🟩 もくじ
V-ingの図解分類(draw.ioで作図しています)
- V-ingには、2種類あります。
- 《1》[前置詞の目的語になるV-ing]=[名詞用法のV-ing]=[動名詞]
- 《2》[おもに形容詞用法のV-ing]=[現在分詞]
- 歴史的には、[動名詞]の語尾と、[現在分詞]の語尾は異なっていました。
- どこかで、[動名詞]の語尾と、[現在分詞]の語尾とが、同じになってしまったところから、悲劇が生まれました。
- 例えば、[My hobby is collecting stamps.]が、[私の趣味は切手収集です]なのか、[私の趣味が切手を集めております]なのか、それは語形からは判断できません。
- [My hobby is collecting stamps.]の意味が、[私の趣味が切手を集めております]でない、という文法的な根拠はありません。
- こういう部分は、読者・聴取者の常識にゆだねられています。英語は、これほどまでに曖昧な言語なのです。
- ここで大切なことは、[動名詞]が[前置詞の目的語になるV-ing]だという点です。
- 英文法では分詞構文とよばれる、[副詞句としてのV-ing句]の表現があります。
- V-en(過去分詞)を使った分詞構文は、[BeingないしはHavingが省略されているだけであり、【分詞構文はV-ingで始まる副詞句】だけである]と割り切っても大丈夫です。
- 日本の[英文法書]、日本の[総合英語](日本の高校課程の学習用英文法書)では、[分詞構文]について、《1》[主節(主文)と主語(意味上の主語)が一致していなければ分詞構文ではない]《2》[前置詞で始まる分詞構文みたいなものは、【前置詞+動名詞】であって、分詞構文には含まれない]などのように、[分詞構文]の範囲を厳しく制限しています。しかし、それによって、くだらない迷いが生徒にも、教師にも起こっています。
- 英語圏では、準動詞句(動名詞・現在分詞・過去分詞・不定詞が【節に準ずる句】)をも含めて、
節 (clause)に分類する考え方も、かなり有力です。 - 英語圏では、日本の[英文法書][総合英語]でいう[分詞構文]のことを、[分詞節][現在分詞節][副詞節]といったように、節として取り扱うことがあります。
- [これは分詞構文ですか?]という生徒からの質問は、何度も繰り返されます。 これは、ハッキリいえば、英文法書やフランス語文法書が間違っているのに、それを放置しているので、学習者が不審に思って質問するのだと考えるのが自然でしょう。
- 結論を述べます。
- [前置詞の目的語になるV-ing]は[動名詞(gerund)]といい、英文法の[分詞構文]=[V-ing句が副詞節相当になる表現]は、実際には[フランス語文法でいうジェロンディフを英語に輸入したもの]なので、英文法の[分詞構文]は、ほんらいは[動名詞構文]とよぶべきものです。
- [日本の英文法書][総合英語](日本の高校課程の学習用英文法書)では、この[動名詞構文]を[分詞構文]だという無理な主張を展開するために、[【前置詞+動名詞】がV-ing句が副詞節相当になる表現]の例文を積極的に採り上げることがありません。
- [従位接続詞+V-ing]も、[前置詞+V-ing]も、両方とも[V-ing句が副詞節相当になる表現]であり、両方とも[分詞構文=動名詞構文]です。両者を分けることは有害無益だと現在の私は考えています。両者を別のものと定義して、試験問題のネタにしても、英語力伸張の障害因子になるだけです。
- 私は[前置詞の目的語になるV-ing]は[動名詞(gerund)]という、という定義を大切にしたいので、[分詞構文]という名称は廃絶し、[動名詞構文]という名称に改めればいいのだと思います。
- つまり、これまでの[英文法書][総合英語](日本の高校課程の学習用英文法書)は、絶版にして、全面的に書き換えるのが適切でしょう。
- [分詞構文]=[動名詞構文]には、[過去分詞(-en)]で始まるものがありますけれども、[過去分詞(-en)]の直前に次の語句が省略されているのです。
- [Having+過去分詞(-en)|完了相]
- [Being+過去分詞(-en)|受動態]
- つまり[分詞構文]=[動名詞構文]は[V-ing句が副詞節相当になる表現]であり、その[V-ingは前置詞の目的語になる]ので[現在分詞(V-ing)]ではなく、[動名詞(V-ing)]である。
- そして[分詞構文]=[動名詞構文]が、歴史的に[フランス語文法のジェロンディフ]が英語に輸入されたものが[分詞構文]=[動名詞構文]だという面からも、[分詞構文]=[動名詞構文]の[V-ing]は、[動名詞(ジェランド:gerund)]と考えるのが自然であろう。
