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英文法と古典文法|もくじ · ゆきんこの勉強法 | 自修人

非定形
定形

定形

動詞・助動詞の変化形のうち、文の法(mood:ムード)、文の時制(tense:テンス)が反映される範囲を定形(ていけい:finite form:ファイナイト・フォーム)といいます。

動詞・助動詞の変化形のうち、文の法(mood:ムード)、文の時制(tense:テンス)が反映されない範囲を非定形(ひていけい:non-finite form:ノンファイナイト・フォーム)といいます。

法、時制が決まるからこそ、動詞・助動詞の語形が決定できる。 この「動詞・助動詞の語形が決定できる」ありさまが「定(finite)」です。

定形とは「現在形(非三単現も三単現も)」と「過去形」という3つの語形を意味します。

定形とは、下表では黄色い部分(B、C、Dの各列)のことです。

時制(テンス)は定形にしか発生しません。

準動詞」とは「非定形」の別名です。

そして「非定形とは、法、時制の影響を受けない語形」なのです。

したがって、非定形=準動詞が時制をもつわけがないのです。

日本の英文法書には「準動詞の時制」という項目を立てているものもありますけれども、これは「矛盾した用語」であり、学習者を混乱させるだけです。

準動詞において、「to have+過去分詞」「having+過去分詞」などのかたちで過去の時(とき:time)を表現する。 このときおこなわれているのは「時(タイム)」をシフトさせることです。 このときは時制(テンス)は関係ないですから。

英文法における時(タイム)と時制(テンス)関係性としては、こうです。

時(タイム)を表現するための時制(テンス)が足りない。

英語の動詞・助動詞の変化形のうち、時(タイム)に関係するのは、「現在形」と「過去形」の2つの変化形だけです。

したがって、英語には「現在時制」と「過去時制」しか存在しません。

英語に「×未来時制」が存在しないため、英語では未来を表す表現として「法助動詞will」や「be going to」や「be to不定詞」などを使います。

また動作動詞を「単純現在」で使った場合、「動作主の安定な性質」を表してしまい、「動作主の現在の動作」を表すことができず、仕方なく「現在進行形」を使わざるを得ない。 こういう「不備」というか、変則的な部分が、英語にはあるのです。


こう考えてください。

英語の場合、時(タイム)と時制(テンス)は連動していません。

ですので、英文法を取り扱う場合には、タイムとテンスを絶対に「同じもの」として語ってはならないと思います。

単純/進行形 動作動詞 状態動詞
現在 単純現在 動作主の安定な性質 現在の状態
現在進行形 現在の動作
反復継続的なニュアンス
状態動詞は
進行形にしない
過去 単純過去 過去の動作 過去の状態
過去進行形 過去の反復継続的
な動作
状態動詞は
進行形にしない
未来 単純未来 未来の動作 未来の状態
未来進行形 過去の反復継続的
な動作
状態動詞は
進行形にしない

例えば、英語の動詞・助動詞に「×未来形」という語形は存在しないことから、英語に「×未来時制」は存在しません。

かつての英文法書には「×未来形」という項目がありましたけれども、前の文に示したような理由から、「×未来形」という表現への批判が高まり、「未来をあらわす表現」などという用語に改められた経緯があります。

動作動詞(動作の意味を表す動詞)について、現在の動作を表すためには、「単純現在」のかたちではいけません。

He plays the guitar.(彼はギターを弾くという安定な性質をもっている=彼はギターが弾ける)という意味になります。

学校の試験では、He plays the guitar.を「彼はギターが弾ける」としてはバツになるでしょう。 原文にcanがないという些末な点を根拠にして、「可能」を含意する訳文はバツにするのでしょうね。 教師は「点数を引く」ことしか考えていませんので、意味が通らなくても、「彼はギターを弾く」という和訳を答案用紙に書く必要があります。 まったくバカバカしい話ですけれども、中学校の中間・期末テスト、高校入試などは、こういう採点基準だと思います。

