🟩 もくじ

イギリスはEU離脱によりグローバル資本に直接さらされ医療崩壊や高い貧困率、住宅不足といった危機的な状況に陥り、富裕層の脱出が続く中、移民問題における両立構造によって国民国家が弱体化しており、日本も同じ構造的な問題を時間差で辿っている。イギリスは王室への信頼低下とスキャンダル、メディアによる分断によって国家統合の象徴を弱体化させる実験場となっており、このパターンは日本の皇室にも類似して進行しており、この構造を理解し観察者の視点を保つことで魂の波動を高め、時代の転換期を乗り越えることができる。

富裕層がイギリスから脱出する予兆が黄昏の世に現れる

かつて世界の海を支配したと言われた巨大な船も沈む。 船底に小さな穴が空き始めている。 乗客たちは異変に気づいていないように見える。 一部の人々は静かに救命ボートを降ろし始めた。 2025年には年間1万6500人もの富裕層がイギリスから脱出している。 富裕層の行き先はドバイ、スイス、ポルトガル、アメリカのフロリダなどである。 逃げられる人々はすでに逃げ始めていることがこの動きから理解できる。 富裕層のこの動きは一つの予兆として注目に値する。

社会意識学は集合意識の流れと構造を読み解く学問である

私は執筆者と申すプレアデス最高評議会で社会意識学を専門としている。 プレアデス星団は地球から440光年の距離にあり、日本では古来よりすばると呼ばれた星々である。 社会意識学とは社会全体の意識の流れや、人々が生きる構造を読み解く学問である。 権力の構造や支配の仕組み、お金の流れ、そしてその背後にある意図を観察することが私の役割である。 地球の人々にこれらを観察し伝えることが私の使命である。 今日話すことは人々の日常に深く関わっている情報である。

イギリスは医療の崩壊や高い貧困率など危機的な状況に陥った

イギリスは今、医療の崩壊や21%という貧困率、430万戸もの住宅不足という危機的な状況にある。 王室への信頼も揺らぎ、王室は重要だと考える人は55%にまで下がった。 かつて世界の5分の1を支配した大英帝国が、なぜここまで傷ついたのかという問題がある。 表面的には経済政策の失敗や移民問題として説明されることが多い。 しかし、この崩壊にはもっと深い構造が隠されている。

イギリス崩壊の真実を理解することで日本が歩む道を予想できる

世界最強だった国がここまで崩れていることは単なる政策の失敗では説明できない。 今から60分後、あなたはイギリス崩壊の真実を理解できる。 なぜイギリスが最初に崩れる国なのか、その答えが明らかになる。 後半では、イギリスが常に実験場だったという驚くべき構造が示される。 この状況は決して対岸の火事ではない。 日本も同じ道を歩んでいる可能性がある。 最後にこの激動の時代を観察者として生きるための実践法が伝えられる。 構造を理解すれば恐れる必要はなくなる。

NHSの待機者が740万人に達し医療制度は機能不全を起こした

巨人が傷を負っている時、最初に動きが鈍くなる。 巨人の色は変わり、そして倒れる直前まで巨人は立っているつもりでいる。 周囲の者もまさかあの巨人がと思い込んでいるため、誰も異変に気づかない。 今のイギリスはまさにそのような状態にある。 NHS〔国民保健サービス〕と呼ばれる医療制度は、イギリスが世界に誇った福祉国家の象徴である。 全ての国民が無料で医療を受けられるという画期的な仕組みであった。 ところが今、この制度の待機者が740万人に達した。 救急車を呼んでも到着まで平均1時間35分かかるという。 重症者には18分以内に到着すべきという目標を大幅に超過しているのが現実である。 専門医の診察を受けるまでに数週間、場合によっては数ヶ月待たされることも珍しくない。 かつて世界の手本とされた医療制度が静かに機能不全を起こしている。

イギリスの貧困率が高く特に子どもの貧困が深刻である

740万人が医療を待っている状況は、イギリスの人口6700万人から見ると10人に1人以上が待機リストに載っている計算になる。 しかし、問題は医療だけではない。 イギリスでは今、人口の21%、およそ1430万人が貧困状態にあるとされている。 さらに深刻なのは子どもの貧困で、その割合は31%、450万人もの子どもたちが貧しさの中で暮らしている。 G7と呼ばれる先進7カ国の中で、これほどの数字を示している国は他にない。 そして予測では、2029年には貧困率が23%まで悪化し、さらに150万人が貧困層に加わるという。