- さらに、[分詞構文]=[動名詞構文]で使われる[前置詞]と[従位接続詞]は、同じ性質のものであり、別々の品詞に分類するほうが不自然だといえる。
- 実際、before・afterなど[前置詞とも解釈できるし、従位接続詞とも解釈できる言葉]が[分詞構文]=[動名詞構文]の先頭で用いられることがある。
- [前置詞と従位接続詞は、区別できない場合も多い]=[ってか、前置詞と従位接続詞は、基本的には、同じ品詞だべ?]ってこと。
- ってことは、[英英辞典][英和辞典][英文法書][総合英語](日本の高校課程の学習用英文法書)などは、絶版にして、全面的に書き換える必要があるかも。
- [格を帯びる]とは、名詞(句)・代名詞・名詞節といった名詞相当(名詞と等価の語・句・節)が、形容詞化・または・副詞化される、地球の言語に共通した制度・仕組みをいいます。
- 英語の場合、格を表示する方法が3つに分かれており、このことをまったく説明しないで英文法書が展開されているので、英文法がわからないわけです。
- 《1》【前置詞タイプ】[前置詞または従位接続詞を名詞相当の直前に置くことで、その名詞相当の格を表す]
- 《2》【語順タイプ】[文型(動詞が要求する、おもに名詞相当の語順)のどの位置に、その名詞相当を置くか、という語順で、その名詞相当の格を表す]
- 《3》【語形タイプ】[人称代名詞の格変化(格に応じた語形変化)、あるいは、所有格(=属格)を表すアポストロフィS(‘s)という語形で、その名詞相当の格を表す]
- 英語の[格を表示する方法]は、以上の3点であり、これら以外にありません。
- 広義(大きな意味で)の前置詞には2種類あります。
- [1]【前置詞その1|節のための前置詞|従位接続詞】:名詞節に格を与えた結果、名詞節を副詞節に品詞転換するタイプの前置詞を、現在の英文法では、従位接続詞に分類しています。
- [2]【前置詞その2|語・句のための前置詞|前置詞】:名詞(句)・代名詞に格を与えた結果、名詞(句)・代名詞を形容詞(句)に品詞転換するタイプの前置詞を、現在の英文法では、前置詞に分類しています。
- 以上が結論でした。
- 分詞構文というものは、もともとフランス語文法のジェロンディフつまり[前置詞+現在分詞=副詞節相当(英文法的にいえば副詞句)]を、英語に導入したものであるようです。 つまり、ノルマン朝のときに英国はノルマンディー公国の植民地になっていたのですけれども、その時代に、英国の公用語がフランス語となり、英文法の中にジェロンディフが取り込まれたのだと思います。
- フランス語文法では、[前置詞+現在分詞=副詞節相当]といっていますけれども、[前置詞語の目的語になる要素]は、英文法では[動名詞(gerund)]ですので、ジェロンディフの英文法バージョンは、分詞構文ではなく、動名詞構文なのです。
- [前置詞の直後にあるV-ing]は、ほぼほぼ動名詞と断定してかまいません。
- また[前置詞+動名詞]=[分詞構文]というものは、主節(主文)と主語(意味上の主語)が一致しなくても、それは[分詞構文]=[副詞節相当(英文法的にいえば副詞句)]なので、細けぇこたぁドウデモイイ(tribialな)んです。
- 形容詞的修飾は、《1》[形容詞相当→名詞相当(
前 置 修飾)]《2》[名詞相当←形容詞相当(後 置 修飾)]のように、名詞相当というブロックの前後に密着して置かれます。 - したがって、[前置詞+動名詞]=[動名詞構文の可能性があるもの]の直前を見て、名詞相当があれば、その[前置詞+動名詞]は形容詞句(形容詞節)と等価の前置詞句です。
- [前置詞+動名詞]という形式は、[名詞相当]+[前置詞+動名詞]のように、[前置詞+動名詞]が後ろにくる、後置修飾になりますので、[前置詞+動名詞]の直前をチェックするだけでいいのです。
- [前置詞+動名詞]が形容詞相当でなければ、消去法で、その[前置詞+動名詞]は副詞句(副詞節)と等価の前置詞句です。
- 結局、英文法書における、[分詞構文という文法項目の命名法・文法項目の立て方]が、最初から間違っているわけです。
- そして、フランス語文法のほうも、[前置詞語の目的語になる要素]はジェランド(gerund=動名詞)なので、フランス語文法における[前置詞+現在分詞=副詞節相当]の[現在分詞]というのは[ジェランド(gerund=動名詞)]だというふうに定義し直したほうが、スッキリします。
- ジェランド(gerund=動名詞)だからこそ、フランス語文法でジェロンディフとよぶわけでしょ?
