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英文法と古典文法|もくじ · ゆきんこの勉強法 | 自修人

限定詞

限定詞(determiner:ディターミナー)とは「冠詞相当語句」のことです。

冠詞には2種類ある。それらは?
定冠詞(the)と不定冠詞(a / an)。
冠詞と同じ職能をもつ語句がある。
正しい。冠詞を含めて、「冠詞と同じ職能をもつ語句」を限定詞(determiner:ディターミナー)という。
限定詞〔冠詞、指示代名詞、所有格、不定代名詞、疑問代名詞、関係代名詞、複合関係代名詞〕
冠詞〔a・an、the〕
指示代名詞〔this、that、these、those、such、so、same......〕
所有格〔my、your、his、her、its、our、their、your brother's、Tom's......〕
限定詞になる不定代名詞〔some、any、no、each、every、another、either、neither......〕
限定詞になる疑問代名詞・関係代名詞〔what、whose、which〕
関係代名詞〔関係代名詞が形容詞的に名詞(句)を修飾しているとき〕
限定詞になる複合関係代名詞〔whatever、whosever、whichever〕

あんまりくわしく勉強すると「英語沼」にはまりこむ 冠詞は「わからないもの」だと割り切り、英語学習もほどほどにしておき、もっと有意義なことをしたほうがいいと思います。

「可S・AN用法(かさんようほう)」と覚えてください! 

英語の名詞の用法には、可算用法と不可算用法の2つがあり、それ以外にありません。

可算用法(countable usage)とは、「複数形にする(=末尾にsを付ける)」または「an(=不定冠詞)を付ける」か、どちらかを選ばなければいけない名詞の用法だと覚えてください。
●この「an(=不定冠詞)を付ける」というのは、「不定冠詞をはじめとする限定詞を付ける(義務がある)」と読み替えてください。
●「可S・AN用法(かさんようほう)」と覚えてください。 「Sを付ける」または「AN(限定詞)を付ける」からの二者択一をする「可し(べし)」ということです。
●この「可し(べし)」は、義務(must)を表す助動詞の「べし」だと思ってください。
●「数えられる」というふうに可能(can)の意味として解釈しても、英語の実態を表していません。 世の中の英文法書は、ぜんぶ書き換えないといけません。
●「英語でcountableというから」というのは、理由になっていません。 英語の用語の言葉選びからして最適ではないわけです。 例えば、形容詞を表す接尾辞には-iveがありますので、「countive(計数性の)」という新しい形容詞を造語すれば済むことです。 「countive usage of noun(名詞の計数性用法)」「uncountive usage of noun(名詞の非計数性用法)」という用語をつくれば済むことです。 このあたりは、漢語のほうが柔軟に造語できます。

不可算用法(countable usage)は、「可算用法でないもの(補集合)」です。
●不可算用法とは、複数形にもならないし、不定冠詞をはじめとする限定詞も付けなくても大丈夫、という用法です。
●英語では「冠詞を付けるケース」「冠詞を付けないケース」など、学習者にものすごく神経を使わせます。 しかし、神経を使わせる割に、「冠詞の使い方によって文意が明瞭になる」というメリットは、そこまで大きくはないと思います。 冠詞の使い方は難しいので、用例を真似て英作文をおこなうだけに留めるのが無難でしょう。

可算用法の「可」は「義務のべし」だぞ! 

