ロシア、「国際サタニズム運動」を金融ブラックリスト入り 悪魔崇拝者の資産押収へ
9/20(土) 8:37配信
AFP=時事
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(左、2025年9月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ロシアは19日、「国際サタニズム(サタン主義、悪魔崇拝)運動」と称する組織を金融ブラックリストに追加し、犯罪歴がなくてもメンバーとされる者の資産を凍結できるようにした。
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ロシア政府は近年、「国際LGBT(性的少数者)運動」や「反ロシア分離主義運動」など、実在しない複数の組織を「テロリストおよび過激派」のブラックリストに掲載している。
これらの組織はロシア法の下での定義が曖昧であるため、検察は誰でもメンバーとして告発することができ、政府に楯突くものは誰であろうとを自由に訴追できるという。
ロシア最高裁判所は7月、「国際サタニズム運動」を過激派と認定。検察は、同運動のメンバーがロシア正教会を冒涜し、「憎悪」を拡散したとして「国際サタニズム運動」を訴追している。
ロシア検事総長は7月の声明で、「国際サタニズム運動は過激なナショナリズムやネオナチズムの表れと密接に結び付いている」と述べた。
ロシア正教会最高位のキリル総主教は1月、国際サタニズム運動の禁止への支持を表明し、サタニスト(悪魔崇拝者)が悪質な「儀式」を行い、若者を勧誘していると非難。
大統領府(クレムリン)での式典で、「考えてみてほしい。ロシア兵が命をかけて守ろうとしている価値観が、サタニストによって明らかに踏みにじられているのだ」と述べた。
ウェブサイトによると、「テロリストと過激派」の金融ブラックリストを管理するロシア連邦機関、ロスフィン・モニタリングは、19日に「国際サタニズム運動」をリストに追加した。
サタニズムとは、アブラハムの宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)において、悪を体現する超自然的存在であるサタンを崇拝するあらゆる思想や宗教を指す。
世界およびロシアで、サタニズムを信仰している人の数は明らかになっていない。【翻訳編集】 AFPBB News