🟩 もくじ
接続と活用のマクロ的理解|通常の古典文法書では[接続]があるから[活用]があるという事実を隠蔽している
- 四段動詞[書く]を例に取る。
- 直後語として、例えば、[なになに形接続の助動詞・助詞]があるから、直前語である四段動詞[書く]が活用するわけである。
- 活用する原因は、直前語である四段動詞[書く]に対して、直後語=下接語=後置語が、どの活用形になるよう要請するか、という[接続要件]である。
- つまり、直後語=下接語=後置語にこそ主導権があるわけであり、活用語は、単に受動的に、直後語=下接語=後置語からの[未然形になれ][連用形になれ][終止形になれ][連体形になれ][已然形になれ][命令形になれ]といった[接続要件]をうけたまわって、語形変化するわけである。
- いいか? 活用語は自発的に活用しているのではないぞ。
- 活用語は直後語の要求に基づいて受動的に活用しているだけであり、大事なのは直後語が何形接続なのか?
- 体言〔名詞類〕であれば、連体形接続である。
- 古典文法書を作った人たちは、意地悪なことに、体言〔名詞類〕が連体形接続であることを明確に書かない。
- つまり体言〔名詞類〕というものは、[直前語よ、連体形たれ]という接続要件を有する品詞グループなんだね。こういうのを連体形接続という。
- 未然形接続の品詞は[直前語よ、未然形たれ]という接続要件を有する。だから直前語である[書く]は、接続要件を満たすために[書か]〔ア段音〕になる。
- 連用形接続の品詞は[直前語よ、連用形たれ]という接続要件を有する。だから直前語である[書く]は、接続要件を満たすために[書き]〔イ段音〕になる。
- 終止形接続の品詞は[直前語よ、終止形たれ]という接続要件を有する。だから直前語である[書く]は、接続要件を満たすために[書く]〔ウ段音〕になる。
- 連体形接続の品詞は[直前語よ、連体形たれ]という接続要件を有する。だから直前語である[書く]は、接続要件を満たすために[書く]〔ウ段音〕になる。
- 已然形接続の品詞は[直前語よ、已然形たれ]という接続要件を有する。だから直前語である[書く]は、接続要件を満たすために[書け]〔エ段音〕になる。
- 命令形接続の品詞は[直前語よ、命令形たれ]という接続要件を有する。だから直前語である[書く]は、接続要件を満たすために[書け]〔エ段音〕になる。
- [書く]は、[ア・イ・ウ・ウ・エ・エ]の範囲で活用するがゆえに、いいかえれば、[ア・イ・ウ・エ]の四段にわたり、活用するがゆえに、四段動詞というのである。
- 四段活用など、活用の種類は、語形変化の範囲〔どの範囲で活用するか=活用の領域〕を意味している。
- 大半の古典文法書は、活用の原因が直後語=下接語=後置語が要求する[◯◯形接続]という[接続要件]にあることを明確には説明していない。
- 私が見つけた例外は、[下に付く語が上の語を変化させる]と明記している[古典文法マスタードリル|文英堂]だな。このドリルの著者である、ゆきねこ〔西村雪野〕先生は、信頼できる。
- [古典文法マスタードリル|文英堂]は、やや詳細なので、先に[基礎からのジャンプアップノート 古典文法|旺文社]を、答えを見ながら読み込むことを通じて、先に[全体観〔overview〕]を把握してから[古典文法マスタードリル]で詳細な本格仕上げをするのがよいと思う。