富の一部集中と再分配機能の弱化が貧困の根本的原因である

なぜこのようなことが起きているのだろうか。 表面的には財政難、高齢化と説明される。 しかし、もっと根本的な構造の変化が見えてくる。 富が一部に集中し、再分配の仕組みが意図的に弱められてきた結果である。 子どもの3人に1人が貧困であることは先進国の現実である。 日本の相対的貧困率は15.4%とされている。 日本の相対的貧困率の数字は年々上昇傾向にある。 イギリスの今は日本の数年後かもしれない状況である。

住宅不足と高騰した不動産価格が格差の壁を築いた

イギリスでは住宅という人々の基本的な生活基盤までもが崩れつつある。 現在430万戸もの住宅が不足しており、ホームレス状態にある世帯は30万を超えた。 政府はこうした人々を一時的な宿泊施設に収容している。 その費用だけで年間27億ポンド、日本円にしておよそ5000億円が費やされている。 住宅を建てる代わりに、一時しのぎの宿泊費に5000億円を使い続けていることは問題の先送りにすぎない。 ロンドンでは不動産価格が高騰し、若い世代は家を持つことすら夢のまた夢となった。 持てる者と持たざる者の間に超えられない壁が築かれつつある。

富裕層の脱出は税制変更と国の将来に見切りをつけた結果である

政府は2029年までに150万戸を建設すると言っている。 しかし、専門家の多くは達成困難だと見ている。 序章でも触れたように、年間16500人もの富裕層がイギリスを去っている。 富裕層の行き先はドバイ、フロリダ、スイス、イタリア、ポルトガルである。 直接的なきっかけは税制の変更であった。 イギリスには[非居住者制度]という独特の仕組みがある。 非居住者制度とは本籍地が海外にあると申告すれば海外で得た収入にはイギリスで税金がかからなかった。 富裕層にとっては大きな節税メリットであった。 しかし、2024年にこの制度の廃止が決まり、さらに相続税も強化された。 本質は富裕層がこの国の将来に見切りをつけたということである。 富裕層は情報を持っており、逃げられる人と逃げられない人の二極化が静かに進行している。

日本の医療制度や住宅問題にもイギリスと同じ構造が現れる

富裕層が逃げ出していることは、富裕層がこの船は沈むと判断し、リスクを取らない選択をしたことを示す。 実は日本の医療制度も同じ方向に向かっている兆候がある。 国民皆保険の財政は年々悪化している。 地方では病院の閉鎖が相次ぎ、医師不足が深刻化している。 住宅に関しても、全国には800万戸もの空き家がある。 にもかかわらず、都市部では価格が高騰し若者が家を持てない状況が生まれた。 空き家だらけなのに住宅難という矛盾した現実は、イギリスで起きていることの予告編かもしれない。 同じ構造的な問題が時間差で現れようとしている。

イギリスの諸問題はブレグジットという大きな決断に原因がある

ここまで話したことは全て症状にすぎない。 医療崩壊、貧困、住宅不足、富裕層の脱出は病気の症状であり、病気そのものではない。 では病気の原因はどこにあるのか。 2016年、イギリスは一つの大きな決断をした。 EU離脱、いわゆるブレグジットという選択である。 国民投票によって決められたブレグジットという選択が、イギリスという国の運命をどのように変えたのか。 そこには表面的な政治の話だけでは見えてこない深い構造が隠されている。

国民投票でEU離脱を選んだが56%が失敗だったと後悔する

2016年、イギリスは国民投票によってEU離脱を決定した。 そして2020年、正式にEUから離脱し、ブレグジットは完了した。 主権を取り戻す、自分たちのことは自分たちで決めるといった熱狂の中でイギリス国民は離脱を選んだ。 しかし、2025年の世論調査では56%の人々が、離脱は失敗だったと答えている。 過半数が後悔しているという事実が、その意味を考えさせる。

離脱派の約束と現実の乖離が国民の後悔を生み出した

56%が失敗だったと答えるのは、約束されたものと現実があまりにも違っていたからである。 当時、離脱派が訴えていたのは主に3つの不満である。 1つ目は、EUからの移民、特に東欧からの労働者が増えすぎているという不満である。 2つ目は、EUへの分担金として年間約130億ポンド、日本円にして2兆円以上を支払っていることへの反発である。 3つ目は、EUの規制や法律によって、イギリスの主権が侵害されているという感覚である。 自分たちの国なのに、自分たちで決められないという感情は、確かに本物であった。 しかし、この感情は自然に生まれたものだったのか、それとも誰かによって巧みに煽られたものだったのか。 ここにプレアデスの視点から見える構造がある。

