカチカ点滅する、見苦しい動画になってしまいます。

つまりフリッカー現象への対策(=フリッカー対策)として、東日本での動画撮影ではシャッタースピードを1/50秒〔または1/100秒〕、西日本での動画撮影ではシャッタースピードを1/60秒〔または1/120秒〕にしておくことが多いのです。

また1/50秒、1/60秒のあたりが、モーションブラーが適度に発生して、「動き」を表現しやすいシャッタースピードなのです。

この1/50秒、1/60秒では明るすぎることも多いです。

しかし業務用ビデオカメラにおいては特に、絞り〔=アイリス〕の可変範囲が狭いことがあります。 絞り〔=アイリス〕を、そのビデオカメラの最大限に絞っても、さらにISO感度(=ゲイン)を最小にしても、1/50秒、1/60秒では明るすぎることも多いです。

絞りを開けすぎると被写界深度が浅くなってピントをはずしやすくなります 動画でAFを使う場合、絞りを開けすぎると被写界深度が浅くなってピントをはずしやすくなります。 またレンズがいかに明るくても、開放から1段絞ったところが、「明るいけれども解像感が高い状態」である、そんなレンズが多いです。 開放F値・F2.8のレンズでも、F4.0まで絞ったほうが「明るいけれども解像感が高い状態」である、そんなレンズが多いです。 「フルサイズの一眼カメラに明るいレンズを付けた場合」や「ラージセンサーフォーマットのシネマ機」は、被写界深度がとても浅く、被写体が2cmでも前後すると、すぐにピントがはずれます。 そうしたカメラは、高画質であるため、ピントがはずれたことが目立ちます。 環境の光量が十分に多ければ、適切に絞って撮影したほうがピントをはずした失敗動画クリップが減ります。 また業務用ビデオカメラが、1型未満の小型のイメージセンサーを採用しているのは、被写界深度を深く保つことによって、ピントをはずすことを避けるためです。 小型のイメージセンサーは、暗いけれども、ピントをはずしにくい(ピントが合いやすい)のです。

小絞りぼけ回避のために絞り値を上げすぎない 絞りすぎると回折現象が発生する(小絞りぼけを起こす)ので、絞り値は上げすぎないほうがいいです。 ビデオカメラでは、小絞りぼけを起こさぬよう、絞り値をあまり上げられない(絞れない)ようになっています。

そうなってくると、NDフィルターによって、レンズからの光を強制的に減衰させてやる必要が出てくるわけです。

NDフィルターを付けることで、レンズからの光を強制的に減衰させることによって、シャッタースピードを速くしすぎて、動画にパラパラ感が出てしまったり、人工光源が点滅を繰り返したりすること(フリッカー現象の発生)も回避できます。

業務用ビデオカメラは、切替式のNDフィルターを内蔵していることが多いです。

切替式の内蔵NDフィルターは、たいてい「3段階+OFF」であり、お安い機種だと「2段階+OFF」であることが多いです。

ビデオカメラ(動画機)にNDフィルターが必要なのは、「動画機ではシャッタースピードが自由に変えられない」「動画機では絞り〔=アイリス〕の可変範囲が狭い」といった理由からです。

ISO感度が上がると暗所ノイズが加わり動画がザラザラになる

動画ではシャッタースピードが事実上固定なので、「絞りを開く(=F値を下げる)」か「ISO感度〔ゲイン〕を上げる」しか、明るさをかせぐ方法がありません。

「ISO感度〔ゲイン〕を上げる」と暗所ノイズが加わり動画がザラザラになるので、これはできるだけ避けたいところです。

そうなってくると、動画においては、レンズの開放F値〔かいほうえふち〕を下げる、いいかえれば、レンズの基本性能を「明るく」する以外に、映像を明るくする手段がないのです。

動画ではシャッタースピードが事実上固定なので、「レンズが暗くても長秒露光でごまかす」という裏ワザが使えないという時点で、動画はものすごく不利なのです。

また逆に、晴れの日の日中などで「映像が明るすぎて白飛びする」という場合にも、動画ではシャッタースピードが事実上固定であることが、大きな制約になります。

つまり動画ではシャッタースピードが事実上固定であるため、「シャッタースピードを速くすることによって露光時間を減らし、白飛びを回避する」ということができません。

実際には、「静止画に近いような動きのない動画」であれば「シャッタースピードを速くすることによって露光時間を減らし、白飛びを回避する」ということはできます。 しかしシャッタースピードを動かすと、「次のシーンの撮影」をするときシャッタースピードを元に戻しておくことを忘れたりしますので、私は好きではありません。

動画において「白飛びを回避する」ためにレンズを「暗くする」ことが必要な場合には、NDフィルターが必要になります。

動画ではシャッタースピードが事実上固定なので、NDフィルターは、ほぼ必須のものとなっています。

業務用ビデオカメラは絞り〔=アイリス〕の可変範囲が狭いことがあります。 また絞り〔=アイリス〕の可変範囲が広い場合でも、絞りすぎると回折現象が起こり、逆に映像がぼやける(小絞りぼけ)ので、絞り〔=アイリス〕で明るさを調整するのにも限界があります。

「真夏の海辺」「雪が降った状態の晴れの日」など、シャッタースピードも、絞り〔=アイリス〕も、ISO感度も吹っ飛ぶほどの明るすぎる環境では、必ずNDフィルターが必要になってきます。