- [書き込み式ノート教材]といえども、自分で書かなくてよい。目で処理できる部分は目でやること。
- [古典文法マスタードリル|文英堂]は、別冊解答編において、赤シートで答えが隠れるので、徹底して赤シートを使う。
- それから、[古典文法マスタードリル|文英堂]も、[基礎からのジャンプアップノート 古典文法|旺文社]も、出現した用例は、通釈から古文が作文できるまで、ちゃんと用例を覚えること。
- [共通テスト]で時間が足りないのは、古文・漢文に時間をかけているからであろう。
- 古文の速読力は、暗記した用例の本数に比例する。これは絶対の真理。読解は記憶の想起にすぎない。脳内に例文がたくさん入っているヤツが速く正確に読める。
- 英文の速読力は、暗記した用例の本数に比例する。これは絶対の真理。読解は記憶の想起にすぎない。脳内に例文がたくさん入っているヤツが速く正確に読める。
- 訳せるようにしようと練習して、余計な時間を使うヤツは三流。
- 用例ごと丸暗記して、古作文・英作文できるまで徹底して習得するヤツが、[共通テスト]で時間が余る珍しいヤツになれる。
- 人間的な説明をぜんぶカットした無味乾燥な内容なので、まったくオススメしないのが、[ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル-四訂版-|河合出版]である。[ステップアップノート30]は、すでに古典文法を習得済みの人が復習するための[書き込み式ノート教材]である。
- 河合出版の印刷教材は、フォントが小さいので見づらい。
■基礎からのジャンプアップノート 古典文法 演習ドリル 新装改訂版 | 旺文社
■古典文法 マスタードリル | シグマベストの文英堂
■ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル-四訂版- | 河合出版
リンク
リンク
リンク
古典文法:活用形ごとの接続品詞と用例集〔増補・改訂版〕
以下はAIの情報なので、丸々は信用せずに、常に確かめてから知識を覚えること。
Ⅰ. 活用形ごとの接続品詞と助詞・助動詞の用例
1. 未然形接続〔四段活用はア段音〕
接続する品詞:助動詞〔9種〕、接続助詞〔2種〕、終助詞〔2種〕、係助詞〔1種〕
- 助動詞
- る・らる〔受身、可能、自発、尊敬〕
- す・さす・しむ〔使役、尊敬〕
- ず〔打消〕
- む・むず〔推量、意志、勧誘、仮定、婉曲〕
- まし〔反実仮想、ためらいの意志、希望〕
- じ〔打消推量、打消意志〕
- まほし〔願望〕
- 助詞
- ば〔接続助詞〕:順接仮定条件
- 用例:いかでこの京にあらば、必ず見ん。〔もしこの都にいるならば、必ず見よう。〕
- で〔接続助詞〕:打消の接続〔〜ないで〕
- 用例:恐れもせで、ただ立ち添ひて見奉る。〔恐れもしないで、ただそばに立って拝見する。〕
- なむ〔係助詞〕:強意〔結びは連体形〕
- 用例:花咲かなむ
- ばや〔終助詞〕:自己の願望〔〜たい〕
- 用例:この山に籠りて死なばや。〔この山にこもって死にたい。〕
- な〔終助詞〕:禁止〔〜するな〕
- 用例:悪しきことにな。〔悪いことをするな。〕
- ば〔接続助詞〕:順接仮定条件
2. 連用形接続〔四段活用はイ段音〕
接続する品詞:助動詞〔8種〕、補助動詞、接続助詞〔5種〕、副助詞〔1種〕
