英文法・語法問題の配点が少ない入試を受験する場合には、力を入れすぎないようにしましょう
英文法・語法問題の入試分析は、河合塾の講師陣が完璧なかたちで行なっているように思える。
河合出版、いいずな書店、桐原書店の出版物の範囲から英文法・語法問題集を探せばよいと思う。
結局、河合出版からしか、英文法・語法問題の良書は出ていないと思う。
つまり『ネクステ』や『ヴィンテージ』は、解説がしょぼいので、やらないほうがいいと思う。
ともに河合出版の[英文法・語法 良問500|全3冊]または[Dual Effect 英文法・語法|全1冊]のうち、どちらか1つだけをメインにして繰り返す。 これがお勧めである。
ちなみに、スタディサプリなど、動画授業というのは、時間短縮・省力化の側面からすると、注意深く避けるべきである。
印刷教材を使って、サクサクと学習を進めるのが最も効率がよい。
したがって、スタディサプリの講師に心酔し、その著書を使っているようでは、すでに私大文系への転落という落下のプロセスに入っていると思ってよい。
私大文系へ進学しても、何のスキルもないから、就職に困ると思う。
文系への進学は、お勧めできない。
基本方針
[英文法・語法 良問500|全3冊]または[Dual Effect 英文法・語法|全1冊]のうち、どちらか1つだけをメインにして繰り返すのがよいと思います。
ただし[英文法・語法問題]の問題集を繰り返し解きすぎると、問題や答えそのものを暗記してしまい、[問題や答えそのものを暗記した知識で解いている]のか、[得た知識を正しく応用して解いている]のか、ということが、判別できなくなっていきます。
ですので、[英文法・語法問題集]のメイン書籍は1つに絞りますけれども、必ず[2冊目の英文法・語法問題集で、同一論点の問題が解けるかどうかを確認する]という過程が必要だと思います。
なお、英語というのは、中学時代から高校初級レベルの英語力をつけておくべき科目です。
つまり、中学時代に英検2級や英検準1級のレベルに達しておくことが望ましいのが、英語という科目なのです。
なぜかというと、高校に入ったら、数学と物理と化学で忙しくて、英語に時間を割くことができないからです。
高校に入ってから、高校英語を始めたのでは、すでにスタート時点で遅れている、ということになり、そこそこの私大文系に入って、あまりよくない就職口しかない、という状態におちいり、そこからプログラミングを学び始めるなど、人生そのものを組み立て直すことになるでしょう。
大学入試へ向けて、英語を始めるのが遅い、ということは、すでに半分、受験において負けていることを意味します。
英語が仕上がっていないと、数学や物理や化学に邁進できないのですから。
先取り学習している中高一貫校の生徒は、そもそもが成績優秀なうえに、先取り学習をしているのですから、差は開く一方です。
このように、格差社会をつくるように、教育システムに巨大なワナが仕掛けてあるわけです。
この仕組みそのものをぶっ壊す必要があるのですけれども、それでも目前の入試には対処しなければならない。 それがみなさんの立場なのです。
[Dual Effect(デュアルエフェクト) 英文法・語法|河合出版]
[英文法・語法 良問500+4技能 空所補充編|河合出版]
[英文法・語法 良問500+4技能 整序英作文編|河合出版]
[英文法・語法 良問500+4技能 誤文訂正編|河合出版]
『ネクステ』『ヴィンテージ』『英文法・語法良問500+4技能シリーズ』などの短期攻略
『英文法・語法Vintage 3rdEdition CD付|いいずな書店RT|4864603758』がヨドバシから届いたよ。
Amazonで予約してあったのに、Amazonが勝手に納期を大幅に遅らせたので、ヨドバシで買ったら、すぐ来たよ。
これからはAmazonよりヨドバシの時代かもね。
■Vintage英文法・語法 3rd Edition [単行本]
■英文法・語法 Vintage 3rd Edition | 篠田重晃・米山達郎編著
『ネクステ』に取り組んでいるけれども『ヴィンテージ』に乗り換える
※『ネクステ』=『Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服|桐原書店|4342431203』
いや、それは勿体ない。
『ネクステ』に取り組んでいるんだったら、『ネクステ』をやり込んで仕上げたほうがいい。
『ネクステ』と『ヴィンテージ』を比較した場合、ともに「解説不足」「解説が不親切」だから、かなり苦労すると思う。
『ネクステ』と『ヴィンテージ』は、ともに行き着く先のゴール(到達水準)は同じだ。
いちど始めたら、最後まで仕上げてしまったほうがいい。
『ネクステ』や『ヴィンテージ』を仕上げるっていうことは、「ぜんぶ解けるようにする」ってことじゃないよ。
『ネクステ』の正解英文を、桐原書店のサイトからダウンロードする。
『ヴィンテージ』の正解英文を、いいずな書店のサイトからダウンロードする。
その正解英文を、意味を思い浮かべながら何度も聞いて、和訳から正解英文が口頭または筆記で再現できるように練習する。
これが『ネクステ』や『ヴィンテージ』を仕上げるっていうことなのである。
英文法・語法問題対策として、基本的には『ネクステ』『ヴィンテージ』『英文法・語法良問500+4技能シリーズ』のうち、どれか1つだけでいい
基本的には、はい、その通り。
『英文法・語法良問500+4技能シリーズ』がカバーできない問題を『ヴィンテージ』で補う
はい、その通り。
それは必要なことです。
『ヴィンテージ』は「Field 1|文法」「Field 2|語法」「Field 3|イディオム」「Field 4|会話表現」「Field 5|ボキャブラリー」「Field 6|発音・アクセント」の6 Fieldsからなります。
『英文法・語法良問500+4技能シリーズ』に取り組む人も、「Field 3|イディオム」「Field 4|会話表現」「Field 5|ボキャブラリー」「Field 6|発音・アクセント」については、『ヴィンテージ』をこなしておいたほうがいいでしょう。
ただし英熟語集をしっかりとマスターしていれば、『ヴィンテージ』の「Field 3|イディオム」は、取り組むのではなく、一通り問題を自力で解いてみて、問題と解説に登場したイディオムで、知らなかったイディオムだけマーカーで色づけしておいて覚えればよいでしょう。
ですので、『英文法・語法良問500+4技能シリーズ』を選んだ人は、『ヴィンテージ』について、実質、「Field 4|会話表現」「Field 5|ボキャブラリー」「Field 6|発音・アクセント」についてのみ取り組めば十分だと思います。
『ネクステ』『ヴィンテージ』『英文法・語法良問500+4技能シリーズ』がサクサク進まない人は何をサボったのか?
