独学できる道を開く
構造なき知識の羅列をやめる
- 世界史・日本史の検定済教科書は、史実の発生順序がわからなくなるような、意地悪な書き方で書かれている。
- 山川出版社の歴史教科書のように、構造・体系が不明になるように、わざとダラダラした意地悪な記述態度で書かれている教科書は使い物にならない。
- 構造・体系を明らかにすることは、包含関係を明示することであり、それは箇条書き・表・図解を多用することで達成される。
- 知識の整理においてとくに大切なのが、包含関係〔何の中が三つに分けられて、第一が何・第二が何・第三が何など〕であり、包含関係は箇条書きによって、よりよく示される。
- たとえ学ぶ内容が同じだとしても、ダラダラした講義・講演・語り、あるいは、そういう文章は、構造・体系がないので、さっぱり頭に入らない。
- 山川出版社の歴史教科書は、短文を三つぐらい複合させて、複文を作る傾向があり、これがとても読みづらい。
- 検定済教科書は、知識に抜け漏れがないかどうかを最終チェックするためだけに使うのがよい。
- 暗記するための主軸となる印刷教材としては、箇条書き・表・図解を多用した学習参考書を使用し、注釈を除く部分を白紙に再現できるように練習するのが最も確実で結果として仕上がりが早い。
- それに適する印刷教材として、例えば、[高校 これでわかる 世界史B|文英堂][高校 これでわかる 日本史B|文英堂]などである。
- 要は、GMARCHレベルに合格できるぐらいの絞られた内容を、箇条書き・表・図解を多用するかたちでまとめた、適度に詳しく、適度にコンパクトな印刷教材が[この1冊を完璧にして基礎を固める]のにふさわしいのである。
- それは[理解しやすい|文英堂]ではなく[高校 これでわかる|文英堂]である。
- それは数学でいえば[ニュー・アクション・レジェンド数学|東京書籍]ではなく、[ニュー・アクション・フロンティア数学|東京書籍]である。
- それは数学でいえば[フォーカスゴールド数学|啓林館]ではなく[フォーカスゴールドスマート数学|啓林館]である。
- 新課程の[世界史探究][日本史探究]であっても、旧課程の[世界史B][日本史B]の易しい印刷教材であれば、十分に新課程用としても使える。
- 日本史の近現代史の流れは、[名人の演習シリーズ 日本史B表解演習書|東進ブックス]の別冊に載っている。ただし別冊は、[共通テスト]には過剰であろう。
- 旧課程の[世界史B][日本史B]の難しい印刷教材は、新課程では過剰だということでもある。
- それに適する印刷教材として、例えば、[高校 これでわかる 世界史B|文英堂][高校 これでわかる 日本史B|文英堂]などである。
- 暗記物の暗記は、いろいろな角度から知識が問われることを通じて、[知識の精緻化]が進行していく。
- [知識の精緻化]とは、断片的知識が有機的に結びつき合うことによって、知識が頭の中で、より堅固になっていくありさまをいう。
- ただし[精緻化するべき知識]にかんしては、[数少ない試験頻出知識のみを徹底的に完璧に暗記する]という[知識の切り捨て]を行なう必要がある。
- [数少ない試験頻出知識]だけを徹底的に精緻化する過程で、[センター試験/共通テスト]の過去問を使うことによって、[センター試験/共通テスト]に必要な知識や、知識の問われ方が身につく。
- すべての面で知識を完璧にするのは無駄であるので、試験の過去問に合わせて、[数少ない試験頻出知識]の精緻化と、[数少ない試験頻出知識]の精緻化において抜け漏れした必要知識の補充を行なう。
- 最初からぜんぶ完璧にするのではなく、[数少ない試験頻出知識]だけを徹底的に精緻化して、他の知識を吸着しやすい状態にしてから、必要知識の補充を行なう。
- 歴史の記述は、【1】発生時刻〔年表・年代〕と【2】発生座標〔地図〕を正確に認知する必要があるというのに、教科書を読むと【1】【2】ともにわからなくなる。
- これは、何をしているのかというと、文部科学省の教科書検定では、構造破壊が行なわれているのだということである。
- 検定済教科書の記述は、【1】発生時刻〔年表・年代〕と【2】発生座標〔地図〕がわからなくなるように仕組まれているのである。
- 歴史の科目の構造の大本は【1】発生時刻と【2】発生座標である。ここを曖昧にして歴史用語を暗記しても、文化史の知識を含めて、使える知識にはならない。
- そして、少なくとも、誰かに何事かを伝える、教えるためには、話に構造がなければならない。
- 私たちは構造を通じて、知識を整理するからだ。
◆◆◆工事中