中学課程の古文・漢文|高校課程の印刷教材を使うのが合理的

  • 古文・漢文そのものが、そこまで難しいものではない。
  • このため、中学課程の古文・漢文の学習参考書には、あまりよいものがない。
  • 高校課程の古文・漢文の入門的問題集〔参考書を兼ねる〕を紹介しておく。
  • 高校生になってから、理系はとくに時間が足りないので、英語・古文・漢文・社会は、中学校時代に大学入試レベルまでやっておくのがよい。
    • 社会は大学入試の共通テストでは[地理総合+地理探究]を選択するものと、中学時代から決めておき、中学地理を念入りに勉強するとともに、中学時代から[地理総合+地理探究]の共通テスト対策を開始しておくのがよい。
    • それは結局、[七つの側面]=[気候・地形・文化・産業・交通・人口・貿易〈黄乳房工事棒〔きちぶさこうじぼう〕で暗記〉]から世界各地の特徴を[脳内データベース化]していく作業である。
    • 【地理】共通テストで95点取るための参考書&勉強法
    • [中学地理]は[日本地理]と[世界地理]とを、バランスよく学習する。いいかえれば、[中学地理]では、[世界地理]は概略だけを学び、深入りしない。
    • [高校地理]である[地理総合+地理探究]は、[系統地理]で抽象論を学び、[地誌]で[世界地理]を詳しく学ぶ。
    • 中学時代から[七つの側面]=[気候・地形・文化・産業・交通・人口・貿易〈黄乳房工事棒〔きちぶさこうじぼう〕で暗記〉]を意識しながら、[日本地理]と[世界地理]の両方について[脳内データベース化]していく作業を開始していれば、共通テスト地理は九割は取れるであろう。
    • [日本地理]と[世界地理]の両方について[脳内データベース化]していく作業を終えた人は、都市計画〔街作り〕などの基礎学習の一つを終えたことになるであろう。
    • これから地球を再生していくにあたり、都市計画〔街作り〕をしていく人材が必要である。
    • 宇宙由来のテクノロジーを採り入れつつも、自然を大切にした都市計画〔街作り〕を行ない、自然に囲まれながら、精神性を高めていくのが、新しい地球での目標となる。
    • この視点から重要になってくるのが、地理の知識である。
    • 地理にかんしては、[中学地理]も[高校地理]も、単なる試験のための勉強の枠を超えて、[自分の中の能力の一環としての地理]を確立してもらいたい。

古文上達 基礎編 読解と演習45|4860662873

古文上達 基礎編 読解と演習45 - Z会の本

  • [古文上達 基礎編 読解と演習45|Z会出版]は、[45セット]からなり、その[セット]の内容が同じ様式になっている。
  • [セット開始]:
    • 【1】[古典文法書]の内容が見開きで展開されており、問題の直後に解答と例文の現代語訳が載っている。
    • ここに載っている例文は、現代語訳から作文できるように、完全に暗記するとよい。
    • [文法を学ぶ]とは、[例文をまねぶ〔まねをする=to mimic〕こと]=[訳文から例文が白紙再現できるように、例文を暗誦すること]を意味する。これは、古文・漢文・英語その他の語学でも、まったく同様である。
    • 例文暗記なしに語学を学ぶことは無理である。
    • 【2】読解問題とその設問が見開きで展開されており、解答・解説・問題本文〔古文〕とその傍訳は別冊解答編〔とにかく詳しい〕に載っている。
    • 以上の【1】【2】の繰り返し〔$n = 45$ になるまでループ〕によって[古文上達 基礎編 読解と演習45]は構成されている。
  • [セット終了]:
  • [古文上達 基礎編 読解と演習45]は、この一冊で、[古典文法書]と[古文読解基礎問題集]とを兼ねた、効率的な問題集である。
  • 高校受験のために、中学課程の古文・漢文の学習参考書を買うのは、お金がもったいない。