「英熟語集」「英語構文集」「連語型の英単語集」の3つを、音声をベースとして(「音声教材を耳で覚える」かつ「和訳から英語用例が口頭で再現できる」状態にする形式で)しっかりやっていれば、英文法・語法問題集の正解英文も、そこまで苦労することなく覚えることができるでしょう。
というのも、英文法・語法問題集の「文法・語法」の正解英文は、「英熟語集」「英語構文集」「連語型の英単語集」の3つのどれかの知識から構成されている確率が高いからです。
「英語構文集の『暗誦すべき用例』」と「総合英語の『暗誦すべき用例』」は、かなり重複しています。
「総合英語の『暗誦すべき用例』」よりも「英語構文集の『暗誦すべき用例』」のほうが、「本当に知っておくべき用例」だけに絞り込まれている(少数精鋭化されている)ので、
欲張って「総合英語の『暗誦すべき用例』」を覚えるよりも、「英語構文集の『暗誦すべき用例』」にマトを絞ったほうが、結果がよいと思います。
●「文法・語法」の「フルカバー・バージョン」が「総合英語」です。
●「文法・語法」の「ダイジェスト・バージョン」が「英語構文」です。
受験勉強の世界では、欲張って「フルカバー・バージョン」に手を出す凡才が挫折するようになっていますので、「総合英語」をしっかりやろうとして挫折する人が多く、「英語構文」をやり込んで自分のものにする人が少数派です。
難関校の合格者は少数派に属します。
※「総合英語」とは、学校で配られる英文法書のことです。
「総合英語」は、1冊ガッツリ覚えられるような(少ない)分量ではない。
「総合英語」をみっちり仕上げるのには、相当集中しても1年間など、長い期間がかかる。
したがって、「総合英語」は「調べ物用」と割りきって、離れた関係で付き合うべきでしょう。
やり込むのは「総合英語」ではなく「英語構文集」のほうだと思いますよ、私は。
※例えば、「総合英語」や「英文法書」には、「名詞」「形容詞」「副詞」「動詞」という章がありますよね?
「名詞」の論点は「『単数扱い』か『複数扱い』か」に集約されます。
「形容詞」の論点は、「『限定用法』か『叙述用法』か」「比較」に集約されます。
「副詞」の論点は、「修飾の対象が体言〔名詞相当〕以外である件」と「比較」に集約されます。
「動詞」の論点は、「自動詞(対格を必要とするか)か他動詞か」と「文型」に集約されます。
こういう章においても、「総合英語」や「英文法書」では、用例がいちいち載っている。
ムダだよ。
※「総合英語」や「英文法書」よりも、「英語構文集」のほうが、ムダが省いてあるから効率的だよ。
現存する「英語構文集」のうち、最も「やり込む対象として適度な難易度・分量」をもつのは『セレクトプラス英語構文76 (シグマベスト)|文英堂|4578278018』です。
用例をしっかり覚える対象は『セレクトプラス英語構文76』(音声教材は■文英堂|音声ダウンロードから無料ダウンロード)で、調べるのは『総合英語be|いいずな書店』とかね。
そういう感じでいいと思います。
■セレクトプラス英語構文76 (シグマベスト)|文英堂|4578278018
『ネクステ』『ヴィンテージ』『英文法・語法良問500+4技能シリーズ』で疑問点が生じたら「総合英語」を調べる
『ネクステ』『ヴィンテージ』は解説が簡素なので、どうしても疑問点が生じると思います。
そういうときは『総合英語be|4864602018』を調べるとか、そういうことです。
その煩雑さをムダだと思う人は、『ヴィンテージ』の「Field 1|文法」「Field 2|語法」については、『全解説入試頻出英語標準問題1100―文法・語法・イディオム・会話表現の総整理 (大学受験スーパーゼミ)|桐原書店|4342768518』の該当箇所を利用したほうがいいでしょう。
『英文法・語法良問500+4技能シリーズ』は【ランダム配列】で解説が詳しい。
他方、『全解説入試頻出英語標準問題1100』は【文法体系配列】で解説が詳しい。
英文法・語法問題集に初めて取り組む場合には【文法体系配列】のほうが、学習者に安心感があるので、初学者には『全解説入試頻出英語標準問題1100』をオススメしておきます。
実力不足なのに『ヴィンテージ』だけで無理にこなそうという人は、必ず挫折しますので、遠回りに見えても、「『全解説シリーズ』を部分的に利用する」など、ここに書いてあること、あるいは、それに類似した別ルートで進んでください。
学習参考書は、高くても2,000円ぐらい。
この2,000円は、ケチらないで出したほうがいい。
無理して【ランダム配列】の英文法・語法問題集を使ったり、無理して解説不足の『ネクステ』『ヴィンテージ』をこなそうとしたりしない。
自分の心に嘘をつかない。
2,000円出して「時間を買う」のだと思って、必要な学習参考書、問題集を買ってください。
実際、時間短縮になりますから。
ぶっちゃけると、『ネクステ』『ヴィンテージ』は、筋の悪い英文法・語法問題集だよ。
先生が解説する余地を残すために(?)解説を少なくしてある感じがする。
ってか、英文法・語法問題それ自体、本当に問題として成立しているのか否か、怪しい場合が多い。
出題ミスが出やすいんですよ、英文法・語法問題は。
だからね、英文法・語法問題集とは、「必要悪」とか「受験のための方便」みたいに、割りきって付き合ってくださいよ。
※『全解説シリーズ』には正解英文のダウンロードが提供されていない。
