タイマーは、バイブレーション機能がなければ意味がない
- 自宅で長時間学習を続けるのは難しいので、勉強体制は[移動式スタイル]で統一する必要がある。
- 例えば、図書館、塾の自習室、ファストフード店、フードコート、カフェ、電車内などを転々とする移動式だと適度に休憩が入るため、結果として長時間の学習ができるようになる。
- フラッシュカードなどを高速で回す勉強法は、目と脳への負荷が高いため、長時間の連続した学習は無理である。適度に学習を分散させる必要がある。
- 音読は、目と脳と生態への負荷が高いため、長時間の連続した学習は無理である。適度に学習を分散させる必要がある。
- [護りの勉強]と[攻めの勉強]とを交互にするなど、脳の同じ箇所を使い続けることは避けるのがよい。
- また場所を移動すると気分が変わり、新しい気持ちで勉強を開始することができる。
- したがって、勉強体制は[移動式スタイル]で統一する必要がある、といえる。
- 外で勉強する場合には、静寂の中で、あるいは、地下鉄や電車のトンネル内などの喧噪の中で、時間管理をすることになる。
- それには、タイマーは小型であり、かつ、バイブレーション機能がなければならない。
- [移動式スタイル]では、音の出るもの、携帯性の低いものは、タイマーとして役に立たない。
- ■セイコー SSBJ027 [ストップウオッチ タイムキーパービブ]
- 同一デザインの黒いもの〔以下〕には、バイブレーション機能がない。
- ■セイコー SSBJ025 [ストップウオッチ タイムキーパー]
- それから、ポモドーロ・テクニックは、あくまでも手段である。
- 勉強では、25分以内には終わらないタスクも多々ある。
- しかし、一定の時間を集中タイムとし、休憩インターバルを経て、次の集中タイムに入るやり方そのものは、疲労困憊による勉強の継続不能を防止する、とても合理的な方法である。
岸谷蘭丸先生の勉強法
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【核心的主張】:勉強で結果を出すためには、現状と原因を細分化して傾向と対策を練る効率化と、怠惰な自分を前提にタイマーで時間を計りながら定量的な小目標をこなすモチベーション管理の2軸が不可欠である。
効率的な勉強の定義と下準備
勉強において成果を出すためには効率とモチベーションの2軸を最大化することが必要である。 本稿における勉強は終わりがない研究ではなく、テストや資格試験のように明確なゴールが存在するものを前提とする。 ゴールがある勉強はクリア不可能な構造にはなっておらず、ゲームの攻略と同様に攻略法が設定されている。 そのため勉強における最大効率とは、出題の傾向を見抜いて対策を積み上げる傾向と対策の徹底に他ならない。 最大効率を達成するために必要な手順は、(1)現状の明確化、(2)原因の明確化、(3)知識のインプットという3ステップである。
現状と(2)原因の明確化における手順
3ステップの中で最初に最も重要となる手順は、自分の現在の実力を知る(1)現状の明確化である。 (1)現状の明確化によって強みと弱みをはっきりとさせ、目標点数というゴールからの距離や自分にある知識の穴を見極める。 現状を把握した後に必要となる手順は、なぜその点数なのかを突き詰める(2)原因の明確化である。 現状という事実は1つしかないが、点数に結びついている原因は細分化されて多数存在する。 明確になった原因のそれぞれに対してどのようにアプローチをしていくかという戦略を練る。
課題の細分化による失敗の回避
英語のリスニングを例に挙げると、聞き取りができないという現状をさらにミクロな原因へ細分化する。 原因は音として認識できていないのか、それとも英文として意味を理解できていないのかの2つに分かれる。 音として認識できていない場合は、文章を目で見ながら読まれている音と一致させる作業を行う。 ここまで細分化せずに単に問題を解くだけでは、いつまでもリスニングができるようにはならない。 背景にある原因がわからないまま方法や教材という道具だけを増やしても、負債が高まって破綻する。
正しいインプットの手順と規則性の獲得
現状と原因の分析が完了して初めて、3つ目の手順である(3)知識のインプットを行う。 勉強が苦手な人は最初から教科書を読む等のインプットを始めるが、膨大な情報を全て記憶するのは不可能である。 必要な情報が必要な場所にのみ収まるようにインプットを進めなければ、勉強は効率化しない。 全体像を把握して細分化する下準備には大きな試験であれば1ヶ月ほどの時間を要する。 土台を整える期間は点数が直線的には伸びないが、正しいインプットが終わった瞬間に成果は急上昇する。 勉強の本質は自分の中に規則性を作ってゲームの性質を理解することであり、習得が早い人は規則性の構築に長けている。
モチベーション維持のための目標設定
もう1つの軸であるモチベーションの保ち方は、ブレイクダウンと定量の2つに分類して管理する。 試験までの期間が半年や1年という長期に及ぶ場合、目標が遠すぎてモチベーションの維持が困難になる。 そのため目標を小さくブレイクダウンし、1週間や1日という単位で何を行うかを細かく設定する。 細分化を行う際は、数字や目に見える結果という定量で成長を測り続けることが不可欠である。 1週間インプットに時間を費やしたにもかかわらず点数に反映されない場合は、方法や対象が間違っている。
現代の勉強における時間の計測と誘惑の排除
1日という単位の中で勉強を進める上で、最も重要な行動はタイマーを用いて時間を計測することである。 時間を明確に区切って計測しなければ、流動的な時間を認識できずに無為に1日が経過する。 集中力を維持する手法として、25分の作業と5分の休憩を4セット繰り返す合計2時間の時間管理が存在する〔ポモドーロ・テクニック〕。 タイマーによる自動的な時間管理は余計な隙を排除し、現代の勉強の最大の敵であるスマートフォンの誘惑を断ち切る。 スマートフォンは不要な情報と快楽を脳に与えて集中力を破壊するため、勉強の場から完全に排除する。
挫折を防ぐ現実的な計画作成
勉強の才能がないと自覚する者は、自分の怠惰な性質を予測した上で現実的なスケジュールを作成する。 自分の限界を超えた過密な計画は絶対に守れず、最終的に自己肯定感を低下させて挫折を招く。 予定通りにいかずサボる期間が生じることや、突発的なトラブルが発生することをもあらかじめ計算に組み込む。 目標設定を高すぎる100点ではなく現実的な80点に設定するマインドを持つ。 現実を織り込んだ余裕のある計画を作成することが、モチベーションを高く維持して勉強を継続する鍵である。