教科書を暗記用に改造する|色鉛筆を暗記ペンの代用にすることはできるか?
全体の要約
- 青鉛筆では印刷文字との明度差が小さいため、赤シートを使う暗記法には不適である。
- 赤鉛筆は印刷文字との明度差が大きく、赤シートを使う暗記法に実用的である。
- 丸つけ用途には硬質芯を持つトンボ「ippo! 丸つけ用・赤青えんぴつ」が適している。
- 教科書の暗記改造には三菱「赤鉛筆884 ST 2P」が発色・着色性に優れ暗記ペンの代用になる。
- 三菱鉛筆「赤鉛筆881」はスタンダードな学習用鉛筆で、「884」はナノダイヤ芯により発色と滑らかさが向上したプレミアム寄りモデルである。
青鉛筆では暗記ペンの代用にならない|赤鉛筆だと暗記ペンの代用になる
青鉛筆では暗記ペンの代用にならない理由
- 印刷教材に印刷された文字を、青鉛筆で濃く塗りつぶすと、黒い印刷文字が視認できなくなる。
- つまり、[黒い印刷文字]と[青鉛筆で濃く塗りつぶした領域]との間に、視認しやすいだけの明度差がないので、答えの確認に手間取る。
- したがって、[黒い印刷文字]を[青鉛筆で濃く塗りつぶした領域]でマスクして赤シートで隠す暗記法は、実用的とはいえない。却下である。
- 【1】[ippo! 丸つけ用・赤青えんぴつ|トンボ鉛筆]
- 【1】は【2】よりも芯が硬質で、[トンボ鉛筆2200|硬質・赤]の次に、トンボ鉛筆では硬い色鉛筆だと思う。
- トンボ鉛筆の色鉛筆は、着色性・発色において、三菱鉛筆の色鉛筆よりも、やや劣る。
- トンボ鉛筆の色鉛筆は、どの色にかんしても、白みがかった薄い筆跡であり、発色がナチュラルで、わざとらしさがない。
- 三菱鉛筆の色鉛筆は、どの色にかんしても、モヤが晴れたような濃い筆跡であり、発色が人工的なまでに鮮やかであり、ある意味、わざとらしい。
- トンボ鉛筆の色鉛筆は、筆跡が薄いだけに、消しゴムで、比較的よく消える。
- 三菱鉛筆の色鉛筆は、筆跡が濃いだけに、消しゴムで消しても、色がしつこく残る。
- この[三菱鉛筆の色鉛筆は消しゴムでなかなか消えない]という特徴は、アーテレーズカラーという消しゴムで消える色鉛筆を除く、三菱鉛筆のすべての色鉛筆に共通した欠点である。
- なかなか消えないことを容認するならば、三菱鉛筆の色鉛筆は、かなり使いやすい。
- 【2】[uni学習・丸つけ用 赤青えんぴつ|三菱鉛筆]
- [uni学習・丸つけ用 赤青えんぴつ]の青については、[黒い印刷文字]を[青鉛筆で濃く塗りつぶした領域]でマスクして赤シートで隠す暗記法に使えるほど、着色性・発色が良好である。
- しかし三菱鉛筆の色鉛筆なので、消しゴムで消えないし、[黒い印刷文字]と[青鉛筆で濃く塗りつぶした領域]との間に、視認しやすいだけの明度差がないので、答えの確認に手間取る。
- 青鉛筆を使って、赤シートで隠す暗記法には、答えが見づらいという致命的な欠点があるので却下だ。
赤鉛筆だと暗記ペンの代用になる理由
- 印刷教材に印刷された文字を、赤鉛筆で濃く塗りつぶしても、黒い印刷文字は視認できる。
- つまり、[黒い印刷文字]と[赤鉛筆で濃く塗りつぶした領域]との間に、視認しやすいだけの明度差があるので、答えの確認に手間取ることがない。
- したがって、[黒い印刷文字]を[赤鉛筆で濃く塗りつぶした領域]でマスクして赤シートで隠す暗記法は、実用的である。採用である。
丸つけに向くのは[ippo! 丸つけ用・赤青えんぴつ]か[uni学習・丸つけ用 赤青えんぴつ]か?
- [ippo! 丸つけ用・赤青えんぴつ]のほうが硬質芯を採用しているので、丸つけ用として適任である。
- 色鉛筆の芯が硬質傾向だと、塗りつぶしには向かず、文字筆記・線引きに向く。
- 色鉛筆の芯が軟質傾向だと、塗りつぶしに向き、文字筆記・線引きには向かない。
- 丸つけ用の赤鉛筆・青鉛筆は、丸つけだけでなく、正しい答えを書くなど、文字筆記にも使う。
- 文字筆記に使う赤鉛筆は、硬質傾向の芯をもつものがよい。
- したがって、[ippo! 丸つけ用・赤青えんぴつ]のほうが硬質芯を採用しているので、丸つけ用として適任である。
- なお、色は赤しかないけれども、[トンボ鉛筆2200|硬質・赤]は、硬質芯を採用しているので、文字筆記・線引きに向いている。また芯の摩耗が少ないので経済的である。
- 色は赤しかないけれども、[三菱鉛筆7700|硬質・赤]も存在する。ただし、大工さんからは評判が悪い。
- それは[三菱鉛筆7700|硬質・赤]は芯の基剤が水溶性なので、汗や雨で芯が濡れると、芯が溶け出すからだ。水濡れすると、芯が膨張してぶよぶよになる。
- [トンボ鉛筆2200|硬質・赤]は、基剤が脂溶性なので、汗や雨で芯が濡れても、芯が溶け出すことはない。