● Table of Contents :
もくじ
■英文法と古典文法|もくじ · ゆきんこの勉強法 | 自修人
文型の制度趣旨
文型の制度趣旨(なんで文型というものがあるか、なにが狙いで文型というものをつくったのか)。
それは、動詞の周囲に配置される3つの語句の語順によって、体言〔名詞相当〕の格(case)を表示するためである。
第1オペランドは主格を表す位置として、予約されている。 だから文型(節の内部構造)は「SVXX」という一般形を使って表現する。
英語では第3文型の動詞が圧倒的に多いため、第2オペランドは対格(たいかく)=直接目的格(ちょくせつもくてきかく)の体言〔名詞相当〕が置かれることが圧倒的に多い。
そうでないものが「授与動詞(「誰に何をあげる」系の動詞)」と「第5文型(SVOC)」である。
第2文型(SVC)のV(述語動詞)は、be動詞が圧倒的に多く、「第2文型をとるbe動詞以外の動詞」は少数派なので、look、seemなど1つ1つを、ぜんぶ覚えてしまうとよい。
文型
前提として、1つの見出し語が、1つの品詞だけで使われる保証はない。 1つの単語が、動詞になったり、名詞になったりすることもある。 「1つの見出し語が、複数の品詞にまたがっている」というのが「標準的」であると考えておいてよい。
前提として、1つの見出し語の1つの動詞にだけ注目した場合でも、動詞の意味によって、異なる文型をとるのがふつうである。 つまり「動詞Aの意味1.では、こんな文型」「動詞Aの意味2.では、こんな文型」といったように、同じ見出し語の動詞という品詞の中でも、その動詞がもつ意味によって**「動詞が要求する語句のパターン(=これが文型)」**が異なる。
つまり動詞(本動詞)には意味があり、その「動詞の意味」を原因として、
「補部(complement)もたない文型(SV)をとる『動詞の意味』」
「補語をとる文型(SVC、SVOC)をとる『動詞の意味』」
「直接目的語だけをとる文型(SVO、SVOC)をとる『動詞の意味』」
「間接目的語と直接目的語をとる文型(SVC、SVOC)をとる『動詞の意味』」
などがある。
細分化すると文型はもっとたくさんあるけれども、日本ではC.T.Onionsの基本5文型が採用されている。
第1オペランド | オペレータ | 第2オペランド | 第3オペランド | ―― |
主語(S) | 述語動詞(V) | ―― | ―― | 第1文型 |
主語(S) | 述語動詞(V) | 補語(C) | ―― | 第2文型 |
主語(S) | 述語動詞(V) | 直接目的語(O) | ―― | 第3文型 |
主語(S) | 述語動詞(V) | 間接目的語(O) | 直接目的語(O) | 第4文型 |
主語(S) | 述語動詞(V) | 直接目的語(O) | 補語(C) | 第5文型 |