一眼カメラにおいて、NDフィルターは、レンズの前玉の前に付けます。 このときレンズが「デメキン」だと「NDフィルターが付かない」ということになり、たいへん面倒になります。

「デメキン」の場合、後玉の後ろに「布状のNDフィルター」を貼り付けます。

しかし実際の運用では、そんな面倒なことは、あまりできませんので、広角レンズでは、できるかぎり「デメキン」のレンズを避けることが重要になってきます。

絞りを開く(=F値を下げる)下限は開放F値

絞りを開く(=F値を下げる)下限は開放F値です。

絞り開放以上にF値を下げることはできないので、「ISO感度〔ゲイン〕を上げる」ことを抑制したい(暗所ノイズをできるだけ減らしたい)のならば、なるべく明るいレンズを買うしかないのです。

動画の撮影者が、F1台という明るい単焦点レンズをしつこく探す習性は、そういうところから生まれています。

Canonが明るい単焦点レンズを出してくれないから、SIGMA〔シグマ〕やTAMRON〔タムロン〕やLAOWA〔ラオワ〕やSAMYANG〔サムヤン〕の明るい単焦点レンズを買うことになる。

Canonに「明るい単焦点レンズがない」のは「Canonが動画のことを無視していた証拠」だ!

Canonに「明るい単焦点レンズがない」のは、CanonのEOSシリーズやEFマウント〔Canon〕のレンズが、写真のことだけを考えてつくられてきた歴史からです。

あるいは、超広角の単焦点レンズは、運搬が大変なだけで、使う頻度が低いから、超広角域はズームレンズとして1本にまとめたのでしょう。

しかし動画、なかんずくジンバル動画では、超広角のズームレンズは使えません。 重たくて手でジンバルを持つことができません。

「ミラーレス機の軽量さ」「単焦点レンズの軽量さ」が合体して初めて、超広角の疾走感のある動画が撮れるのです。

SONYから20mm F1.8の純正レンズが出ました。 VLOG〔ビデオログ〕目的のYouTuberを狙い撃ちにしている感じです。

Canonは20mm単焦点のF1.8レンズを早期に発売しないと、CanonからSONYへの顧客流出に、さらに勢いが加わることになるでしょう。

ジンバル動画では広角レンズ〔特に超広角|ただし「デメキン」になってしまう〕を使って移動動画を撮ると、映像に疾走感が出やすい

Sony A7III vs A7S2 今買うならどっち?作例一挙紹介【Part.1】

ジンバルが発達してきているので「アクティブなカメラワーク」を使った映像表現が増えてきている。

「アクティブなカメラワーク」を、よりダイナミックに表現したいとき、どうしても広角レンズが必要になる。

ただし広角ズームは多かれども、広角単焦点レンズというのは、これまでは少なかった。

「アクティブなカメラワーク」を、よりダイナミックに表現するための広角単焦点レンズ〔しかも純正レンズ〕が、動画愛好者からは、強く求められている。

以下のような、ジンバルに載せても重量オーバーにならない、明るい広角単焦点レンズが、動画表現のためには、ぜひとも必要なのである。

18mm単焦点F1.8〔ただし純正レンズ|「デメキン」でないことが大切〕
16mm単焦点F1.8〔ただし純正レンズ|「デメキン」でないことが大切〕
14mm単焦点F1.8〔ただし純正レンズ|「デメキン」でないことが大切〕
12mm単焦点F1.8〔ただし純正レンズ|「デメキン」でないことが大切〕

「[画角]対[カメラのぶれ成分]比率」

[カメラのぶれ成分]が所与一定なら「[画角]が広いほど[カメラのぶれ成分]の表示割合が少なくなる」という傾向がある

経験則|広角レンズほど[カメラのぶれ成分]が目立ちにくい

フルサイズ機の動画撮影では「APS-Cモードで撮影すると[カメラのぶれ成分]が目立ちやすい」「フルサイズモードで撮影すると[カメラのぶれ成分]が目立ちにくい」

クロップされた映像を等倍にまで拡大する過程で[カメラのぶれ成分]まで拡大される

モニターで映像を鑑賞するには、クロップされた映像も規定の(多くはモニターの)大きさまで拡大して表示される。

クロップされた映像は[カメラのぶれ成分]が目立ちやすい。

[カメラのぶれ成分]が所与一定なら「[撮像の絶対寸法]が長いほど[カメラのぶれ成分]の表示割合が少なくなる」(だろうと思う)

イメージセンサーが大型であるほど[撮像の絶対寸法]が大きい|遠景ほど遅く動く

自分が電車などで移動したとき、近景ほど速く動き、遠景ほど遅く動く。

[移動距離]を[カメラのぶれ成分]の絶対寸法と見なして、「近景を小さなイメージセンサー」「遠景を大きなイメージセンサー」と見なす。

[カメラのぶれ成分]の動きについての絶対寸法が所与一定なら、[イメージセンサーが大きい]ほど[撮像の絶対寸法が長い]。 「[撮像の絶対寸法]が長いほど[カメラのぶれ成分]の表示割合が少なくなる」ということがいえると思う。

