スマホで動画を撮るのは非現実的

■動画撮影時にスマホが激烈に発熱するのでスマホの寿命が心配になる。

■動画撮影をするとスマホのバッテリーが短時間で減ってしまい、通信手段まで失う。

■撮影した動画ファイルがストレージを圧迫する。

■動画撮影を考えている場合、高容量ストレージのモデル(とても高額)を買う必要がある。

■撮影した動画ファイルをPCに転送するとき、「クラウドストレージ経由」「家庭内Wi-Fi経由」「有線接続」などが考えられる。 この転送がきわめて面倒。

――近頃のスマホは「(本体を薄くするために/高容量ストレージのモデルを売るために)SDカードが使えないようにする」「クラウドを使わせる」という「囲い込み/封じ込め政策」に支配された世界。

――4K動画の巨大なファイルを転送するためには、実務上は、Thunderbolt 3規格での有線接続が基本になる。 Thunderbolt 3を搭載するより、SDカードが使える状態にしたほうが、安上がりで確実なのだが、大人の事情でそこが封じられている。

■はっきりいって、「そこそこの性能をもつスマホ」と「GoPro HERO7 Black+カルマグリップ」を使ったほうが、お買い得ですよ。

■軽い写真はスマホで撮影。 動画はGoPro HERO7 Blackで撮影。 この分業体制にしたほうがいいです。

■iPhoneで「手ブレ補正のきいた4K動画が撮れる」といっても、GoPro HERO7 Blackには、総合的な意味で、とうていかないません。

■スマホに過剰な写真機能、動画機能を付けて、本体価格をつり上げるやり方には、注意が必要です。 そういうものには乗らなくていいですよ。

「レンズ内手ブレ補正」の付いたXマウント〔FUJIFILM〕のレンズは少数派|「ボディ内手ブレ補正」の付いているカメラはX-H1だけ

FUJIFILMは手ブレ補正について否定的な会社である。

X-T3〔FUJIFILM〕などの小型軽量をCMやシネマ撮影に使うのは、小資本のフィルムメーカーか、フリーランスのビデオシューターに限定される。

そうした「個人撮影スタイル」でX-T3〔FUJIFILM〕が使用されることが想定される以上、クレーンやドリーが用意できることは考えがたく、したがって、手ブレ補正は必須である。

X-T3〔FUJIFILM〕にはボディ内手ブレ補正が付いていない。 FUJIFILMは、まったく何を考えているのか?

手ブレ補正を付けるとX-H1〔FUJIFILM〕のように大きく重たくなるのはわかる。

けれども、動画重視のX-T3〔FUJIFILM〕で「ボディ内手ブレ補正ナシ」とは、ふざけんなよ! である。

こういうことやってるから、FUJIFILMはいつまでもマイナーなんだよ。

DC-GH5S〔Panasonic〕にボディ内手ブレ補正が付いてなかったら、X-T3〔FUJIFILM〕にはボディ内手ブレ補正を付けるのが「対抗策」ってもんだろ?

FUJIFILMは、ボケーッとしてるよね、振る舞いが。

DC-GH5S〔Panasonic〕|α6500〔SONY〕に欠けているもの

DC-GH5S〔Panasonic〕|α6500〔SONY〕に欠けているものは、「4K-60p-4:2:2-10bitをH.265でエンコードして、本体内のSDカードに記録するモード」です。

「4K-60p-4:2:2-10bitをH.265で本体内SDカードに記録」というのは、ミラーレス一眼カメラの動画機能として、終着点のようなものです。

「4K-60p-4:2:2-10bitをH.265で本体内SDカードに記録」をおこなうと……

(1)かなり電力を使うので、DC-GH5やDC-GH5Sのバッテリーでは根本的にダメ。 「タテグリップユニットが高容量のモバイルバッテリーになっている」とか、思い切ったことをしなきゃダメ。

(2)かなり電力を使うし、その分だけ発熱するので、排熱スリット/排熱ファンが必要になることは確実。 そうすると、カメラの「防塵防滴性能」が犠牲になるので、ここで「動画機能を優先させて、スリット/ファンなどの冷却系を搭載するかどうか」という岐路に立たされる。

Panasonicの場合、マイクロフォーサーズにおいて、写真でOLYMPUSに勝てるとは思えない。

Panasonicのカメラが悪いのではなく、OLYMPUSのカメラがよすぎる。 ってか、OLYMPUSのレンズがよすぎる。

Panasonicは動画で勝負するしかない。

Panasonicがそのことに気づいていれば、Panasonicは、動画用のオバケカメラのようなごっついのを出すはず。

「動画用のオバケカメラ」というのは、民生用なんだけど、業務用ビデオカメラと同じ形状で、「4K-60p-4:2:2-10bitをH.265で本体内SDカードに記録」できるタイプ。 そしてXLR端子〔キャノン端子〕を搭載したハンドルが付いているやつ。

このタイプのビデオカメラを「業務用ビデオカメラ」の世界だけに封じ込めて、高く売ろうとか、そういうことを考えないほうがいい。

デジタルの世界は「どうせ値崩れする世界」なのだから、弱者としては「高度な機能を安く提供する」ということを、他社に先駆けておこない、SONYやCanonといった巨人を倒すことを画策するしかない。

ぶっちゃけ、センサーサイズとして、「4K動画ならマイクロフォーサーズながギリギリセーフで、4K動画なら、できればAPS-Cサイズが好ましい」というところ。

どうせマイクロフォーサーズという規格は、そこまで長命にはなり得ない。 「高度な機能を安く提供する」ということを躊躇して負けるより、大盤振る舞いをして、SONYやCanonに一泡吹かせてから、マイクロフォーサーズの「終了」を迎えたほうがいいってもんだよ。