前項を参照。

●この「可し(べし)」は、義務(must)を表す助動詞の「べし」だと思ってください。

古典文法に出てくる助動詞「べし」は[■■■]と同じものである。
be to不定詞。

be to - Google 検索

be to不定詞のbe toは、英語の[■■■]と同じものである。
法助動詞〔can、could、may、might、shall、should、will、would、ought to、must、need、dare、dared、used〕。
助動詞「べし」の「すいかとめてよ」は[■■■]や[■■■]の意味と同じだ。
be to、法助動詞(順番は問わない)。助動詞「べし」と「be to」は1台でマルチに使えるもので、す推量、い意志、か可能、と当然、め命令、て適当、よ予定などの意味を1台で兼ねている。す推量、い意志、か可能、と当然、め命令、て適当、よ予定を語句によって使い分けるのが法助動詞。

非定形
=準動詞
定形 非定形
=準動詞

A B C D E F G H I J
1 原形
不定法
現在形 過去形 -en形 -ing形 意味 ゴロ 日本語 英語
2 非三単現 三単現
15 法助動詞
16 may might 推量 べし

むず
be to
17 will would 意志
18 can could 可能
19 shall should 当然
20 must 命令
21 ought_to 適当
22 need
23 dare dared
24 used

可算用法として用いられている名詞は「限定詞+単数形」「限定詞+複数形」「単独の複数形」など

名詞は、原則として[単数/複数]扱いである。
単数。名詞はだいたい単数扱いです。単数扱いとは、they/thoseではなく、it/thatでうける(承ける)ということ。
名詞が例外的に複数扱いになるケースは?
その名詞が可算用法で使われており、しかも複数形になっているときだけ。単数。単数扱いとは、they/thoseではなく、it/thatでうける(承ける)ということ。
名詞が可算用法の複数形で使われている場合<以外>の名詞は、ぜんぶ単数扱いである。
そう覚えておけばよい。集合名詞というカテゴリーは、あまりにも特殊で枝葉末節にあたるため、切り捨ててよい。英語は英語で、集合名詞の語法について整理して、集合名詞という特殊な用法をなくしてほしい。
だいたいの名詞は単数扱いだ。
正しい。
複数扱いの名詞は?
名詞が可算用法の複数形で使われている場合だけ。
不可算用法で使われている名詞は、無冠詞(冠詞なし)で文中に存在できる。
正しい。
可算用法で使われている名詞が単数形のとき、無冠詞(冠詞なし)で文中に存在できる。
誤り。可算用法で使われている名詞は、複数形にしなければ、無冠詞(冠詞なし)で文中に存在することはできない。
定冠詞(the)は、その名詞が可算用法でも、不可算用法でも、付けることができる。
正しい。定冠詞(the)は、対象の名詞が可算用法でも不可算用法でも使える。
不定冠詞(a / an)は、その名詞が可算用法でも、不可算用法でも、付けることができる。
誤り。その名詞が可算用法の単数形のときだけ、不定冠詞(a / an)をその名詞に付けることができる。
不可算用法の名詞には、複数形がある。
誤り。「不可S・AN」名詞だから、複数形にすること(S)は禁止(must not)されているし、同様に、不定冠詞(a / an)を付けることも禁止(must not)されている。「不可S・AN」の「不可」は「べからず(must not)=禁止」の意味。
不可算用法の名詞に不定冠詞(a / an)を付けた。
誤り。「不可S・AN」名詞だから、複数形にすること(S)は禁止(must not)されているし、同様に、不定冠詞(a / an)を付けることも禁止禁止(must not)されている。「不可S・AN」の「不可」は「べからず(must not)=禁止」の意味。

可算用法の冠詞のパターンは4つだけ (1)不定冠詞(a / an)+可算用法・単数
(2)定冠詞(the)+可算用法・単数
(3)定冠詞(the)+可算用法・複数
(4)無冠詞(∅)+可算用法・複数

不可算用法の冠詞のパターンは2つだけ (1)定冠詞(the)+不可算用法・常時単数
(2)無冠詞(∅)+不可算用法・常時単数

可算用法として用いられている名詞は「限定詞+単数形」「限定詞+複数形」「単独の複数形」など、定められた形式でしか文中に登場させることができません。

可算用法の名詞は使い方がとても難しいので、たくさんの用例を暗記して、その暗記した用例そのものを使うことが、最初は安全です。

法則だけを「暗記」かつ「理解」して、その法則を当てはめて、その場で言葉を生成しようとすると、英語には「例外」が多いたので、自分の生成した表現が「例外」に該当したりして痛い目に遭います。