これは、自分で正解英文を表計算ソフト(LibreOfficeのCalcなど)などで打ち込んで、一太郎の読み上げソフトである詠太(英語と日本語を読み上げるソフト)に読み上げさせればいい。
表計算ソフト(LibreOfficeのCalcなど)を使って、「英語用例と和訳を整理していく」のが、英語学習では最強だよ。
■LibreOffice最新版 | LibreOffice - オフィススイートのルネサンス
時間短縮・省力化の側面から、英文法・語法問題集を自力で解かずに正解英文を覚える
問題を解く時点で「解ける」「解けない」という情報は、まったく重要ではありません。
大切なのは、「入試本番で根拠をもって、自信満々に選択肢を一発で選べるか否か」という部分なのです。
迷うのは知識不足だからです。
『ネクステ』『ヴィンテージ』『英文法・語法良問500+4技能シリーズ』は、いわば「論点つぶしをする」=「試験に必要な論点の知識をインプットする」ための素材です。
実力測定用には、【ランダム配列】の英文法・語法問題集が、いくらでも出ているので、そういうのを、直前にサクサクやっていけばいい。
「論点つぶし」の素材なら、自力で解く必要はない。
それは、「黄チャート」を自力で解く必要がないのと同様です。
英語の場合、正解英文の音声教材がダウンロードできる印刷教材を選び、その音声教材を覚え込めば、覚え込んだ正解英文の知識が身につく。
正解英文の中に「試験に必要な論点」が配合されているので、「論点は何なのか?」ということを確認するためだけに、『ネクステ』『ヴィンテージ』『英文法・語法良問500+4技能シリーズ』といった英文法・語法問題集を読むわけです。
「正解英文の音声教材」というのは、音楽と同じで、繰り返し聞いていれば覚えちゃいます。
その「覚えちゃった音声」に左脳的な意味を与えるのが、英文法・語法問題集の解説を読む行為なのです。
「音声を覚えてから、後付けでそこに配合されている論点を確認する」という方式のほうが、知識の習得・定着が圧倒的に早いです。
「英文法論点」「語法論点」という雑多な知識を紐付ける対象が「正解英文の音声記憶」として、脳内にすでに用意されている。
「あの曲には、あんなエピソードがあったのか」ということは、「曲を先に知っていなければ成立しない感動」です。
その「感動」が記憶の印象度を高め、記憶の彫り込みを深くしてくれる。
だからサクッと覚えられるわけです。
英文法・語法問題集の音声教材を先に覚えて、英文法・語法問題集の「問題を解いて解説を読む」という行為は後に回す。
このやり方を採用してみてください。
すでに音声記憶があるので、その音声記憶の付属エピソードとして、英文法・語法の論点が、サクサク覚えられます。
これがほんらいの覚え方です。
英文法・語法問題集について、「ぜんぶ解けるようにする」という仕上げ方は、問題と解答を覚えているだけだから、ものすごく脆弱なのですよ。
忘れやすいし、間違いやすい。
正解英文そのものを覚えていないから、「身体感覚として、この言い回しはおかしい」というのがわからない。
身体感覚ではなく、左脳的知識を応用して英文法・語法問題を解く。
そうすると、遅いし不正確になりがち。
「文法・語法の論点を音声記憶に後付けする」という方式を採用してみてください。
英文法・語法問題集の正解英文は、語句整序問題のネタになっている場合もありますので、「試験で時間を多く消費しがちな語句整序問題対策」としても、英文法・語法問題集の正解英文を覚えるやり方がオススメです。
「英熟語集、英語構文集」をしっかりこなしていれば、英文法・語法問題集の正解英文を音声で覚えることは、そんなに難しくはない。
『ヴィンテージ』の「Field 1|文法」「Field 2|語法」の問題を見てみても、「英熟語集、英語構文集」に載っているような英文が多いですよ。
「英熟語集、英語構文集」の「暗記すべき用例」を音声言語としてしっかり覚えておく。
その下地があれば、英文法・語法問題集の正解英文を覚える行為は、それほど苦労を伴わない。
「英熟語集、英語構文集」の「暗記すべき用例」の言い回しを少し違えたものが、英文法・語法問題集の正解英文になっているケースも、けっこう多い。
英文法・語法問題の学習に過剰な時間・体力を投入するのは賢明ではない
私たちは「疲労する」「眠くなる」という「エネルギー切れ」という制約の中で生きている。
「疲労する度合い」「眠くなる度合い」というものは、勉強・運動・労働などをした「時間の長さ」や「その時間内の負荷の大きさ」で決まる。
そこで大切なことは2つ。
「音声言語としての英語」という「基軸通貨」
英語学習は資産形成をする過程です。
英語学習における唯一の資産は、「音声言語としての英語」という知識です。
「音声言語としての英語」という「基軸通貨」がある程度、脳内辞書に蓄積されていれば、その「基軸通貨」を使って、各種の英語問題を「ゲット」=「得点」できるのです。
リスニング・コンプリヘンション
リスニングをして、音声言語の意味が理解できる。
ここでは英語としましょう。
これは「音声言語としての英語」と「『音声言語としての英語』の『意味』である映像〔静止画・動画〕」が記憶の中で連想関係で紐付いているからです。
リスニング・コンプリヘンションの原理は、「音波と映像〔静止画・動画〕の連想関係を応用した技術」です。
例えば「Cat life」という曲を聞いたとき、水溜りボンド(敬称略)を思い出したでしょうか?
