音読英単語|[入門編][必修編]共通事項
『音読英単語|Z会』〔全2冊〕はすべてにおいてクセがなく良質です。メジャーとはいえない英単語集ですけれども、『音読英単語』をメイン英単語集にして東大に合格した方もおられるようです。
例文の一部をコロケーション(連語)として抽出してあります。
ですので、「まずはコロケーション(連語)を暗記して、その次に例文を暗記する」といった、段階的な学習が可能になります。
一言でいって「最も理にかなった英単語の1つ」が『音読英単語』です。
『音読英単語』のライバルは『システム英単語|駿台文庫』(Basic|通常版)です。
『音読英単語』と『システム英単語』、これら2つの英単語集が、このブログで提唱している勉強法にピッタリ合っています。
ただし高校版の『システム英単語』(Basic|通常版)は音声教材が別売であり、印刷教材と音声教材を総合すると高価です。
また『システム英単語|通常版』と『システム英単語Basic』は、大きな重複部分をもちます。
他方『音読英単語』〔全2冊〕は、ともに音声教材がディスクとして付属しており、リピート用の無音部分を挿入した音声教材が、Z会のウェブサイトからダウンロードできます。
『音読英単語』はオススメですから、ご検討ください。
なお、申し添えておきますけれども、特に『音読英単語 入門編』については、リスニング・コンプリヘンションの試験対策にも有用です。
リスニング対策と称して、リスニング試験の過去問みたないものを演習する学習参考書があります。 これはこれで、「解き方を学ぶ」という意味では、意味のある勉強です。
しかしリスニング対策書そのものには、「聞き取れるようになる」効能はありません。
「聞き取れるようになる」ためには、語彙増強の段階から音声教材を中心とする暗記体制を確立しておく必要があります。
ぶっちゃけ『音読英単語 入門編』を使って易しい英単語について例文ごとしっかり覚えた人にとって、リスニング・コンプリヘンションの試験は楽勝です。
音声教材が高くて買えないような英単語集より、最初から音声教材が付いてくる英単語集のほうがいいでしょ?
音声教材の強化
『音読英単語』〔全2冊〕には音声教材が付属しているので、「音声教材に対する別料金」を支払う必要がありません。経済的です。
音声教材それ自体、ウェブサイトからMP3ファイルとしてダウンロードできます(ただしリピート用の無音部分を含むバージョン)。
Z会の場合、『速読英単語』については別売CDが発売されています。
ただし昨今では、桐原書店、いいずな書店、文英堂、学研、旺文社などで、音声教材の無料ダウンロードが広く行われており、「別売CDによって儲けよう」という出版社は淘汰されてゆくでしょう。
『音読英単語』の音声教材の内容は英語のみです。英語のみで「単語 → コロケーション(フレーズ) → 例文」という順番で読み上げられてゆきます。
英語のみで「単語 → コロケーション(フレーズ) → 例文」という音声が、それぞれの見出し語について繰り返されてゆくのです。
しかも、「見出し語A」が「見出し語B」の用例の中にも登場する、という例文になっているので復習が自動化されているのです。 そういう意味では、工夫された効率のよい用例だといえます。
取り組み方
(文字として)和訳が与えられたら「コロケーション(フレーズ)」が(口頭または筆記で)出るようにするのが第1目標。これでふつうの大学受験は大丈夫です。
(文字として)和訳が与えられたら「例文」が(口頭または筆記で)出るようにするのが第2目標。
第2目標は、英作文のある入試であるとか、英語の配点が高い試験であるとか、そういうときに英語で上位に躍り出るために使う手段です。
ハッキリ言うと、理系でも英語ができると、数学がダメでも受かったりします。
英語は実力があれば試験本番で裏切らないのですよ。
数学の場合、実力があっても試験本番で裏切られることもあります。
そういう意味で、「高い英語力は入試における最大の保険である」と考えておいてください。
レイアウトが物足りない
■東大生ナナの 現役合格勉強法Blog 英単語ノウハウ。後編
■英単語帳の入門!音読英単語入門編 - アクティブ勉強法ブログ