必携 古典文法ハンドブック|4860667832

必携 古典文法ハンドブック - Z会の本
【2024年最新】必携 古典文法ハンドブックの人気アイテム - メルカリ

  • [古文上達 基礎編 読解と演習45|Z会出版]を使っていて、古典文法の疑問がしょうじたら、[必携 古典文法ハンドブック|Z会出版]で調べるのがよい。
  • この二冊は著者が仲光雄先生であり、内容に一貫性がある。
  • [必携 古典文法ハンドブック]は、古文例文の横に傍訳が朱刷りで掲載されているので、意味を理解しながら古文を読むための練習帳として、かなり使える。
  • [必携 古典文法ハンドブック]に載っている例文は〔最低でも[例で確認!]だけでも〕は、現代語訳から作文できるように、完全に暗記するとよい。
    • 日本語は、[直後語]が[活用語である直前語]の語形を決める、[接続]という制度によって、活用語がどの語形になるか〔どの活用形になるか〕が決まる。
    • つまり活用語の周辺は、一連の[言い回し]として丸暗記する以外にない。
    • そして、丸暗記しているフレーズ/例文が少ないと、活用表を暗記しても、活用表を利用することができない状態になる。
    • これは古文も英語も同じであり、文法的論点を含むフレーズ/例文を丸暗記している、その知識量が、そのまま文法力になる。
    • 古文も英語も、[語彙力×文法力=読解力]になる。
    • [語彙力×文法力=読解力]=[$v \times g = r$]という[積]の関係であるから、いくら語彙力があっても、文法力がなければ、ショボい結果にしかならないし、いくら文法力があっても、語彙力がなければ、ショボい結果にしかならない。
    • そして、語彙力はそれを含むフレーズ/例文を意味とともに音読して〔耳で聞いて〕覚えることによってつちかわれるものである。古文単語集・英単語集・英熟語集などは、例文ごと覚えるものである。
    • また、文法力は文法的論点を含むフレーズ/例文を意味とともに音読して〔耳で聞いて〕覚えることによってつちかわれるものである。古典文法書・英文法書〔総合英語〕などは、例文ごと覚えるものである。
    • とにかく、語学はフレーズ/例文を意味とともに音読して〔音声教材を利用して〕覚えるしかない。
    • とくに理系は英語で論文を書く必要が、いつかは出てくるので、英語に逃げ腰になってはならない。
    • 漢文の書き下し文は、古文作文の能力がなければ、作ることができない。漢文読解は、古文作文と表裏の関係にある。
    • 漢文の書き下し文の背景にある古典文法は、平安時代を中心とする古文の背景にある古典文法〔高校入試や大学入試の古文の背景にある古典文法〕とは、少し異なる〔[死ぬ]ではなく[死す]など〕。
    • しかし、その漢文古典文法と、平安古典文法は、大筋において、同じものであり、古典文法とも、文語文法ともいわれる。
    • 数学の問題の解答は古文〔文語〕で書かれている。この文語〔古文〕は、漢文の書き下し文の文体であり、古文作文ができたほうが、格調高いとされる答案が書ける。
    • 結局、古文も英語も、[語彙力×文法力=読解力]という条件のもと、音読〔またはリスニング〕を通じて丸暗記したフレーズ/例文の多さによって読解力・聴解力〔リスニング・コンプリヘンションの能力〕が決まる。
    • つまり、古文も英語も、作文ができる範囲は、チラ見だけで意味がわかるので、古文も英語も、作文ができる範囲をジリジリと広げていくのが、読解力や聴解力を増大させる最良の方法である。
    • [作文ができる範囲をジリジリと広げていく]ためには、[重要語彙]や[文法的論点]を含有しているフレーズ/例文を意味とともに音読して〔耳で聞いて〕覚えるしかない。
    • 言語学習は、音声言語を耳で暗記することを主体とするのが筋である。
    • それは音声言語こそが、言語の本体〔本質〕だからである。
    • そして[文法を学ぶ]とは、[例文をまねぶ〔まねをする=to mimic〕こと]=[訳文から例文が白紙再現できるように、例文を暗誦すること]を意味する。これは、古文・漢文・英語その他の語学でも、まったく同様である。
    • 例文暗記なしに語学を学ぶことは無理である。
    • 共通テストは、時間がないように作られている。
    • 読解力・速読力は、読解の練習〔演習〕を積み重ねても向上することはない。
    • 読解の練習〔演習〕を積み重ねても、無駄であるから、やめておくのがよい。
    • 読解力・速読力は、暗記しているフレーズ/例文の本数によって決まるので、フレーズ/例文を暗記しない学習者は、いくら読解の練習〔演習〕を積み重ねても、読むのが遅いことになる。
    • さらに英語の場合、聴解力〔リスニング・コンプリヘンションの能力〕が問われるけれども、リスニング・コンプリヘンションの得点こそ、暗記しているフレーズ/例文の本数によって決まる、といえる。
    • 聞いたそばから解釈していくのであるから、[すでに知っているフレーズ/例文しか、まともに解釈できない]というのが実際の話である。
    • フレーズ/例文を暗記しないから、古文や英語の得点が伸びないのである。
    • 共通テストなど、大学入試の国語の試験では、現代文・古文・漢文が出る〔近頃では漢文を出題しない大学が増えた〕。
    • 時間がないように作られている国語の試験では、古文・漢文を短時間で正答して、現代文に時間をかけなければ、国語の総合得点が低くなる傾向がある。
    • 要は古文・漢文でフレーズ/例文を暗記するような本格学習をしておかないから、読解力がつかないだけなのである。
    • 漢文の例文〔句形〔句法〕を含んだ例文〕は、例文の余計な部分を取り除いて、核心部分だけを、漢字を音読みして、音声言語として覚えるようにする。
    • そして、書き下し文から、漢文例文を逆再生〔漢文作文〕ができるようにする。
    • 暗記している例文は、チラ見で理解できる。
    • だから入試の漢文を短時間で片付けるためには、漢文の例文を暗記しておく必要がある。
  • 古文が読めない原因は、次のようなものであろう。
    • [知らない文法的表現がその古文に含まれている]→例文を暗誦することによって古典文法を体得する。
    • [知らない古文単語がその古文に含まれている]→例文を暗誦することによって古文単語を体得する。
    • [省略されている主語がわからない〔敬語法(古典文法の一部)を知らないため〕]→例文を暗誦することによって敬語法を体得する。
    • [古文の文字通りの意味からは、著者の真意がわからない〔和歌の修辞・古文常識を知らないため〕]→和歌そのものを暗誦することによって、和歌の修辞を体得する。古文常識本を通読する。

