社会構造や秩序維持の観点、および認知の客観性を理由に［異分子］を［異分子］と認知することは正当な行為といえる
認知の事実性と権利
- 人間は物理的・社会的現象を区別し認識する能力を持っており、［異分子］という認知は事実を客観的に把握する行為の一環である。
- 社会集団の成員が共通の特性や文化を持つ中で、異なる文化的背景や社会的属性を持つ人たちを［異分子］と認識すること自体は、客観的な観察として正当かつ避けがたいものである。
- 認知そのものと差別や排除は区別する必要がある。
- そして、［異分子］を［異分子］として認知することを他者に対して禁ずる行為は、人間の内心の自由を侵害する、これもまた人権侵害行為にほかならない。
ゾーニング理論における秩序維持の必要性
- 社会には様々なコミュニティや文化が共存するなかで、集団や空間の［区分］や［ゾーニング］を通じて秩序を保つ必要があるという考え方も存在する。
- この観点からすると、ホスト社会が異分子を区別して認知し、その関係性や境界を整理することは、社会的調和や秩序維持に寄与する側面がある、といえる。
- 秩序や調和に対する権利・義務の認識は、人権を尊重しつつも社会の安定には不可欠である。
差別・偏見・迫害との区別
- 異分子を認知し言及することが即、差別や偏見、迫害に直結するわけではない。
- 差別とは不当な扱いや権利侵害を指し、認知行為とは別のレベルの問題である。
- 異分子認知が適切な情報共有、認識の共有、制度設計の前提になる可能性もある。
- 左翼は［異分子認知＝差別］という図式を即座に持ち出し、それを上から目線で押しつけるけれども、そのことがむしろ、相手から嫌悪される原因を作っている。
ホスト・ソサエティの調和と移民の権利の調整
- ホスト・ソサエティにも構成メンバーとしての人権があり、社会調和を乱す要素と認為される異分子の認知とその対応は権利の調整問題でもある。
- 移民が自己の文化的アイデンティティの源泉を保持したい場合には、本国に帰るのが本筋である。
- 他国のホスト・ソサエティに入ってまでして、自己の文化的アイデンティティの源泉を保持しようとすることそれ自体が、ホスト・ソサエティの文化との軋轢を生む、ある種の［暴力］である。
- ［多文化的存在を尊重する行為］は、それぞれの文化の担い手が、［自分が安心できるゾーン］を確保して初めて成り立つ、余剰的な恩寵である。
- 他国のホスト・ソサエティに、移民として無理やり転がり込んだことは、ホスト・ソサエティの［自分が安心できるゾーン］を破壊したということである。
- 他者の［自分が安心できるゾーン］を破壊したことを棚上げにして、自己の人権の尊重だけを声高に叫ぶ人は、どこの世界へ行っても嫌われる。
- 自分自身が、他者の［自分が安心できるゾーン］を破壊したことを認知できない、鈍感で無知な存在であることを知らぬ人、自己を客観的に観察することができない人であることを知らないから、どこの世界へ行っても嫌われるわけである。
- 多文化共生社会を実現するためにこそ、自国へ帰還するのが、移民の責務であると私は考える。
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