「覚えた用例の通りをそのまま出力する」ほうが安全です。

つまり、たくさん暗記することが「正義」なのです。

「可算名詞・不可算名詞」という用語は不適切

英和辞典では、可算用法を[C]で表します。countableの頭文字のCです。
英和辞典では、不可算用法を[U]で表します。uncountableの頭文字のUです。

見出し語 A
    語義 1.[C]
    語義 2.[U]
    語義 3.[C/U]

見出し語 B
    語義 1.[C]
    語義 2.[U]
    語義 3.[C/U]

「可算名詞・不可算名詞」という用語は、例えば、見出し語Aが可算名詞というグループに属し、見出し語Bは不可算名詞というグループに属す、といった誤解を与える不適切な用語です。

実際には、ある見出し語がもつ語義の中で、可算用法で用いられる語義もあれば、不可算用法で用いられる語義もある。

あるいは、ある見出し語がもつ語義の中で、可算用法、不可算用法のどちらでも用いられる語義もあるわけです。

そういうのが、一般的なかたちなのです。

「waterは不可算名詞だ」という説明の仕方は、学習者に「データ構造」について誤解を与える、筋の悪い教え方です。

適切なのは、「この名詞は、ここの部分では、可算用法になっている」という説明の仕方だと思います。

「可算名詞・不可算名詞」という用語が不適切なら

「可算名詞・不可算名詞」という用語が不適切なので、次のような分類も不適切です。

可算名詞={普通名詞、集合名詞}
不可算名詞={物質名詞、抽象名詞、固有名詞}

上記の黒スクリーンのような分類は、どんなに小さな英文法書にも載っている「まるで役に立たない分類表」です。

例外がたくさん出てくることが、すでに確かめられているのに、上記の黒スクリーンのような原則を打ち立てて、その1つ1つに例外をゴチャゴチャと並べ立てていく。

そういうアホなことをやってるから、英文法書が「おバカの読む本」だと思われるんだよ。

可算用法とは

(1)可算用法の名詞を単独のまま文中に登場させるためには、複数形にするしかありません。

(2)可算用法の名詞が「1つ」である場合、直前にa / an(不定冠詞)を付けるか、その不定冠詞の位置に代入することができる語句が必要になります。

flowerではイカンので、a flowerにする
flowerではイカンので、the flowerにする
flowerではイカンので、this flowerにする
flowerではイカンので、my flowerにする

(3)結局、単数形の名詞を可算用法で使いたい場合、何らかの語句を直前に置かなければ、その名刺は文中に存在することができません。 この「不定冠詞の位置に代入することができる語句」を限定詞(determiner:ディターミナー)といいます。

determinerの意味・使い方 - 英和辞典 Weblio辞書

限定詞〔冠詞、指示代名詞、所有格、不定代名詞、疑問代名詞、関係代名詞、複合関係代名詞〕
冠詞〔a・an、the〕
指示代名詞〔this、that、these、those、such、so、same......〕
所有格〔my、your、his、her、its、our、their、your brother's、Tom's......〕
限定詞になる不定代名詞〔some、any、no、each、every、another、either、neither......〕
限定詞になる疑問代名詞・関係代名詞〔what、whose、which〕
関係代名詞〔関係代名詞が形容詞的に名詞(句)を修飾しているとき〕
限定詞になる複合関係代名詞〔whatever、whosever、whichever〕

(4)多くの英文法書では、「限定詞」という章をもたず、「冠詞」という章をもつのみです。 しかし「冠詞」だけよりも「限定詞」という章をつくって、包括的に用例を示すのが合理的です。 「限定詞」と「名詞」は表裏一体の関係にありますので、「限定詞と名詞」というように、まとめて勉強する必要があると思います。

