英文法図解

動詞の図解分類

動詞の図解分類〔draw.ioで作図しています〕

※V-enは、一般的な英文法用語では、過去分詞といいます。ただしV-enの中には、《1》[完了相分詞]《2》[受動態分詞]という2種類のものが、ごちゃ混ぜになって混入しています。 [過去分詞]という用語のどこがマズいのかというと、[過去分詞]に《1》[完了相分詞]《2》[受動態分詞]という2種類のものが含有されているからです。

名詞の図解分類

名詞の図解分類〔draw.ioで作図しています〕

  • 名詞には、《1》可算用法〔単数・複数の別がある〕と《2》不可算用法〔常に単数扱い〕とがあるけれども、総合的に見て、名詞類の多くが単数扱いである。
  • いろいろ恐れないで、単数扱いで決め打ちしておき、複数だったら直す感じで、図々しく進め! 
  • 1つの見出し語となっている名詞には、たいてい、可算用法・不可算用法の別がある。
  • いいかえれば、可算用法・不可算用法の別は、名詞の意味に由来する。
  • いいかえれば、可算用法・不可算用法の別は、名詞の意味が語法に展開された概念である。 意味ごとに可算用法・不可算用法の別があるのが、その証拠である。
  • 可算名詞・不可算名詞というのは、頭の悪い命名法だ。
  • 可算名詞・不可算名詞という用語だと、あたかも、[1つの見出し語〔名詞〕全体]として、可算・不可算のどちらかに分類できるかのような誤解を与える。
  • 可算名詞・不可算名詞という用語はクソ未満である。
  • 可算は、[可S・AN]というふうに覚える。
    • 可は漢文訓読読みして[べし]で、意味は[買いすぎ止めてよか]=[か可能・い意志・す推量・ぎ義務・と当然・め命令・て適当・よ予定・か勧誘]である。
    • [買いすぎ止めてよか]のうち[可S・AN]の可は[ぎ義務]と考えるとよい。
    • [可S・AN]とは、《1》[複数扱いならSを付けるべし〔義務〕]、かつ、《2》[単数扱いならAN〔A〕=不定冠詞を付けるべし〔義務〕]という意味だと思えばよい。
  • なお、英語の[be to不定詞]と古文の助動詞[べし]は、ともに[ほぼ同じ意味をもつ多義的助動詞]である。
  • [be to不定詞]とは、{法助動詞|can・could、may・might、、shall・should、will・would、ought to、must・need、dare・dared、used}すべての意味を含んでいる、[多義的助動詞]である。

V-ingの図解分類

V-ingの図解分類〔draw.ioで作図しています〕

  • V-ingには、2種類あります。
    • 《1》[前置詞の目的語になるV-ing]=[名詞用法のV-ing]=[動名詞]
    • 《2》[おもに形容詞用法のV-ing]=[現在分詞]
  • 歴史的には、[動名詞]の語尾と、[現在分詞]の語尾は異なっていました。
  • どこかで、[動名詞]の語尾と、[現在分詞]の語尾とが、同じになってしまったところから、悲劇が生まれました。
  • 例えば、[My hobby is collecting stamps.]が、[私の趣味は切手収集です]なのか、[私の趣味が切手を集めております]なのか、それは語形からは判断できません。
  • [My hobby is collecting stamps.]の意味が、[私の趣味が切手を集めております]でない、という文法的な根拠はありません。
  • こういう部分は、読者・聴取者の常識にゆだねられています。英語は、これほどまでに曖昧な言語なのです。
  • ここで大切なことは、[動名詞]が[前置詞の目的語になるV-ing]だという点です。
  • 英文法では分詞構文とよばれる、[副詞句としてのV-ing句]の表現があります。
    • V-en〔過去分詞〕を使った分詞構文は、[BeingないしはHavingが省略されているだけであり、【分詞構文はV-ingで始まる副詞句】だけである]と割り切っても大丈夫です。
  • 日本の[英文法書]、日本の[総合英語]〔日本の高校課程の学習用英文法書〕では、[分詞構文]について、《1》[主節〔主文〕と主語〔意味上の主語〕が一致していなければ分詞構文ではない]《2》[前置詞で始まる分詞構文みたいなものは、【前置詞+動名詞】であって、分詞構文には含まれない]などのように、[分詞構文]の範囲を厳しく制限しています。しかし、それによって、くだらない迷いが生徒にも、教師にも起こっています。
  • 英語圏では、準動詞句〔動名詞・現在分詞・過去分詞・不定詞が【節に準ずる句】〕をも含めて、せつ〔clause〕に分類する考え方も、かなり有力です。
  • 英語圏では、日本の[英文法書][総合英語]でいう[分詞構文]のことを、[分詞節][現在分詞節][副詞節]といったように、節として取り扱うことがあります。

One of the present participle clause rules is that they follow conjunctions and prepositions, such as when, while, before, on, after, without, and instead of. The clause also often looks like a preposition phrase. Here are some examples.

While writing down my thoughts, I realized how expressive I’d been.
After taking everything into consideration, the board has decided to promote him.

In the example above, the prepositional phrase is after taking everything into consideration.

be動詞の図解分類

be動詞の図解分類〔draw.ioで作図しています〕

  • [本動詞としてのbe動詞]は、《1》[等号と同じ意味のbe動詞]と《2》[存在を表すbe動詞]とに分かれます。
  • 《1》[等号と同じ意味のbe動詞]は、[等号と同じ意味のbe動詞]の右側に、補語〔complement〕を要求します。 [等号と同じ意味のbe動詞]は、その右側に、補語を必要としているわけです。
    • [等号と同じ意味のbe動詞]は、[linking verb〔けいごう動詞ないしは連結動詞〕]または[copula〔コピュラ;けい〕]とよばれます。
  • 《2》[存在を表すbe動詞]は、[それが存在する座標]=[場所情報・位置情報]=[場所を表す副詞類]=[しょかく〔locative〕を帯びた名詞類]を要求します。 副詞類は、ワイヤレス修飾ですから、文のどの位置に副詞類を置いていても、遠隔修飾できます。 ですので、副詞類を置く位置は、比較的自由です。
  • 英語圏の英文法書でも、日本の中学教科書やその関連教材でも、《1》[等号と同じ意味のbe動詞]と《2》[存在を表すbe動詞]とをしっかり分けて教えていませんね。
  • だから余計に混乱するわけです。
  • それから、英語圏の英文法書でも、日本の中学教科書やその関連教材でも、所格〔locative〕について、修飾語〔modifier〕としてわいしょうして教えており、まったくセンスがないと思います。
  • Whereで始まる疑問文、There is構文、here・in Tokyoなどは、すべて[所格〔locative〕を帯びた名詞類]であり、それらが格を帯びた結果として副詞相当になるだけであり、最初から副詞・副詞句なのではありません。
  • このあたりの意味発生の機序について、英語では、かなりごまかして説明していますので、だからわかりづらいわけです。