田坂広志先生はダボス会議のメンバーとのことで、田坂広志先生は闇側に属しています
- 田坂広志先生のおっしゃることの多くは当を得ています。
- しかし田坂広志先生は、根源的・致命的なミスをしてらっしゃいます。
- それは、このようにして、[こういう能力・スキルが求められるから、こういう能力・スキルを身につける]というのは、自分のほんらいのあり方を無視した在り方を推奨している点です。
- これからの時代は、外側に合わせて生きていては淘汰されます。
- 田坂広志先生の学園では、淘汰される人材を育てているのだということです。
- もちろん、この言い回しが極端だということは承知で、それでもあえて、あおるような言い方をしています。
- というのも、自分のほんらいのあり方を軸にして生きている人には、後付けの学習で能力・スキルを身につけた人は、絶対に敵〔かな〕わない、つまり、負けてしまうからです。
- 自分のほんらいのあり方を軸にして生きることだけを徹底するのが、これからの生き方です。
- これはむやみに視野を狭める、偏狭な生き方をせよ、ということではありません。
- けれども、時代の流れに左右されすぎて、自分軸を見失ったら、あなたほんらいの存在価値まで損なわれるのだということを覚えておいてください。
- こういう人材が求められるから、こういう人材を目指して、付け羽根で身を飾ろう、地毛ではなくズラをかぶろう。この生き方をしている人は、自分のほんらいのあり方を軸にして生きている人に負けます。
- カラスがクジャクの羽を差して着飾っても、中身はカラスだということなんだよ。
- つまり、自分のほんらいのあり方を軸にして生きることを怠けて、後付けの学習で能力・スキルを身につけるために人生の多くを費やした人は、自分のほんらいのあり方を軸にして生きることを通じて身につけたであろう[あれこれ]を受け取り損ねている。
- それは、意識を外側へ向けて生きてきたせいで、機会損失が累積されるに任せてきたのだという意味です。
- あれとこれが必要だから、あれとこれを身につけることが、生き残る術〔すべ〕だという一般論を打ち立てている点で、田坂広志先生の教えには限界があると思います。
- 自分のほんらいのあり方を軸にして生きる。そのためには自分との対話を大切にして、自分ほんらいの心の底の声に、いつも耳を傾けてから選択を行なうこと。これこそが大切なのです。
- たしかに、大きなプロジェクトを回すためには、田坂広志先生がおっしゃる能力・スキルは大切だとは思います。
- しかし、自分のほんらいのあり方を軸にして生きることを通じて、いいかえれば、自分がブロックしている領域を自分で癒やしてブロックを解放することによって、自然に楽しく生きていれば、田坂広志先生がおっしゃる能力・スキルの一部は、内側から出てくるものだと思うわけです。
- 苦労して外側に能力・スキルなどを見いだし、能力・スキルをアドオンしていくことが成長・進化? いや違うと思うんだよ。
- 自分の中の泥を洗い流すことを通じて、自分の内面にもともとある能力・スキルを洗い出し、能力・スキルが手元にあったのだということを発見し、それらを再起動することこそが、田坂広志先生が主催されている学校と同等の、いやそれ以上の効果を自分にもたらす結果を生むのではないかと思うわけです。
- ソクラテスの産婆術のようにして、泥に埋もれて隠れていた内側にあるポテンシャルを洗い出す。これが能力・スキルの開発の機序なんですよ。
- 能力・スキルの開発とは、けっして他人が考え出したメソッド、ノウハウを学習者たちがそれぞれアドオンするものではない。
- 教育が失敗する原因も、すべてここから始まっているんですよ。
- なぜ能力・スキルを外側から得てはならないのかというと、[自分の本来部分をなす領域]と能力・スキルとの結線が難しいからです。
- 自分の手を失ったと仮定して、死亡した人から手を頂いて移植し、指まで完全に動かせる手が完成すると思いますか? 無理でしょ? 神経がつながらないから。
- 能力・スキルを外側から得てはならない理由は、[自分の本来部分をなす領域]と能力・スキルとの結線が難しいから、つまり、神経が行き届かないからなんだね。
- 内側から掘り起こすやり方だと、[自分の本来部分をなす領域]と能力・スキルとの結線が最初からできている。それを育成していけばいいんだよ。