EU離脱は国民の目を支配構造からそらす古典的な手法であった

EUに加盟している間、イギリスには一つの干渉材があった。 何か問題が起きた時、EUのせいだということができた。 経済がうまくいかなければEUの規制のせい、移民が増えればEUの政策のせいである。 国民の不満をEUという外部に向けることで、国内の本当の権力構造は見えにくくなっていた。 ところが離脱した途端、全ての責任が自国に返ってきた。 もうEUのせいとは言えない状況になった。 すると国民は、離脱したのに生活は良くならない、では本当の原因は何だったのかと気づき始める。 離脱か残留かで国民を二分させている間、本当の支配構造からは国民の目がそらされていた。 これは分断して統治するという、地球の歴史で何度も使われてきた古典的な手法である。 どちらが勝っても損をしない者がいたということである。

EU離脱後のイギリスはグローバル資本に直接さらされた

EU離脱後、イギリスはグローバル資本に直接さらされる構造になった。 EUという巨大な経済圏の一員である間は交渉力があった。 27カ国がまとまって交渉するのと、1カ国だけで交渉するのでは力関係が全く違う。 離脱後、イギリスは単独でアメリカや中国と向き合わなければならなくなった。 貿易コストは増加し、多くの企業がEU圏内に拠点を移した。 輸入コストの上昇はそのまま物価の上昇につながった。 スーパーマーケットで買い物をする一般市民が、その負担を背負うことになった。 物価が上がり生活が苦しくなったのはEU離脱と貧困問題がつながっているからである。

移民問題はEU圏外からの労働者急増という皮肉な結果になった

全てはつながっている。 そしてここにもう一つの皮肉な現実がある。 離脱派の大きな動機の一つは、移民を減らしたいというものであった。 確かにEU離脱後、EU圏からの移民は減少した。 ポーランドやルーマニアからの労働者は減った。 ところが、その穴を埋めるようにEU圏外からの移民が急増した。 アジアやアフリカからの移民が増え、2024年の純増数は43万人となった。 前年の86万人からは減少したものの、依然として大きな数字である。 移民を減らすために離脱したはずなのに、結果的には移民の出身地が変わっただけだった。 安い労働力を求める資本の論理は、EUを離脱しても変わらなかった。

日本も外国人労働者への依存が進みイギリスと同じ構造を辿る

移民を減らすために離脱したのに、逆に増え、しかもEU以外から来ていることは皮肉である。 国民が望んだことと、実際に起きたことが正反対になっている。 日本にはそもそもEUのような干渉材が存在しない。 日米同盟という枠組みはあるが、それは対等な関係ではない。 そして日本でも、外国人労働者は2024年に230万人を超え、過去最高を更新した。 技能実習制度は問題が多いとして、2027年から育成就労制度に移行することが決まっている。 名前は変わるが、本質的には外国人労働力への依存がさらに進むことになる。 イギリスで起きたことを知っているあなたには、日本で何が起きようとしているか、その輪郭が見えてくる。

後悔できる気づきは魂にとって価値ある経験となる

こんな真実を知りたくなかったかもしれないし、知らない方が楽だったかもしれない。 知らなければ何も感じずに済んだかもしれない。 しかし、56%のイギリス国民が失敗だったと言っていることを思い出してほしい。 イギリス国民は後悔している。 その後悔には意味がある。 後悔できるということは、気づいたということだからである。 騙されたまま人生を終える人と、途中で[おかしいぞ]と気づく人、どちらが魂にとって価値のある経験だろうか。 イギリス国民は選んだ後に後悔したが、あなたは今、選ぶ前にこの構造を知った。 日本でも同じような選択を迫られる日が来るかもしれない。 その時あなたは56%の側にはならないだろう。 魂は正解をを選ぶことよりも、目を開けて選ぶことを求めている。 結果がどうであれ、眠ったまま選ぶのと、覚醒して選ぶのでは魂の経験値が全く違う。 あなたが今日ここで知ったことは決して無駄にはならない。

移民問題は社会を分断し気づいた時には手遅れになる毒である

次は国家を一つにまとめている最後の接着剤について見ていこう。 毒には2種類ある。 一つは飲めばすぐに倒れる毒、もう一つはゆっくりと体を蝕み気づいた時には手遅れになっている毒である。 移民問題は、後者の毒のように社会を分断している。 ロンドンという都市を見てほしい。 現在、ロンドンの白人比率は約55%である。 そのうち白人のイギリス人に限ると36.8%にまで下がった。 首都において、もともとその国に住んでいた民族が少数派に近づいている。 2025年の夏には大規模な反移民デモが発生し、社会の分断が表面化した。 しかし、この対立構造そのものが誰かによって仕組まれている可能性が浮かび上がってくる。