速読古文常識|4860661591

速読古文常識 - Z会の本
【2024年最新】速読古文常識の人気アイテム - メルカリ

  • [速読古文常識|Z会出版]の体裁は、[土屋の古文公式222|土屋博映|代々木ライブラリー]の体裁を踏襲している。
  • 各ページの最初に[大文字による、ごく短い例文]があり、結局、この[ごく短い例文]を覚えればいい、ということになる。
  • [速読古文常識]は、古文常識の論点を含有する[ごく短い例文〔朱刷りによる傍訳付き〕]を通じて、古文常識・古文単語・古文読解の実力を同時に身につけるための読解力養成書である。
  • [マドンナ古文常識217 パーフェクト版|学研]が、古文常識語〔古文常識の論点となる古文単語〕の解説に終止し、古文読解をなほざりにしている一方で、[速読古文常識]は、あくまでも[古文読解を通じて古文常識を身につけ、古文常識の知識を単なる知識に終わらせない]という配慮がなされている。
  • [速読古文常識]は、各ページの最初にある[大文字による、ごく短い例文]を、口語訳から作文できるように丸暗記し、その例文と解説とを思い出として関連付ける方式で覚えていく。
  • [速読古文常識]の解説は、必要ならば、よく読んでもいいけれども、解説をザッと読むだけでもよい。
  • とにかく、[大文字による、ごく短い例文]を、口語訳から作文できるように丸暗記するのがよい。