- 助動詞
- き・けり〔過去、詠嘆〕
- つ・ぬ・たり〔完了、存続、強意〕
- けむ〔過去推量、過去の原因推量、伝聞〕
- たし〔願望〕
- まじ〔打消推量・意志〕
- 補助動詞
- あり・をり〔存在、進行、結果の存続・完了〕
- 助詞
- て〔接続助詞〕:単純接続、並列、継起、原因、手段
- 用例:日も暮れて、雨も降ってきた
- つつ〔接続助詞〕:反復、並行〔〜しながら〕
- 用例:涙を流しつつ、物語する
- ながら〔接続助詞〕:逆接、並行〔〜なのに、〜ながら〕
- 用例:盗人ながら、心ばへありけり
- で〔接続助詞〕:打消の接続〔〜ないで〕
- 用例:恐れもせで、ただ立ち添ひて見奉る
- し〔副助詞〕:並列、強意、添加〔〜も〕
- 用例:雪も降りし、風も吹きし
- がてら〔接続助詞〕:〜のついでに
- 用例:見物がてら、京へ上る
- て〔接続助詞〕:単純接続、並列、継起、原因、手段
3. 終止形接続〔ラ変型は連体形に接続〕
接続する品詞:助動詞〔6種〕、接続助詞〔6種〕、係助詞〔4種〕、終助詞〔2種〕
- 助動詞
- べし〔推量、意志、可能、当然、命令、適当〕
- らむ〔現在推量、原因推量〕
- らし・なり・めり〔推定、伝聞〕
- まじ〔打消推量・意志〕
- 助詞
- と〔接続助詞・引用助詞〕:引用、順接確定、並列、逆接
- 用例:思へど、声にも出さず
- とも〔接続助詞〕:逆接仮定条件〔たとえ〜ても〕
- 用例:逃げずとも、よも害せじ
- ものの〔接続助詞〕:逆接確定〔〜けれども〕
- 用例:よき人ものの、心憂し
- ものを〔接続助詞〕:逆接〔不満・詠嘆を含む、〜のに〕
- 用例:行かものを、留まるは恨めし
- に〔接続助詞〕:逆接〔〜のに〕
- 用例:幼きに、心ざし深し
- が〔接続助詞〕:逆接
- 用例:春の夜の夢ばかりが、忘れがたし
- は〔係助詞〕:提示、対比
- 用例:我は都に、君は東に
- も〔係助詞〕:並列、添加、強意、反語
- 用例:空も晴れ、心も清し
- こそ〔係助詞〕:強意〔結びは已然形〕
- 用例:雨こそ降れ
- かし〔終助詞〕:念押し〔〜よ、〜ね〕
- 用例:よき人なりかし
- と〔接続助詞・引用助詞〕:引用、順接確定、並列、逆接
4. 連体形接続〔四段活用は終止形と同形〕
接続する品詞:助動詞〔3種〕、格助詞〔2種〕、接続助詞〔4種〕、準体助詞〔1種〕、係助詞〔1種〕、終助詞〔1種〕
- 助動詞
- ごとし〔比況・例示〕
- なり・たり〔断定〕
- 助詞
- が〔格助詞〕:主格、同格〔〜が、〜の〕
- 用例:船の行くが速し
- の〔格助詞〕:主格、同格、比喩〔〜が、〜の〕
- 用例:天の川の光
- ゆゑ〔接続助詞〕:理由〔〜ので〕
- 用例:雨降るゆゑ、出で立たず
- ものゆゑ〔接続助詞〕:理由〔〜なので〕
- 用例:かかる世なるものゆゑ、嘆く
- を〔接続助詞〕:逆接、順接
- 用例:これ見るを、なほ心ときめきす
- に〔接続助詞〕:順接、逆接〔〜ので、〜のに〕
- 用例:都を思ふに、あはれなり
- ので〔接続助詞〕:理由〔口語に近い用法、〜ので〕
- 用例:人皆聞くので、心恥づかし
- の〔準体助詞〕:名詞化
- 用例:我が言ふのは真なり
- は〔係助詞〕:提示、対比
- 用例:行くは、誰ならん
- とも〔終助詞〕:詠嘆、念押し
- 用例:これあるとも
- が〔格助詞〕:主格、同格〔〜が、〜の〕
