学習のコツにまつわる定義・法則

数学・物理の学習のコツにまつわる定義・法則

巨視的学習戦略|サマリー

  • とにかく、数・国・英の3科目についてだけは、中学時代において、高校内容を先取り学習しておく。
  • このとき、国・英という[言語系の学力]を先行させる。
  • [数理系の学力]は、数学だけ頑張っておけば、物理は短期間で終わりやすくなるので、とにかく数学だけは数学Ⅲの教科書レベルまでは、早めに学び終えておく。
  • 考える力は、明瞭な記憶によって支えられている。
  • 数学といえども、用語・公式・計算技法・単論点問題などといった基本知識の記憶が明瞭でなければ、それ以降の学習の進捗率が悪化するので、[基本知識を正確に速く再生できる]ように、記憶が明瞭になる学習法を徹底するのがよい。

巨視的学習戦略

  • [言語系の学力]を[数理系の学力]とが有機的に連携できて初めて、正常な能力になるような気がする。
  • [数理系の学力]を培う科目は、数学・物理である。
  • [言語系の学力]と[数理系の学力〔定量部門〕]を培う科目は、化学である。
  • [言語系の学力]と[数理系の学力〔定性部門〕]を培う科目は、生物・地学・地理である。
  • 地理学には《1》[人文地理学〔文学部〕]と《2》[自然地理学〔理学部〕]の2部門がある。
  • [高校地理]には、【1】[系統地理]と【2】[地誌]の2部門がある。
    • 【1】[系統地理]の[環境範囲]が[高校地学]や《2》[自然地理学〔理学部〕]であるほかは、[高校地理]は《1》[人文地理学〔文学部〕]の内容が多いのではないかと思う。
    • [中学地理]と[高校地理]はつながっているので、中学時代から[高校地理]の学習を始めて、共通テストの対策がラクになるようにするといいかもしれない。
    • 理系の受験生の多くが共通テストで[地理]を選ぶようだ。

[言語系の学力を【中2の夏休み終了まで】に固める]

  • 父母・祖父母が[不自然な日本語]を使うご家庭では、それが子や孫に伝染するため、子や孫まで[不自然な日本語]を使うようになる。
  • つまり[不自然な日本語]を使う人は、幼少期において、音声言語を習得する段階から[不自然な日本語]を覚えさせられているのである。
  • 自分の家庭が[不自然な日本語]を使う家庭であるという自覚があるキミは、国語学習・読書を頑張って、[父母・祖父母の不自然な日本語]を払拭する必要がある。
  • とりわけ、[ラジオを聞く][お話の朗読を聞く]というのがオススメである。
  • フリーアナウンサーしまえりこの朗読読み聞かせ
  • 一般に、子供時代に地方から関東圏へ移住してきた人で、方言がいつまでも抜けない人は、国語力も英語力も弱い。
  • つまり、[言語系が弱い]ということは[音声記憶の回路に弱点がある]ということである。
  • [耳で聞いて覚える力]こそが、言語系に最も必要な能力である。
  • [不自然な日本語]を使う人は、大人になってからでは、修正がきかないことが多い。
  • 東京大学・京都大学を出ていても、[不自然な日本語]を使う人は必ず存在する。
  • 入試において、[不自然な日本語]を使う人は、スクリーニングできない。
  • いいかえれば、暗記ができれば、[不自然な日本語]を使っていても、入試には合格する。
  • いいかえれば、現在の国語教育は、実効的ではない。
  • 文才と学歴は、ほぼほぼ関係がない。
  • 日本史の先生・国語の先生の中には、突出して愚かな人がたまにおり、そういう人でも大学教授をしていることがある。
  • 知の価値は、最終的には、正確さ・精度に帰着する。
  • 不正確な産物を量産しても、それは成果にはカウントされず、むしろ迷惑な存在になる。
  • 数研出版の印刷教材は、検定済教科書をも含めて、日本語がおかしい場合もある。
  • 東京書籍の印刷教材は、検定済教科書をも含めて、日本語がしっかりしている。
  • 国語力の低い人は、学校の勉強に苦労するだけでなく、[法律・手続き・契約]などにも弱いため、騙されやすい人生になってしまう傾向がある。
  • 思考には言語が使われるので、国語力の低い人は、思考力まで弱くなる傾向がある。
  • したがって、[言語系の学力]は、できるだけ幼い時期に手当をする必要がある。
  • 【中2の夏休み終了まで】に、次のものを先取り学習しておくのが合理的であろう。
    • 高校レベルまでの[漢字・漢字熟語の読み書き・漢文単語]〔常用漢字レベル+α〕
    • 高校レベルまでの[漢文訓読の知識【句形〔句法〕・漢文単語】]
    • 高校レベルまでの[現代文を読解するための評論用語・小説用語・慣用句]
    • 高校レベルまでの[古典文法〔漢文書き下しのための文語文法をも含む〕・古文単語・古文常識語]
    • 英検準1級程度の英語
  • ただし、思考のツールは言語だけではない。
  • 数表〔統計資料・財務諸表などを含む〕・グラフ・数式・プログラミング言語など、演算可能な対象を思考のツールとするスキルをもつ人は、かなり少数派である。
  • ここに文系と理系の違いがあると、私は考えている。
  • やはり[言語系の学力]と[数理系の学力]とが有機的に連携できて初めて、正常な能力になるような気がする。
  • [数理系の学力]が不足していると、定性的な話に終始し、定量的で具体的な話ができないので、やはり大人として社会に貢献できない部分、いいかえれば、その狂った判断力で投票することによって、民主主義社会を、より悪い方向へ導いてしまう、[悪しき大衆]の一員になってしまう側面があるように思う。
  • [数理系の学力]をどこかでおぎない、文系という範囲を出なければ、学歴ではなく、学力としての限界によって、人間としての判断力が頭打ちになる気がする。
  • [数理系の学力]=[物事を定量的に分析・理解・解決することができるリテラシー]が文明人として必須であること、あるいは、[文系的頭脳の限界][愚かであること、知恵なきことが、大人としていちばん恥ずかしいということ]は、大学を出た後、だいぶたってから気がつくものである。
  • [英単語・古文単語を暗記する力]や[日本史・世界史を暗記する力]だけで入学した大学では、[物事を定性的に分析・理解できる範囲]から絶対に出られない。
  • たとえ経済系〔経済学部・商学部・経営学部など〕の学部であったとしても、[統計学][コンピュータ言語を使った多変量解析]などを駆使して高度なところまでやる大学はごく一部で、そんなことはやらない大学が多いと思う。
  • そして何よりも、地球文明は[貨幣を使わない文明]へと向かっているので、経済系〔経済学部・商学部・経営学部など〕の学部で得た知識はムダになるため、文系への進学は、オススメしないのである。
  • 地球文明が[貨幣を使わない文明]へと向かっている、ということは、[大量の広告宣伝を打ち、人々を無理やり消費行動へと駆り立てる文明][マーケティングという詐術の文明][大量生産・大量消費・断捨離を繰り返して、天然資源を浪費し、環境破壊をし続ける文明]といったものは、終了するという意味でもある。
  • 想像力を創造力へと昇華するためには、具体的な手段が必要である。
  • [感性]だけが発達しており、[言語系の学力]や[数理系の学力]が発達していないデザイナーが設計したウェブサイト・マンション・インテリア・自動車などは、使いづらく壊れやすく、この[感性]だけが発達している愚かなるデザイナーが、私は苦手である。
  • 愚かなるデザイナーが[ダサい]と感じる、そういうデザインの道具のほうが、ずっと使いやすい。
  • デザイナーといったって、CADが使えなきゃダメなんだ。やっぱり[数理系の学力]がなければ、あらゆる場面で[限界][壁]に突き当たることになる。
  • CADを使うためにはQuadroというグラフィックボードが使えるデスクトップPC〔Windows機〕が必要である。
  • 私の勝手な偏見だけれども、[iPad+macOS機を使う、愚かなるデザイナー]が、[おしゃれなウェブサイト〔どこをクリックしたらいいのか不明〕][生活しづらいデザイナーズ・マンション〔不便なアパート=フラット〕][夏は暑く、冬は寒く、コンクリートや鉄骨むき出しで危険なインテリア][昆虫みたいな顔をした、使い勝手の悪い自動車]を生み出しているのではないかと思っている。 この手の[おしゃれそうな人種][ディテイルズを【×ディティール】と誤って発音する人種]が、私はとても苦手だ。