出る順に学ぶ 頻出古文単語400[改訂版]|4865311327

出る順に学ぶ 頻出古文単語400[改訂版] - Z会の本
【2024年最新】出る順に学ぶ 頻出古文単語400[改訂版]の人気アイテム - メルカリ

  • 古文単語集では、多義語を見出し語とした場合でも、多義語のそれぞれの語義に、逐一、例文を掲げることは珍しい。
  • [出る順に学ぶ 頻出古文単語400[改訂版]|Z会出版]〔仲光雄先生の著作〕と[つながる・まとまる古文単語500PLUS|いいずな書店]〔池田修二先生・藤澤咲良先生の著作〕は、多義語を含めて、すべての見出し語の語義に、逐一、例文を掲げている。
  • [出る順に学ぶ 頻出古文単語400[改訂版]]または[つながる・まとまる古文単語500PLUS]を購入すれば、高校に入学しても、古語辞典は必要ないと私は思う。
    • 古語辞典と漢和辞典は、マジで使わないから、紙の古語辞典と漢和辞典は、買わないほうがよい。
    • メルカリで中古の[高校生向け電子辞書]を買えば、その中に古語辞典と漢和辞典は含まれていると思う。
  • 詳しい古文単語集は、古語辞典を兼ねている。
  • [出る順に学ぶ 頻出古文単語400[改訂版]]は、頻度順掲載なので、最初の古文単語ほど[頻出・重要]である。
  • [出る順に学ぶ 頻出古文単語400[改訂版]]には、古文常識の知識も載っている。

つながる・まとまる古文単語500PLUS|4864607311

つながる・まとまる古文単語500PLUS | 国語副教材 | 株式会社いいずな書店
【2024年最新】つながる・まとまる古文単語500PLUSの人気アイテム - メルカリ

  • 古文単語集では、多義語を見出し語とした場合でも、多義語のそれぞれの語義に、逐一、例文を掲げることは珍しい。
  • [出る順に学ぶ 頻出古文単語400[改訂版]|Z会出版]と[つながる・まとまる古文単語500PLUS|いいずな書店]は、多義語を含めて、すべての見出し語の語義に、逐一、例文を掲げている。
  • [出る順に学ぶ 頻出古文単語400[改訂版]]または[つながる・まとまる古文単語500PLUS]を購入すれば、高校に入学しても、古語辞典は必要ないと私は思う。
    • 古語辞典と漢和辞典は、マジで使わないから、紙の古語辞典と漢和辞典は、買わないほうがよい。
    • メルカリで中古の[高校生向け電子辞書]を買えば、その中に古語辞典と漢和辞典は含まれていると思う。
  • 詳しい古文単語集は、古語辞典を兼ねている。
  • [つながる・まとまる古文単語500PLUS]は、[語義の連関重視型]の単語配列になっているので、単語の覚えやすさからいえば、[出る順に学ぶ 頻出古文単語400[改訂版]]よりも[つながる・まとまる古文単語500PLUS]のほうが優位かもしれない。
  • [つながる・まとまる古文単語500PLUS]には、和歌の修辞や古文常識の知識も載っている。

中堅私大古文演習 -改訂版-|4877254226

中堅私大古文演習 -改訂版- | 河合出版
【2024年最新】中堅私大古文演習 -改訂版-の人気アイテム - メルカリ

  • [中堅私大古文演習 -改訂版-|河合出版]は、24題しかない古文読解演習書であるけれども、解説がびっくりするぐらい詳しい。
  • 古文読解の入試問題を、どのようにして解くのかを、中学生にもわかるぐらい、易しく・詳しく・丁寧に説明してくれている。
  • 高校入試を目標にしている場合、[中堅私大古文演習 -改訂版-]の設問は解かなくてもいいから、[解答・解説]〔問題集本冊〕の【本文解釈】を先に読んでしまい、問題古文の意味・ストーリーを先に理解してから、問題古文を[その意味を考えながら音読する]ことにより、問題古文を丸暗記することをオススメする。
  • 24本の短いパッセージを暗記するだけなので、こういうことが苦でない人にとっては、こんなものはチョロい。
  • 短いパッセージを暗記すると、その中に[文法論点を含む古文フレーズ][重要古文単語]がいくつも登場する。
  • ということは、その短いパッセージが含有する文法論点・重要古文単語を、まるごと自分の脳内に辞書登録することができる、ということになる。
  • 語学の実力は、こうやってつけていくものなのである。
  • 結局、語学は一定の長さをもつパッセージを丸暗記することによって上達するのである。
  • 国語や英語は、[中学の教科書を丸暗記する][高校の教科書を丸暗記する]というやり方によって、成績が爆上がりする。
  • 教科書でなくても、語学は一定の長さをもつパッセージを丸暗記することによって、その成績が爆上がりする。