5. 已然形接続〔四段活用はエ段音〕
接続する品詞:助動詞〔1種〕、接続助詞〔3種〕、係助詞〔1種〕
- 助動詞
- り〔完了、存続〕
- 助詞
- ば〔接続助詞〕:順接確定条件〔〜ので、〜すると、〜ところ〕
- 用例:雨降れば、道行き悩む
- ど〔接続助詞〕:逆接確定条件〔〜けれども〕
- 用例:さは言へど、許さざりけり
- ども〔接続助詞〕:逆接確定条件〔〜けれども〕
- 用例:雪降れども、寒からず
- こそ〔係助詞〕:強意〔係り結びの結び〕
- 用例:男こそは、よき人なれ
- ば〔接続助詞〕:順接確定条件〔〜ので、〜すると、〜ところ〕
6. 命令形接続
接続する品詞:終助詞〔1種〕
- 助詞
- かし〔終助詞〕:命令を強める〔〜よ〕
- 用例:行けかし
- かし〔終助詞〕:命令を強める〔〜よ〕
7. 体言〔名詞〕接続
接続する品詞:格助詞〔8種〕、副助詞〔8種〕、間投助詞〔3種〕、引用助詞〔1種〕、係助詞〔3種〕
- 格助詞
- を、に、へ、と、より、から、にて、して
- が、の〔連体形接続であるが、体言に付く場合も多い〕
- 副助詞
- だに、すら、さへ〔添加・類推〕
- のみ、ばかり〔限定〕
- まで〔範囲の限定・極端な例示〕
- など〔例示〕
- でも〔口語的、仮定〕
- 係助詞
- は、も、こそ〔終止形接続であるが、体言に付く場合が多い〕
- 間投助詞
- や、よ、を〔語調を整える〕
- 引用助詞
- と
- 用例〔助詞のみ〕:
- を〔格助詞:目的格〕:空を見る
- へ〔格助詞:方向〕:都へ上る
- ぞ〔係助詞:強意〕:月ぞ出づ
- だに〔副助詞:最小限の限定〕:声だに聞かばや
Ⅱ. 文末・その他の接続助詞・終助詞
1. 終助詞〔文末〕
- 詠嘆:かな、か、や、かも、し、もの
- 用例:あはれかな 〔ああ、しみじみと感じるなあ。〕
- 願望:もがな、てしがな、にしがな
- 用例:花もがな 〔花があればなあ。〕
- 断定・念押し:なむ、かし
- 用例:よき人なりかし
- 禁止:な
- 用例:悪しきことにな
- 叙述:し〔語調を整え、意味を強める〕
- 用例:人の見るものし
-
断定・念押し のし は、叙述に移動しました
2. 接続助詞〔連文節間〕
- さて:順接、継起
- 用例:さて、いかがせん。〔そうして、どうしよう。〕
- しかるに:逆接
- 用例:しかるに、我は行かず。〔そうであるのに、私は行かない。〕
Ⅱ. 古典文法:助動詞・助詞の正しい活用形接続用例集〔四段・書く〕〔増補・改訂版〕
以下はAIの情報なので、丸々は信用せずに、常に確かめてから知識を覚えること。
1. 未然形接続〔直前語:書か〕
【通釈】書かれる〔受身・可能・自発・尊敬〕
【用例】書かる・書かるる・書かれ・書かれる【接続】未然形接続の助動詞[る・らる]
【通釈】書かせる〔使役〕
【用例】書かす・書かせる【接続】未然形接続の助動詞[す・せる]
【通釈】書かさせる〔使役〕
【用例】書かさす【接続】未然形接続の助動詞[さす]〔下二段・上一段・下一段・カ変・サ変に接続〕
【通釈】ご覧になる〔尊敬〕
【用例】見させ給ふ【接続】未然形接続の助動詞[さす]〔直後に給ふ・たまふなどを伴い尊敬の意となる〕
【通釈】書かせ申し上げる〔謙譲ある使役〕
【用例】書かしむ【接続】未然形接続の助動詞[しむ]
【通釈】書かない〔打消〕