■Cat life @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL
■【参考】水溜りボンド
/▼/■【RSS】【参考】水溜りボンド
「音声言語としての英語」を聞いて、その意味が理解できる。
これは「Cat life」という曲を聞いて、水溜りボンドの2名(あるいは4名)の顔が思い浮かぶようなものです。
この状態を現出するためには、「Cat life」という曲を聴きながら水溜りボンドの動画を見ることが大切です。
この状態を現出するためには、「音声言語としての英語」を聞いて、その意味を映像〔静止画・動画〕として想像する(イメージする)ことが大切です。
現実的には、字幕付きの映画にかんして、「音声言語としての英語」と「場面の映像〔静止画・動画〕」を丸暗記することが、言語習得には最も効果的です。
つまり「Learn English through Movies and Film」といったようなものを開発して、これをYouTubeでも、Dailymotionでも、Vimeoでもいいから、動画共有サイトで無償公開するわけですよ。
この動画を見て、「画面と音声言語とを紐付けながら、映画そのものを丸暗記する」ことによって、外国語は比較的短期間で習得できます。
この学習方式において、先生は必要ありません。
教職員を雇用する予算があったら、この「Learn English through Movies and Film」の改善に全力を傾注することです。
このように「映画の丸暗記」が語学において爆発的な効果を示すことがバレてしまうと、学校教育とか語学学校が経営難で吹き飛びますので、私もあんまり強調していませんでした。
でも、レーザーディスク(パイオニアがやっていた大きな直径の銀色の映像媒体)の時代から、この「海外ドラマで英語を身につける」みたいなものはあったと思います。
特殊な機械を付けると、映画にかんして、「英語で何と言っているのか」が「文字言語としての英文」として画面表示される機械も、かなり昔から売られていたように記憶しています。
「意味としての場面の映像〔静止画・動画〕」を伴いながら、「音声言語としての英語」まで丸々暗記することこそが、「究極の言語学習」であることは、赤子が現実世界を生きて、言語を習得していく様子を見れば、明らかなのです。
受験勉強のレベルの言語学習では、「音声言語」を聞きながら、その意味を映像〔静止画・動画〕として想像する(イメージする)ことが大切です。
音声だけは音声教材として与えられるので、「映画」における「動画部分」は、自分の「脳内生成動画」を使うわけですね。
いいかえれば、言語学習とは、意味のわかった「音声言語」を、つまりは、その意味が映像〔静止画・動画〕として連想できる「音声言語」を、何度も繰り返し聞き直すことが大切なのです。
スピーキング
「音声言語としての英語」の知識が増えてくると、「似ている用例」がたくさん溜まってきます。
「似ている用例」を横串で刺すようにして比較した場合、「一定の規則性」が見えてきます。
●単語レベルの「一定の規則性」を「語法(Usage)」といいます。「語法(Usage)」は「運用規則」です。
●品詞(Word Class)レベルの「一定の規則性」を「文法(Grammar)」といいます。「文法(Grammar)」は「通則」です。
最初は聞いたままをオウム返しにするだけです。
しかし「似ている用例」の知識が増えれば、「一定の規則性」を意識しながら、「似ている用例」どうしを合体させたり、変形させたりして、応用的な表現をすることが可能になります。
これがスピーキングです。
「易しい文章をつくる作業を、口頭で行なう」のがスピーキングです。
「易しい文章をつくる作業を、筆記で行なう」のが初歩のライティングです。
「英語を使った脳内スピーチ」を「そのままシャドウイングする」のが「英語のスピーキング」です。
「英語を使った脳内スピーチ」を「文字化して筆記/タイプする」のが「英語のライティング」です。
「文字言語としての英語を脳内音読(脳内スピーチ)した結果としての内的な音声」を「内的な耳でリスニングする」のが「英語のリーディング」です。
脳内の言語処理における「基軸通貨」となっているのは「音声言語」です。
つまり言語処理のバックグラウンドで常に流れているのは「音声言語」です。
いいかえれば、リスニングとスピーキングがちゃんとしていないと、文字言語の語学力も向上しないわけです。
ライティング
文盲(もんもう)=非識字という状態は、「音声言語は取り扱える」がしかし「文字言語は取り扱えない」という状態です。
子供だって、最初は文盲=非識字ですね。
幼稚園の段階で、あるいは、小学校に入ってから、文字を本格的に身につけるわけです。
寺子屋や学校というのは、ほんらい、文盲の解消が主目的だったのです。
そこからわかるのは、「音声言語のほうが習得が容易」「文字言語のほうが習得が困難」であるということです。
音楽にも文盲=非識字があります。
「楽譜が読めなくても、歌のうまいオペラ歌手」
「楽譜が読めなくても、ギターのうまいギター奏者」
など、音楽における文盲=非識字という例が、いくらでもあるわけです。
結局、音声の取り扱いのほうが、より原初的であり、文字の取り扱いのほうが、より応用的である。
「音声はエネルギーレベルが低い」「文字はエネルギーレベルが高い」ということです。
「音声は耳を使うので音声ファイル(.wav)」「文字は目を使うので映像〔静止画・動画〕ファイル(.movや.mp4)」だと考えてください。
カンタンな表現を、音声言語のレベルで英作文する(易しいスピーキング)。
そのほうが取り組みやすく、身につきやすいわけです。
「リスニング」から始まって「易しいスピーキング」へと移行する。
この「子供が言語を身につけてゆく過程」を、日本の英語教育ではたどることがありません。
それは日本人英語教師の発音が、英語としてダメダメだからです。
つまり発音(音声言語の本質)がダメな英語教師が、無理やり英語を教えるので、英語教育というと「文字言語から始める」というようなことになる。
結局、「日本の英語教育を改革する」としたら、日本人英語教師に全員、解雇する必要があります。
もちろん、退職を余儀なくされる日本人英語教師については、ベーシックインカムなどの手厚い保護をする必要があります。
そうして、発音のうまい日本人英語教師を選抜し直すことです。
さらに、外国人英語教師をたくさん雇い入れることです。
つまり「音声言語としての英語」を学習者にたくさん聞いてもらう。
この目的をかなえるために、「発音がしっかりしている英語教師」を「日本人」「外国人」を問わず、選抜し直すということです。
さらに、「英語のネイティブ・スピーカーでない人」の場合、英語のライティングを指導することができません。
「英語のネイティブ・スピーカーでない学習者」の書いた英文を、意味が通るポリティカリィ・コレクトな表現で、しかも語法・文法において誤りのない表現に書き改める。
そういう「英文リライト」という高度な指導ができる英語教師は、ごくごく一部でしょう。
英語教師というものは、結局、「発音がしっかりしており、英文リライトができるレベル」である必要があるのです。
英語教師に「正しく発音する技能」と「英文をリライトできる技能」が両方とも具わっていないと、
学習者が「聞く」「簡単な言葉を話す」「簡単な言葉で作文する」「作文できるレベルの英文を読んで理解する」という過程において、学習者を正しくナビゲートすることは無理です。
「読む」という行為は、「長い文章を読む」ということを意味し、それは「本を読む」「読書をする」という行為です。
Twitterでつぶやくことのできる人でも、「読書をするか」といったら、ほとんどしないでしょう。
そのように、読書ができる水準にまで語学力を高めることは、容易でないわけです。
「長い文章は読めない」というのが、知的水準が高くない段階にある学習者の特徴です。
「短い文章」だったら、誰でも読めます。
「読む」というのは、「長い文章を読む」ことをいいます。
「長い文章を読む」ことは、かなり訓練しないと無理です。
実際、本を読まない人は、まったく読まない。
ってか、読めないんですよ、本が。
短い文章なら読めても、本を読むだけの根気がない。
根気がないというより、本に書いてある意味を理解し、「意味に没入する精神状態」がつくれない。
この状態こそ「知的レベルが高くない状態」の本質なのです。
「知に没入できない」という点が、「知的レベルが高くない状態」の本質です。
何がいいたいのかというと、「読む」の学習よりも先に、「簡単な言葉で作文する」というところを、じっくりとやる必要があるのです。
「簡単な言葉で作文する」ことのできる難易度の英文なら、直感的に読むことができる。
「直感的に読むことができる」とは、「内容に没入して理解ができる」ということです。
この「内容に没入した状態」をつくることが、語学で最も大切なことなのです。
SVOCMとか考えてるわけがないのですよ、英文を読んでいるとき。
英語教師が英文読解を教えるとき、「SVOCMを振れ」とか命令してくるでしょ?