古文文法問題演習 -改訂第三版-|4877258434

古文文法問題演習 -改訂第三版- | 河合出版
【2024年最新】古文文法問題演習 -改訂第三版-の人気アイテム - メルカリ

  • [古文文法問題演習 -改訂第三版-|河合出版]は、古文の文法問題〔識別問題を中心とする〕を演習することを通じて、助動詞・助詞・敬語をマスターするための演習書である。
  • 古文読解の入試問題は、要素還元すると、その正解の根拠は[問題古文の内容との整合・不整合][古典文法][語彙〔重要古文単語〕][古文常識]などに求められることが多い。
  • そして、選択肢から選ぶ問題では、[問題古文の内容との整合・不整合][古典文法][語彙〔重要古文単語〕]という三点が、選択肢の正誤の根拠になっていることが多い。
  • [古文常識]を知らなければ正解できない問題は、私大文系にしか出ない傾向がある。
  • [この選択肢だけが正解である]という問題を作るためには、[古典文法]を根拠にすることが、とても多い気がする。
  • 古文読解の入試問題において、結局、問われているのは、助動詞・助詞・敬語の正確な知識であることが、とても多い気がする。
  • 古文読解の入試問題とは、間接的に、助動詞・助詞・敬語の正確な知識を問うていることが多いと思っておけばよい。
  • そういう意味で、[古文文法問題演習 -改訂第三版-]は、私大文系だけでなく、あらゆる古文読解の入試問題の得点源になり得る知識を、凝縮してある印刷教材だといえる。
  • [必携 古典文法ハンドブック|Z会出版]のような古典文法書が苦手な人は、[古文文法問題演習 -改訂第三版-]で問題を解きながら古典文法を覚えるのも、一つの手であり、こちらのほうが、実戦的でもある。