現段階では、google検索をするとき、ダブルクォート(double quote=”)で囲って、実際の用例を調べてみることで解決できると思います。

"some ideas"

名詞(句)のシンタックス

前庭+限定詞+中庭+名詞本体+裏庭

前庭:「前置詞」などが置かれる。
中庭:「形容詞」「形容詞句」などが置かれる(前置修飾)。
裏庭:「一部の単語の形容詞」「形容詞句」「形容詞節」などが置かれる(後置修飾)。

関係代名詞、関係副詞

●形容詞節というのは、主語や述語を内蔵している文でありながら、ある名詞(句)を修飾、または、叙述する表現形式です。 つまり「SVXX」が形容詞相当になっているものを形容詞節というだけのことです。 「SVXX」というのは、「主語+述語動詞+なにがしか」ということです。

●関係代名詞、関係副詞という「形容詞節を形成するための語句」は、結局、名詞(句)の裏庭を構成する要素でしかないわけなのです。

●形容詞節を形成することが可能な語句は、関係代名詞、関係副詞の2つしかありません。 つまり、下記の黒画面のようにまとめることができます。

「形容詞節、導いちゃいましたA」=関係代名詞
「形容詞節、導いちゃいましたB」=関係副詞

●関係代名詞、関係副詞を合わせて「関係詞」といいます。

●形容詞節を形成することが可能な語句は、関係詞しかありません。

「形容詞節、導いちゃいました」=関係詞

●関係代名詞、関係副詞という文法用語をつくった人は、配慮が足りないと思うんだよね。 「関係」というのは、学習者にとって、ドウデモイイことだ。 学習者にとって大事なのは「関係詞が形容詞節を導く」という部分だけであり、それ以外を知っても意味ねぇし。

●文の一部をなす「SVXX」という構造体を節(clause:クローズ)といいます。 「SVXX」というのは、「主語+述語動詞+なにがしか」ということです。

●節(clause:クローズ)を形成する能力をもつ語句は、3つしかありません。

(1)従位接続詞(subordinate conjunction)
(2)関係詞(relative)
(3)疑問詞(interrogative)

●節(clause:クローズ)を形成する能力をもつ語句をclauser(節詞:せつし/せっし)と呼ぶことにします。

●従位接続詞は副詞節を導く唯一の語句グループです。

従位接続詞は副詞節詞(adverb clauser:ふくしせつし/ふくしせっし)です。
※ただし従位接続詞のうちWIT〔whether、if、that〕は
「副詞節を導く」かつ「名詞節を導く(このときif〔=「~かどうか」の意味〕)」という性質をもちます。

■名詞節としてのthat節を導くthatを従位接続詞に含めると、「従位接続詞は副詞節詞」における「例外」になってしまうから、覚えるときに、ややこしくなる。 そういう整理の仕方は、スッキリしないと思う。

■that節のthatというのは、従位接続詞から除外して、「that節」という独立した章を立てたらいいと思う。 実際、関係代名詞のthat、関係副詞のthatもあるわけだし、「that節にはいろいろな用法がある」という説明をしたほうが実務的に具合がいい。 しかし英文法書で「that節」という項目を立てているものは少数派だと思う。

■whether、if〔=「~かどうか」の意味〕というのは、意味的には間接疑問に近い。 間接疑問の節は名詞節であるから、それとも矛盾しない。 したがって、「名詞節を導いているような、そんなwhether、if〔=「~かどうか」の意味〕」については「間接疑問を構成する特別な疑問詞」と割り切ってしまえばいいと思う。