三流教師だよ。
「自分で直感的に作文できる水準」の英文を、無数に暗記し、その水準の英文につて、「聞く」「話す」「書く」「読む」が自在に行なえるようにする。
そのためには、「簡単な言葉で作文する」。
「簡単な言葉で作文する」というのは、三行英作文みたいなものですよ。
この三行英作文を、英語教師に添削してもらう。
つまり英語教師に「英文をリライト」してもらう。
この過程を通じて、語法・文法に強くなっていき、ポリティカル・コレクトネスについても、身についていくことでしょう。
結局、「発音が正しく行なえる」かつ「学習者の英文を添削、リライトする能力をもつ」ような英語教師が、ほとんどいないから、日本の英語教育がダメなのです。
「大学や高校で入試問題を作る側の人たち」も「中学・高校で入試へ向けて学習者を指導する人たち」も「塾・予備校の講師たちも」、全員ひっくるめて、「教師を入れ替えないとダメ」です。
リーディング
リーディングには、「自分が英作文できる範囲の難易度をもつ英文」に限定して、サクサク読む段階が1つあると思います。
このとき、リーディングとリスニングを並行させて、「聞ける」と「読める」のバランスを、できるだけ均衡させる必要があると思います。
つまり「音声言語」と「文字言語」を相互に変換可能な状態で覚えていくわけです。
学習者に「英文読解だけ突出して高いレベルの課題を与える」と、音声言語を無視して、文字言語のレベルでSVOCMを振るような、「音声言語なしの擬似的な言語学習」に走ることになる。
また逆に、「発音に自信がない英語教師」「英作文指導のできない英語教師」にとって、「英文読解だけ突出して高いレベルの課題を与える」という環境は「ぬるま湯的で心地よい」のですね。
**「聞ける」と「読める」のバランスを必ずとる。
これによって、文字言語のレベルでSVOCMを振るような、「音声言語なしの擬似的な言語学習」に走ることを防止する意味があるのです。
ここはとても重要なポイントです。**
「自分が作文できる範囲」とは、いいかえれば、「そのレベルの英文が、音声言語をともなった用例として、頭に入っている」ということなのです。
「音声言語としての英語」が脳内辞書に豊富に登録されているからこそ、その「知識の範囲」=「語彙力の範囲」が「自分が英作文できる範囲」になるわけです。
この「自分が英作文できる範囲」=「音声言語としての英語として、しっかりと覚え込んでいる範囲」において、「読む」=「リーディングを行なう」のは、とても易しいことなのです。
この「自分が英作文できる範囲」=「音声言語としての英語として、しっかりと覚え込んでいる範囲」を、ジリジリと広げていくことによってこそ、「音声言語と文字言語を相互に変換可能な状態」を維持しながら、英語力を確実に高めていくことができるわけなのです。
つまりは、「自分が英作文できる範囲」=「和訳を見たら瞬間英作文できる範囲」=「音声教材を聞き込んで用例が音声言語として完全に頭に入っている範囲」を広げる。
これが「実用英語」を身につける道であり、かつ、「受験英語」においても、高得点を叩き出す道なのです。
「音声教材を聞き込んで用例が音声言語として完全に頭に入っている範囲」を広げる。
ここだけを重点的に頑張れば、英語の試験で苦労することはありません。
「英文法・語法問題」
「英単語問題(ニュアンスの異なる類義語の中から選ばせるなど)」
「英熟語問題(英語構文も含む)」
「語句整序問題(≈英語構文/英熟語)
「誤文訂正問題」
「下線部和訳問題」
「英語長文問題(内容一致問題)」など、
問題形式別の個別対策をする必要は、必ずしもありません。
「問題形式別の個別対策」を追いかけるから、学習参考書に振り回されるわけですよ。
入試問題として出題されやすい英文を要素還元(パーツに分解)していくと、「英熟語集」「英語構文集」「連語型の英単語集」の3つに、だいたい整理できるわけです。
受験英語に必要な知識は、「英熟語集」「英語構文集」「連語型の英単語集」の3つの中に、ほぼほぼ含まれている。
「英熟語集」「英語構文集」「連語型の英単語集」の3つを、音声をベースとして(「音声教材を耳で覚える」かつ「和訳から英語用例が口頭で再現できる」状態にする形式で)しっかりやっていれば、『英文法・語法良問500+4技能シリーズ|河合出版』(全3冊)の正解英文も、そこまで苦労することなく覚えることができるでしょう。
というのも、『英文法・語法良問500+4技能シリーズ|河合出版』(全3冊)の正解英文は、「英熟語集」「英語構文集」「連語型の英単語集」の3つのどれかの知識から構成されている確率が高いからです。
つまり、すでに知っている知識の組み替えなのですね。
英語ができないとしたら、「英熟語集」「英語構文集」「連語型の英単語集」の3つのうち、どれか、あるいは、ぜんぶをサボっているのです。
表計算ソフト(LibreOfficeのCalcなど)を使って、「英語用例と和訳を整理していく」+「Google翻訳など、英文を音声にするサービスを利用して、文字としての英文を音声化し、英文の意味を情景として思い浮かべながら、その音声言語を耳で覚える」+「和訳から英語用例が口頭や筆記で出てくるようにトレーニングを繰り返す」だけで、英語学習は終わるのです。
■LibreOffice最新版 | LibreOffice - オフィススイートのルネサンス
「音声教材を聞き込む」というインプットを経て、「和訳を見てスピーキング」「和訳を見てライティング」というアウトプットを訓練する。
やることは、これだけです。
結局、「暗記すべき英語用例」にかんして、「和訳を見れば英語用例がすぐいえる状態(口頭で瞬間英作文が可能な状態)」を達成しさえすれば、いろいろと細分化された英語の問題に、すべて対処できるようになります。
対策を複雑にすれば、するほど、不効率になります。
音声から英語が覚えられない人は、才能がないので、大学受験を諦めるか、英語の入試がない大学を目指してください。
語学の才能は、音楽の才能と同じで、それぞれの人々に均等に与えられているわけではありません。
語学に長けた人も、語学がまったく苦手な人もいます。
もちろん、子供の頃には、みんな語学の才能があるのですけれども、その「才能の窓」は、「性の目覚め」あたりの時期に閉じてしまいます。
それから、語学の才能があっても、頭が悪すぎて使えない人はゴマンといらっしゃるので、心配しないでください。
「母語でも、外国語でも、大学水準の知的レベルに到達できなかった」ことが、「バイリンガル教育に失敗した典型例」です。