- もちろん、現象というのは波動エネルギーの共振で発生するから、対象に憧れて共振すれば、その波動エネルギーによって、能力・スキルが転写されるというのは事実である。
- しかし、それが自分の本性に合っているのか? そういう相性問題があるのだと思う。
- 内側を掘り起こす場合、その相性問題が起こらない。
- だから田坂広志先生のように、外側から能力・スキルを注入し、アドオン型で身につけさせる方式には、多々、問題があるのだということ。
- 個人個人がカウンセラーとともに、自己を発見していきながら、すでに有している能力・スキルを育成していく。このやり方に、これからの時代は切り替えていかないと、それこそ、人生100年時代において淘汰されていく側に回るわけです。
- 田坂広志先生の話を鵜呑みにせず、いいところだけを取り入れて、活かしてください。
- 闇側が、天下を取る直前でグレンとひっくり返されたのも、結局、[自分の本来部分をなす領域]に基づいて生きていないからだと思うよ。
- 闇側は頭で考えた恐怖や欲望を中心にして生きているので、[自分の本来部分をなす領域]とは切断されて生きていることになる。これだと最後の最後でグレンとひっくり返されるっていうことなんだ。
- [自分の本来部分をなす領域]から派生した能力・スキルでなければ、その能力・スキルが花を咲かせたとしても、それはあだ花〔咲いても実を結ばずに終わる花〕で終わる。これを[内発性の定理]とよぶことにしよう。
- いくらダボス会議を行なって、用意周到に世界制覇戦略を展開しても、最後にグレンとひっくり返る。これは[自分の本来部分をなす領域]との断絶が発生しているのを見過ごしているからだよ。
MED Japan 2025 特別講演 田坂広志「人生100年時代、我々は、どう生きるか」|人工知能、人生100年、雇用崩壊という3つの逆風が吹く時代において、個人は会社に依存する姿勢を捨て、人工知能に代替不可能な専門技能であるエキスパート力と、異なる環境でも通用する汎用技能であるプロフェッショナル力を磨き、豊かな人間力に基づいた自立した生き方を確立しなければならない。人生100年時代において、人はいつ死ぬか分からないという覚悟を持ち、今この瞬間の密度を高めて生きるべきである。直面するあらゆる逆境を[自己を成長させるための天の導き]と肯定的に解釈し、非言語的コミュニケーション力や自己内省力を磨きながら、次世代に託すべき志を持ってベストを尽くすことが、真に豊かな人生を切り開く。
■MED Japan 2025 特別講演 田坂広志「人生100年時代、我々は、どう生きるか」
21世紀アカデミアでは人工知能と人生100年と雇用崩壊の3つの時代が到来すると定義する
21世紀アカデミアでは人工知能時代と人生100年時代と雇用崩壊時代の3つの時代がやってくると提唱する。 これらは3つの逆風でもあり、これからの時代に求められる人材の条件が問われる。
人工知能時代は専門知識と論理思考という人間の強みが失われる時代である
人工知能の進歩速度は想像を超え、専門知識の記憶や論理的思考といった人間の仕事が奪われる。 かつての人材価値であった記憶力や専門知識は強みにならず、侍業と呼ばれる職業の多くも不要になる。
人間に求められる能力は人工知能に置き換えることのできない実践的な専門技能である
人工知能に置き換えることのできない経験や仕事の実践を通じて身につける専門技能が重要になる。 21世紀アカデミアではスキルやセンスやテクニックやノウハウを学ぶことを教育の中心に据える。
知識を学ぶ大学ではなく実技技能に関する学びができる大学への進学を推奨する
知識を学ぶだけの大学ではなく、工学部や農学部や医学部や看護学部などの技能資格が取れる大学を勧める。 知識だけであればYouTubeなどの媒体でも十分に学習が可能である。
シンクタンクの役割はネット革命と人工知能革命によって劇的に変化する
かつてのシンクタンクの仕事であった調査やヒアリングや報告書の作成は、現在は仕事として成立しない。 研究員を人工知能に置き換え、外部有識者のネットワークを活用する形態へと変化する。
人生100年時代は定年後も第2第3の人生を歩むための転職の時代である
人生100年時代は定年後の期間が40年近くあり、複数の人生を切り開かなければならない。 現状では定年後の準備ができている者が少なく、高齢者にとっても厳しい現実が待ち受けている。