動作動詞(動作の意味を表す動詞)について、現在の動作を表すためには、「現在進行形」のかたちにする必要があります。

He is playing the guitar.(彼はギターを弾いている)など。

中学英語では、「He plays the guitar.(単純現在)が現在の動作を意味しない」ことを隠(かく)すかたちで「He is playing the guitar.(現在進行形)」をいきなり持ち出していますけれども、それでは「教えた」ことにはならず、「混乱させる種を仕込んだ」だけになるでしょう。

英語の動詞が、「単純現在」では「現在の動作」を表せない(実況中継的な場面などでは単純現在でも現在の動作を表しますけれども)という、きわめてトリッキーな性質をもつこと。 ここを強調しないで、隠蔽(いんぺい)しておいて、現在進行形を持ち出すのは、卑怯(ひきょう)な教え方です。

大前提として、英語の文法は「壊れている(to be out of order)」ということをしっかりと真正面から受け止める必要があります。

英文法は実際、ポンコツです。 ポンコツであることを「悪い」と申してはおりません。 ポンコツであることを隠して、あたかも「ちゃんとした文法」であるかのように装う茶番をやめようと提案しているだけです。

He is playing the guitar.において、定形はどれ?
is。 定形は述語動詞を構成している動詞・助動詞のかたまりの最も左(文頭に近い側)に置かれる。
He is playing the guitar.を疑問文に。
Is He playing the guitar?。 「be動詞」「助動詞のhave(完了形のhave)」「法助動詞」については、 疑問文にするとき、do(助動詞)を使わずに、語順をひっくり返す。 この語順のひっくり返しのときも、定形は述語動詞を構成している動詞・助動詞のかたまりの最も左(文頭に近い側)に置かれる。
Do you play the guitar?において、定形はどれ?
Do。一般動詞で疑問文をつくるときのdoは助動詞。定形は述語動詞を構成している動詞・助動詞のかたまりの最も左(文頭に近い側)に置かれる。
He doesn't play the guitar.において、定形はどれ?
doesn't。一般動詞で否定文をつくるときのdoは助動詞。定形は述語動詞を構成している動詞・助動詞のかたまりの最も左(文頭に近い側)に置かれる。

finite formの意味・使い方 - 英和辞典 Weblio辞書

非定形
=準動詞
定形 非定形
=準動詞
A B C D E F
1 原形
不定法
現在形 過去形 -en形 -ing形
2 非三単現 三単現
3 助動詞
4 be am is was been being
5 are were
6 have have has had had having
7 (Don’t) do does did
8 本動詞
9 be am is was been being
10 are were
11 have have has had had having
12 do do does did done doing
13 write write writes wrote written writing
14 play play plays played played playing
15 法助動詞
16 can could
17 may might
18 shall should
19 will would
20 ought_to
21 must
22 need
23 dare dared
24 used

-en形 -en形というのは、ふつう「過去分詞」と呼ばれるものです。 -en形には、「自動詞に由来して完了の意味をふくんでいるもの」 と 「他動詞に由来して受動態の意味をふくんでいるもの」 の2つがあります。 「過去分詞」という用語は、「完了の意味を表す」というニュアンスを含んでいます。 なぜならば、完了形の表現は、「過去の情報の所有(possession of history)」が意味のもとになっているからです。 したがって、-en形というのが中立な表現方法であり、過去分詞というのは偏っています。 -en形は、過去分詞でもあり、受動分詞でもあるわけですから。 そこで、-en形という中立な表現方法を、ここでは選択しています。

-ing形 -ing形には「動名詞」と「現在分詞」があります。 以下の表において、-「現在分詞」という表現を使うと、あたかも「動名詞は除外されている」かのような誤解を与えてしまうでしょう。 そこで、-ing形という中立な表現方法を、ここでは選択しています。

 
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