■以上の「■」が先頭につく項目での考え方を採用すれば、「従位接続詞は副詞節しか導かない」かつ「副詞節を導くのは従位接続詞しかない」というふうに整理される。

■さらにいえば、従位接続詞という用語は有害無益だと思います。 いわゆる従位接続詞は、「つないでいる」のではなく、名詞節の直前に置かれて、前置詞と同じく、名詞節に格を与えているだけなのです。 つまり「従位接続詞が節を導いているありさま」を「従位接続詞+名詞節」と見立てて、その「名詞節が格を帯びた結果として、副詞節になっている」というのが「従位接続詞+節」の合理的な解釈(の1つ)なのです。 「従位接続詞+名詞節」の構造としては、「前置詞+名詞(句)」とまったく同じです。

■結局、従位接続詞も前置詞の一種であり、「節の前置詞が従位接続詞」「単語・句の前置詞が、いわゆる前置詞」であり、ともに「後続する体言〔名詞相当〕に格を与える」というだけのことなのです。 いいかえれば、従位接続詞も、いわゆる前置詞も、「シンタックス上は広義の前置詞」であり「意味上は格詞(casal:ケイサル:私の造語)」なのです。 英文法書も、英和辞典などの英語辞書も、品詞の分類からしておかしいわけです。

■関係代名詞の説明で「文と文をつなぐ」と教えている先生は配慮が足りないと思うんだよね。 つないでるんじゃなくて、形容詞節を形成しているだけなの。

●それで「関係(relative)」というのは、形容詞節が修飾する相手である被修飾語句(=名詞(句))を、関係代名詞・関係副詞が指し示している(指示している)ということでしかありません。

●形容詞節が修飾する相手である被修飾語句(=名詞(句))を「関係代名詞・関係副詞の先行詞」といったりします。 多くの英語教師は、単に「先行詞」といいますけれども、適切ではないと思います。 例えば、「関係代名詞の先行詞」というふうに、先行詞という言葉には、その指示元を添えなければならないと思います。

●先行詞とは何か?  代名詞が何らかの名詞(句)を指示しているとき、その指示先を「先行詞(antecedent)」というだけなのです。

●It is ~ thatの構文では、Itがthat以下を指示しています。 先行詞がウシロにきているわけです。 こういうふうに、先行詞という字面から連想されるものとは異なる性質をもつのが、先行詞です。 ってことは、antecedentという用語をつくった人の配慮が足りなかったのだということです。 antecedentを先行詞と和訳した人も配慮が足りなかったのだということです。

●代名詞が指示語(indicator)だとしたら、その先行詞は被指示語(indicatee)でしょう。 indicateeという単語は、新たにつくればいいんですよ。

●結局、関係代名詞、関係副詞の場合、関係代名詞や関係副詞の被指示語(indicatee)になっている名詞(句)が、関係代名詞や関係副詞が導く形容詞節から修飾を受ける、被修飾語句になっている。

●このとき関係代名詞や関係副詞とそれらの先行詞とが、「指示語(indicator)」と「被指示語(indicatee)」という照応関係によって、関係づけられている。 だから「関係(relative)」なのでしょうね。

●まとめると「指示語(indicator)」と「被指示語(indicatee)」という照応関係、そして、修飾語句と被修飾語句という修飾関係。 この「照応関係」と「修飾関係」という二重の関係において、関係詞とその先行詞が関係づけられている。 だから「関係詞」の「関係」という言葉が出てきたのだろうね、ということです。

●しかし、大きく見れば、そんな屁理屈はどうでもよくて、「名詞(句)の裏庭に、形容詞節が挿入できるポータルが開いている」ということだけが大事なのです。

●関係詞は形容詞節を導く唯一の語句グループです。

関係詞は形容詞節詞(adjective clauser:けいようしせつし/けいようしせっし)です。

●疑問詞という語句グループは、間接疑問と呼ばれる形式で、名詞節を導きます。

疑問詞は、間接疑問というかたちで、名詞節詞(noun clauser:めいしせつし/めいしせっし)になります。

節詞
    名詞節詞=疑問詞(間接疑問)、wheter、if〔=「~かどうか」の意味〕、that。
    形容詞節詞=関係詞。
    副詞節詞=従位接続詞。