- [ジェランドは、前置詞の目的語になる点において、現在分詞とは異なる]という原則を貫くことによって、英文法もフランス語文法も、再編したほうがいいでしょう。
- 結局、[前置詞の目的語になる名詞相当]=[前置詞によって格が与えられる名詞相当]は、現在分詞(形容詞的分詞)ではなく、動名詞(gerund)なんですよ。 というのも、[格(case)を帯びることができる主体]は、名詞相当に限られるからです。 現在分詞(形容詞的分詞)が格(case)を帯びることはありません。
- さらに、前置詞と従位接続詞とを分けるのも、ある意味、ナンセンスです。
- 従位接続詞という品詞分類そのものが誤っているわけです。
- 従位接続詞は、節(名詞節)のための前置詞なんですよ。 前置詞というのは、名詞相当の直前に置かれることで、[その名詞相当に格を与える、いいかえれば、その名詞相当を形容詞化する・または・副詞化する]という職能をもちます。 【前置詞は、名詞相当を形容詞化・または・副詞化する】というのは、英文法というか、西欧諸語の定理のようなものです。
- そして、節(名詞節)のための前置詞を、従位接続詞と定義してしまったので、英文法がややこしくなっているだけなのです。
- まとめると、前置詞と従位接続詞は、直後の名詞相当に格を与える点において、等価です。
- ただし、[従位接続詞+名詞節]が形容詞化されることはなく、[従位接続詞+名詞節]=[副詞節相当]になります。 [従位接続詞+名詞節]が形容詞化の作用をすることはありません。 節を形容詞化する作用をもつのは、関係詞(関係代名詞・関係副詞)だけです。
- [英文法書][総合英語]には、分詞構文のV-ingの直前に、before・afterなど[前置詞とも解釈できるし、従位接続詞とも解釈できる言葉]が置かれた用例が出てきます。
- ■分詞構文と前置詞+動名詞について教えてください。 - テキストの分詞構造の… - Yahoo!知恵袋
- [前置詞とも解釈できるし、従位接続詞とも解釈できる言葉]がある以上、[分詞構文で使われるのは、前置詞ではなく従位接続詞だ]と断定する根拠は失われています。 つまり、分詞構文=動名詞構文では、V-ingの直前に前置詞が使われることもあるので、分詞構文という名称は誤りであり、正しくは動名詞構文(英語版のジェロンディフ)である、というのが結論です。
- そして、[副詞節を導く従位接続詞]とは[節の前置詞]のことである、というのが結論です。
- ただし[節の前置詞]である[従位接続詞]ではあるけれども、[従位接続詞が形容詞節を導くこと]=[従位接続詞が形容詞節を形成すること]は、ないと断定できる。
- それから、従位接続詞のうち、[副詞節を導く従位接続詞]でないものは[名詞節を導くwhether・if・that]とされるけれども、[名詞節を導くwhether・if](両方とも意味は同じで[~かどうか])は従位接続詞ではなく、[間接疑問を形成するときにだけ使用する疑似疑問詞]だと割り切りましょう。
- そうなってくると、[名詞節を導く(を形成する)that]だけが[名詞節を導く従位接続詞]だということになり、[that以外の従位接続詞は、ぜんぶ副詞節を導く、いわば節の前置詞](ただし名詞節を副詞化する専用の言葉)だというふうになる。
- 英語において、[形容詞節を導く主体]=[形容詞節を形成する主体]は、関係詞(関係代名詞・関係副詞)だと断定できる。 そして、従位接続詞が形容詞節を導くことはない。 形容詞節を導くのは、関係詞(関係代名詞・関係副詞)だけである。
- 以上のように、先達が行なった、矛盾のある命名法・分類法を、後生大事にキープしようとしているから、[これは分詞構文ですか?]という生徒から質問が絶えないのである。
- 英文法書を書いている人は、あんがい、バカですから、英文法書に書いてあることを、あんまり真に受けないことです。
- 自分で推論して、バカが犯したミスをカバーする気持ちが大切です。
- 先生はたいていバカです。