「母語でも、外国語でも、どちらか一方において大学水準の知的レベルに到達できた」ということが「高等教育を受けた」ということなのです。
「高等教育を受けた人口が多い」「大学進学率が高い」ことが、国力や民度と密接に関係しているのです。
例えば、日本人を両親にもつお子さんが、英語圏で子供時代を過ごしたりしますよね。
土日には日本語の学校に通って、平日は英語圏の公的な学校に通う。
そうやって、バイリンガルになり、かつ、「日本の大学」または「英語圏の大学」のどちらかに進学できたお子さんたち。
この人たちは、「バイリンガル教育における成功者」なのです。
他方、同じようにして、英語圏で「日本語と英語を同時に身につけたお子さんたち」のうち、「日本の大学」または「英語圏の大学」のどちらかに進学できないお子さんたちもいらっしゃる。
この人たちは、「バイリンガル教育における失敗者」なのです。
この子たちは、英語の発音がいいことを、むしろ隠して生きるようになります。
バイリンガル教育に失敗した、中途半端なバイリンガルは、強い劣等感で押しつぶされそうになり、DQN化していく人も多いです。
結局、語学力において、やたらにマルチ化すると、どの言語でも高等教育レベルには到達できない。
そういう「虻蜂取らず」「二兎を追う者は一兎をも得ず」という状態になってしまうのです。
これは悲惨。
マジ悲惨だから、やめとけって思うわ。
日本では、語学力を不当に高く評価する部分がありますけれども、これは実情に合っていません。
バイリンガル教育、マルチリンガル教育に失敗するぐらいなら、母語だけに限定して深く学び、かつ、語学に傾注するムダな時間・体力を数学・理科の学習に回したほうが、ずっと実質的です。
語学力より、ある意味の賢さのほうが、ずっと価値がありますよ。
そして、頭の良さよりも、正直で誠実で、頑張り抜く根性を身につけているほうが、価値がありますよ。
語学がダメでも、「ほかに道がある」ということを、意識してください。
さらに、大学へ進学できなかったとしても、いじけてDQNになる必要はないのです。
とくに日本の場合、低学歴でも生きていくことのできる道が、とても多い。
じつは日本が恵まれた国だということは、外国の惨状を知って初めて気づくことなのです。
結局、いろいろな学習参考書に手を出したくなるのは、「コアの部分を押さえる学習」をしていないからです。
「英熟語集」「英語構文集」「連語型の英単語集」の3つにかんして、「和訳を見れば英語用例がすぐいえる状態(口頭で瞬間英作文が可能な状態)」を達成する。
「暗記しておくべき用例」を「音声言語として暗記しておく」必要がある。
この「音声言語としての英語」という記憶が、英語力の「コア」です。
英文法・語法問題集で英文法を学ぶことはできません
英文法を身につける場合、英文法の知識が能動的でないと、「語句整序問題」「英作文問題」が解けませんし、「英文読解」にも文法知識を生かすことができません。
「知識が能動的である」とは「再生記憶レベルで知識を覚え込んでいる」かつ「知識を当てはめて自律的に判断ができる」という「状態」を意味します。
この「状態」は、「英作文ができる」という現象のバックグラウンドで機能している英文法知識の「状態」です。
「穴埋め問題」や「択一式問題」を何万題こなしても、この「英文法知識を能動的な状態で身につけている」という「状態」には至ることができません。
英作文ができる状態になって初めて、「英文法知識を能動的な状態で身につけている」という「状態」には至ることができるわけです。
英作文ができる状態になるためには、音声教材を聞き込むことを通じて用例を丸暗記して、和訳から英文が0.2秒でいえるように練習することです。
これは個人トレーニング、自主トレーニングになります。
誰からも教わることはできません。
音声教材と格闘するのは、あなた自身です。
「穴埋め問題」や「択一式問題」を集めた「英文法・語法問題集」をこなしても、英文法は「能動的な状態」では、ぜったいに身につきません。
「英文法・語法問題」を解くうえでは、「他者からヒントが与えられれば思い出す」という状態に留まっている、「再認記憶レベルの知識の使い方」しか求められないわけです。
この刺激を何万回受けても、音声教材を聞き込むことを通じて用例を丸暗記して、和訳から英文が0.2秒でいえるように練習することから逃避していては、けっして、「英作文ができる」という状態には至りません。
「他者からいわれれば思い出す」という系(system)にいくら刺激を加えても、「自分から能動的に英作文ができる系」は、まったく発達しません。
英文法・語法問題というのは、「英語のできない出題者がマーク式問題、あるいは、インターネット上の択一式問題として出題しやすい」という制約から生まれた問題です。
英文法・語法問題というのは、勉強になる問題形式ではなく、「ラクに採点できる」「英語ができない人でも出題できる」という「採点する側の都合」「大人の事情」で生まれた問題です。
出題者は「英語ができない大学教員」ばかりですので、彼らを「攻略」することは、けっして難しくはありません。
「彼らにできること」といえば、よりマイナーな論点を突いてくることぐらい。
そんな問題は捨ててよいです。
そこを追い求めるから、キミは成績がアレなのよ。
日本の外国語教育は、それを管轄する官僚からして、外国語習得に長けていない人が担当しているから腐っているのです。
文部科学省の「外国語」を担当する部門は、文科省の官僚ではあきまへんから、外務省の官僚が担当するのがよいでしょう。
外務省に入省するような人は、外国語学習に長けている人たちばかりでしょう。
彼らに日本の外国語教育を再構築してもらう必要があります。
文部科学省から「外国語」の管轄権限を剥奪する必要があります。
【古】【文法体系配列】大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編|大矢 復|ピアソン桐原
音声CDとして、音声教材が付いています。
英文法を「能動的な状態」で身につけたい場合に最適な学習参考書の1つが『大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編|大矢復』です。
大矢復先生という著者については、よく覚えておくとよいでしょう。
■大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編|大矢 復|ピアソン桐原|4342742888
『ネクステ』や『ヴィンテージ』よりも効率がよさそうな英文法・語法問題集