「遠景ほど遅く動く」ということから、[イメージセンサーが大きい]ほど[カメラのぶれ成分]が目立ちにくいであろうと思う。

[海の波の高さや強さ]が所与一定なら、「小型船舶では揺れる度合いが高く、短周期で揺れる」「大型船舶では揺れる度合いが低く、長周期で揺れる」ということもいえる。

イメージセンサーが小型であるほど[撮像の絶対寸法]が小さい

[カメラのぶれ成分]が同じなら、「[撮像の絶対寸法]が小さい」ほうが、[撮像全体]に占める[カメラのぶれ成分]の割合が大きい。

[画角]を広くとれば[カメラのぶれ成分]は目立ちにくい

[クロップ]する割合を小さくすれば[カメラのぶれ成分]は目立ちにくい

[イメージセンサー]を大きくすれば[カメラのぶれ成分]は目立ちにくい

動画の撮像がぼやける4大原因

動画の撮像がぼやける4大原因:
(1)「ピントをハズしている」:SONYはAF、とりわけ動画AFが「速くて迷わず正確」であり、超優秀です。SONYに次いでCanonがAFについて優秀で、FUJIFILM、OLYMPUSがそれに準ずる感じです。PanasonicのGHシリーズの動画AFは「遅くて迷うし不正確なことがある」という点に注意が必要です。
(2)「手ブレしている」:OM-D E-M1X〔OLYMPUS〕、OM-D E-M1 Mark III〔OLYMPUS〕は、手ブレ補正が超優秀。SONYは手ブレ補正が残念。Panasonicのミラーレス機でボディ内手ブレ補正の付いた機種は手ブレ補正が優秀。Canonも手ブレ補正がある程度優秀。FUJIFILM X-T4も手ブレ補正が優秀。
(3)「レンズの解像度が十分である」:FUJIFILMには「残念なキットレンズ=クソレンズ」がほとんどない。「残念なキットレンズ=クソレンズ」が多いのはEF-Mマウント〔Canon〕、EFマウント〔Canon〕、Eマウント〔SONY〕です。 (4)「動画撮影でオーバーサンプリング方式を採用していない」:Canon、Nikonの旧来の機種は、ドットバイドットで動画を記録していたので解像感に欠ける残念動画でした。最近になってCanon、Nikonはオーバーサンプリング方式を一眼動画で採用するに至りました。 SONY、Panasonic、FUJIFILM、OLYMPUSは、早期からオーバーサンプリング方式を採用し、解像感の高い動画が記録できています。

まず動画AFが危なっかしいPanasonicを避ける。 現状では4K動画が撮りづらいCanonを、動画機としては避ける。 OLYMPUSは、マイクロフォーサーズという暗所に弱いフォーマットなので避ける。

SONYとFUJIFILMが残ります。

FUJIFILMはAPS-C〔≒スーパー35mm〕なので暗所に弱い。

SONYのフルサイズ機には、背面モニターが自撮り向きにこちら側を向く機種がない。

FUJIFILM X-T4にはバリアングル・モニターが付いている。 総合的に、最もマシな選択は、FUJIFILM X-T4ということになるでしょう。

「高い解像感」は「ピントが合っている」「手ブレしていない」「レンズの解像度が十分である」という3大要素の上にしか成り立たない

Panasonicのミラーレス一眼カメラは[AFC]で[AF連続動作]を[ON]にしたままの動画撮影では「AFが遅くて迷う」という顕著な欠点をもちます。 私の知る範囲では、「パナの動画AFは遅くて迷う」という傾向は、DMC-GH3、DMC-GH4、DC-GH5、DC-GH5S、DC-G9まで、中小の改善を繰り返しながら、いつまでたっても「これで大丈夫」という域には達しないままでいます。 それは、Panasonicのミラーレス一眼カメラが「コントラストAF」を採用しているためです。

「コントラストAF」は「AFの正確さ」においては優秀ですけれども、「AFが遅くて迷う」という大きな欠点をもちます。

動画は必ず時間(t)とともにあります。 時間(t)が推移する中で「遅くて迷う」という挙動を見せるAFでは、その「遅くて迷う」という動作をおこなっている尺の部分は、カットせざるを得ません。 つまり「いくら正確でも、そのAFが遅くて迷うというだけで、その部分が使えない動画データとなり、動画撮影では実用的とはいえない」わけです。

動画AFにおいては「速くて迷いがなく、しかも正確であること」が求められ、それにふさわしい結果を出しているのはSONYがダントツの一位で、CanonがSONYに準じ、FUJIFILMがCanonに準じます。

Panasonicのミラーレス一眼カメラが「コントラストAF」を採用している。 この条件は、Panasonicのフルサイズミラーレス一眼カメラであるSシリーズをも含めた範囲に当てはまります。 つまり期待されていたLマウント〔Panasonic/SIGMA/Leica〕のフルサイズカメラでも、「Panasonicの残念な動画AF」は引き継がれてしまっているのです。

PanasonicのSシリーズは、画質としては素晴らしいのですけれども、そして「Panasonicの残念な動画AF」の程度は、GHシリーズよりも改善されてはいるのですけれども、SONYのミラーレス一眼カメラにおける「動画AFが優秀」という領域には遠く及びません。

