圧縮〔ZIP〕してEPUBファイルを生成する工程
最後の仕上げとなる[圧縮〔ZIP〕してEPUBファイルを生成する工程]を行なう場において[手本のEPUBファイルを解凍〔UNZIP〕解凍する工程]を行なったほうがよいと考えられる。
それゆえに、まずは[手本のEPUBファイルを解凍〔UNZIP〕解凍する工程]を行なう場を設定する。
macOSの場合
■簡単EPUB3作成-手順7.パッケージする - 電子書籍がつくれる情報サイト「epub.works」
■EPUBファイルをZip化して編集し、再度EPUBファイルにする方法|電子書籍出版ラボ
Windowsの[デスクトップ]に[EPUB-MAKER]というフォルダーをつくる
[デスクトップ]の中の[EPUB-MAKER]というパスやフォルダー名は任意ですから、ご自身で好きな場所にフォルダーをつくってください。
コマンドプロンプトは、管理者権限で起動したほうが、いろいろと制約がありません。
コマンドプロンプトを、管理者権限で起動し、以下のコマンドをコマンドプロンプトの画面にコピー&ペーストして[Enter]することによってWindowsの[デスクトップ]に[EPUB-MAKER]というフォルダーをつくる。
md C:\Users\%USERNAME%\Desktop\EPUB-MAKER
WindowsでコマンドプロンプトでZIPが使えるようにする
■Windowsのコマンドプロンプトでzipコマンドを使用可能にする方法 - Qiita
例えば、[\Desktop\freeware\zip-command]の[zip-command]というフォルダーの直下に[zip.exe][bzip2.dll]という2つのファイルを置いて、そこへ[Path]を通すわけです。
C:\Users\%USERNAME%\Desktop\freeware\zip-command
[環境変数]の[Path]を編集して、最後に以下の[;]と[パスの記述]を付け加えることを、[Pathを通す]といいます。 [Pathを通す]と、ZIPコマンドが、どのディレクトリからも実行できるように〔ラクで便利に〕なります。
;C:\Users\%USERNAME%\Desktop\freeware\zip-command
[Watashino-hon]フォルダーの中で[mybook.epub]というEPUB〔成果物〕を得るためのZIP〔圧縮〕作業をするためのコマンドプロンプトの命令
Windows機において、管理者権限でコマンドプロンプトを立ち上げて、次のコードをコピー&ペーストします。 そうすると、[mybook.epub]というEPUB〔成果物〕が得られます。
cd C:\Users\%USERNAME%\Desktop\EPUB-MAKER\Watashino-hon
zip -0 -X ../mybook.epub mimetype
zip -r ../mybook.epub * -x mimetype
cd ..
手本のEPUBファイルを解凍〔UNZIP〕解凍する工程
電子書籍サンプルの作品をダウンロードする
[ごんぎつね]の表紙の大きな写真の下にある[EPUBサンプル ダウンロード(423KB)]という青い文字をクリックするとEPUBファイルがダウンロードできます。
[ごんぎつね]の[EPUBファイル]をダウンロードすると、ファイル名が[gon_sample.epub]になっています。
[gon_sample.epub]を[Watashino-hon.zip]にリネームします
[gon_sample.epub]はEPUBファイルですけれども、その実態はZIPされた[フォルダー構造をもつファイル群]です。 この[フォルダー構造をもつファイル群]の中に、[XHTML][CSS][写真][フォント]などの必要なファイルをフォルダーごとに分けて格納してあります。 要は、ふつうのインターネットブラウザーで開くことができる[HTML+CSS]のファイルの劣化版がEPUBです。 [劣化版]と称するのは、電子書籍リーダーの専用端末が低性能であるため、高規格の[HTML+CSS]が採用できない状態だからです。
それから、EPUBがあまり普及しないように、Adobeが市場に圧力をかけている印象もあります。
$\TeX$やPDFは、紙媒体を前提とした、見栄えだけのデータという側面をもちます。 とくにPDFは、データが再利用できないかたちのめちゃくちゃな語順で記録してありますので、PDFを使わない社会にする必要があると思います。 Adobeの支配のない、明るい未来が訪れますように。
- 【1】[$\LaTeX$]は[数式が手軽に表現できる]
- 【2】[$\LaTeX$]は[目次が自動生成される]
- 【3】[$\LaTeX$]を3度続けてコンパイルし直すことによって、[その記述が記述された位置が、第何章・第何節であり、それが何ページ目か]という位置情報がしっかりわかる〔ただし、これはリフロー型の電子書籍では無理〕とともに、相互参照が表現できる]。
- 【4】[$\LaTeX$]は[さくいんに載せたい単語を指定することによって、さくいんが自動生成される]
データの再利用性、検索性を考えると、電子書籍は[HTML+CSS]を基本としているのが便利です。
[$\LaTeX$]の美点を[HTML+CSS]を土台とするEPUBなどの電子書籍に取り込むJavaScriptを開発する必要があるでしょう。 そうすれば、[$\LaTeX$]を無理に使う必要はなくなります。 [$\LaTeX$]の最終出力先は、紙またはPDFですので、読者によるデータの再利用にまったく配慮していないですね。 [$\LaTeX$]のようなフォーマットは、文化の発展を損ねます。
編集の工程
[Watashino-hon.zip]を[すべて展開]=[UNZIP〔解凍〕]して[.xhtmlファイルなど]を編集します
[Watashino-hon.zip]を[すべて展開]=[UNZIP〔解凍〕]すると、[Watashino-hon]というフォルダーの中に、ファイルとサブフォルダーが出てきます。
ファイルとサブフォルダーをよく見て、その中の[.xhtmlファイルなど]を編集します
最終的には[.mobi]〔Kindle本〕に変換しますので、[.xhtmlファイルの編集]などにおいては、Kindleの規格を守ります。 つまりHTMLタグの使用は、[タイプセッティングの改善]が適用される範囲までで我慢する必要があります。
■タイプセッティングの改善
■Enhanced Typesetting
■Kindle Format 8 でサポートされる HTML タグおよび CSS タグ
■HTML and CSS Tags Supported in Kindle Format 8
■テキストのガイドライン - リフロー型
■Text Guidelines - Reflowable
- [Sigil - EPUB Editor]=[Sigil was designed to make it easy to create great ebooks using the EPUB format.]
- [PageEdit - XHTML editor]=[PageEdit is a WYSIWYG XHTML editor intended as a Sigil Companion app.]
- ■Sigil-Ebook
- [Calibre]
- ■calibre - E-book management
- ■calibre - Download for Windows
- ■E-book conversion — calibre 5.43.0 documentation