『英文法・語法良問500+4技能シリーズ|河合出版』(全3冊)は、正解英文の読み上げ音声が、音声教材としてダウンロードできます。
音声教材に収録されている例文を何度も聞いて、先に例文を覚えてしまい、あとから問題と解説を読み込んで、「あの例文に含まれている論点は、アレとコレだったんだ」という順序でやると、時間・体力をものすごく節約できると思います。
サクッと解けてしまい、忘れてしまう問題よりも、何度も間違えて、確認し直した問題のほうが、入試本番で自信をもって答えることができるものです。
あんまりサクッと終わらせすぎるのも問題です。
英文法・語法問題集など、各種の教材を終わらせるためのツールとして、Trelloを使うとよいと思います。
Trelloは、期限付きのTODOリストみたいなものです。
【新】【ランダム配列】英文法・語法良問500+4技能 空所補充編 (河合塾シリーズ)|佐藤 進二|河合出版
「はじめに」において「意図的にバラバラにしてあります」と、【ランダム配列】であることが明記されています。
■河合出版(学習参考書・問題集)/英文法・語法 良問500 +(プラス)4技能 空所補充編 音声ファイル
■河合出版(学習参考書・問題集)英文法・語法 良問500+4技能 空所補充編
http://www.kawai-publishing.jp/pdf/9784777219360.pdf
■英文法・語法良問500+4技能 空所補充編 (河合塾シリーズ)|佐藤 進二|河合出版|4777219364
【新】【ランダム配列】英文法・語法良問500+4技能 整序英作文編 (河合塾シリーズ)|佐藤 進二|河合出版
整序英作文問題の場合、「英語構文/英熟語」という定型表現の存在が大きく、「英語構文/英熟語」には、文法項目のどれか1つに位置づけることができないものも多い。
したがって、整序英作文問題を取り扱った問題集の場合、【ランダム配列】としか解釈できないと思われる。
逆に、無理やり【文法体系配列】にしても、その問題に含まれている文法的論点が1つだけである保証はなく、その配列自体が混乱の元凶になる危険性がある。
■河合出版(学習参考書・問題集)/英文法・語法 良問500 +(プラス)4技能 空所補充編 音声ファイル
http://www.kawai-publishing.jp/pdf/9784777219377.pdf
■河合出版(学習参考書・問題集)英文法・語法 良問500+4技能 整序英作文編
■英文法・語法良問500+4技能 整序英作文編 (河合塾シリーズ)|佐藤 進二|河合出版|4777219372
【新】【ランダム配列】英文法・語法良問500+4技能 誤文訂正編|河合出版
誤文訂正編問題には多数の論点が含まれているので、【ランダム配列】としか解釈できないと思われる。
■河合出版(学習参考書・問題集)/英文法・語法 良問500 +(プラス)4技能 空所補充編 音声ファイル
■河合出版(学習参考書・問題集)英文法・語法 良問500+4技能 誤文訂正編
http://www.kawai-publishing.jp/pdf/9784777219384.pdf
■英文法・語法良問500+4技能 誤文訂正編|河合出版|4777219380
【古】【文法体系配列】 英文法・語法問題ベスト400|戸澤 全崇|学研プラス
学習の進んでいない学習者の場合、【文法体系配列】で「問題数の少ない」かつ「解説が詳しい」英文法・語法問題集が必要です。
そうなると、『英文法・語法問題ベスト400』ぐらいしかないと思います。
『英文法・語法問題ベスト400』によって「文法体系配列」の英文法・語法問題演習をしっかり積む。
つまり『英文法・語法問題ベスト400』を5~6回、回していく。
『英文法・語法問題ベスト400』には音声教材がないので、やり込む対象としては、あまりオススメできません。
やり込む対象となる印刷教材は、英語の場合、音声教材があることが必須要件だと考えてください。
「音声を通じて」というツボを外していては、教材をこなした知識が、英文読解にも、リスニングにも、生かすことができません。
英語の勉強の全体を、裏で統一的につないでいる要素は、「音声言語としての英語」です。
「音声言語としての英語」という基軸通貨・共通通貨を手にしているかぎり、その知識を生かす先が、英文読解でも、リスニングでも、英文法・語法問題でも、語句整序問題でも、誤文訂正問題でも、まったく同じように対処することができるのです。
「音声言語としての英語」の習得から逃避していては、英語で平均以上の得点を得ることは難しいでしょう。
■英文法・語法問題ベスト400|戸澤 全崇|学研プラス|4053037069
【新】【ランダム配列】竹岡の英文法・語法ULTIMATE究極の600題 (大学受験プライムゼミブックス)|学研プラス
『竹岡の英文法・語法ULTIMATE究極の600題』は「1日20題30日完成600題」のランダム配列の英文法・語法問題集で、頻出問題だけが厳選されています。
「誰もが解ける問題」だけを600題集めてあるのが『竹岡の英文法・語法ULTIMATE究極の600題』なので、これら600題がミスなく解ければ、英文法・語法問題での「悔やまれる失点」は防止できると思います。
『竹岡の英文法・語法ULTIMATE究極の600題』は最終的な力試しの英文法・語法問題集としてはすぐれています。
しかし『竹岡の英文法・語法ULTIMATE究極の600題』には音声教材がないことから、やり込む対象となる印刷教材からは除外されます。
■大学受験プライムゼミブックス『竹岡の英文法・語法ULTIMATE究極の600題』 | 学研出版サイト
『竹岡の英文法・語法ULTIMATE究極の600題』は頻出問題厳選型の英文法・語法問題集ですので、効率がよいと思う反面、ランダム配列ですので、一通り英文法・語法問題の知識が身についていないと、配列の面でついて行けないところもあると思います。
ただし、英文法・語法問題の知識というのは、けっして「体系立った」あるいは「系統立った」知識ではありません。
英文法・語法問題の知識というのは、「雑多な知識の集合体」です。
したがって、伝統文法・学校文法の体系に沿って問題を並べても、あるいは、ランダム配列にしても、実質的には何ら差異はありません。
ただし、多くの学習者の中に、「伝統文法・学校文法の体系に沿って勉強しなければ」という「観念」「恐怖心」があるので、なかなか難しい面があるとは思います。