SONYの1型コンパクトデジタルカメラであるRX100VIIの「動画AFが優秀」の程度は、かなりのものです。

PanasonicのSシリーズでも、それがたとえ最新のDC-S1Hでも、RX100VIIの「動画AFが優秀」の程度には及びません。

「DC-S1Hの動画AF」は「RX100VIIの動画AF」に、速さと迷いのなさと正確さの面で劣ります。 数十万円の高級動画機が、コンパクトデジタルカメラに負けてるんだぜ。 情けないよな、Panasonicさん。

「高い解像感」は「ピントが合っている」「手ブレしていない」「レンズの解像度が十分である」という3大要素に加えて優秀なオーバーサンプリング方式を採用している必要がある

SONYのミラーレス一眼カメラには、「AFとくに動画AFが優秀」「ボディ内手ブレ補正の付いた機種でも手ブレ補正があまりきかない」という傾向があります。

Panasonicのミラーレス一眼カメラには、「AFとくに動画AFが残念」「ボディ内手ブレ補正の付いた機種は手ブレ補正が優秀」という傾向があります。

カラーサイエンス、中でもスキントーンの描写のうまさ(女性や子供の肌をきれいにごまかす点)でいえば、CanonとFUJIFILMが特別に優秀で、PanasonicがCanonやFUJIFILMに準じ、SONYは最下位のドベです。

SONYとPanasonicとCanonのいいとこ取りをしたら、最強になります。

「SONYとPanasonicとCanonのいいとこ取りをした状態」に最も近いのがFUJIFILMです。 ただし、FUJIFILMはどの領域もトップは取れません。 バランスでFUJIFILMです。

FUJIFILMのバランスのまま、改善が繰り返されれば、かなりいいところにいきます。

けれどもFUJIFILMはAPS-C〔≒スーパー35mm〕なので、最終的には「暗所ノイズが多いのでFUJIFILMは採用できない」ということになり、ボツになります。

そもそも、この高画素時代に、「フルサイズのイメージセンサーを採用しない」というのは、経営側の判断ミスです。

FUJIFILMは、APS-C〔≒スーパー35mm〕という制約でレンズ設計をしてきたので、フルサイズには対応できません。 フルサイズへの転換を図る場合、これまでのレンズ設計がぜんぶパーになります。 FUJIFILMは八街市だと思います。


Canonの動画の解像感が低かったのは、オーバーサンプリング方式ではなく、これまでのCanon一眼では、ドットバイドット読み出しをそのまま出力していたからです。 Canonはシネマカメラや業務用ビデオカメラではオーバーサンプリング方式を採用していたけれども、Canon一眼では、ドットバイドット読み出しをそのまま出力していたのです。

最近になってCanonは、一眼カメラにおいて、ドットバイドットに見切りをつけて、オーバーサンプリング方式を採用する方針に転換しました。 このCanonのきわめて遅い対応は、SONYに5周以上、周回遅れにされたうえでの対応でした。

動画のための一眼カメラとしては、SONYがトップ、PanasonicとFUJIFILMがSONYを猛追しており、Canonは遅れています。 「8K動画が撮れる」という大風呂敷を広げる前に、EOS Rの4K動画の巨大なクロップをどうにかして欲しいです。 まず目の前の大きな欠点を改善してから「8K動画が撮れる」とか大口叩けよ、と素直に思います。

そして動画ではタイムコードが大切ですけれども、タイムコードにコンシャスで、HDMIクリーン出力を惜しみなく出す傾向があるのは、SONY・Panasonic・FUJIFILMという「動画一眼カメラの3強」です。

CanonはHDMI出力をもつ機種でも「クリーンでない映像出力」を提供する傾向があり、悪意を感じます。 Canon EOS(レフ機)にマジックランタンという非公式なファームウエア拡張を入れると、RAWで動画撮影ができる。 このマジックランタンに対してCanonが敵意と反感をもって対応し、「一眼カメラでは動画を撮らせない」という「顧客に対して敵対的な姿勢」をとったからです。

Canonが大きくシェアを失い、SONYが大きくシェアを拡大しているのが、最近の傾向です。

その背景には「Canonがマジックランタンを叩くために一眼カメラから動画機能を徹底的に削除した」ことに対する、世界の消費者の「アンチCanon感情」「ある種のルサンチマン」が背景にあるのです。

「SONYを積極的に選択する」というのではなく、むしろ「Canonにマイナス票を投じるために、SONYにマウント替えをした」という「当てつけがましい消費者心理」が蔓延していると私は感じています。

EOS 70DではHDMIクリーン出力が付いていたのに、EOS 80DではHDMIクリーン出力を搭載しなかった。 この「Canonによる動画つぶし」「Canonによるマジックランタンつぶし」に対して、消費者は怒りと恨みを募らせました。

マーケティングは心理学であり、心理戦でもあります。

「消費者に対してファイティングポーズをとったCanon」を、消費者は長らく許しはしないでしょう。

もちろん、こういう心理戦は、精神衛生には良いことではありません。 しかし実際には、「消費者のCanonに対するルサンチマン」「Canon憎しの根強い消費者感情」は残ったままであり、それが「プロフェッショナルを含めて、多くの消費者が、Canonを離れてSONYを支持するに至る」という消費行動に直結しているのです。