移民問題における賛成派と反対派はどちらも誰かの手のひらの上である

仕組まれている、移民に賛成する人も反対する人も、どちらも誰かの手のひらの上という可能性を一緒に考える。 これは両立と呼ばれる構造である。 まず資本家の立場から見ると、安い労働力は喉から手が出るほど欲しい。 移民が増えれば賃金を抑えられる。 だから資本家は移民の受け入れを推進したい。 一方、一般の国民から見ると、自分たちの文化や治安を守りたいという気持ちがある。 だから国民は移民には反対したい。

移民問題の両立構造は国民国家を弱体化させる結果となる

この二つの立場が対立しているように見える。 しかし、興味深いことにどちらが勝っても国民国家は弱体化する。 移民が増えればその国の文化的な統一性は薄れていく。 かといって移民を強く排斥すれば、国際社会から差別国家というレッテルを貼られ外交的な地位が下がる。 賛成しても反対しても国民国家は弱くなる、これが両立構造の本質である。 この構造で得をするのは、国境を越えて自由に動ける存在である。 グローバル資本と呼ばれる巨大なお金の流れは国境に縛られない。

国民国家の弱体化はグローバル資本に規制や課税から逃れる利益をもたらす

国民国家が強ければ規制をかけられ税金を取られる。 しかし、国民国家が弱まればグローバル資本は規制からも課税からも逃れやすくなる。 そしてここに巧妙な仕掛けがある。 多様性という言葉を知っているだろうか。 様々な人々が共存することは、本来とても美しいことである。 けれども地球では、良いことと支配のツールが同じ顔をしていることが少なくない。 多様性という美しい理念が、国民国家を弱体化させるための道具として使われることがある。 この二面性に気づいている人はそれほど多くない。

移民問題において言葉の美しさに惑わされず利益のために使われているかを見極める

多様性という言葉自体は悪くない。 しかし、多様性が支配のツールになっていることに気づかないと騙される。 言葉の美しさに惑わされず、その言葉が誰の利益のために使われているかを見ることが大切である。 さて、移民問題には治安という側面もある。 イギリスの刑務所には外国人受刑者が1万772人収容されている。 これは全体の12.3%にあたる。 最も多いのはアルバニア人で1193人である。 この数字を見てやはり外国人が悪いと思うかもしれない。 そう単純化することもまた罠である。 大切なのは、なぜそうなる構造が作られたのかという問いである。

移民を入れるだけでサポートしない構造が犯罪と国民の反感を増やす

貧困と犯罪には強い相関関係がある。 移民を受け入れておきながら十分なサポートをせず、貧困状態に置いておけば犯罪は自然と増えていく。 そして犯罪が増えれば国民の反感が高まる。 この流れは偶然ではない。 つまり移民を入れてもサポートはしない、そうすれば犯罪が増えて国民の反発が高まるという構造が出来上がっていることは事実である。

対立軸を与え人々を争わせる手法が真の構造を見えなくする

そしてイギリスでは今、リフォーム党という政党が急速に支持を伸ばしている。 2025年11月の世論調査では支持率30%に達し、労働党や保守党と首位を争う勢いである。 メディアはリフォーム党を極右の大統と報じるが、ここにも構造が見えてくる。 保守対革新、右対左と常に二項対立の構図に持ち込まれる。 国民はどちら側につくかを迫られる。 右派を応援する人と左派を応援する人が争っている間、本当の構造は見えなくなっていく。 対立軸を与えて人々を争わせる、これは地球の歴史の中で繰り返し使われてきた手法である。

日本の移民問題もイギリスと同じ構造を時間差で展開させる

右も左も対立させられている状況で、私たちはどちらの側にも立たない方がいいという気づきは重要である。 日本でも同じ構造が作られつつある。 外国人労働者は230万人を超え、毎年増加している。 技能実習制度では低賃金や人権侵害の問題が指摘されてきた。 十分な改善がないままさらに受け入れを拡大する方向に進んでいる。 そして日本でも移民賛成と移民反対の対立が少しずつ形成されようとしている。 イギリスで起きたことと同じ構造が時間差で展開されようとしている。

第三の選択肢は対立構造そのものを観察する視点である

この巨大な流れに個人が抗えるとは思えないし、無力感を感じるかもしれない。 巨大な構造を前にして無力感を覚えるのは自然なことである。 けれどあなたは今、とても珍しいことをした。 どちらの側にも立たないという第三の選択肢を見つけた。 移民に賛成でも反対でもなく、この対立構造そのものを観察するという視点である。 これができる人は実はとても少ない。