もしもランダム配列に抵抗感がある場合、『英文法・語法問題ベスト400(ASIN: 4053037069)|学研』を経由してから、「竹岡の英文法・語法ULTIMATE究極の600題』に取り組んでください。
しかし『英文法・語法問題ベスト400』も『竹岡の英文法・語法ULTIMATE究極の600題』も、音声教材がないので、積極的にはオススメしません。
『英文法・語法良問500+4技能シリーズ|河合出版』(全3冊)をやったほうがよさげだよ。
■竹岡の英文法・語法ULTIMATE究極の600題 (大学受験プライムゼミブックス)|Array|学研プラス|405304684X
【古】【文法体系配列】Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服|桐原書店
『ネクステ』という愛称をもつ『Next Stage英文法・語法問題』は、解説不足の見本のような英文法・語法問題集で、かなり評判がよろしくない。
「正解英文の音声無料ダウンロード」ができる点では、高く評価することができます。
■Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服|桐原書店|4342431203
【新】【文法体系配列】英文法・語法Vintage 3rdEdition CD付|いいずな書店RT
桐原書店とケンカ別れしたメンバーがいいずな書店を設立した。
「『ネクステ』のいいずな書店版」として出しているのが『ヴィンテージ』です。
『ネクステ』の進化版クローンが『ヴィンテージ』です。
したがって、『ネクステ』より『ヴィンテージ』を選ぶことを推奨します。
ただし、『ヴィンテージ』に解説動画が出ていることからわかるように、『ネクステ』と並んで『ヴィンテージ』も解説不足です。
見開きページに「問題」と「解説」の両方を詰め込もうとするから、解説不足になるわけです。
『ヴィンテージ』には、解説の詳しい英文法・語法問題集を終えた人でないと、使いこなせない側面があります。
ですので、「最新の問題を経験しておきたい」など、明確な目的がある場合には、『ヴィンテージ』にいきなり手を出してもよいでしょうけれども、通常は、もう少し解説の詳しい英文法・語法問題集から始めるのがよいでしょう。
「正解英文の音声無料ダウンロード」ができる点では、高く評価することができます。
■英文法・語法Vintage 3rdEdition CD付|いいずな書店RT|4864603758
【古】【文法体系配列】UPGRADE英文法・語法問題文法・語法・語い・熟語・会話・発音/アクセント―〈データ分析〉大学入試|数研出版|9784410111839
『アプグレ』と呼ばれる『UPGRADE英文法・語法問題』は「解説不足」という不満がよく聞かれる英文法・語法問題集です。
『UPGRADE英文法・語法問題』には「正解英文の音声無料ダウンロード」が提供されていません。
出版元の数研出版は、数学と理科が専門であって、英語は副次的な取り扱いですので、「正解英文の音声無料ダウンロード」が今後なされる可能性は低いでしょう。
つまり『UPGRADE英文法・語法問題』を選んでいる時点で、「印刷教材の選択ミス」だと考えて結構です。
■三訂版 [データ分析] 大学入試 英文法・語法問題 アップグレード UPGRADE|チャート式の数研出版
■UPGRADE英文法・語法問題文法・語法・語い・熟語・会話・発音/アクセント―〈データ分析〉大学入試|数研出版|9784410111839
古いけれども解説の詳しい『全解説シリーズ』
出やすい問題は、昔から変わっていません。
『全解説シリーズ』は、現在でも使えます。
『ネクステ』というのは、『全解説シリーズ』の簡約版(・劣化版)という位置づけになってしまいます。
『ネクステ』の進化版クローンが『ヴィンテージ』ですけれども、『全解説シリーズ』のほうが優れており、最新の『ヴィンテージ』も『全解説シリーズ』の簡約版(・劣化版)という位置づけになってしまいます。
『ネクステ』『ヴィンテージ』『アプグレ』は、学校の先生が解説を加える余地を残すために、詳しい解説をすることを、意図的に避けているのでしょうね。
【古】【文法体系配列】全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ)|桐原書店
【古】【文法体系配列】全解説入試頻出英語標準問題1100―文法・語法・イディオム・会話表現の総整理 (大学受験スーパーゼミ)|桐原書店
【古】【ランダム配列】全解説頻出英熟語問題1000―基礎チェック問題100付 (大学受験スーパーゼミ)|桐原書店|9784342742712
【古】【文法体系配列】頻出英語整序問題850 全解説|桐原書店
【古】【ランダム配列】全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編) (大学受験スーパーゼミ)|桐原書店
【古】【ランダム配列】全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (難関大学編) (大学受験スーパーゼミ)|桐原書店
問題数が少なくて内容の濃い英文法・語法問題集から始める
(1)英文法・語法問題集には、インプット用(問題配列=文法体系順)とアウトプット用(問題配列=ランダム)の2つがある。
(2)市販の英文法・語法問題集の多くはインプット用である。
インプット用の英文法・語法問題集を使っていると、問題そのものを暗記してしまい、実力によらない(個々の問題を暗記している結果による)解答になってしまいがち。
これを防止するためには、インプット用の英文法・語法問題集をいくつか併用するのも1つの方法である。
(3)私見だけれども「不正解選択肢が不正解である根拠」まで深く追求する(十分性の確認までする)必要は感じない。
これは試験本番のみならず、普段の英文法・語法問題の学習においても、同じように妥当すると思う。
試験本番で、「不正解選択肢が不正解である根拠(十分性の根拠)」まで確認していたら時間のロスが激しい。
択一式試験であるから、正解が1つであることは、出題者が保証している。
正解の選択肢が見つかったら、他の選択肢のことは知ったこっちゃない。
本番でやらないことを、普段の受験準備の学習で行なう必要はない。
(4)分量の多い英文法・語法問題集は時間的なコスパが悪い(投入時間に見合った得点が見込めない)。
少なくて内容の濃い英文法・語法問題集から始める。
(5)ただし正解英文の音声教材が活用できる場合、スキマ時間が勉強時間になることから、分量の多い英文法・語法問題集でもよい。