似たようなことが予想されます。 動画AFをいつまでも抜本改善しないPanasonicのGHシリーズへの反発心が、消費者を「FUJIFILM X-T4を買う」という消費行動へとかき立てるであろうことは、容易に予想されます。

マイクロフォーサーズは「暗所に不利」ということが根本にあります。 マイクロフォーサーズよりAPS-C〔≒スーパー35mm〕のほうが、センサーサイズが多少なりとも大きいので、暗所性能はAPS-C〔≒スーパー35mm〕のほうがやや有利です。

「レンズ+ボディ」の「サイズ感」や「重量」は、PanasonicのGHシリーズと、FUJIFILMのX-Tシリーズとでは、あまり変わらない。

FUJIFILMのカメラとレンズは、マイクロフォーサーズよりもやや大判であるAPS-C〔≒スーパー35mm〕である割に小型軽量なのですね。

今回、FUJIFILM X-T4が動画AFを改善し、ボディ内手ブレ補正を搭載してきたことで、PanasonicのGHシリーズで動画AFにいらだっている人たちは、必ずやPanasonicを離れてFUJIFILMに鞍替えすることでしょう。

【カメラ】CP+2020開催予定だった日時点のカメラ話!X-T4とかEOS R5だとかお話ししましょう!


消費者に不満を抱かせる。 消費者にストレスを与える。 このことが、市場シェアに大きな影響を与えます。

一眼レフ機において、Canonが大きく飛躍し、Nikonが大きく没落した背景にも、「Nikonが消費者に不満を抱かせ続けた」「Nikonが消費者にストレスを与え続けた」という心理的なものがあります。

一眼レフ機において、Canonが大きく飛躍し、Nikonが大きく没落したのは、テザー撮影の使いやすさにおいて、「Nikonが消費者に不満を抱かせ続けた」「Nikonが消費者にストレスを与え続けた」ことが背景になっています。

またNikonは、一眼動画の提唱者であったにもかかわらず、AFがジーコジーコうるさい「動画には向かないレンズ」を出し続けて、「Nikonの一眼で動画を撮りたい消費者」に「不満を抱かせ続けた」「ストレスを与え続けた」ということがあります。

(1)Nikon一眼ではテザー撮影がやりにくい。テザー撮影がやりにくいために、Nikonはプロフェッショナルの写真家から嫌われた。
(2)Nikon一眼では動画が撮れない。動画撮影がやりにくいために、Nikonは動画の愛好者から嫌われた。

Nikonが大きくシェアを落とし、「CanonとSONYとのトップ争い」という場面が現出された背景が、それなのです。

「CanonとSONYとのトップ争い」において、SONYが圧勝するであろうという予想もできます。

(1)「動画共有が一般化している」という社会的な背景から、クライアントからの「写真だけでなく動画も収録したい」という要望が強まっています。 とくにブライダルの前撮りでは、多くの場合、「愛のストーリー」的なプチシネマを作るのです。 Canonが嫌われ、SONYが浮上している大きな理由が、「写真と動画を同じタイミングで交互に収録していく」という「ブライダルの前撮り」的な用途で、Canon機が使い物にならないからです。 「ブライダルの前撮り」的な用途でのカメラマンは1人です。 レンズの焦点距離によって2台のカメラをぶら下げてワンマンのオペレーションで撮影が進行する。 このとき、写真用と動画用で、さらにカメラを分けることなどできません。 ワンマンのオペレーションでは、カメラは2台までです。 こういうとき、SONY α7・α9シリーズなら、1台で写真用と動画用を兼ねることができる。 しかしCanonの場合、特に4K動画の収録が要求される場面では完全にお手上げで、消去法で、SONY αシリーズか、Panasonic GHシリーズか、ということになります。 GHシリーズはマイクロフォーサーズなので暗所に弱く、撮影できるシーンが限定されます。 「前撮り」と「結婚式」と「披露宴」とで「動画の色彩」「写真の色彩」が異なっていてはマズいので、写真用と動画用のカメラは統一したい。 結果として、オールラウンダー(万能機)であるSONY αシリーズが選択される。 これが昨今のSONY機の躍進の背景にある事情です。 ミラーレス一眼は「写真だけでなく、動画も撮れてナンボ」だという基本的な条件をSONYは重視してきた。 逆にCanonは、それを無視してきた。 Canonは、目先の感情、目先の利益にとらわれてしまった。 「マジックランタン憎し」で「CINEMA EOS SYSTEM〔Canon〕が売りたい」というCanonは、一眼機での動画撮影、とりわけ4K動画撮影を、徹底的に排除してきた。 その結果、Canonは自分に不利な方向へ舵を切ってしまった。 Canonの「逆噴射」ですね。 そのためCanonは、SONYから大きく水をあけられてしまったのです。

(2)Canonには「写真のCanonを守る」というお役目があり、どうしてもレフ機から離れられず、ミラーレス一眼への切り替えが大きく遅延した。 その間にSONYは、Canonのシェアをグングンと削り込んでいった。 SONYの開発スピードは、Canonの開発スピードの3倍速から5倍速ともいわれます。 現在、Canonが優位な分野においても、SONYの爆速開発によって、短期間でキャッチアップされます。 Canonはスタートが早かった分、リードしているだけの「足が遅いランナー」なので、早晩、すべての分野でCanonがSONYによって引き離されることでしょう。