●「関係詞が名詞節を導く」というケース。 それは「関係詞が被修飾語である名詞(句)を内蔵または省略しちゃってる」ので、「名詞(句)+形容詞節=名詞節」という演算によって「関係詞が名詞節を導いているように見えるだけ」だということです。

関係詞が名詞節を導く
    関係詞の先行詞、内蔵しちゃいました → 先行詞コミで考える → 名詞節を導く
    関係詞の先行詞、省略しちゃいました → 先行詞コミで考える → 名詞節を導く

●複合関係詞(-ever)は副詞節を導く場合と名詞節を導く場合があります。 そこから、複合関係詞(-ever)は、従位接続詞と見なして整理すればよいと思います。

●複合関係詞(-ever)は、形容詞節を導かない点から、複合関係詞(-ever)を関係詞に含めることに合理性を感じません。

a book that has 500 pages

a book that has 500 pages

「a book that has 500 pages」という用例において、単数のbookをそのまま文中に登場させるわけにはいきません。

books(複数形)にするか、a bookにするか、a bookのaの位置に他の限定詞を代入するか。 可算用法の名詞には、そういう厳しい制約があるわけです。

「that has 500 pages」は関係節(関係詞が導く節)です。

「a book that has 500 pages」の「a book」のことを「関係代名詞thatの先行詞」と呼ぶことができます。

英語教師の多くは、単に「先行詞」といいますけれども、「関係代名詞なになにの先行詞」といわないと、意味をなしません。

指示語(pointer/indicator)があったればこそ、被指示語(pointee/indicatee)が存在しうるわけですから、指示語(指示元)を明示しないでおいて「被指示語(指示先)」=「先行詞」などという言い草はねぇって話でさぁね。

この「先行詞」という言い方は、英語教育の中では、関係詞のところでしか登場しません。

そして「先行詞」というのは、もっぱら「関係詞が導く形容詞節から修飾を受ける、被修飾語である名詞(句)」という意味で使われています。

だったら被指示語といえばいいのに、専門家ぶって、「先行詞」とかいってみたりしているだけです。

「a book」というのは「1冊の本」という意味です。

「that has 500 pages」というのは「ただし500のページをもつヤツな」という意味です。

この「ヤツ」という部分を表しているのが、関係代名詞thatなのだということです。

「that has 500 pages」は、品詞としては形容詞節であり、関係代名詞thatの先行詞である名詞(句)a bookを後置修飾(こうちしゅうしょく)しています。

後置修飾とは、名詞(句)の「裏庭」(名詞(句)のウシロの位置)から、名詞(句)に対して修飾をおこなうような位置関係、修飾関係を意味します。

「a book」の前庭に前置詞inを置くと、「in a book」(本の中に)という意味になります。

「a book」の中に形容詞redを置くと、「a red book」(赤い本)という意味になります。

「a book」の前庭と中庭に、それぞれ前置詞inと形容詞redを置くと、「in a red book」(赤い本の中に)という意味になります。

こういうふうに「語句を挿入できる位置」というものが決まっているのです。

そして、ここで観察しているのは、裏庭に関係節が挿入されたケースです。

さらに、「名詞の前庭、中庭、裏庭」および「限定詞」は、ぜんぶ「名詞(句)のシンタックス」という話題の内側に含まれます。

英文法書では、各章にバラバラのものとして説明されていることは、実際の英文の中で、こういうふうになっているわけです。

さらに「that has 500 pages」という節において、関係代名詞thatは主語になっています。

このように、関係節の内部において、主語になるような関係代名詞を「主格の関係代名詞」と言い習わしています。

ただし、英語では人称代名詞〔主格:I、you、he、she、it、we、they〕以外は、主格独特の語形をとりませんので、「主格の関係代名詞」という表現は不自然です。