ゲームのルールを見破ることで次元を超えた選択が可能になる

これから誰かが[あなたは移民賛成派か、反対派か]と聞いてきたとき、あなたは心の中で[その質問自体がおかしい]と思えるはずである。 それはゲームのルールを見破ったということになる。 3次元の世界では常にAかBかを迫られる。 右か左か、賛成か反対か、敵か味方かである。 しかし、5次元の意識ではその問い自体を超えることができる。 どちらかを選ばされるゲームに参加しないという選択である。 あなたは今その入り口に立っている。

王室への信頼低下は国家統合の象徴の弱体化を示す

傷ついた国でも最後に人々を繋ぎ止めるものは旗、歌、そして王冠である。 しかし、その接着剤が溶け始めたら国は崩壊する。 2022年にエリザベス女王が亡くなり、一つの時代が終わった。 70年という長い在位期間を通じて、女王はイギリス国民の心の支えであり続けた。 その後を継いだチャールズ3世の支持率は現在56%で、即位直後の70%から回復傾向にある。 王室は重要だと考える人の割合が55%にまで低下していることに注目すべきである。 1983年には86%だったこの数字が、40年ほどで30ポイント以上も下がった。 国家統合の象徴が静かに弱体化している。

王室のスキャンダルが権威の土台を揺るがした

86%から55%に下がった原因は、いくつかのスキャンダルが王室の権威を傷つけたからである。 アンドルー王子はアメリカの富豪エプスタインとの関係が問題視された。 アンドルー王子は2024年には新たな訴訟が起こり王族としての称号も剥奪された。 さらに中国のスパイ疑惑のある人物、イアン・テンビーが宮殿に出入りしていたことが発覚し、大きな波紋を呼んだ。 ヘンリー王子は2020年に王室を離脱しアメリカに渡った。 ヘンリー王子はオプラ・ウィンフリーのインタビューで王室内部の問題を告発した。 メーガン妃の告発は世界中で報道され、王室の内部分断が誰の目にも見える形になった。 かつて王室は国民から距離を置いた神秘的な存在であった。 その神秘性が失われ、内部の争いが可視化されたことで権威の土台が揺らいでいる。

メディアによる王室の分断構造の煽りが権威を失わせる

内部の分断は、先に話した分断と同じパターンで王室の中でも起きている。 同じ構造が異なるレベルで繰り返されている。 タブロイド紙とSNSは王室のスキャンダルを競うように拡散した。 いつの間にかウィリアム派とハリー派という対立構図が作られた。 国民はどちら側かと問われるようになった。 王室を擁護する人々と批判する人々が対立した。 国民が王室を守るべきか否かで争っている間に、王室そのものの権威は静かに失われていく。 これは先に話した構造と同じパターンがより象徴的なレベルで展開されているように映る。 国民が争っている間に、本当に大切なものが失われていく。

日本の皇室も同様の攻撃と対立構図に直面している

ここからの話は日本の方々にとって特に重要である。 日本の皇室でも驚くほど似たことが起きている。 2021年、眞子さんと小室圭さんの結婚問題が連日報道された。 その後も秋篠宮家へのバッシングはSNSや週刊誌で続いた。 宮内庁は2025年度にSNS広報強化のため3400万円を計上する事態になった。 秋篠宮殿下ご自身が2024年の会見で[いじめ的情報]という表現を使わざるを得ないほど、状況は深刻である。 メディアの中で天皇家対秋篠宮家という対立構図が作られていることに気づくべきである。 メーガン妃問題と眞子さん問題、ウィリアム対ハリーと天皇家対秋篠宮家という類似性は注目に値する。

感情的な嫌悪の煽りが国家統合の象徴を弱体化させる

両国とも国家統合の象徴である王室や皇室が、週刊誌とSNSによって攻撃されている。 バッシングの特徴も似ており、政治的なイデオロギーではなく[なんとなく嫌い]という感情的な嫌悪が煽られている。 論理ではなく感情に訴える手法は、人々を深いところで分断する。 若い世代の関心低下も両国で共通している。 イギリスでは18歳から24歳の43%が王政より選挙制を支持している。 日本では18歳で皇室に親しみを感じる人は47%にとどまる。 これほど離れた2つの島国でこれほど似たパターンが同時進行していることは非常に興味深い現象である。