異なる業界でも通用する汎用技能をプロフェッショナル力と定義して重視する
転職において同じ業界で働けるとは限らず、異なる業種でも通用する汎用技能が必要になる。 21世紀アカデミアでは専門技能をエキスパート力、汎用技能をプロフェッショナル力と呼び区別する。
プロフェッショナル力は5つの力に因数分解され教育カリキュラムに組み込まれる
プロフェッショナル力は想像的コミュニケーション力、異業種コラボレーション力、共感的チームワーク力、成長場リーダーシップ力、創発的プロジェクト力の5つで構成される。
想像的コミュニケーション力は集団から新しいアイデアを引き出す会議力である
想像的コミュニケーション力とは、メンバーから知恵やアイデアを引き出し、新しい価値を生む会議マネジメント能力を指す。 これは集合知を引き出すための重要な能力である。
異業種コラボレーション力の本質は自己中心性を脱して相手の立場に立つことにある
実社会の仕事は全て異業種コラボレーションであり、相手の気持ちに心を沿わせる能力が不可欠になる。 プロフェッショナルは視野が広く、他者の視点から盤面を見るような想像力を有する。
共感的チームワーク力はメンバーがワクワクするビジョンや夢を共有する力である
新しいチームワークのあり方は、単なる作業分担ではなく、全員がワクワクする目標や夢を語り共有することにある。 リーダーは場に熱量を生み出す役割を担う。
成長場リーダーシップ力はメンバーが日々成長できる環境を構築する能力である
現代は常に学び続けなければ時代に取り残されるため、メンバーの成長を促すリーダーシップが求められる。 欧米で提唱されるサーバント・リーダーシップに近い概念である。
創発的プロジェクト力は予想外の事態に直面しても粘り強く完遂する力である
プロジェクトには予想外の事態がつきものであり、体勢を崩しながらもヒットを打つような柔軟さと粘り強さが必要になる。 緻密な計画を立てた上で、現場での工夫を絶やさない。
雇用崩壊時代は会社に頼らず自己責任と自立意識を持って生きる覚悟が求められる
雇用崩壊時代は失業が当たり前に起こるため、会社が自分を養ってくれるという発想を捨てる必要がある。 最初から会社に頼らず、自らの力で生きていく自立意識が極めて重要になる。
中高年の採用面接における合否の隠れた基準は人間力にある
中高年の転職において不採用となる主な理由は、経歴やスキルではなく、人間力の欠如にある。 周囲と円滑な関係を築けるかという人間力が、第2第3の人生を切り開く鍵となる。
生態コミュニケーション力は相手に対して心を込めて向き合う能力である
人間力の基礎となるのは、相手と正対して心を通わせる生態コミュニケーション力である。 多忙な中でも部下や他者に対して数秒の心を割く姿勢が、リーダーとしての資質を決める。
コミュニケーションの8割以上は非言語的な要素が占める
コミュニケーションにおける言葉の役割は2割程度に過ぎない。 身振りや手振り、表情、雰囲気、眼差しといった非言語的な要素が、意思疎通の8割から9割を占める。
非言語的な表現がメッセージの伝わり方を左右する
同じ言葉を発しても、視線を落とした状態と適切な身振りがある状態では伝わり方が異なる。 学生には自分の振る舞いが持つコミュニケーションの力を教育する必要がある。
臨床心理学における課題アクセプタンス力が成長を決定する
物事を自分のこととして引き受ける力は、個人の成長において決定的な役割を果たす。 失敗や壁に直面した際、それを他人の責任にする者は成長の機会を逸失する。
自身のマネジメントの問題として引き受ける姿勢が癒しを生む
部下の力不足を指摘するのではなく、自身のマネジメントの問題として引き受ける姿勢が重要である。 この[引き受け]が始まる瞬間から、心は癒され成長へと向かう。
他責的な態度は自己中心性の裏返しであり成長を阻害する
あらゆる問題を会社や他人のせいにする多責的な態度は、自己中心的な考えの表れである。 全てを他人の責任にする者は、組織において成長することが極めて困難である。
人とぶつかって傷つくことを恐れるリーダーは厳しい助言ができない
現代では人とぶつかることを過度に恐れるタイプが多く、リーダーが厳しい指導を避ける傾向にある。 ハラスメントを恐れて萎縮することは、組織の健全な成長を妨げる。