動画の標準規格が4Kから8Kに上がるとしたら、どうせマイクロフォーサーズは、どこかで「動画用のセンサーサイズ」としては「終わり」を迎えるんだよね。

いや現在でも、すでに「動画用としては終わっている」という側面があって、4K動画でも、マイクロフォーサーズより、APS-Cサイズのほうが暗所に強いという点で有利。

APS-Cサイズの場合、マウントアダプターを使ったり使わなかったりして、EFマウント〔Canon〕、Fマウント〔Nikon〕、Eマウント〔SONY〕の「APS-Cサイズ専用レンズ」や「フルサイズ対応レンズ」を使うことができる。 EFマウント、Fマウントは、レンズが豊富だから、マウントアダプターを使うことをいとわなければ、単焦点レンズをいろいろな焦点距離でそろえてゆくこともできます。

他方、マイクロフォーサーズのカメラに、フォーカル・レデューサー・アダプター(Focal Reducer Adapter)として、Speed Booster〔Metabones〕を取り付け、EFマウント〔Canon〕、Fマウント〔Nikon〕、Eマウント〔SONY〕の「APS-Cサイズ専用レンズ」や「フルサイズ対応レンズ」を使うこともできます。 こちらの場合、「虫眼鏡で太陽の光を集める」ような感じで、撮像が収斂されるため、開放F値が下がります(明るくなります)。 例えば、「APS-Cサイズ用F2.0の単焦点レンズ」を「Speed Booster」を介して「マイクロフォーサーズのカメラ」に取り付けると、開放F値は2.0より下がります。

ただし、Speed Boosterは10万円とか、けっこうしますので、そのお金があったら、マイクロフォーサーズの高級なレンズを直接買ったほうがいいということもいえます。


α6500〔SONY〕の後継機は、「4K-60p-4:2:2-10bitをH.265で本体内SDカードに記録」など、尋常でないことをやってくるはず。

そうなれば、DC-GH5S〔Panasonic〕の魅力も吹き飛ぶ側面があると思う。

このα6500〔SONY〕の後継機に対抗するためには、業務用ビデオカメラのような形状で、「4K-60p-4:2:2-10bitをH.265で本体内SDカードに記録」できるようなマイクロフォーサーズ機を出す必要がある。

Panasonicの業務用ビデオカメラとの間でカニバリゼーション(共食い)が起こるけれども、Panasonicがここで「業務用ビデオカメラの市場」を守るために、DC-GH5S〔Panasonic〕の後継機の性能をショボったら、SONYの一人勝ちになるだろう。

はっきりいって、業務用ビデオカメラの「豆粒センサー」の映像では、映像が汚すぎて、YouTubeでの視聴に向かない。

みんな「一眼カメラで撮った動画」のきれいさに慣れてしまっているから、業務用ビデオカメラの「地位」は低下してきている。

マイクロフォーサーズという大型のイメージセンサーを使った「4K-60p-4:2:2-10bitをH.265で本体内SDカードに記録」できるようなビデオカメラ。 これが最も待たれているカメラである。

しかし、それを出したとしても、APS-Cサイズのほうがセンサーサイズが大きいため、ナチュラルに、暗所に強い。

APS-Cサイズ向けのEマウント〔SONY〕のよいレンズが出てくれば、マイクロフォーサーズに固執する意味はなくなる。

やはりAPS-Cサイズのほうが、画が高画質になる。 これは否定できない。

DC-GH5S〔Panasonic〕|GY-LS300CH〔JVC〕|α6500〔SONY〕の3機種に絞られる

安価にシネマを撮影できるカメラは、DC-GH5S〔Panasonic〕|GY-LS300CH〔JVC〕|α6500〔SONY〕の3機種に絞られる。

音声を完全に別録りにすると、ポスプロ〔ポストプロダクション〕がものすごく煩雑になる。

その場で音声まで完パケ〔納品できる状態〈の製品〉〕状態で収録する。

そうなると「XLR端子〔キャノン端子〕をもたないカメラ」「XLR端子〔キャノン端子〕ユニットが後付けできないカメラ」はぜんぶ落ちてしまう。

そしてフルサイズ機は、レンズが高価なので、最初から諦めたほうがいい。

そうなると、マイクロフォーサーズマウントでは、DC-GH5S〔Panasonic〕|GY-LS300CH〔JVC〕の2機種になる。

Eマウント〔SONY〕のAPS-Cサイズ機では、α6500〔SONY〕の1機種になる。

XLR端子〔キャノン端子〕が搭載できない点で、Canon EOSシリーズ、FUJIFILM X-T3などは、最初から脱落。 いくら色彩がきれいでも、音声に配慮できないメーカーのカメラは、動画用としては最初から相手にされないんだよね。

だから、マイクロフォーサーズなら、DC-GH5S〔Panasonic〕またはGY-LS300CH〔JVC〕で考える。

APS-Cサイズならα6500〔SONY〕で考える。

α6500〔SONY〕には後継機が出るらしいし、それはかなりよいらしいので、それを待つ手もある。

しかしα6500〔SONY〕は、かなり値下がりしているので、今が買い時ということもある。

α6500〔SONY〕は、オーバーヒート〔過熱〕による撮影停止を警戒する必要がある。 ただし、α6500〔SONY〕をカメラヘッドとして利用し、映像外部レコーダーで録画するとしたら、その心配はない。 α6500〔SONY〕はコンティニュアスAF〔動く被写体を追尾しながらその被写体に合焦し続ける機構〕が爆速で正確(フォーカスエリア/ポイントを「中央1点だけ」に設定する)。

