参議院議員選挙後の国会議員の保守勢力は大同団結して[政権の安定]と[投票しやすさ]を早期に確保せよ!
■参院選後の日本には『暗黒の時代』が待っている…私は産経新聞の阿比留瑠比氏の意見に同意せざるを得ません…|竹田恒泰チャンネル2
今回の選挙結果では日本の現状は改善しない
日本において今回の選挙で状況が大きく好転することはないと評価できる。 本選挙を契機として日本社会が急激に変わるとは言えない現実が存在する。 日本社会は依然として困難な方向へ進みつつあり、選挙による短期間での回復は困難である。
日本は戦後暗黒時代への移行が危惧されている
自民党の近年の動向に対し複数の論者が戦後の暗黒時代の到来を警戒している。 特定の政党や政策の一時的な盛衰だけでなく、構造的な危機が日本社会に及んでいる。 根本的な変革には教育を通じた長期的な取り組みが不可欠であるという認識が示されている。
自民党の選挙戦略と政権維持の難しさ
報道では、現在の自民党政権が衆参両院で過半数を維持できない可能性を報じている。 これは政権交代に直結する状況であり、安定した新政権の成立が困難となる。 有効な意思決定が行われず、国会の機能不全による暗黒時代が長期化する懸念がある。 また、悪夢とも評された民主党政権時代と比較して、更に混迷が深まるシナリオが語られている。
国際情勢との連携の困難と与野党双方の課題
与党が衆参両院で過半数割れとなれば、変動する国際情勢への対応も困難となる。 政権内部の調整や新たな連立政権形成が複雑化し、[決められない国会]と化す。 こうした事態も有権者の選択の結果であると位置づけることができる。 また、自民党自身の自己責任も指摘されている。
自民党の路線変更と保守結束の崩壊
平成21年、リベラル傾向の総裁による方針転換により自民党は憲法改正案のとりまとめなどで保守色を強めた。 安倍政権においては保守政党としての結束を強化し、国政選挙の連勝を実現した。 安倍政権の路線を継続していれば自民党は一定の選挙優位を維持できていた可能性が高い。
安倍晋三元首相暗殺と自民党のリベラル化進行
安倍晋三元首相の死去後、自民党はLGBT法制定などを含めてリベラル政策を推進する流れが顕著になった。 これにより現政権と立憲民主党の政策に大きな違いが見いだせなくなった。 党として安倍晋三元首相生前の懸念していた方向性に傾いているのが現状である。
無党派保守層の重視と選挙勝利の方程式
安倍晋三元首相は無党派保守層の支持をつなぎ止めることの重要性を再三強調した。 内閣支持率や政党支持率が低下しても、保守層を囲い込むことで選挙勝利が可能であるという方針が存在した。 このアプローチでは社会思想領域での保守を守ることが不可欠であった。
保守層の裏切りがもたらす政権基盤崩壊
安倍晋三元首相時代にも働き方改革や実質的な移民政策が実施されたものの、社会思想領域では一切ブレがなかった。 保守派に対しては社会思想の変更は裏切り行為と受け止められる。 政策の一貫性が政権支持の前提となっていた。
自民党のリベラル政策推進による保守層離反
岸田政権のLGBT法推進など、リベラル色が強まると保守層からの離反が顕著になる。 党のコアバリューを逸脱すれば、保守票が急速に失われる。 政策による支持層の変化について、表層的なリベラル政策で支持を拡大することはできず、むしろ票の流出を招く結果となる。
他党の現状と受け皿不在問題
自民党の受け皿となるべき他政党の現状は十分ではない。 国民民主党は選択的夫婦別姓賛成など従来の保守層が支持しにくい政策を掲げている。 日本維新の会は関西以外で議席を伸ばせていない。 日本保守党は政策の一致点があるものの、新党としての基盤は未成熟であり、直ちに国政を担う状況にはない。 賛成党も皇位継承などの問題で支持が広がっていない。
自民党なき後の政権担う主体の不在
現時点で自民党に代わって政権を安定的に担える勢力が存在しない。 政界には信頼できる受け皿となる党が不足している。 今回の選挙で自民党支持層が離反したとしても、代替となる存在が見つからない。 今後、自民党の受け皿となれる勢力は議席の維持に努める必要がある。