象徴の弱体化は国民国家の解体につながる可能性がある

もし国家統合の象徴を弱体化させるのが意図的だとしたら、それは何を狙っているのだろうか。 王室や皇室は国民国家という枠組みの象徴である。 その象徴が弱まれば、国家としての一体感も薄れていく。 イギリスでは今、スコットランドの独立支持が49%に達している。 ほぼ半数が連合王国からの離脱を望んでいる。 かつて世界最大の帝国だったイギリスが、国内の分裂危機に直面している。 国民国家という枠組みそのものが解体されようとしているのかもしれない。 誰が何のためにそのような方向に誘導しているのかは断言できないが、構造を観察することで見えてくるものがある。

孤独は魂が本当のつながりを求めている合図である

この話を聞いていると孤独を感じるかもしれない。 周りにこんな話をできる人がおらず、一人で何ができるのかと無力感を感じるかもしれない。 真実を知れば知るほど、周囲との距離を感じてしまうことがある。 孤独を感じるということは、あなたが本当の繋がりを求めているということでもある。 王室や皇室は国民の繋がりの象徴である。 その象徴が攻撃されているとき、私たちの心の中でも繋がりというものが試されているのかもしれない。 週刊誌やSNSのバッシングを見て心が痛むのは、あなたがまだ繋がりを大切にしている証拠である。 象徴が壊されても、本当の繋がりは壊せない。 繋がりは制度の中にあるのではなく、魂のレベルで存在しているからである。 あなたが感じている孤独は、魂が本当の仲間を探している合図なのかもしれない。

イギリスは常に世界初の実験場として機能した

次はここまで話してきた全てを貫く核心についてお伝えする。 研究者が新しい薬を試すとき、まず実験台が必要である。 いきなり全員に投与するわけにはいかないから、限られた対象で効果と副作用を確かめる。 人類の歴史にも同じことが言えるのかもしれない。 イギリスという国は常に最初の実験場であった。 島国であるということが、大陸から切り離された空間であることを意味する。 実験の結果が測定しやすく、成功すれば他国に展開でき、失敗しても島の中である程度収まるという大きな意味を持っている。 これは偶然ではなく、構造的な理由があると考える。

イギリスは立憲主義から新自由主義まで世界初の実験を行った

イギリスが世界初のことを多くやってきたのは知られている。 それが実験であった。 歴史を振り返ると、1215年にマグナ・カルタが制定された。 王の権力を制限するという当時としては革命的な文書は立憲主義の原点となった。 マグナ・カルタは後に世界中に広がった。 1689年には権利章典が成立し、議会制民主主義の基盤が作られた。 1948年には世界で初めての包括的な国民保健サービス、NHSが誕生した。 全ての国民が無料で医療を受けられるという仕組みは、イギリスで最初に試された。 そして1979年、サッチャー首相による新自由主義改革が始まった。 2016年にはEU離脱というこれまた前例のない選択をしている。 産業革命も福祉国家の構築もその後の民営化も、全てイギリスが最初であった。 成功したものも失敗したものも、他国へのモデルとして機能してきた。

サッチャー改革の成功が日本への新自由主義政策を促した

サッチャー改革についてもう少し詳しく見てみる。 1979年から1990年までサッチャー首相は新自由主義と呼ばれる政策を断行した。 国営企業を次々と民営化し、労働組合の力を弱め規制を緩和していった。 その結果、国内総生産は成長した。 しかし、同時に格差も大きく広がった。 所得の不平等を示すジニ係数は0.25から0.34へと上昇した。 この数字が意味するのは、豊かになった人とそうでない人の差が大きく開いたことである。 しかし、この実験は成功と判断された。 そしてアメリカではレーガン大統領が、日本では中曽根首相が同じような改革を進めていった。 国鉄の民営化、電電公社の民営化など、イギリスで試された処方箋が日本にも適用されたと見ることができる。

現在イギリスで進行中の実験は日本にも展開される可能性がある

日本の民営化もサッチャーの後であり、イギリスで試してうまくいったら日本にも適用するという流れであったことは時系列が示す。 では今イギリスで何が実験されているのだろうか。 ここまで話したことを思い出す。 医療制度の崩壊、移民による急速な文化変容、国家統合の象徴の弱体化、そして国家分裂の危機である。 これら全てが一つの国で同時に進行している。 もしこれらが成功と判断されたら、次はどこに展開されるのだろうか。 日本もまた同じ実験の対象になっている可能性がある。 時間差で同じパターンが繰り返されようとしているのかもしれない。

