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現在完了
完了形のhaveは、助動詞ではなく、本動詞のhaveだと考えてよい。
ただし、完了形のhaveは、疑問文、否定文をつくるとき、be動詞と似た挙動をする。
さて、完了形のhaveを「所有を表す本動詞have」だと捉えれば、「haveの目的語になっている過去分詞句は、主語が「過去の情報の所有している」という捉え方ができる。
「過去の情報の所有(possession of history)」でもいいし、「履歴の保有」でもいい。 どういう日本語を使ってもよいので、「主語は、そんな過去をもっている」「主語には、そんな過去がある」というのが、完了形の原義である。
完了形の意味について、継続、経験、完了、結果という4つ(3つ)に場合分けすることがある。
けれども、その場合分けは無意味かつ有害である。
完了形は「過去の情報の所有(possession of history)」とか「履歴の保有」でしかない。 そこだけを覚えて、1つ1つの用例で実際に学べば、完了形はわかるようになる。
完了の助動詞は、古文では存在したけれども、現代の日本語では消失している。
したがって、英語の完了形について、私たち日本人が直感的に理解できるわけがない。
だから完了形を、「過去の情報の所有(possession of history)」とか「履歴の保有」といったふうに捉えてください。 そのニュアンスが、完了形のニュアンスなのです。