【用例】書かず・書かぬ【接続】未然形接続の助動詞[ず]
【通釈】書こう・書くだろう〔意志・推量・勧邀〕
【用例】書かむ・書かん【接続】未然形接続の助動詞[む(ん)]
【通釈】きっと書くだろう〔強意推量〕
【用例】書かむず・書かんず【接続】未然形接続の助動詞[むず(んず)]
【通釈】もし書いていたなら〔反実仮想〕
【用例】書かまし【接続】未然形接続の助動詞[まし]
【通釈】書くまい〔打消意志・打消推量〕
【用例】書かじ【接続】未然形接続の助動詞[じ]
【通釈】書きたい〔願望〕
【用例】書かまほし【接続】未然形接続の助動詞[まほし]
【通釈】もし書いたら〔仮定条件〕
【用例】書かば【接続】未然形接続の接続助詞[ば]
【通釈】書かないで〔打消接続〕
【用例】書かで【接続】未然形接続の接続助詞[で]
【通釈】ぜひ書け〔強意・願望〕
【用例】書かなむ【接続】未然形接続の係助詞[なむ]
【通釈】書きたくてたまらない〔強意願望〕
【用例】書かばや【接続】未然形接続の終助詞[ばや]
2. 連用形接続〔直前語:書き〕
【通釈】書いた〔過去・詠嘆〕
【用例】書きき【接続】連用形接続の助動詞[き]
【通釈】書いたことだなあ〔過去回想・詠嘆〕
【用例】書きけり【接続】連用形接続の助動詞[けり]
【通釈】書き終えた〔完了・強意〕
【用例】書きつ【接続】連用形接続の助動詞[つ]
【通釈】書ききってしまった〔完了・遺憾〕
【用例】書きぬ【接続】連用形接続の助動詞[ぬ]
【通釈】書いている・書いたまま〔進行・存続・完了〕
【用例】書きたり【接続】連用形接続の助動詞[たり]
【通釈】書いていたのだろう〔過去推量〕
【用例】書きけむ【接続】連用形接続の助動詞[けむ]
【通釈】書きたい〔願望〕
【用例】書きたし【接続】連用形接続の助動詞[たし]
【通釈】書くまい〔打消意志・打消推量〕
【用例】書きまじ【接続】連用形接続の助動詞[まじ]
【通釈】書いてある・書いている〔存在・進行・結果存続〕
【用例】書きあり・書きをり【接続】連用形接続の補助動詞[あり・をり]
【通釈】書いて〔並列・順接・原因・手段〕
【用例】書きて【接続】連用形接続の接続助詞[て]
【通釈】書きつつ〔同時・反復〕
【用例】書きつつ【接続】連用形接続の接続助詞[つつ]
【通釈】書きながら〔並行・対比〕
【用例】書きながら【接続】連用形接続の接続助詞[ながら]
【通釈】書かないで〔打消接続〕
【用例】書かで【接続】連用形接続の接続助詞[で](「ず」の連用形「ね」+「て」の音便形)
【通釈】雪も降り、風も吹き〔並列・添加・強意〕
【用例】降りし・吹きし【接続】連用形接続の副助詞[し]
【通釈】見物のついでに〔〜のついでに〕
【用例】見がてら【接続】連用形接続の接続助詞[がてら]
3. 終止形接続〔直前語:書く〕
【通釈】書くべきだ・書くだろう〔当然・推量・可能・義務〕
【用例】書くべし【接続】終止形接続の助動詞[べし]
【通釈】今書いているのだろう〔現在推量〕
【用例】書くらむ【接続】終止形接続の助動詞[らむ]
【通釈】書くらしい〔伝聞推量〕
【用例】書くらし【接続】終止形接続の助動詞[らし]
【通釈】書くそうだ〔伝聞〕
【用例】書くなり【接続】終止形接続の助動詞[なり](伝聞)
【通釈】書くようだ〔視覚的推量〕
【用例】書くめり【接続】終止形接続の助動詞[めり]
【通釈】書くな〔禁止〕
