exFATの仕様がMicrosoftによって公開されたのは2019年8月28日〔つい最近のこと〕
■米Microsoftが「exFAT」の技術仕様を公開、Linuxカーネルへのマージを認める | OSDN Magazine
世に出回っている[exFATでフォーマットされたメディア〔記憶媒体〕]はMicrosoftによるexFATの仕様公開以前の野良アプリでフォーマットされたメディア〔記憶媒体〕が多い可能性が高い
※メディア〔記憶媒体〕とは、HDD、SSD、CFカード、USBメモリ、SDカードなどのことである。
exFATの仕様公開以後とは、具体的には「2019年8月28日以来、こんにちまで」である。
他方、exFATが使われてきた期間は「2006年以来、こんにちまで」と、相当長く、その大半の期間がMicrosoftによるexFATの仕様公開以前である。
ということは、世に出回っている[exFATでフォーマットされたメディア〔記憶媒体〕]はMicrosoftによるexFATの仕様公開以前の野良アプリでフォーマットされたメディア〔記憶媒体〕が多い可能性が高い、と確率の観点からいえる。
したがって、[exFATでフォーマットされたメディア〔記憶媒体〕]は信頼しない(=ファイルが壊れていると見なして、マスターとしては採用しない)、というスタンスが、「安全サイドに振った態度」であるといえる。
※結局、[exFATでフォーマットされたメディア〔記憶媒体〕]に記録されているファイルは、「ファイルの一部が壊れている」「ファイルが破壊によって汚染されている」と見なしてください。
※macOSユーザーの多くは、「exFATでフォーマットしてくれないのは意地悪」という捉え方をすることでしょう。 しかし、exFATの仕様がMicrosoftによって秘密にされてきた歴史があり、その秘密が公開・解禁されたのが2019年の夏の終わり頃ということなので、それ以前のexFATでフォーマットされたものは、ぜんぶ「野良アプリでフォーマットされた危険なメディア〔記憶媒体〕」と見なすのが正式なのです。
※Appleも、BUFFALOも、自社が採用しているexFATが、正式でない(Microsoft純正ではない)ことを知りながら、勝手にexFATを採用してきたのです。 「Appleがやっているから」「BUFFALOがやっているから」といって、それをすぐに信頼し、鵜呑みにしてしまう消費者の態度も問題です。 もちろん他方で、MicrosoftがexFATの仕様をプロプライエタリーな状態のまま放置してきた点に、道義上の責任はあるでしょう。 しかし現行の法律では、Microsoftのほうが「勝ち」、AppleやBUFFALOのやってきたことは「不正」であり「負け」なのだということを知っておくべきです。
そのメディア〔記憶媒体〕を読み書きする「カメラ、ビデオカメラ、ボイスレコーダー/フィールドレコーダーその他デジタル機器」がNTFSフォーマットのメディアを扱う能力をもっているかぎりにおいて、できるだけNTFSフォーマットを積極的に取り入れるのが、ファイルを最も安全に取り扱う方法の1つだと思われます。
メディア〔記憶媒体〕をフォーマットするときは「クイックフォーマットのチェックマークをはずした状態で」フォーマットするのが安全だということです。
[Windows]←[ネットワーク]→[macOS]
[Windows]と[macOS]とのデータ交換には「ネットワークを介する」のが最も安全策だということらしい。
●Windowsでは、メディア〔記憶媒体〕をNTFS形式でフォーマットする。それが最も安定である。macOS機とのデータ交換は、ネットワークを介して行なう。
●macOSでは、メディア〔記憶媒体〕をHFS+形式でフォーマットする。それが最も安定である。Windows機とのデータ交換は、ネットワークを介して行なう。
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