単語集・熟語集をはじめとする語彙集のレイアウトは、見かけ上のバランスが大切なのではなく「左右均等の対訳」になっていることだけが大切です。
特別な理由がないかぎり、印刷教材を使う意味はないと思います。
見かけ上のバランスとかを考えているデザイナーさんには申し訳ないですけれども、すべての工夫が迷惑。
単語集・熟語集をはじめとする語彙集のレイアウトは、Excel、Calcなど表計算ソフトで、英語表現と和訳が隣りの列に入っている状態(CSVファイル)がよいのです。
印刷教材上で、寸法の短い左右2段組をすると、英語の場合、頻繁にハイフォネーションが生じてしまうのです。これを避けるために、英文の下に和訳を付けるという上下レイアウトにするわけです。
頻繁にハイフォネーションが発生しても、左右の2段組で対訳にしてくれるだけでよいのに。
対訳でなければ、英和・和英の双方向で記憶がチェックできないわけです。
今回改訂されますけれども、この「レイアウト」という部分は改訂されないでしょう。
「レイアウト」においてカンペキなのが『入試英単語の王道2000+50|河合出版』です。 『入試英単語の王道2000+50』は、作り手が受験をしっかり経験して、「こうでなければならない」というこだわりをもって作っていることが窺われる良書です。 唯一の欠点は、すべてのコロケーションを載録した音声教材がないこと。 このあたり、河合出版が渋ちんなので、音声教材の無料ダウンロードなどは未来永劫ないでしょうけれど。
大学入試に使える
大学受験へ向けて『音読英単語 入門編[改訂版]|4865310983』と『音読英単語 必修編[改訂版]|4865311300』をペアで使えば、東大を含めて、たいていの大学に通用するでしょう。
単語集を覚え切らんうちに「足りますか?」っていう人がいますけれども、この人は絶対に1冊の単語集もやりきらないことを保証します。
成績の悪い人、愚かな人の行動をよく観察してみると、「1つのことを最後までやりきらないうちに、関心の対象がほかに移ってしまう」「1つの集中のセッション時間が異様に短い」という特徴があります。30分も集中しきらんですわ。
『音読園単語』の2冊をやったら、あとは模試とか入試過去問をやっているうちに、難しい単語が出てきますから、覚えられるものは覚えればいいのです。
『音読園単語』の2冊がカバーする難易度の範囲の英単語は、知らないと不合格になるレベルです。まずは、ここだけをしっかり固めてください。
それ以降の心配は「今やっている基礎固め」が終わってからすることです。
『音読園単語』の2冊をカンペキにしても、それでも語彙力に不安がある場合、『入試英単語の王道2000+50|河合出版』のPart 3を含めて、これ以降を覚えれば大丈夫です。
音読英単語 入門編[改訂版]
『入門編』はカンタンすぎる。でも嘗めるんじゃねえぞ。この『入門編』ぐらいの英単語でも、そのコロケーション、例文が再生記憶レベル、いいかえれば、和訳から英語表現が即座で出てくるようでないと、リスニングが覚束なくなる。
つまり、和訳からコロケーション、例文が出てくるまで、徹底してやってください。これは『必修編』でも同じです。
■音読英単語 入門編[改訂版] | 書籍・参考書 | Z会 | 学習参考書から、語学書、幼児・小学生向け書籍、文芸書まで
■音読英単語入門編[改訂版] 音声ダウンロード | 書籍・参考書 | Z会 | 学習参考書から、語学書、幼児・小学生向け書籍、文芸書まで
■Z会書籍のCDが試聴できます | 書籍・参考書 | Z会 | 学習参考書から、語学書、幼児・小学生向け書籍、文芸書まで
音読英単語 必修編[改訂版]
『音読英単語』を使う場合、この『必修編』がメインになるでしょう。これ1冊を覚え切るだけで、かなりの重労働です。
「足りますか?」なんていっている人は、覚え終えてからそういうこといってください。
■音読英単語 必修編 [改訂版] | 書籍・参考書 | Z会 | 学習参考書から、語学書、幼児・小学生向け書籍、文芸書まで
■音読英単語必修編[改訂版] 音声ダウンロード | 書籍・参考書 | Z会 | 学習参考書から、語学書、幼児・小学生向け書籍、文芸書まで