オーバーヒート〔過熱〕を起こしづらいのは、DC-GH5S〔Panasonic〕だと思う。

どう考えても、最終的には、DC-GH5S〔Panasonic〕が残るんだよね、バリアングル・モニターも付いているし。

なお、GY-LS300CH〔JVC〕のモニターも、レンズに正対したとき、画面が見えるかたちに回転します。

つまりGY-LS300CH〔JVC〕は自撮りOKのビデオカメラ(業務用)ですので、YouTuberにも向いています。

DC-GH5S〔Panasonic〕やGY-LS300CH〔JVC〕にボディ内手ブレ補正が付いたら、最強なのに。

YouTubeに動画をアップロードする。

この目的の場合、動画機と写真機を兼ねていたほうが合理的。 というのも、動画の再生数を上げるのに、サムネールの出来が大いに関係してくるから。

固定客が付く前の段階では、いい写真と、いいフォントでサムネールを念入りにつくると、再生数が上がりやすい。

こうなると、GY-LS300CH〔JVC〕が脱落し、DC-GH5S〔Panasonic〕とα6500〔SONY〕が生き残る。

GY-LS300CHもDC-GH5Sもマイクロフォーサーズ。

レンズマウントをマイクロフォーサーズにしておくと、次のようなカメラに使い回せる。

●Panasonic機(マイクロフォーサーズ機のみ)
●GY-LS300CH〔JVC〕
●Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K〔Blackmagic Design〕
●OLYMPUS機

動画機の中で、汎用性の高いレンズマウントは「マイクロフォーサーズ」と「EFマウント〔Canon〕」の2つ。

APS-Cサイズやフルサイズのレンズは、EFマウント〔Canon〕で所有しておくと、EFマウントから他のレンズマウントに変換するアダプターが豊富。 ゆえに、いろいろなボディを選んで使うことができる。

またシネマ用カメラで、APS-Cサイズ(スーパー35mm)やフルサイズのイメージセンサーをもつ機種では、EFマウント〔Canon〕が採用されることが多い。

結局、 「APS-Cサイズ/フルサイズのカメラでは、EFマウント〔Canon〕がデファクトスタンダードのレンズマウント」 「それらより小さいカメラでは、マイクロフォーサーズがデファクトスタンダードのレンズマウント」ということになる。

「レンズ資産」を形成する場合、マイクロフォーサーズのレンズとしては「M.ZUIKO PRO|OLYMPUS」と「パナライカ|Panasonic」を少しずつ増やしていくのがよい。 安いレンズは、結局、不要になって「浮く」から、「エムズイコープロ」か「パナライカ」に絞って、そういう高級レンズを、数少なく買っていくのが賢い。

ただし、LAOWA〔ラオア〕や中一光学などの中華レンズも侮れず、明るい単焦点レンズ(ただしMF〔マニュアルフォーカス〕)だったら、導入するのもいいかもしれない。

「Canonの暖色系に振ったおかしな色がどうしても嫌い」という層がいる。 それならば、Nikonか、OLYMPUS(マイクロフォーサーズ)にすればよい。

CanonやNikonは、「高い解像度で撮像をキャプチャーして、ダウンコンバートして解像感を稼ぐ」ということをしていない。

他のメーカーは、写真でも、動画でも、その「高い解像度で撮像をキャプチャーして、ダウンコンバートして解像感を稼ぐ」ということをしている。

だから、とくにCanonの写真・動画は、色はきれいだけど解像感が低く、眠たい画だと思う。 カリカリではない。

したがって、Canonのレンズの解像度を生かすのであれば、Canonのレンズをα7・α9シリーズ〔SONY〕で使う。 これが1つのやり方。 というか、プロフェッショナルの写真家は、かなりこれを実行している。

この「レンズはCanon」で「ボディだけ他社製」というやり方をするときの「レンズ資産」といったら、結局、「EFマウント〔Canon〕のレンズ(とくにフルサイズ対応のレンズ)」ということになる。

OLYMPUSの写真のパキッとしたカリカリの解像感が好き。 そういう人はマイクロフォーサーズのレンズを集めればよい。 といっても、「パキッとしたカリカリの解像感」を打ち出してくるレンズの多くは「M.ZUIKO PRO|OLYMPUS」なのだが。 OLYMPUSのレンズは、マジすげぇ。

Canonの色彩が自分に合わない。 そういう人でマイクロフォーサーズが嫌いなら、Nikonに行くしかないけれども、NikonはFマウント〔Nikon〕を捨てて、Zマウント〔Nikon〕へ移行するまで数年かかる。

いまFマウント〔Nikon〕のレンズを買っても中途半端。

APS-Cサイズ、フルサイズの写真機を買う場合で、マイクロフォーサーズやOLYMPUSが好みでなければ、 現在は、暫定的にα7・α9シリーズ〔SONY〕のボディと、「Eマウント〔SONY〕」または「EFマウント〔Canon〕+マウントアダプター」を使うのがよいと思う。

この「一眼レフからミラーレス一眼への移行期」を通じて、Nikonはよりシェアを減らし、Canonもシェアを減らし、その分だけ、SONYがシェアを増大させると思う。

シェアを比べる単位が「台数ベース」というトリックに気づかないといけない。

「α7 III〔SONY〕を1台販売しても1台」「EOS Kissを1台販売しても1台」というカウントの仕方は、かなり不公平・不平等で、Canonに有利な統計の取り方。

このあたりに、経団連が統計の意図的操作に関わっている匂いを感じる。

「コンパクトデジタルカメラ」や「入門用のレンズ交換式カメラ」が「売れている」「売れていない」を論じても、さほど意味がない。

この階層は、宣伝や世間の動向で付和雷同する、「浮ついた客層」で「細い客」である。

この階層は、スマホで「カメラを済ませる」タイプなので、「カメラの客」ではない。

べつに見下しているとか、そういう意味ではなく、「カメラをそれほど重視していない」という人たちだという「軽い意味」だ。

Nikonを愛する、Canonを愛するなど、「固定客」かつ「太い客」の動向こそ、大事なのである。

どうせ一眼カメラ市場は縮小しているのだから、「固定客」かつ「太い客」しか見なくてよい。

動画が撮れるカメラのレンズマウント

マイクロフォーサーズ〔OLYMPUS/Panasonic〕

民生用、安価な業務用の動画用レンズとして、最もツブシがきくレンズマウントがマイクロフォーサーズ。

GY-LS300CH〔JVC〕、Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K〔Blackmagic Design〕なども、マイクロフォーサーズのレンズを使う。

