理論化学とは異なり、無機化学有機化学は理論化学をふまえたうえでの暗記と演習が取り組むべき課題の中心であり、入門書をとくに必要としないからである

[合格のためのマスター問題集 理論化学・無機化学・有機化学|旺文社]があれば[セミナー化学|第一学習社][リードα・化学|数研出版][重要問題集・化学|数研出版]などは不要

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【方針000】:理解しづらい単元は理論化学〔物理化学〕に集中していることを最初に把握する

  • 以下の単元は、理論化学〔物理化学〕に属し、かつ、理解しづらい単元である。

「化学基礎」では、化学の基本概念を扱い、比較的簡単な理論化学の単元が中心です。以下の単元が該当し、教科書での一般的な順序で並べます。

モルの概念・モル計算〔理論化学〕

粒子の結合と結晶構造〔理論化学〕

酸と塩基・酸化還元反応〔理論化学〕

化学(単元順)

熱化学〔理論化学〕

物質の状態変化・気体(気液平衡・飽和蒸気圧)〔理論化学〕

溶液の性質(浸透圧・沸点上昇など)〔理論化学〕

反応速度・化学平衡〔理論化学〕

電池・電気分解〔理論化学〕

電離平衡・溶解度積〔理論化学〕

【方針002】:思考分野と暗記分野とを同時並行的に学習する

  • [授業で習うまでその分野・単元に手をつけない]と学習が遅れる。
  • とくに有機化学は得点源なのに習得が遅れると化学が低得点で終わる。
  • [理論・無機]と[有機]とを、同時並行的に学習するのが[時間切れ][手遅れ]を回避するために必要な措置である。
  • [理論・無機]と[有機]とを並列進行させよ! これをやらないと受験に間に合わないのが通常である。

【方針003】:安直に[問題を解く中で知識を固めていく]ことを自分に禁ずる

  • [ある単元について、その単元の必須知識の暗記が完成〔8割~9割〕してから、その単元の問題演習を行なう]ことを徹底するのがよい。
  • [その単元の必須知識を明瞭に記憶していない状態]で問題演習を行なっても、問題演習を通じて身につけるべき[その問題が求めている理解の核心部分]にフォーカスが当たらなくなり、問題演習の価値・効率が下がるだけとなりがちである。
  • [その問題が求めている理解の核心部分]を[宝物]として、必要な[宝物]をコンプリートすることが、問題演習の真の目的である。
  • [その単元の必須知識を明瞭に記憶すること]は、問題演習の手段であって、目的そのものではない。
  • 前提条件を満たしていない状態で問題演習をすると、[その単元の必須知識を明瞭に記憶していないこと]が失点の原因なのか、[その問題が求めている理解の核心部分]が把握できていないことが失点の原因なのか、という部分において、[問題/課題/修正するべき欠点]の切り分けをする必要が生じるので、学習効率が極度に下がる。
    • [知識はバッチリなのに得点できない]という状態を作ってから、問題演習を開始したほうが、原因を特定しやすい。
    • [その単元の必須知識はバッチリだ]という状態になるまで、問題演習の開始を我慢することも必要だということである。
  • そのためには、後述する[その単元の必須知識]を暗記することを手助けする[赤字+赤シートで文字が消える]という条件を満たす印刷教材を選ぶのがよい。
  • それは、印刷教材において、無加工で無筆記暗記ができることが、暗記作業を効率化するうえで、必要不可欠な要素だからである。
    • [赤字+赤シートで文字が消える]という仕様になっていない印刷教材は、学習を邪魔しているともいえる。

【方針004】:学習参考書の評判を鵜呑みにしない

【方針005】:無加工で無筆記暗記ができる印刷教材を大切にする

  • [書かずに、目と頭で覚えるための装備]をもつ印刷教材を優先するのが効率的である。
    • [書く]という行為を省略することによって、暗記は劇的に効率化できる。
  • 例えば、化学の講義系参考書のうち、[赤字+赤シートで文字が消える]+[巻末の別冊まとめ付属]という条件を満たすものが、1つの理想型である。
  • 以上の[亀田和久の化学シリーズ〔全三冊〕|KADOKAWA]の特徴は、覚えるべきことが表解〔表形式での解明〕形式でまとまっており、[知識のまとまりの良さと理解の早さ][暗記と想起のしやすさ]の点で、かなり効率的だという点である。
    • 高校化学を授業等で既習の場合、以上の[亀田和久の化学シリーズ〔全三冊〕]に取り組んでみて、亀田先生の解説が不親切だと感じた場合にだけ、[岡野の化学が初歩からしっかり身につく|技術評論社]の[化学基礎〔中身は理論化学・前半部〕][理論化学〔中身は理論化学・後半部〕]を買う、というコースがオススメである。
    • しかし化学に苦手意識がある場合には、最初から[岡野の化学が初歩からしっかり身につく|技術評論社]に取り組んだほうがよいと思う。
  • 例えば、えば、化学の印刷教材のうち、[赤字+赤シートで文字が消える]+[一問一答]という条件を満たすものが、1つの理想型である。
  • 例えば、内容は高く評価できるけれども、無加工で無筆記暗記ができる機能性を満たしていない印刷教材は、時間・体力のロスに直結すると、私は考えている。
    • [化学[化学基礎・化学]入門問題精講 四訂版|旺文社]
    • [化学[化学基礎・化学]基礎問題精講 五訂版|旺文社]
    • この二冊は、問題集のように見えて、実際には、[知識のまとめ書]であり、しかも、よくまとまっている。
    • しかし、[要点が赤字になっていて赤シートで文字が消える]という、学習効率を高める工夫がないのでNGである。
    • ただし、この二冊を問題集と見なすなら、[リードLightノート][セミナー]などの学校一括採用教材は、ずっとよいと思う。

【方針006】:高校化学において[リードLightノート][セミナー][重要問題集]などといった学校一括採用教材は使うな!

  • [リードLightノート][アクセス/エクセル/セミナー/センサー/ニューグローバル/リードα][重要問題集]などといった学校一括採用教材は使うな!
    • 学校一括採用教材は、他によい印刷教材がないときに使うものであり、これらは基本的に、解説がわかりづらい、あるいは、解説からその問題を解く以上のものが得がたい、という傾向がある。
  • [解説からその問題を解く以上のものを得たい]という場合、駿台予備学校の化学科の講師による著作を選ぶのがよい。
    • [合格のためのマスター問題集〔全3冊〕|旺文社]は、理論と有機が絶版になった[大学入試 分野別マスターノート 〔全3冊〕|旺文社]の事実上の改訂版であろう。