(4)写真よりも動画のほうが「時間(t)」が関係している分、次元が1つ上です。 動画を克服することは困難である一方、動画動画を克服することに比較すれば、写真を克服することは容易です。 SONYとPanasonicは、放送機材、業務用ビデオカメラの生産を通じて、「時間(t)」が関係している「動画という1次元上の世界」でノウハウを積み重ねてきています。 したがって、「動画の文化・文明を有するSONYとPanasonic」が、今後の展開では有利になります。 Canon、Nikon、FUJIFILM、OLYMPUSといったメーカーは、写真だけでやってきたので、現在は写真の分野では、SONYやPanasonicよりもリードしています。 しかし、そんなリードは、SONYやPanasonicにとって、短期間でキャッチアップできるぐらいの「小さなリード」にすぎません。 そもそも、動画を撮影するときに大切なのは、電源です。 Panasonicは電池や充電池の巨大メーカーで、電源系の膨大なノウハウをPanasonicは有しています。 それもPanasonicは、Let's noteというノートPCで、かなりの電源系のノウハウを蓄積している。 動画機において「電源をどうするか」は大きな問題であり、ミラーレス機が「レンズとマイクの付いたコンピュータ」であることを考えれば、ノートPCをつくってきたノウハウが、そのままミラーレス機にも生かせるのです。 動画の道は遠くけわしい。 写真だけをやってきたCanon、Nikon、FUJIFILM、OLYMPUSといったメーカーは、今後は苦戦します。 実際、Nikonはいち早く脱落してしまい、「CanonとNikon」という2大メーカー態勢は、現在すでに崩壊しています。 現在では「SONYとNikon」という2大メーカー態勢が、徐々に形成されつつある過程にあります。 NikonはPENTAXと似たようなメーカーになっていく方向へ向かっています。 街の写真館などで、フィルム時代からNikonを使ってきた。 そういう「歴史的なNikon支持者」を除き、Nikonから顧客が流出する傾向が続くことでしょう。 Nikonが動画に真面目に取り組むなら別ですが。

(4)動画の克服が困難なのは、「写真は光学機器で撮るもの」「動画はコンピュータで撮るもの」という根本的な違いに、その原因があります。 Nikonが脱落した背景に、Nikonが「コンピュータ」「ソフトウェア」に精通していなかった、という点があります。 光学の分野は、コンピュータが発達する前は、「長年の経験と勘」の世界でした。 そこではNikonとCanonが大きくリードしていました。 しかし、レンズ設計もスーパーコンピュータでシミュレーションをすれば、かなり高速化されます。 コンピュータとソフトウェアに精通している企業ほど、レンズ設計、排熱処理設計など、あらゆる分野において有利です。 膨大な実験をスーパーコンピュータを使ったシミュレーションに置き換えることにより、短時間で的を射たレンズ設計、排熱処理設計が可能になるからです。 Canon、Nikon、FUJIFILM、OLYMPUSといった「伝統的な写真機メーカー」が「コンピュータ」「ソフトウェア」に精通していないのは当然でしょう。 そして、Canonのカメラは「光学機器にコンピュータを付けた」かたちなのでCPU・GPUが弱い。 SONYのカメラは「コンピュータに光学機器にを付けた」かたちなのでCPU・GPUが強い。 基本の演算クロックがSONYのほうが速いと思います。 繰り返しますけれども、ミラーレス機はレンズとマイクの付いたミニPCです。 ミラーレス機がコンピュータである以上、Canon、Nikon、FUJIFILM、OLYMPUSといった「伝統的な写真機メーカー」にとっては不利。 家電をやってきたPanasonic、SONYが、ミラーレス機では、圧倒的に有利です。 Panasonicのカメラは、「ハイブリッドAFを採用する」という1点だけを突破すれば、大化けします。 Panasonicの首脳陣が入れ替われば、それは一瞬のことです。 そしてPanasonicは、レンズ設計の鬼であるSIGMA〔シグマ〕とLマウント〔Panasonic/SIGMA/Leica〕でアライアンスを組んでいる。 安いLマウントレンズが大量に出回れば、Panasonicに追い風が吹きまくります。 SIGMA〔シグマ〕がLマウントのアライアンスに加わっていることから、安いLマウントレンズが大量に出回る素地はできあがっているといえます。 あとはPanasonicが「ハイブリッドAFを採用する」という決断をくだすだけです。


以上のような「消費者が抱いている感情エネルギーの残存状況」から「一眼カメラメーカーの浮沈予想」ができます。

まず大きな傾向として、「プロフェッショナルから見放されると、長期的に市場シェアを大きく失う」ということがいえます。

MacBookシリーズから端子類を取り除き、プロフェッショナルにとって使い物にならないMacBookシリーズにしてしまったAppleを、映像業界のプロフェッショナルたちが見限りました。

Appleは同時に、プロフェッショナル仕様であったFinal Cut Pro 7から大幅な機能削除を受けたFinal Cut Pro Xに失望し、Premiere Pro〔Adobe〕へと移行しました。