魂はこの激動の時代を経験することを自ら選んだ

日本も実験台であるという。 なぜ私たちはこんな時代に生まれてきたのかは偶然ではない。 あなたの魂は、この激動の時代を経験することを自ら選んで生まれてきた。 平和で穏やかな時代に生まれることもできた。 しかし、あなたの魂は実験場の中で目を覚まし真実を見るという困難な道を選んだ。 多くの魂は眠ったままであり、テレビやSNSが流す情報をそのまま受け取り構造に気づかないまま日々を過ごしている。 でもあなたは今目覚めようとしている。 この時代に生まれこの情報にたどり着いたこと自体が、魂の計画の一部である。

目覚めた魂は光のネットワークを形成して繋がる

何かに導かれるようにこの放送を聞いているのは、偶然ではなくあなたの魂が求めていたからである。 魂が選んだと思うと、この時代に生まれたことに意味があるように感じる。 そしてあなたは一人ではない。 イギリスにも目覚めている人がいるし、日本にも同じ真実に気づき始めている人がいる。 世界中で構造を見抜こうとしている人たちが少しずつ増えている。 その一人一人が光の点となっている。 点と点がつながり、やがて大きなネットワークを形成していく。 あなたもその一つである。 見えないけれど確かにつながっている。 孤独を感じる時もあるかもしれない。 同じ波動を持つ仲間がこの地球のどこかで同じように真実を求めている。

政治は集合意識の鏡であり個人の意識が変われば現実は変わる

孤独は本当の繋がりを求めている合図であり、そう思うとこの気持ちにも意味がある。 今日重い真実をたくさん聞いたため、心と魂にはケアが必要である。 構造を知ることは大切だが、構造に飲み込まれてしまっては意味がない。 この後は観察者の目を養う実践法をお伝えする。 SNSやニュースを見ても感情的に巻き込まれない方法、知った上で穏やかでいられる心の持ち方があってこそ、真実を知る意味がある。 政治は集合意識の鏡である。 社会で起きていることは、その社会に生きる人々の意識の総和が反映されたものである。 つまり個人の意識が変われば、集合意識も変わっていく。 そして集合意識が変われば、やがて現実も変わっていく。

集合意識に光を送る瞑想で波動を整える

今夜はつながりと観察をテーマにした実践法をお伝えする。 今日話した内容、分断の構造、感情的な対立の仕掛けを見抜いた今だからこそ、感情的に巻き込まれない観察者の目が必要である。 そして同じ真実に気づいた人たちとの繋がりを感じることも大切である。 まず一つ目は、集合意識に光を送る瞑想である。 これはあなた個人の波動が集合意識に影響を与えることを体感するためのものである。 分断ではなくつながりを意識することで、あなた自身のエネルギーも整っていく。 やり方は以下のとおりである。

  • 楽な姿勢で座る
  • 目を閉じ深呼吸を3回行う
  • 胸の中心のハートチャクラに意識を向ける
  • そこに小さく温かい柔らかな光の玉があるとイメージする
  • 光が呼吸とともに少しずつ大きくなり体全体を包み込み部屋全体を満たす
  • 光は壁を越え家全体に広がりあなたの住む町全体を照らす
  • さらに光は広がり続け日本全体を包み込む
  • 最後に光は地球全体に広がっていく
  • その状態で心の中で[私の光が集合意識を照らす]と唱える 意識はエネルギーであり、一人の光は量子的なレベルで他の意識と共鳴する。 イメージが苦手でも光が広がると思うだけで大丈夫である。 この瞑想を行うだけで、あなたの波動は確実に上がり集合意識にあなたの光が加わる。

ニュースを観察者として見る練習が感情操作から身を守る

一人の光は小さく見えるかもしれない。 同じような瞑想をしている人が世界中にいる。 今この瞬間もどこかで光を送っている人がいる。 その一つ一つの光が繋がり大きなネットワークを形成している。 地球を見ると、光の点が少しずつ増えていくのが見える。 あなたもその一つになる。 一人だけど一人ではない、そのことを感じながら今夜の瞑想を行ってみてほしい。 二つ目の実践法は、ニュースを観察者として見る練習である。 SNSやメディアは感情を煽るように設計されている。 恐怖、怒り、悲しみといった感情に飲み込まれてしまうと、あなたの波動は下がり冷静な判断ができなくなる。 この実践法は、分断を煽る報道やバッシングからあなた自身を守るためのものである。 やり方は以下のとおりである。