漢文道場[基礎編]|4865314520

漢文道場[基礎編] - Z会の本

  • [漢文道場[基礎編]|Z会出版]は、この一冊で、[漢文句形〔句法〕集]と[漢文読解基礎問題集]とを兼ねた、効率的な問題集である。
  • 確認問題・読解問題の解答・解説は、別冊解答編〔とにかく驚くほど詳しい〕に載っている。
  • 別冊解答編の最初に[確認問題の問題漢文〔一行〕の書き下し文と通釈]が、まとめて掲載されている。
  • 別冊解答編の最初の部分を除くと、あとは読解問題の解答・解説であり、この解答・解説が超詳しくて、驚くほどである。
  • その別冊解答編の解答・解説の超詳しさとは、[問題漢文]と[その書き下し文]と[その傍訳]が載っている点、そして、本文のあらすじ、問題の解法が事細かに載っている点が挙げられる。
  • 漢文はこの一冊で基礎が固まるので、あとは易しい入試問題から始めて、演習を積み重ねていけばよい。
  • 漢文で知っておくべき内容は、漢文の補語〔ヲ格以外の格、つまり、ニ格・ト格・ヨリ格を帯びた名詞類〕は、英語の補語〔copulaであるbe動詞によってつながれる要素〕が別物だということである。
    • SVC文型の補語と、SVOC文型の補語は、同じものであり、SVOC文型のOCは、多くの場合、SVC文型のVが省略されたものであり、そのVとはcopulaであるbe動詞である。
    • [名詞類が格を帯びる]とは、英語でいえば[前置詞+名詞類=形容詞相当または副詞相当]を意味する。
    • [名詞類が格を帯びる]とは、日本語でいえば[名詞類+格助詞=形容詞相当または副詞相当]を意味する。
    • 名詞類が格を帯びるとは、[名詞類が形容詞化または副詞化される]という品詞変換を受けた、という意味である。
    • 名詞類が格を帯びた結果、名詞類が副詞化されるからこそ、その副詞相当〔名詞類が副詞化された姿〕が述語・述語動詞を修飾することができるのである。
    • この仕組みを、文型、あるいは、動詞型〔どうしがた〕とよんでおり、その動作原理〔副詞の動詞に対する修飾〕は、英語でも、漢文でも、日本語でも、まったく同じである。
    • 英語や漢文は、名詞類が帯びる格〔ここでは述語である動詞を修飾する格〕を語順〔=動詞型=文型〕によって表示するタイプであり、その語順は動詞の意味が決定する。
    • この動詞がもつ意味が、その動詞の周囲に配置する名詞類が帯びる格を決定づけるので、この仕組みを[動詞が決定する語順の型]=[動詞型]=[文型]とよぶ。
  • 漢文で知っておくべき内容は、漢文の語順が、英語の語順と、ほとんど同じであることだ。
    • こういった語順の文法をシンタックス〔syntax〕という。
    • つまり、英文法と漢文法は、類似している。
    • 【1】漢文の文型=動詞型と、英語の文型=動詞型は、かなり似ている。
    • 【2】英語の部分否定・全部否定の語順と、漢文の部分否定・全部否定の語順は、まるっきり同じである。
    • このように、漢文のシンタックスは、英語のシンタックスと類似しているので、英文法の知識を使って、漢文を読解することができる。
    • 漢文訓読という読解法は、漢文を直接、日本語〔古文=文語〕に和訳するという、いわば[バカな読解法]であり、こんなものを学校で教えるのは不謹慎である。
    • 漢文教育は、終わりにしたほうがよい。
    • 漢文を読むなら、中国語の発音や四声〔単語の内部的な抑揚〕など、中国語の音声言語を学び、中国語として漢文を読むのがラクで正解である。
    • 大事なことだから、再びいう。漢文教育は、終わりにしたほうがよい。
  • [漢文道場[基礎編]]の目次:
  • はしがき
    • 本書の構成と利用法
  • 第1章 導入編
    • 漢文学習にあたって
    • 訓点
    • 送りがな
    • 返り点
    • 置き字
    • 書き下し文
    • 漢文の文構造
    • 返読文字
    • 再読文字
  • 第2章 重要句形編
    • 01否定形1〔単純否定形・禁止形〕
    • 02否定形2〔二重否定形〕
    • 03否定形3〔部分否定形・特殊な否定形〕
    • 04疑問形・反語形1
    • 05疑問形・反語形2
    • 06疑問形・反語形3
    • 07疑問形・反語形4
    • 08限定形・累加形
    • 09使役形
    • 10受身形
    • 11仮定形
    • 12比較形・最上形・選択形
    • 13抑揚形
    • 14詠嘆形・願望形
    • 15漢詩
  • 第2章 重要句形編
    • 否定形1〔単純否定形・禁止形〕
    • 否定形2〔二重否定形〕
    • 否定形3〔部分否定形・特殊な否定形〕
    • 疑問形・反語形1
    • 疑問形・反語形2
    • 疑問形・反語形3
    • 疑問形・反語形4
    • 限定形・累加形
    • 使役形
    • 受身形
    • 仮定形
    • 比較形・最上形・選択形
    • 抑揚形
    • 詠嘆形・願望形
    • 漢詩
  • 第3章 総合編
    • 演習問題1
    • 演習問題2
    • 演習問題3
  • コラム1 古文文法との関係
  • コラム2 よく意味・読みが問われる語
  • コラム3 よくある話の展開
  • 句形・重要語一覧
  • 別冊 確認問題・練習問題・演習問題 解答解説

漢文一問一答【完全版】

東進Web書店 東進ブックス: 漢文 一問一答【完全版】
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  • [漢文一問一答【完全版】|東進ブックス]は、その後半にある語彙集の語数が多いので、これが目当てであるのが一つある。
  • そのほかに、問題とその解答がそのページに載っているので、短い時間で問題演習ができる。これが一つある。
  • [漢文一問一答【完全版】]は小型で薄いため、通学のスキマ時間にパッと取り出してサッと演習する、という利用法がオススメである。
  • それから、[同じ訓読をする漢字]を、[訓読から漢字が書ける方向]で暗記してしまうのがよい。
  • 英作文できるフレーズは、けっして聞き落とさないし、読み落とさない。
  • 書ける漢字の読み方・意味は、けっして忘れることがない。
  • [訓読から漢字が書ける方向]で漢字を覚えるのが、漢文学習の一つの柱である。

センター試験過去問・国語|あとは過去問演習をする

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