映像業界のプロフェッショナルがApple離れを起こしたのは、「MacBookシリーズに失望したから」「Final Cut Pro Xに失望したから」です。

しかもAppleは、以下のような追い打ちをかけています。 Appleはプロフェッショナルである消費者に、かなりの意地悪をしていると思います。

Final Cut Pro 7ユーザー決断の時 - 新しいMacOSで使用不可に | cinema5D

そしてサブスクリプション契約で消費者をいじめているAdobeに対する感情エネルギーにも、強烈なものがあると思います。

「アンチAppleというルサンチマン」「アンチAdobeというルサンチマン」が、DaVinci Resolve〔Blackmagic Design〕の隆盛につながっています。


以上のような消費者心理から考えてみます。

【Nikon↓↓↓】:動画が撮りにくいNikonは大きく沈みます。 Nikon Z50は女子カメラとして人気ですけれども、それは一過性のものでしょう。 Z50はバリアングル・モニターではなく、背面モニターが下方に180度チルトする変則的なタイプ。 この「下方180度チルトの背面モニター」は「カメラボディ底面の三脚ネジにマンフロットのミニ三脚をグリップ代わりに取り付ける」という「自撮りの典型的なスタイル」では使えません。 バリアングル・モニターをサクッと採用しないのは、「モニターが光軸上にないといけない」という些末な部分を厳格に捉えすぎでしょう。 だったらレンジファインダーは、どうなるのでしょうか?  「モニターが光軸上にないといけない」ということよりも「画角チェックができない」というデメリットのほうがずっと大きいのです。 「プロフェッショナルから見放されると、長期的に市場シェアを大きく失う」という法則が通用すると仮定した場合、プロフェッショナルの支持者を確実に減らし続けているNikonの将来は、けっして明るいとはいえません。 一眼レフ機のフラッグシップ機の比較において、Canon EOS-1D X Mark IIIとNikon D6とを比較した場合、D6の完敗だと思います。 「動画も撮れるEOS-1D X Mark III」に対して、「D5とどこが変化したのかわからないD6」という感じです。 「従来からの支持者を失いたくない」というNikonの守りの姿勢が、飛躍を阻んでいます。

Nikon Z 50 スペシャルムービー 豊田エリー「# おでかけミラーレス日和」 | ニコン
豊田エリー「毎日、持ち歩きたくなるカメラ」Nikon Z 50 インプレッションムービー | ニコン

【Panasonic↓↓】:「動画のPanasonic」でありながら、残念な動画AFをいつまでも残しているPanasonicは沈みます。 「コントラストAF」と「位相差AF」とを組み合わせた「ハイブリッドAF」をPanasonicが採用し、「速く迷いがなく正確な動画AF」についてSONY並みにするしか、Panasonicが這い上がる道はありません。 FUJIFILM X-T4が出たことで、「動画に強いGHシリーズ」の「このシリーズでなければ」という理由が、大きく減じられました。 GHシリーズの残念な動画AFに不満を抱いているユーザーを、X-T4は、根こそぎかっさらいますよ、たぶん。 Panasonicが「コントラストAF」への執着を捨てて、「ハイブリッドAF」の導入に至らずに、DC-GH6を出したとしても、確実に敗北するでしょう。 Panasonicは「ハイブリッドAF」を避けては前へ進めない状況に追い込まれています。 私が予想する結果は、Panasonicの上層部の不決断によってDC-GH6が不発に終わる、というもの。 同時に、フルサイズのSシリーズもパッとしないまま、Panasonicはデジタル一眼カメラから撤退せざるを得ない状況へと追い込まれる可能性すらあります。 はずれてほしい予想ですが。 ミラーレス一眼の市場では、「動画はフルサイズならSONY機」「コンパクトな動画機ならFUJIFILM」といった2つの路線へと進みつつあります。 そして、Canonは動画は不得意だけれども、プロフェッショナルを中心に「写真のCanon」という地位だけは守り続けることでしょう。 その一方で、Nikonはさらなる凋落を続け、「写真のNikon」という地位ですら、SONYに奪われかねません。 そんな中でPanasonicが生き残る道は、「動画のPanasonic」という地位を復活させることしかありません。 そのためには、Panasonicは「ハイブリッドAF」の導入をすることが必要であり、そこをハズした場合、Panasonicは市場から追い出されかねません。 GH5やGH5Sの製品寿命が、そろそろ終わりとなり、買い換えのタイミングを迎える頃合いになってきました。 このタイミングでFUJIFILMからX-T4が出るとなれば、Panasonicのマイクロフォーサーズは「終了」へと追い込まれかねません。 マイクロフォーサーズで8K動画を撮っても、画素ピッチが小さすぎて、暗所では使い物にならないでしょう。 つまり8K時代へ向けて、マイクロフォーサーズは、かなり不利なフォーマットなのです。 Panasonicがマイクロフォーサーズから撤退する。 これは、あり得ない話ではありません。 そのためにLマウント〔Panasonic/SIGMA/Leica〕アライアンスへの参加をPanasonicは決めたのでしょう。 しかし肝心のSシリーズでも「ハイブリッドAF」の導入をすることなく、「コントラストAF」に拘泥している。 このPanasonicの姿勢に、いらだちを覚えている人たちも多いことでしょう。 Panasonicは背水の陣ですね。 大きく見て「動画のパナ」だったけれども、グズグズして進化を遅らせているうちに、SONYやFUJIFILMに、「動画のパナ」という地位を奪われた。 そういう感じでしょう。