つまり、主語だからといって、関係代名詞が主格という語形をとるのかというと、とりません(ドイツ語ならとります)。

結局、「関係節の中で主語になる用法の関係代名詞」とそのまま表現すればいいのです。

しかし、こういう説明を覚えても、あんまり意味はありませんよ。

こういう説明は、英語教師が授業時間を埋めるための「段ボールの中の緩衝材」みたいなもので、本質ではないのです。

a book that has 500 pages

「a book that has 500 pages」で大事なのは、形容詞節という「文になっている形容詞」が、a bookという名詞(句)をウシロから修飾している(後置修飾)という部分だけです。

意味の捉え方は「1冊の本」「ただし、500のページをもつヤツな」という感じです。

関係代名詞に出会ったときは、a bookなど被修飾語を頭の中にメモしておきます(バッファにデータを保持しておく)。

そのようにして、「これから始まる後置修飾の記述が、何を限定/制限するのか」を明確にしておく必要があるのです。

「修飾する」というのは、「限定/制限する」ということです。

いいかえれば、「ただし書きを付ける」ということです。 「1冊の本」「ただし、500のページをもつヤツな」という、例のアレです。

だから「1冊の本」というのを頭の片隅に覚えておかないと、ウシロから来る「ただし書き」が何を対象とする「ただし書き」なのか忘れてしまう。

この「三歩歩くと忘れる鶏頭(とりあたま)」のような状態を、少しずつ慣らして、「1冊の本」を覚えておけるように鍛えていくことが、英語が読める状態になるための方法です。

This is the book that I bought yesterday.

This is the book that I bought yesterday.

「This is the book that I bought yesterday.」の「the book that I bought yesterday」を取り出します。

関係節「that I bought yesterday」の関係代名詞thatが、節の中でboughtの目的語(直接目的語)になっています。

目的語というのは、他動詞bought(現在形:buy=買う)が動作を及ぼす対象=相手ということです。

「買う」という動作が及ぶ対象は、関係代名詞thatです。 関係代名詞thatの先行詞は、名詞(句)であるthe bookです。

こういう場合、「この関係代名詞thatは目的格の関係代名詞である」という説明をすることもできるでしょう。

しかし、thatが目的語になっているからといって、目的格という特別な語形をとるわけではないので、「関係節の中で目的語になっている関係代名詞that」と表現すれば済む話です。

「目的格の関係代名詞」などというと、いかにも難しそうですけれども、用語の使い方として「アホ」だと私は思っていますよ。

それから、大事なことですけれども、関係代名詞で難しいのは、「関係代名詞thatの位置が、関係節の先頭に移動している」という部分でしょう。

「that I bought yesterday」の関係代名詞thatを「ふつうの位置」に戻すと、「I bought that yesterday」です。

「I bought that yesterday」の関係代名詞thatが関係節の先頭に移動して「that I bought yesterday」という位置になっている。 これが、最初は不自然に思えるわけですけれども、これで正しいわけです。

関係節の中で目的格になっている関係代名詞が、関係節の先頭に移動させられてしまう。 その狙い/趣旨は「関係節の開始位置を明示するため」です。

「ここから関係節が始まる」ということを明示し、しかも、関係代名詞の先行詞との位置を近づけて、指示と被指示の関係性をわかりやすくするため。 そのために、目的格の関係代名詞は、関係節の先頭に置かれるわけです。


「the book that I bought yesterday」(本、ただしきのう私が買ったヤツな)という考え方になります。

形容詞節というのは、「ただしきのう私が買ったヤツな」という部分です。

形容詞節というのは、「きのう私が買ったヨウナ、そんな」という意味を表します。

「the book that I bought yesterday」を和訳するときは、「きのう私が買ったヨウナ、そんな」+「本」というふうに考えて和訳し、不自然な表現を自分なりに整えてごまかします。

結局、形容詞節というのは、「名詞(句)をウシロからただし書きするもの」であって、そのただし書きによって、名詞(句)の意味が限定される、あるいは、制限されるわけです。

 
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