衝突を避けるだけの職場は人間関係が希薄化し結果が出ない
表面上は穏やかで波風が立たない職場であっても、衝突を避けるだけでは心はバラバラになる。 真の繋がりがない組織では、仕事において期待される成果を出すことはできない。
未熟な人間同士の衝突の後に和解するアクション力が重要である
人間同士がぶつかることは避けられないため、その後に和解できるかどうかが問われる。 自ら心を開いて和解を申し出れば、相手も鏡のように心を開き関係は改善する。
雨降って地固まる経験が組織の一体感と成長を促進する
衝突の後に率直な対話を行なうことで、以前よりも強固な信頼関係を築くことが可能になる。 和解のプロセスを知らない組織は、一体感を欠き成長が止まってしまう。
エゴマネジメントは人生における究極のテーマである
自分のエゴを客観的に把握し制御することは、仕事だけでなく人生における重要な課題である。 エゴが見えていない者は、過去の恨みを引きずるなどして自身の世界を狭める。
自身の代名詞を磨く修行が他者のエゴを理解する力になる
生涯を通じてエゴマネジメントに取り組むことで、部下の心の動きやエゴの有無を察知できる。 自らを律する修行を積むことが、他者との円滑な関係構築に寄与する。
自ら成長し続けるリフレクション力が雇用崩壊時代を生き抜く鍵となる
組織が人を育ててくれる時代は終わり、自らの力で成長し続ける内省の力が不可欠である。 経験を振り返り、自らの課題を発見して自己改革に取り組む力が強さを生む。
反省する力がない者は組織の中で活躍の場を失う
仕事の経験や人間関係を真摯に振り返ることができない者は、成長が止まり組織で浮いてしまう。 実社会へ出る前に、リフレクションの習慣を身につけることが教育には必要である。
自分という会社の経営者として生きるマイカンパニー力を養う
学生時代から自分を一つの会社と見なし、理念やビジョンを持って生きる姿勢が重要である。 組織に依存せず、主体的に人生を設計する力をワークショップ等を通じて育成する。
小さくても独自のビジネスを立ち上げるユニークビジネス力を身につける
人生100年時代において、自分や家族を養えるスモールビジネスを立ち上げる力は大きな助けとなる。 市場規模や上場を目指すことよりも、独自の価値を創造することが大切である。
現場研究力と人間関係がスモールビジネスの成否を分ける
小さなビジネスを成功させるには、他店の繁盛の理由を現場で研究し改善する力が必要である。 資金調達などの形式的な知識よりも、人間関係と現場の洞察が本質的な能力となる。
人生の尺度は長さだけでなく自らコントロール可能な密度が重要である
寿命の長さは天に任せるしかないが、その瞬間の時間の密度は自分の意思で決定できる。 今日という一日をベストを尽くして生き切る姿勢が、人生の質を決定づける。
自己限定を解いて絶え間ない修行を積めば能力は向上し続ける
年齢を理由にアイデアや体力が衰えると考えるのは、自身の能力を限定する思い込みに過ぎない。 ピカソやユングのように、晩年まで研鑽を続ければ能力はどこまでも伸びる。
人は必ず死にいつ死ぬか分からないという真実を見つめる
死という現実を毎日心に刻んで生きることで、人生の密度は自然と高まっていく。 人はいつ死ぬか分からないという自覚が、今この瞬間を大切にする生命力を生み出す。
今を生き切る覚悟が生命力を高め才能を開花させる
過去や未来にとらわれず[今]に集中して生きることで、生命力が湧き上がり運気が高まる。 必死、すなわち[必ず死ぬ]という自覚を持って生きる者に、真の力が宿る。
出来事の意味を前向きに捉える解釈力が人生を分ける
人生の価値は起こった事象ではなく、それをどう解釈するかによって決定される。 逆境を[あれがあったからこそ今がある]と肯定的に捉える力が、心を癒し成長させる。
全ての逆境は自分を育てるために天が与えた機会である
逆境は天が自分を育て、何かを成し遂げさせるために与えた試練であると思案する。 あらゆる苦労や失敗を含めて[ありがたかった]と言える全肯定の思想で人生を歩む。
野心ではなく次世代に祈りを託す志を持って生きる
自分の代で完結する野心を超え、次世代に素晴らしい何かを託す志を持つことが重要である。 志の実現のためにベストを尽くして生きる後ろ姿が、次の世代の勇気となる。