【Canon↓→】:「動画はフルサイズならSONY機」ということで確定しているので、いまさらCanonが動画機能を強化しても、SONYはさらに動画機能を向上させていくので、CanonはSONYに追いつくことはできません。 しかしプロフェッショナルを中心に「写真のCanon」という地位だけは守り続けることでしょう。 Canonを使うプロフェッショナルが、クライアントからの要請によって、同時に動画も撮る。 そういう用途で、Canon機が動画に使われる場面も多々あろうかと思います。 しかし動画がメインのプロフェッショナルが、Canon機を選択することはないでしょう。 それは「Canonには音響のノウハウがない」からです。 動画は最終的に収録音声の品質で、その価値の大筋が決まります。 動画の画質がよくても、収録音声の品質が悪ければ、オシマイ。 この鉄則が、Canonにはよくわかっていません。 Canon EOS〔レフ機〕のφ3.5mmマイク端子のホワイトノイズは大きく、Canon機での動画撮影は、その「音声にホワイトノイズが多い」という一点だけではばかられるのです。 それなのに、Canonの一眼カメラでは「ホットシューにXLR端子〔キャノン端子〕のユニットを取り付ける」ことができません。 SONYやPanasonicの一眼カメラでは「ホットシューにXLR端子〔キャノン端子〕のユニットを取り付ける」ことができるのに、です。 「Canonの一眼は音が悪い」ので、Canon機は、動画機としては、最終的にはボツです。 そのことをCanonは長らく放置してきており、いくら8Kだの何だのと騒いでも、「音声がダメなCanon」をずっと見せられてきているので、動画用途でカメラを見ている消費者には、Canonのカメラは訴求しません。 結果として、Canon機は「写真が撮れるカメラ」ではあるけれども、動画機としては、いまいちなカメラだということになります。 ここでCanonが、ZOOMと手を組んで、ZOOMの4トラックボイスレコーダーを一眼機に内蔵させるようなことがあれば、大きな逆転が起こります。 しかしそれは、Canonにはできないでしょう。 Canonの首脳陣さん、悔しかったら、やってみなよ。

【SONY↑】:SONYはフルサイズセンサーを搭載したPXW-FX9〔Eマウント〔SONY〕〕を発売しました。 FX9の評判は高く、このFX9をはじめとするラージセンサーフォーマットの技術が、SONYのミラーレス一眼であるαシリーズに降ろされてくる。 こういうかたちで、SONYのミラーレス一眼は、より動画に強いものとなっていくものと予想されます。 SONYのミラーレス一眼には、シネマ機のノウハウが降ろされてくる。 しかもSONYのシネマ機は、放送機材で鍛え上げられたノウハウが惜しみなく注ぎ込まれている。 この領域において、CanonがSONYに対抗しようとしても無理かもしれません。 Canonは放送機材での実績がほとんどありません。 他方、SONYとPanasonicは、放送機材での実績が大きい。 SONYとPanasonicは、放送機材、ビデオカメラ、音響機材など、「動画を構成する各技術」をすべてもっています。 Panasonicは、RAMSA〔ラムサ〕というPA機器・PA設備のブランドをもっています。 松下電器時代にTechnicsというオーディオのブランドがあり、そのTechnicsの流れを汲むのがRAMSA〔ラムサ〕なのです。 Panasonicは、万が一、民生機でデジタルカメラから撤退したとしても、業務機では活躍し続けることでしょう。 とにかく、「動画を撮る」ということにかんしては、SONYとPanasonicは別格なのです。

FX9 サンプルムービー | ラージセンサーカメラ | ソニー
SLOTH /「もしも」OFFICIAL VIDEO
Hi-Fi オーディオ - Technics(テクニクス)

【FUJIFILM↑〔しかしシェアは小さい〕】: FUJIFILMはシネマ用レンズのメーカーなので、その技術がXシリーズにも降ろされてくる。 そのようなかたちで、Xシリーズは動画に向いたカメラに育っていくことでしょう。 しかしAPS-C〔≒スーパー35mm〕が「4Kから8Kへという高画素動画の時代に十分な画素ピッチが確保できない〔=暗所に弱い〕小型のセンサーサイズである」という点から、FUJIFILMが動画機で完全に成功することは無理でしょう。 Xシリーズというコンパクトなシステムは魅力ではあるけれども、Xマウント〔FUJIFILM〕機はAPS-C〔≒スーパー35mm〕なので、暗所まで含めて総合的に「万能なカメラ」「オールラウンダー」にはなれません。 FUJIFILMが4Kから8Kへという高画素動画の時代に生き残ろうと思ったら、ここでフルサイズへの参入を決断することです。 最終的に生き残るのは、「SONYのフルサイズ機〔Eマウント〕」「Canonのフルサイズ機〔RFマウント〕」「Panasonicのフルサイズ機〔Lマウント〕」になる可能性が高い。 それは4Kから8Kへという動画フォーマットにおける時代の流れからして、ラージセンサーフォーマットのカメラしか生き残ることができない。 そういう客観的な情勢から導かれた結論です。 ということは、FUJIFILMは「そこそこの動画が撮れて、スナップ写真が手軽に撮れるカメラ」で、小さなシェアを維持し続ける。 そんな感じで終わるかもしれません。