レンズ資産という考え方をする場合、最も手堅いのがマイクロフォーサーズの高級レンズ。 それは「M.ZUIKO PRO|OLYMPUS」と「パナライカ|Panasonic」のこと。

シネマを安価に撮影する。 この目的では、マイクロフォーサーズのレンズを集めてゆくのが、もっとも現実的で手堅いと思う。

EFマウント〔Canon〕

Canon以外の業務用のレンズ交換式ビデオカメラでも、EFマウント〔Canon〕が採用されている。

中古市場で最もレンズが豊富に出回っているのがEFマウントのレンズ。

EFマウントのレンズには、Canon純正のものに加え、SIGMAその他から出ているEFマウントのレンズもあるので、かなり種類がある。

EFマウント〔Canon〕のレンズでも、「APS-Cサイズ専用」と「フルサイズ対応」がある。

Eマウント〔SONY〕

近頃ではEマウント〔SONY〕のレンズも増えてきた。 ただし、まだまだレンズの種類が少ない。

Eマウントのカメラ(SONYのカメラ)を使う場合、マウントアダプターを介して、EFマウント〔Canon〕のレンズを使うのが1つの常套手段らしい。

Eマウントは、マウントの口径が小さく、フルサイズのイメージセンサーでも、正面から見たとき、イメージセンサーの四つ角が隠れるぐらいである。

FUJIFILMはそもそも中判用の大口径レンズマウントを早期から打ち出していた。 そして2018年9月、Nikon、Canon、Panasonic、が相次いで大口径の新レンズマウント(フルサイズ対応)を打ち出した。

これでEマウント〔SONY〕は、小口径のレンズマウントとして取り残されたかたちになっている。

いつかは、フルサイズも中判もカバーする、大口径のレンズマウントを、SONYも打ち出すことになるだろう。

ここしばらくは、Eマウントのレンズでよいけれども、SONYが大口径のレンズマウントを発表したら、Eマウントのレンズは、やや中途半端な位置づけになるのかもしれない。

Xマウント〔FUJIFILM〕

Xマウント〔FUJIFILM〕のカメラはFUJIFILMのカメラだけであり、FUJIFILMのミラーレス一眼カメラは、さほど売れているわけではない。

FUJIFILMの色彩に惚れ込んだ人が、「いつディスコンになってもいいや」と覚悟して購入・使用するのが、Xマウントのレンズだと考えられる。

しかしFUJIFILMは、シネマ用のXマウントレンズを売り出しているので、そんなにカンタンにはXマウントをディスコンにしたりはしないであろう。

動画は音声収録から考える

音声別録りでPluralEyes〔RED GIANT〕を使うやり方は音声と動画がズレるらしい

音声別録りでPluralEyes〔RED GIANT〕を使うやり方は音声と動画がズレるらしい。

映画のように「作り込む作品」の場合、音声と動画を合わせ込む作業をしてもペイするであろう。 しかし、毎日のVlogなど、大量に動画を投稿するスタイルの場合、「音声と動画は最初から同期されている状態」=「完パケ〔納品できる状態〈の製品〉〕に近い状態」で収録する必要がある。

屋内にてVlog形式で、ほぼ毎日、動画撮影をする。

こういうケースでは、マイクが重たくてもよい。 いいかえれば、XLR端子〔キャノン端子〕を使って、ちゃんとしたマイクで収録したほうが、「画質も音質もいい」「あとで音声と動画を同期させる必要がない」という、「安心な状態」で収録ができる。

結局、収録時点で「後腐れのない状態で収録する」というのが、最も効率的。

そう考えると、XLR端子〔キャノン端子〕が使えないカメラを使っての動画収録は「避けるべき」という結論になる。

XLR端子〔キャノン端子〕をもつ手頃なカメラ

PanasonicとSONYには、一眼カメラのホットシューにXLR端子〔キャノン端子〕を増設する別売ユニットがあります。

Panasonicの場合、GH5〔Panasonic〕とGH5S〔Panasonic〕に、そのXLR端子〔キャノン端子〕ユニットが使えます。

SONYの場合、α6500〔SONY〕やα7・α9シリーズ〔SONY〕に、そのXLR端子〔キャノン端子〕ユニットが使えます。

GY-LS300CH〔JVC〕にもXLR端子〔キャノン端子〕が付いています。

※GY-LS300CH〔JVC〕はボディ内手ブレ補正ナシなので、三脚に固定しての収録、あるいは、ドリー、クレーンなど特機に固定しての収録が基本になります。 手持ち収録を考えている場合、GY-LS300CH〔JVC〕は除外し、SONYの民生用の「空間光学手ブレ補正」を搭載したHandycamがよいでしょう。

XLR端子〔キャノン端子〕が使えるバリアングル・モニター搭載機 GH5〔Panasonic〕 → マイクロフォーサーズ|バリアングル・モニターあり
GH5S〔Panasonic〕 → マイクロフォーサーズ|バリアングル・モニターあり
GY-LS300CH〔JVC〕 → マイクロフォーサーズ|バリアングル・モニターあり

電池切れの心配がないのはビデオカメラ

GH5〔Panasonic〕も、GH5S〔Panasonic〕も、バッテリー容量が小さいため、きわめて頻繁に電池交換をする必要がある。

それか、GH5やGH5Sの電池ボックスにダミーバッテリーを入れて、モバイルバッテリーから給電しながらの収録となる。

そうなると、消去法で、GY-LS300CH〔JVC〕が残ることになる。

Panasonicは、GH5Sのエンジン部分を業務用ビデオカメラ型にした、ハイアマチュア用のビデオカメラを出すべきだと思う。

つまりGY-LS300CHのPanasonic版として、GH5Sと同じ内容で、XLR端子〔キャノン端子〕を搭載した、大容量バッテリーの使えるカメラを30万円台で出す。

