英文法・語法問題の得点力と英語力は関係ない

英文法・語法問題の得点力と英語力は関係ないので、英文法・語法問題が解けるからといって、おごり高ぶったり安心したりしてはなりませぬ。

英語試験をよく観察してみると、「採点者が英語のネイティブ・スピーカーでなくてもつとまる」ような問題しか出されていないことに気づくと思う。 どうして英文法・語法問題が流行するのかというと、他大学の問題をパクって再出題しやすいからにすぎない。 その集大成が「受験英語」である。

そして、英文法・語法問題こそが「受験英語」の核心部分である。

『ネクステ(Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服)|桐原書店』や『ヴィンテージ(英文法・語法Vintage)|いいずな書店』のもとになっているのは「伊藤の英頻|駿台文庫」(伊藤和夫著)である。

もともと1冊であったものを分冊した

この「伊藤の英頻」(「受験英語」の集大成)にインスパイアされたものが「桐原の英頻(即戦ゼミ)」で、これが学校一括採用と書店売りとで、大ベストセラーになった。

「桐原の英頻(即戦ゼミ)」にインスパイアされたものが『英文法・語法問題1000|桐原書店』であり、その易しいバージョンが『英語標準問題1100|桐原書店』である。 この2冊(とくに易しい側の『英語標準問題1100』)が(難易度的に)『ネクステ(Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服)|桐原書店』の母体になっている。

英文法・語法問題については、現在でも『英文法・語法問題1000』が通用する。 大学入試の英文法・語法問題は同じネタの使い回しだからである。

『英文法・語法問題1000』のシリーズ(全解説シリーズ)は、解説がとてもくわしく、じつは『ネクステ』よりもずっと使える。

『ネクステ』や『ヴィンテージ(英文法・語法Vintage)|いいずな書店』よりも「全解説シリーズ」のほうが深い納得が得られる。 英文法・語法問題の系統で、綜合的にみて最もすぐれているのは「全解説シリーズ」である。

意欲と時間的余裕があり、計画的に物事を進めていく人には、新しく出た『ネクステ』や『ヴィンテージ』などよりも、「全解説シリーズ」をおすすめしたい。

「全解説シリーズ」の内容を間引いて、お手軽な1冊にした本。 それが『ネクステ』や『ヴィンテージ』である。

桐原書店とケンカ別れした人たちが、いいずな書店を立ち上げた。

だから、桐原書店といいずな書店は、ほとんど同じ本を別のタイトルで出している。

その一例が『ネクステ』と『ヴィンテージ』である。

「桐原の英頻(即戦ゼミ)」にインスパイアされたものとして、駸々堂から『スクランブル英文法・語法』が出ていたけれども、駸々堂が倒産したため、旺文社から『スクランブル英文法・語法』が出るようになった。 『スクランブル英文法・語法』や『スクランブル構文とイディオム』は、ビミョーです。 後発の類似品を出すなら、本家を食うぐらい良質でなければ通用しません。

さらに『ネクステ』からインスパイアされた英文法・語法問題集として、『アプグレ(UPGRADE英文法・語法問題)|数研出版』があります。 『アプグレ』には「正解英文を読み上げた音声教材」が設定されていません。


総合的に判断すると、『ネクステ』か『ヴィンテージ』の正解英文の音声教材(サイトから無料ダウンロード)を聞き込んで、正解英文を暗記し、必要に応じて「全解説シリーズ」でアウトプットして仕上げる。これが合理的でしょう。


「英語はコミュニケーションの道具である」などと、もっともらしいことをいっているけれども、「出題者に英語力がないから英文法・語法問題という択一式の試験を出している」のである。

例えば、英作文問題を採点する採点者は、英語のネイティブ・スピーカーでなければつとまらない。

語句整序問題を出すよりも、英作文問題を出したほうが、受験生は「用例の暗記」という本質的な勉強に取り組むことができるので、教育効果は大きい。

また英作文問題は、端末から打ち込むことによって、AIが採点しやすい。

したがって、土壌としては「AIによる英作文の採点ができる状況にある」わけだけれども、AIが教師の仕事を奪うので、AIによる英作文の採点は導入されないであろう。

語学教師というものも、AI、ICT/IoT、ロボットによって淘汰されていく職業の1つだと思う。

問題数が少なくて内容の濃い英文法・語法問題集から始める

(1)英文法・語法問題集には、インプット用(問題配列=文法体系順)とアウトプット用(問題配列=ランダム)の2つがある。

(2)市販の英文法・語法問題集の多くはインプット用である。 インプット用の英文法・語法問題集を使っていると、問題そのものを暗記してしまい、実力によらない(個々の問題を暗記している結果による)解答になってしまいがち。 これを防止するためには、インプット用の英文法・語法問題集をいくつか併用するのも1つの方法である。

(3)私見だけれども「不正解選択肢が不正解である根拠」まで深く追求する(十分性の確認までする)必要は感じない。 これは試験本番のみならず、普段の英文法・語法問題の学習においても、同じように妥当すると思う。 試験本番で、「不正解選択肢が不正解である根拠(十分性の根拠)」まで確認していたら時間のロスが激しい。 択一式試験であるから、正解が1つであることは、出題者が保証している。 正解の選択肢が見つかったら、他の選択肢のことは知ったこっちゃない。 本番でやらないことを、普段の受験準備の学習でおこなう必要はない。

(4)分量の多い英文法・語法問題集は時間的なコスパが悪い(投入時間に見合った得点が見込めない)。 少なくて内容の濃い英文法・語法問題集から始める。

(5)ただし正解英文の音声教材が活用できる場合、スキマ時間が勉強時間になることから、分量の多い英文法・語法問題集でもよい。

少なくて内容の濃い英文法・語法問題集

『これが入試に出る!英文法・語法問題ベスト400』と『ザ・ファイナルズ頻出度順英文法・語法問題総点検(αプラス入試突破)』は、趣旨が同じなので、どちらか1つだけをすればよい。

これが入試に出る!英文法・語法問題ベスト400|9784053037060|4053037069

ザ・ファイナルズ頻出度順英文法・語法問題総点検(αプラス入試突破)|9784758902328|4758902321

インプット用の英文法・語法問題集を使う

『ネクステ』の解説の品質については評判が最悪なので、インプット用としては『ヴィンテージ』をおすすめします。

ヴィンテージ|英文法・語法Vintage|9784864601221|4864601224

音声はサイトからダウンロードできます。

いいずな書店 - 問題音声ダウンロード

Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服|9784342431203|4342431203

音声はサイトからダウンロードできます。

Next Stage 英文法・語法問題[4th Edition] | 桐原書店

アプトプット用の英文法・語法問題集を使う

英文法・語法良問500+4技能 空所補充編(河合塾シリーズ)|9784777219360|4777219364

英文法・語法良問500+4技能 整序英作文編(河合塾シリーズ)|9784777219377|4777219372

英文法・語法ランダム演習 セレクト600|9784053034403|405303440X

全解説頻出英文法・語法問題1000(大学受験スーパーゼミ)|9784342726620|4342726629

全解説入試頻出英語標準問題1100―文法・語法・イディオム・会話表現の総整理(大学受験スーパーゼミ)|9784342768514|4342768518

全解説頻出英熟語問題1000―基礎チェック問題100付(大学受験スーパーゼミ)|9784342742712|4342742713

全解説頻出英語整序問題850|9784342756412|4342756412

全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ(標準編)(大学受験スーパーゼミ)|9784342770005|4342770008

全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ(難関大学編)(大学受験スーパーゼミ)|9784342770203|4342770202

 
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