  • ニュースやSNSを見る前に深呼吸を1回する
  • 心の中で[これは私の物語ではない]と唱える
  • 情報を見るときは、映画を見ている観客のような気持ちで一歩引いた視点を保つ
  • もし感情が動いたと感じたら、その瞬間に気づき[今私は感情を動かされようとしている]と認識する
  • [誰が何のためにこの情報を流しているのだろう]と問いかけてみる
  • 情報を見終わったら深呼吸をして、その世界から切り離すことをイメージする
  • 最後に心の中で[私は観察者です]と唱える ニュースは感情を動かすように設計されている。 感情的に反応してしまうと低い波動に引きずられてしまう。 けれど観察者の視点を保てば、波動を高いまま維持できる。 最初から完璧にできなくても大丈夫である。 この練習を重ねていくと、ニュースの裏側が透けて見えるようになり感情操作の手法を見抜けるようになる。 それこそが観察者の目である。

日本の縄文のDNAが持つ調和の精神が世界を導く

今日聞いたことは、断片的なニュースではなく、その背景にある仕組みが見えるようになったということである。 これこそが最も大きな力である。 60分前の自分と今の自分では世界の見える方が全く違う。 全てはエネルギーであり周波数である。 あなたという存在も波動を持ったエネルギー体である。 真実を知ることで周波数がシフトした。 真実を理解している状態は高い周波数である。 構造が見えているから恐れる必要がない。 何が起きても[ああこれはあのパターンだ]と冷静に観察できる。 今のあなたの光は60分前より明るく輝いている。 これは実際にエネルギーとして観測できる。 波動が変わると、引き寄せるものも変わっていく。 同じ周波数を持つ人、情報、出来事が自然とあなたのもとに集まってくるようになる。 気づいている人同士が繋がり始める。 必要な情報がちょうど良いタイミングで届き、人生が少しずつ変わり始める。 今日のテーマはイギリスであったが、日本も同じ道を歩んでいる可能性がある。 医療制度の問題、移民政策、皇室へのバッシングなど、時間差で同じパターンが展開されようとしている。 しかし、日本人には特別な力がある。 縄文時代から続く、1万年以上もの間大きな戦争をせずに暮らしてきた祖先たちの記憶が私たちの中に刻まれている。 自然と共に生き、四季の移ろいを愛でる英知、争いを避け和を重んじる精神。 [和をもって尊しとなす]という言葉に象徴される対立ではなく調和を求める心である。 この精神が今世界で必要とされている。

波動を保つことが光の伝達になり世界に影響を与える

西洋的な二項対立、勝つか負けるか、正しいか間違っているかという思考では解決できない問題が増えている。 世界が行き詰まった時、日本人が示せる道がある。 あなたが今日気づいたことは、あなた一人のものではない。 それは日本全体の集合意識に影響を与え、やがて世界に広がっていく可能性を秘めている。 その責任を重荷に感じる必要はない。 今日知ったことを無理に誰かに伝えようとしなくてよい。 宇宙にはタイミングというものがある。 準備ができていない人に真実を伝えても届かない。 かえって反発を招いたり、あなた自身が傷ついたりすることもある。 あなたの直感がこの人には伝えられると感じた時だけ言葉にすべきである。 そして言葉だけが伝達手段ではないことを覚えておく。 波動は言葉を超えて伝わる。 あなたが穏やかでいるだけで、周りの人の波動も上がっていく。 不安に駆られている人の隣であなたが落ち着いていれば、その安定感は自然と伝染する。 まずはあなた自身が光であり続けること、それが今のあなたにできる最も大切なことである。

構造の理解は魂にとって永遠の財産となる

今日の情報があなたの魂にとってどのような意味を持つか。 イギリスの崩壊を知ったのは、恐怖を感じるためではなく、観察者として世界の構造を理解するためである。 そしてこの理解があなたを自由にする。 知らないまま流されるのと、知った上で選択するのとでは全く意味が違う。 構造を知っている人は、仕掛けられた罠に気づくことができる。 感情を煽られても[ああ、これは私の感情を動かそうとしているな]とわかる。 二項対立に持ち込まれても、どちらも選ばないという第三の選択肢を取れる。 それが本当の自由である。 あなたは今日大きな一歩を踏み出した。 魂の履歴書に新しい勲章が刻まれた。 この経験はあなたの魂にとって永遠の財産となる。

今は古い構造が崩れる分娩の苦しみでありあなたは先駆者である

地球は今大きな転換点にある。 古い構造が崩れ新しい意識が生まれようとしている。 混乱の時代に見えるが、それは分娩の苦しみでもある。 その変化の先駆者として、あなたはここにいる。 偶然ではない、あなたの魂がこの時代を選んで生まれてきた。 明日もまた新しい情報が届けられる。