これはブライダル用ビデオカメラとして、かなり売れると思う。

最初から色彩がフィルム調|FUJIFILMとCanon

FUJIFILMとCanonの一眼カメラは、色調が最初からフィルム調です。

ですので、撮って出しは「きれい」に見えます。

しかし写真・動画で「RAW」や「10bitのLog」で撮影をするとしたら、「FUJIFILMの色が好き」「Canonの色が好き」という「色彩の部分」よりも、 「音声がしっかり撮影できる」とか、 「ピントがサクッと合う/ピントがジンワリと合う」などのコントロールができるとか、 暗所ノイズが少ないとか、 周辺減光が少ないなど、写真・動画としての「基本の部分」こそが大事になってくると思います。

「FUJIFILMの色が好き」「Canonの色が好き」というのは、「JPEG撮って出しの写真」や「グレーディングなしの動画」においてのみ成り立つわけです。

結局、「撮影時に記録されるデータ」というものは、グレーディングによって、いかようにも調整できる「変数」にすぎません。

撮影時に「FUJIFILMの色」「Canonカラー」であったとしても、グレーディングするのですから、関係ないのですよ。

(1)「JPEG撮って出し」では、調整の余地が少ない。

(2)「Log撮影」だと、やや調整の余地が増える。

(3)「(動画の)RAW撮影」となると、好き放題に色彩調整ができる。

つまりRAWで動画撮影をすると、グレーディングを自由自在におこなえるようになる。

結局、次の2つのことはパラレルなのです。

●「RAWで撮影した写真に対してPhotoshop Lightroomを使っておこなう編集」
●「RAWで撮影した動画に対してDaVinci Resolveを使っておこなう編集」

作品づくりをきちんとやろうとすれば、 「初級者はLogでの動画撮影」 「中級者はProResでの動画撮影」 「上級者はRAWでの動画撮影」 といった感じになるでしょう。

ストレージ(つまりはSSD)が安くなったら、アマチュアもRAWによる動画撮影を広くおこない、自分が好きなようにグレーディングをする時代に入ると思います。

ProResはAppleのコーデックで、エフェクトをかけたりして何度も書き出しをしても、少しだけしか劣化しないコーデックです。

一眼カメラからHDMIクリーン出力でBlackmagic Designその他の映像外部レコーダーで録画したりすると、ProResで記録ができます。

結局、グレーディングを前提とすれば、「FUJIFILMの色が好き」「Canonの色が好き」というのは、あまり成り立たなくなると思います。

富士フイルムの色というのは、「フィルムシミュレーション Velvia(ベルビア)/ビビッド」の「極彩色に盛った色」「グリーンやピンクが蛍光色のようにギンギンしている色」だと思う。 この「Velvia(ベルビア)/ビビッド」で食事の写真を撮ると「インスタ映えする」らしい。

あるいは、富士フイルムの色というのは、「フィルムシミュレーション ETERNA(エテルナ)/シネマ」の「淡い水彩画のような発色」といったようなことをいうのだろう。 こちらの「ETERNA(エテルナ)/シネマ」は、X-H1〔FUJIFILM〕とX-T3〔FUJIFILM〕にしか搭載されていないようだ。

いずれにしても、こういう色彩調整は、ポストプロダクションでおこなえること。 動画の品質の根幹部分ではない。

大事なのは、色彩調整すれば「ちゃんとした動画」になるような素材であるかどうか。

とくに音声が大事。

残念ながら、FUJIFILMもCanonも、一眼カメラにXLR端子〔キャノン端子〕ユニットを搭載する気持ちがないようです。 これは、まったく信じられないことです。

FUJIFILMは、動画用ミラーレス一眼を志向しているにもかかわらず、XLR端子〔キャノン端子〕ユニットを載せる気がないのでしょうか?  やや矛盾する姿勢ですね。


人間は赤ちゃんのときに、耳は聞こえるけれども、目が見えない状態が続きます。

聴覚のほうが基本的な感覚であり、視覚のほうが応用的な感覚なのです。

ですので、「動画を視聴」する場合、まず「音」が大事になってくる。 映像の画質より「音」が大事なんだよ。

結局、動画というものは、音声に映像が付随したものなのです。

音声が主(メイン)であり、映像〔ここでは動画〕は従(サブ)なのです。

GoPro HERO7 Blackの画質は素晴らしいけれども、音声を自動切り替えにしておくと、「通常録音」と「風切り音防止録音」とがめまぐるしく切り替わり、とても不自然な音声になります。

それ以前に、GoPro HERO7 Blackの音声は、音質がセコすぎて、手直しするにしても限界があります。

何がいいたいのかというと、GoPro HERO7 Blackは、映像〔ここでは動画〕だけを重視し、音声をないがしろにしている点で、たいへん苦労させられるカメラだということがいいたいのです。

アクションカメラも、SONYのほうがいいと思いますよ、トータルでは。

というのも、SONYは画質や手ブレ補正にも気を配り、かつ、音声のクォリティも一定以上に保っているからです。


動画用カメラを選ぶとき、「まず画質から」と考えると失敗するでしょう。

画質だけよくて、音声がダメなカメラを選択すると、音声別録りとなり、余計な手間がかかります。

音声も動画も、ポストプロダクションの作業をアテにせず、収録の時点で完パケ〔納品できる状態〈の製品〉〕に近い状態に、できるだけ近づける。 この精神で収録しないと、余計な作業に忙殺されて、作品を効率的に生み出すことができなくなるでしょう。