【用例】書くな【接続】終止形接続の終助詞[な]
【通釈】書くまい〔打消意志・打消推量〕
【用例】書くまじ【接続】終止形接続の助動詞[まじ]
【通釈】思うけれども〔逆接確定条件〕
【用例】思ふと【接続】終止形接続の接続助詞[と]
【通釈】たとえ逃げなくとも〔逆接仮定条件〕
【用例】逃げずとも【接続】終止形接続の接続助詞[とも]
【通釈】良い人ではあるけれども〔逆接確定条件〕
【用例】よき人なれども・よき人ども【接続】終止形接続の接続助詞[ども・なれども]
【通釈】行くのに〔逆接・不満・遺憾〕
【用例】行くものを【接続】終止形接続の接続助詞[ものを]
【通釈】幼いけれども〔逆接〕
【用例】幼けれども【接続】終止形接続の接続助詞[けれども]
【通釈】夢ではあるまいか〔反実・遺憾〕
【用例】夢ばかり【接続】終止形接続の副助詞[ばかり](逆接の意を伴う場合)
【通釈】我は行く〔提示・対比〕
【用例】我は【接続】終止形接続の係助詞[は]
【通釈】空も青し〔並列・添加〕
【用例】空も【接続】終止形接続の係助詞[も]
【通釈】雨こそ降れ〔強調〕
【用例】雨こそ降れ【接続】終止形接続の係助詞[こそ](係り結び)
【通釈】良い人だよ〔念押し・軽い疑問〕
【用例】よき人なりかし【接続】終止形接続の終助詞[かし]
4. 連体形接続〔直前語:書く〕
【通釈】書くような〔比況・例示〕
【用例】書くごとし【接続】連体形接続の助動詞[ごとし]
【通釈】書くのである〔断定〕
【用例】書くなる【接続】連体形接続の助動詞[なり](断定)
【通釈】書いてあること〔完了・存続の連体形〕
【用例】書きたる【接続】連体形接続の助動詞[たり]
【通釈】書く時・書く人〔連体修飾〕
【用例】書く時・書く人【接続】連体形+体言(連体修飾)
【通釈】書くのが速い〔主語の格〕
【用例】書くが【接続】連体形接続の格助詞[が]
【通釈】書くこと〔同格・名詞化〕
【用例】書くこと・書くの【接続】連体形接続の形式名詞[こと]・準体助詞[の]
【通釈】書くから〔理由〕
【用例】書くゆゑ【接続】連体形接続の接続助詞[ゆゑ]
【通釈】このような世であるから〔理由〕
【用例】なるゆゑ・なるものゆゑ【接続】連体形接続の接続助詞[ゆゑ・ものゆゑ]
【通釈】これを見るのに〔目的・対象〕
【用例】見るを【接続】連体形接続の接続助詞[を](稀)
【通釈】思うに〔理由・きっかけ〕
【用例】思ふに【接続】連体形接続の接続助詞[に]
【通釈】皆が聞くので〔理由〕
【用例】聞くにより・聞くにて【接続】連体形接続の接続助詞[により・にて]
【通釈】私が言うこと〔名詞化〕
【用例】言ふこと・言ふの【接続】連体形接続の準体助詞[の]・形式名詞[こと]
【通釈】行くは〔提示・対比〕
【用例】行くは【接続】連体形接続の係助詞[は]
【通釈】これあるかな〔詠嘆・驚き〕
【用例】あるとも【接続】連体形接続の終助詞[とも]
5. 已然形接続〔直前語:書け〕
【通釈】書き終えている〔完了・存続〕
【用例】書けり【接続】已然形接続の助動詞[り]
【通釈】書けば・書くから〔確定条件・原因〕
【用例】書けば【接続】已然形接続の接続助詞[ば]
【通釈】言ったけれども〔逆接確定条件〕
【用例】言へども【接続】已然形接続の接続助詞[ども]
【通釈】降るけれども〔逆接確定条件〕
【用例】降れども【接続】已然形接続の接続助詞[ども]
【通釈】男こそすなれ〔強意・係り結び〕