[数理系の学力を【高2の夏休み終了まで】に固める]

  • [数学Ⅲ]の微分積分まで教科書レベルがしっかり固まっていると、[物理の学習が短期間で終わる][微分積分を使った物理まで視野に入ってくる]。
  • 結局、国語・英語を中学時代の前半までに終えておき、中学時代の後半からは[数理系の学力]を[数学]にだけ的を絞って、数学漬けの勉強をするのが合理的であろうと思う。
  • というのも、習った単元の記憶が新しく、記憶が残っているうちに、その上級の単元まで学んだほうが、仕上がりが早いし、知識が有機的に結合しやすいからだ。
  • [小学算数][中学数学][高校数学]を、[学年別][数学Ⅰ・A][数学Ⅱ・B・C][数学Ⅲ]などの無意味な区分けをなくし、《1》[算術〔計算力〕]・《2》[代数〔数と式・方程式〕]・《3》[幾何〔図形〕]・《4》[解析〔関数とグラフ・微分積分〕]・《5》[確率・統計]のように、数学の分野ごとに漏れなく・重複なく〔MECEに〕整理し直して、学習環境を整備する必要があるだろう。
  • 繰り返しになるけれども、先取り学習をすることを通じて、[言語系の学力]をあらかじめ高めておいて、[数理系の学力]については[数学]のみに特化した学習を一定期間続けて、高校数学を[数学Ⅲ]の教科書レベルまでを、できるだけ早期に終えておく。
  • 数学が[数学Ⅲ]の教科書レベルまで完成していると、物理の理解が早まるので、短期間で物理を終えることができる。
  • 中学後半から高校前半は、徹底した数学先行型の学習を徹底し、物理は後回しでもいいと思う。

試験勉強で意識する必要があること

時間ほど重要なものはありません。
Nothing is more crucial than time.
正確な記憶があれば、より速いペースでタスクを完了することができます。
Having accurate memories can help you complete tasks at a faster pace.
記憶の正確さのレベルは、問題をどれだけ早く正確に解決できるかに影響します。
The level of accuracy in your memory affects how quickly and accurately you can solve problems.
正確な記憶により効率が向上します。
Accurate memories can enhance efficiency.
目の前のタスクに全注意を集中させると、より早く目標に到達できるようになります。
Concentrating all your attention on the task at hand will help you reach your goal faster.

[目の前のタスクに全注意を集中させながら生きること]を、神道の用語で中今〔なかいま〕という。 [いまこの瞬間に集中して、一瞬・一瞬を生きる]という精神状態が、最も自分の波動を上げてくれる精神状態なので、その精神状態を維持しながら日々の勉強を行なうと、効率や学習結果が見違えるように変わっていく。