動画の品質は、その9割が音声の品質で決まる。 音の悪い動画は、いくら映像的にきれいでも、あまり見る気にならない。

音声をメインとして、そこに映像という添え物を添えたものが動画。

動画において、映像(画質)はそこまで重要ではなく、大事なのは音質である。

Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K〔Blackmagic Design〕|BMPCC 4K〔Blackmagic Design〕

BMPCC 4Kにボディ内手ブレ補正は付いていますか?
いいえ、付いていません。
BMPCC 4Kにオートフォーカス〔AF〕は付いていますか?
はい、付いていますけれども、きわめて残念なAFでしかありません。BMPCC 4Kは事実上、AFナシと思っておいてください。
BMPCC 4Kはマニュアルフォーカスですか?
はい、事実上はマニュアルフォーカスです。
BMPCC 4KでH.264やH.265コーデックが使えますか?
いいえ、ProResかRAWでしか収録できません。ファイルサイズが巨大になります。
BMPCC 4Kは素人向けのカメラですか?
いいえ、完全にプロ用のカメラで、しかも映画やCMを撮り慣れている、熟練度の高いプロ用です。
どうしてBMPCC 4Kを使うのですか?
マイクロフォーサーズという大型のイメージセンサーを積んだシネマ用カメラが高価だからです。
BMPCC 4Kはバリアングル・モニターをもつ?
背面モニターは固定式で微動だにしません。

「ボディ内手ブレ補正ナシ」かつ「(残念AF搭載なので実質)マニュアルフォーカス」ゆえ、カメラの操作に長けた人でないと使いこなせないのがBlackmagic Pocket Cinema Camera 4K〔Blackmagic Design〕、つまり、BMPCC 4K。

DaVinci Resolve 15の有償版がBMPCC 4Kに付属してくるから「安い」とかいう人がおるけど、「ボディ内手ブレ補正ナシ」かつ「(残念AF搭載なので実質)マニュアルフォーカス」のカメラは、なかなか使いこなせるものではない。

BMPCC 4Kは、「電子ビューファインダーも非搭載」。

晴れて日差しが強いときに屋外で撮影する場合、明るすぎるので、背面モニターは見えなくなる。 そういう場合、どうやって撮影するのか不思議。

別途、電子ビューファインダーを用意するぐらいなら、GH5S〔Panasonic〕、α6500〔SONY〕、X-T3〔FUJIFILM〕などを使ったほうが安上がりで実用的ではないのか?

BMPCC 4Kは、かなり実用性に欠けるカメラだと感じられる。


BMPCC 4Kは(残念AF搭載なので実質)マニュアルフォーカスなので、「目にピントが合っていない動画」になってしまいがち。

風景とか、オブジェとか、そういうものを撮るのなら、BMPCC 4Kでもいいでしょう。

しかし、動いている人物、電車などを撮るための動画用カメラには、BMPCC 4Kは、まるで向いていないと思います。

現在の動画は高解像度になっていて、YouTubeでは、被写界深度の浅い(背景ボケの強い)動画が流されることも多い。

被写界深度の浅い(背景ボケの強い)動画では、目にピントが来ていないと、かなり見苦しくなる。 高解像度の動画でピントをはずすと、かなり目立つ。

こういう時代に(残念AF搭載なので実質)マニュアルフォーカスにする意味は「機械を安くする」ぐらいしか考えられない。

BMPCC 4Kのように、本体だけ安くしても、周辺機器を買い足していくようでは、最初から「GH5S〔Panasonic〕、α6500〔SONY〕、X-T3〔FUJIFILM〕」あるいは「業務用ビデオカメラ」や「シネマカメラ」を導入したほうがいい。

BMPCC 4Kは、安物買いの銭失いという結末になりかねない、危険なカメラだと思う。

もちろん、美点はあるし、遠回りしても、その遠回りが面白いという人には、BMPCC 4Kがオススメである。

しかし、早く確実に「使える動画クリップ」をたくさん撮りたい。 そういう「生産性重視」の場合、BMPCC 4Kは避けるべきだと思う。 最初から「GH5S〔Panasonic〕、α6500〔SONY〕、X-T3〔FUJIFILM〕」あるいは「業務用ビデオカメラ」や「シネマカメラ」を導入したほうがいい。

しかもBMPCC 4Kは、その本体価格やマイクロフォーサーズマウントである点から、「低予算シネマ用」だといえる。 低予算だということは、専門のカメラマンではなく、「素人のにわかカメラマン」が撮影することになるだろう。

そういう「素人のにわかカメラマン」が、オートフォーカス〔AF〕なしに動画を撮ると、没のテイクばかりになる危険性が高い。 それが「低予算」と矛盾する。

「低予算シネマ」であればこそ、カメラとしては、オートフォーカス〔AF〕が好ましく、できれば手ブレ補正もほしい。


BMPCC 4Kは、キミには使いこなせない。 BMPCC 4Kは、99%の人々にとって産業廃棄物と考えてよい。

BMPCC 4Kを買うより、GH5S〔Panasonic〕にしておいたほうがいい、マジで。

ポケシネ4Kを渋谷でテスト撮影! - YouTube

Blackmagic Designという会社は、ハッタリがうまいだけで、技術力としてはイマイチだと感じている。

SONY、Panasonic、JVC、Canonの業務用ビデオカメラ/シネマ用カメラの中古をうまく活用したほうが、シネマ向きだと思う。

4K動画を目当てにしてカメラを買う場合は購入をしばし待たれよ

4K-60p動画をSDカードに記録するためには、H.264コーデックだとファイルサイズが大きすぎて、SDカードがすぐに満杯になる。

H.264の動画ファイルのファイルサイズを100とすれば、H.265の動画ファイルのファイルサイズは50前後になるらしい。

H.265でエンコードして、ファイルサイズを半分にしないと、SDカードに4K-60pを記録するのは無理。

それで、4K-60p動画をH.265でエンコードしてボディ内記録ができる一眼カメラとしては、X-T3〔FUJIFILM〕が出た。

現在、GH5〔Panasonic〕やGH5S〔Panasonic〕も、「4K-60p動画をH.265でエンコードしてボディ内記録ができる」という条件は満たしていない。 α6500〔SONY〕も満たしていない。 GH5、GH5S、α6500は、「H.265によるエンコード」という部分を満たしていない。