【用例】男こそ~なれ【接続】趁然形接続の係助詞[こそ](結びは已然形)
6. 命令形接続〔直前語:書け〕
【通釈】書けよ・書いてくれよ〔命令を強める〕
【用例】書けよ・書けかし【接続】命令形接続の終助詞[よ・かし]
7. その他の接続
助詞
【通釈】空を〔目的格〕
【用例】空を【接続】体言(名詞・代名詞)に接続する格助詞[を]
【通釈】都へ〔方向・到着点〕
【用例】都へ【接続】体言に接続する格助詞[へ]
【通釈】月ぞ出づ〔強調〕
【用例】月ぞ【接続】体言・連体形に接続する係助詞[ぞ](係り結び)
【通釈】声だに聞かば〔せめて〜だけでも〕
【用例】声だに【接続】体言・連体形に接続する副助詞[だに](最小限の限定)
【通釈】しかるに〔それなのに・そのときに〕
【用例】しかるに・しかれば【接続】連用文節・已然形に接続する接続詞[しかるに・しかれば]
助詞の接続別・完全整理版
以下はAIの情報なので、丸々は信用せずに、常に確かめてから知識を覚えること。
1. 接続:未然形
※未然形に付くのは本来[接続助詞]ではなく終助詞・係助詞が中心
- ば〔接続助詞〕:順接仮定〔※語幹+ばと誤解されやすいが、古典では未然形接続もあり〕
- なむ〔係助詞〕:強意〔係り結び→連体形結び〕
- ばや〔終助詞〕:自己の願望
- な〔終助詞〕:禁止
- で〔打消の助動詞[ず]の連用形+ばなどに続くものと混同注意〕
2. 接続:連用形
- て〔接続助詞〕:順接、原因・理由、並列、逆接
- つつ〔接続助詞〕:反復・並行
- ながら〔接続助詞〕:逆接・並行
- で〔接続助詞〕:打消の接続〔=[〜ないで]〕
- し〔副助詞〕:並列、強意、添加
- がてら〔接続助詞〕:〜のついでに
- がちに〔接続助詞的〕:〜してばかり
3. 接続:終止形
〔※[ラ変型]は連体形に接続〕
- と〔接続助詞・引用助詞〕:順接確定、並列、引用
- とも〔接続助詞〕:逆接仮定
- ものの〔接続助詞〕:逆接〔確定〕
- ものを〔接続助詞〕:逆接〔不満・詠嘆を含む〕
- に〔接続助詞〕:逆接〔〜のに〕
- が〔接続助詞〕:逆接
- は〔係助詞〕:提示・対比
- も〔係助詞〕:並列・添加・強意・反語
- こそ〔係助詞〕:強意〔結びは已然形〕
- かし〔終助詞〕:念押し
4. 接続:連体形
- が〔格助詞〕:主格・同格
- の〔格助詞〕:主格・同格・比喩
- ゆゑ〔接続助詞〕:理由
- ものゆゑ〔接続助詞〕:理由
- を〔接続助詞〕:逆接・順接
- に〔接続助詞〕:順接・逆接
- ので〔接続助詞〕:理由〔口語に近い用法〕
- の〔準体助詞〕:名詞化
5. 接続:已然形
- ば〔接続助詞〕:順接確定〔〜ので・〜ところ〕
- ど〔接続助詞〕:逆接確定〔〜が〕
- ども〔接続助詞〕:逆接確定〔主に文語〕
- こそ〔係助詞〕:結びは已然形〔強意〕
6. 接続:命令形
〔※基本的に命令形につく助詞はない〕
- 特殊:かし〔命令を強めることがある〕
7. 接続:体言〔名詞〕
- 格助詞:を、に、へ、と、より、から、にて、して
- 副助詞:だに、すら、さへ、のみ、ばかり、まで、など、こそ、でも
- 間投助詞:や、よ、を
- 引用助詞:と
8. その他〔文末など〕
- 終助詞:
- 詠嘆:かな、か、や、かも
- 願望:もがな、てしがな、にしがな
- 断定・念押し:なむ、かし
- 禁止:な
- 叙述:し