今後、主要なカメラが「H.265によるエンコード」という部分を満たしてゆくであろう。

4K-60pの動画を目当てにして一眼カメラ、ビデオカメラを購入なさる方は、「H.265によるエンコード」という部分が満たされるまで、少しの間、購入を控えたほうがいい。

X-T3は「ボディ内手ブレ補正ナシ」なので、「レンズ内手ブレ補正」にすべての負担が集中する。 以下の動画(フルHD-60p=1080p-60)はX-T3での撮影らしい。 レンズ内手ブレ補正について、手ブレがガタガタしており、歩き撮りには耐えられない程度の手ブレ補正だということがわかる。

X-T3のETERNA/エテルナでシネマルック金閣寺?フィルム シミュレーションを試す!【VLOG #28】 - YouTube

上記の動画内で述べられているように、10分も? 撮影しないうちに、バッテリーゲージが5のうち、1になってしまったらしい。 X-T3でフルHD-60pの動画を撮影しても、バッテリー切れの警告が出るらしい。

X-T3のETERNA/エテルナでシネマルック金閣寺?フィルム シミュレーションを試す!【VLOG #28】 - YouTube

一眼カメラで4K-60pをボディ内記録するとバッテリーが短時間で消耗する

結局、4K-60pをボディ内記録する場合、排熱ファンの付いたビデオカメラ(大容量バッテリー搭載)にする必要が、どうしてもある。

H.264よりもH.265のほうがエンコードするための演算が多いため、より多大な電力を使う。

4K-60pをH.265コーデックでボディ内記録する。 これには、「大きなバッテリーが必要となるため」と「排熱スリット+排熱ファンが必要になるため」という2つの理由から、一眼カメラの形状では、かなり難しくなる。

レンズ交換式カメラにする場合でも、「大型バッテリーを搭載できるボディ形状」=「業務用ビデオカメラ型のボディ形状」にするしかない。

結局、「業務用ビデオカメラ型の大型ボディ」に排熱スリットを切って、そこから排熱ファンで静かに熱風を排出する。 そして、ビデオカメラ本体の後端に、大型のバッテリーを搭載できるようにする。 これが「4K-60pをH.265コーデックでボディ内記録する」ために必要な、ボディ形状である。

とにかく、「4K-60pをH.265コーデックでボディ内記録する」と「電力を大量に消費する」「本体内の温度がかなり上昇する=排熱ファンが必須になる」ことだけは間違いない。

スマホで4K-60pをH.265でエンコードできるわけがない(電力消費の点で)

だから「スマホで動画撮影」というのは、高解像度の映像規格になればなるほど、だんだんと厳しくなる。

動画の収録は、高解像度の映像規格になればなるほど、H.265でのエンコードが増えれば増えるほど、小型軽量なカメラでは「無理」になってゆく。

つまり「4K-60pをH.265でエンコードする」といったことが当たり前になってゆくと、スマホが脱落し、コンパクトデジタルカメラが脱落し、民生用ビデオカメラが脱落する。 さらには、一眼カメラも脱落するにきまっている。 とくにα7・α9シリーズ〔SONY〕、α6500〔SONY〕、RX100シリーズ〔SONY〕のように、ボディを小型にするために、中身をミチミチに詰めて設計されたカメラでは、そうなりがちだ。

最終的には、業務用ビデオカメラのような「排熱ファンが取り付けられて、大型バッテリーが搭載できるボディ」に帰着する。

ガチで、それ以外に逃げ道がなくなるんだよ。

もちろん、いろいろ小細工して「小型軽量なデバイスでも4K-60pをH.265でエンコードできる」という「芝居」をすることは可能。

だけれども、そういうごまかしをしても、最終的には、むなしくなるだけ。

GoPro HERO7 Blackは、高画質だけれども、電池がすぐなくなるので、連続した動画撮影には、まるで向かない。

そういう欠点を、けっこう隠してレビューしているYouTuberが目立つね。

4K-60pなんてムダじゃないですか?

「ムダじゃないですか?」という人は、「自分だけが不合理性に気づいている賢者である」という錯覚を抱きやすい中二病です。

「実際には経験値の低い愚か者」なのに、「自分だけが不合理性に気づいている賢者だろう」とうぬぼれるのが、中二病患者の典型例です。

「『それがある』ということは、何か意味があるのではないか」と思って深く調べ、そのうえで、不合理・ムダだと思えば、口・言論で指摘しないで、実際の行動として、それを破壊しなさいよ、中二病厨くん。

パン(カメラを水平に振る)、ティルト(カメラを垂直に振る)したとき、24fpsや30fpsだとパラパラ感が強すぎる

「4K-60pなんてムダじゃないですか?」というのは、60fpsというフレームレートが高すぎるという意味でしょう。

ニュースキャスターのように、静止した被写体の場合には、30fpsと60fpsの差は、見ているだけではわかりません。

しかし、24fpsや30fpsだと、カメラを例えば急激にパン(水平に振ること)したとき、画面がパラパラに見えます。

結局、「急にパン」「急にティルト」したとき、映像がパラパラになる。 そうして、機械の「むき出し」の部分が見えてしまうと、非現実の世界に浸っていたのに、急に現実世界に引き戻されるような感覚になるので、演出上、問題なのですよ。

ハードウェア、ソフトウェアのアラが見えると、コンテンツに浸って非現実を楽しんでいたのに、現実に引き戻される。

映像がパラパラすると、「非現実上のリアリティ」が損なわれるわけです。

4K-30pまでしか撮影できないのに何十万円もするカメラがあります。

その作例を見ると、必ず「渓流をゆっくりとパンしている映像」が出てきます。

ゆっくりとパンしないと、パラパラが出るからですね。

それゆえに、「4K動画の作例は、必ずワンパターンになる」ということに気づきます。

ハードウェア、ソフトウェア、映像規格などが低スペだと、作品上の表現手法に制約が加わるんですよ。

PCゲームでは、120fpsや144fpsを選択することができ、それらのフレームレートに対応したモニターだと、じつにヌルヌルしたゲームプレーが体験できるようです。 その「ハイフレームレート」が、ゲームプレーのリアリティにつながっているのです。

これからの映画は、「1回のテイクで、高解像度のマルチカメラをぜんぶ回しておいて、そのカメラが人認識・顔認識で自動的にパン/ティルトする」とか、「高解像度のイメージセンサーで撮影しておいて、構図は後からクロップしてつくる」とか、そういう「物量作戦」が可能になると思うわけです。

こうした「物量作戦」の中に、「ハイフレームレートでの収録」もあると思うわけです。

スローモーションを実現するためにはハイフレームレートでの収録が必要

60fpsの作品だったら、120fpsや180fpsで収録しておいて、それをゆっくり回すわけです。

4K-30pが完パケ〔納品できる状態〈の製品〉〕の解像度・フレームレートだとしたら、スローモーションを表現するためには、4K-60pなど、「4K-30pよりも高いフレームレート」で収録しておく必要があります。

スローモーションがあるかぎり、4K-30pだけでは済まされない面があるわけです。

4K動画の収録にかんして、現在は「CPUやGPUの演算能力不足」「CPUやGPUの高い電力消費量」「CPUやGPUの高速演算による高熱の発生と排熱処理」など、一眼カメラ内では処理しづらい問題が山積しています。

高解像度の映像規格を取り扱うようになると、一眼動画には終わりが来ます。

それは「デジタルによる映像収録」の多くが「イメージセンサーからの信号を現像など映像処理し、エンコードし、ストレージに記録する」といった「コンピュータ処理」だからです。

一眼カメラを使って動画撮影をするとしたら、「カメラユニットだけ独立させて、PCユニットはカメラユニットの下に敷く」とか、そういう手法になるでしょう。

これが煩わしい場合、動画用カメラは、筐体の容積を大きくすることができる「ビデオカメラ型」にならざるを得ません。

「ビデオカメラ型」ならば、ずいんぶんと大きなバッテリーを搭載することもできます。

業務用ビデオカメラにおいても「レンズ口径が大きいこと」と「イメージセンサー1型以上であること」が必須条件

業務用ビデオカメラでは、1/2.3型、1/2型、1/3.1型、1/3型といった「豆粒センサー」が採用されているケースが多いです。

まず「レンズ口径が小さい」と光が入ってこないので、画面が暗くなり、画質が低下する根本原因になります。

同時に「イメージセンサーのサイズが小さい」と光を受け止めきれないので、画面が暗くなり、画質が低下する根本原因になります。

イメージセンサーからの信号を電気的に増幅(増感)することを「スチルではISO感度を上げる」「ビデオではゲインを上げる」といいます。

絞り羽根を開けることを「スチルでは絞りを開ける」といいます。 「ビデオでは絞りのことをアイリスという風潮がある」ように感じられます。

(1)レンズの開放F値〔かいほうえふち〕が大きい(レンズが暗い)と光が入ってこないので、映像〔静止画・動画〕は暗くなります。 簡単のために、焦点距離が一定だとしたら、開放F値を上げるためには、レンズの有効口径を増大させればよい。 つまり口径のデカいレンズを搭載すればこそ、レンズは明るくなるのだ。

F値=$\dfrac{焦点距離}{レンズの有効口径}$

(2)1つの撮像素子(画素)の面積が大きいほど、暗所に強くなる。 面積の大きなお皿だと、たくさんの雨を受け止めることができるので、雨水をたくさん集めることができる。 「大きなテーブル」の上に「お皿」をたくさん載せると、たくさんの雨を受け止めて、水を効率よく集めることができます。 この話題において「光子の束」と「雨」はパラレルであり、「イメージセンサー」と「大きなテーブル(数多くのお皿の集合体)」はパラレルです。

「レンズ(大口径で開放F値の小さいレンズ=明るいレンズ)」と「面積は大きいけれども、画素数を抑制した暗所に強いイメージセンサー」というのが理想です。

それら2つの条件のうち、いずれかが満たされず、映像〔静止画・動画〕が暗くて使い物にならない場合、イメージセンサーからの信号を電気的に増幅(増感)します。 このとき、映像〔静止画・動画〕に暗所ノイズがのります。

感度の悪いマイクを使って、ミキサーのゲインやボリュームを上げると、ホワイトノイズが増えます。 この「音声におけるホワイトノイズ」と、「ISO感度(=ゲイン)を上げすぎたときの映像〔静止画・動画〕の暗所ノイズ」はパラレルです。

業務用ビデオカメラが何十万円もするのは、明るいレンズを搭載するからでしょう。

業務用ビデオカメラは、豆粒センサーを使って、長時間録画でもオーバーヒート〔過熱〕しづらいように設計するわけです。

そのかわり、開放F値の小さい、大口径のレンズを採用するのでしょう。

そのレンズの値段が高いから、業務用ビデオカメラの高級機は、とても高いのだと思います。 ほかにも値段が上がる要因はあるのだろうけれども。


やはりセンサーサイズ1型以上のイメージセンサーを搭載していないビデオカメラは、業務用でも民生用でも、画面が暗くて、暗所ノイズが出やすい。

いろいろ事情はあると思うけど、センサーサイズ1型未満のカメラは、コンデジでも、ドローンでも、ビデオカメラでも、ぜったいに避けておいたほうがいい。


 
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