[もくじ]を見るor閉じる

2021年受験用 全国高校入試問題正解 国語|旺文社

高校入試に出る古文のパッセージというのは、ごくごく平易(へいい)なものであらねばならない。 そういう制約を受けています。

そうすると、古文問題を作成するときの出典が狭い範囲に限定され、「毎年でる高校入試古文」というものが醸成されてゆきやすい状況にあります。

これを徹底的に攻略するためには、「古文問題を作成するときの出典」の口語訳をあらかた読み尽くして、ほとんどの出典について、「この話、知ってるぜ状態」をつくる必要があります。

そのための材料として、最も本格的なものの1つが、『全国高校入試問題正解 国語|旺文社』です。

『全国高校入試問題正解 国語|旺文社』の口語訳を読みまくる。 あらすじを知っていれば、古文なんてチョロいぜ!  そもそも、古文を入試問題として出すほうが悪いんだから、攻略法もエグいやつをいっとけってことだよ。

古典問題の征服―高校入試でる順|旺文社|旺文社

古文問題の口語訳をコンパクトなかたちで読むための印刷教材です。

古文完全攻略63選 【入試頻出問題厳選】 (高校入試特訓シリーズ)|東京学参

古文問題の口語訳をコンパクトなかたちで読むための印刷教材です。

高校入試 とってもすっきり古文漢文 新装版|旺文社

高校入試の古文・漢文について、不安を払拭するための印刷教材です。

くもんの高校入試スタートドリルこわくない国語古文・漢文|くもん出版

高校入試の古文・漢文について、不安を払拭するための印刷教材です。

センターに出る古文単語150 (東進ブックス 大学受験 高速マスター)|吉野 敬介|ナガセ

古文単語について、意欲的に学びたい中学生にオススメの、単語数が絞られた古文単語集です。 この印刷教材は、高校受験のための勉強と、大学受験のための初歩的な勉強を兼ねています。

大学入試ぶっつけセンター漢文―最短攻略!!必出句法86 (シグマベスト)|飯塚 敏夫|文英堂

漢文句形〔句法〕について、意欲的に学びたい中学生にオススメの、初歩的な漢文句形〔句法〕集です。 この印刷教材は、高校受験のための勉強と、大学受験のための初歩的な勉強を兼ねています。

漢字力と漢文は関係がある

漢文の問題では、常用漢字の訓読み、その訓読みの意味が問われることがあります。

したがって、漢文を心配する前に、漢字学習(とりわけ訓読みとその意味)をしっかりと行ってください。

漢文のシンタックス|VO型

漢文の場合、「水を+飲む」という語順にはなりません。

「飲む(V)+水を(O)」という語順になります(VO型)。

「飲」がpredicate verb(記号はV:述語動詞)の役割を演じる漢字で、品詞は動詞です。

「水」がdirect object(記号はO:直接目的語)の役割を演じる漢字で、品詞は名詞です。

漢文と英語のシンタックス(語順にかんする文法)、かなり似通っています。

英語も漢文(中国語)と同じVO型で、drink water(飲水)という語順になります。

「読書」を漢文風に訓読せよ。
書を読む(しょをよむ)。VO型です。
「聴音」を漢文風に訓読せよ。
音を聴く(おとをきく)。VO型です。
「有力」を漢文風に訓読せよ。
力を有する(ちからをゆうする)。VO型です。
「注意」を漢文風に訓読せよ。
意を注ぐ(いをそそぐ)。VO型です。
「盗塁」を漢文風に訓読せよ。
累を盗む(るいをぬすむ)。VO型です。
「飼犬」を漢文風に訓読せよ。
犬を飼う(いぬをかう)。VO型です。ただし「飼い犬」=「飼っている犬」=「形容詞相当+体言〔名詞相当〕」とも読むことができます。このあたりは文脈からテキトウにやっていきます。そういうイイカゲンなものが漢文なので、漢文を学校教育で教えたり、漢文の成績で人間の優劣を決めたりしてはなりません。漢文という科目は、廃止しても問題ありません。

直接目的語というものが「ヲ格」を帯びた体言〔名詞相当〕であることがわかりますね? 

VO型というのは、品詞でいえば、「動詞+名詞」であり、このときの文型がVO型なのです。

その意味としては、「書を読む」「音を聴く」など、「ほにゃららヲ」+「ちょめちょめする」というパターンであることがわかりますね? 

中学生に漢文の知識を問う場合、この部分を問う以外にないような、そんな感じなのですよ。

漢文に後置修飾(こうちしゅうしょく)なし

後置修飾というのは、「体言〔名詞相当〕+形容詞相当」という語順です。

逆に、前置修飾というのは、「形容詞相当+体言〔名詞相当〕」という語順です。

英語では、
「体言〔名詞相当〕+現在分詞
「体言〔名詞相当〕+過去分詞
「体言〔名詞相当〕+不定詞
「体言〔名詞相当〕+関係詞が導く
という主要な4パターンがあり、単語として体言〔名詞相当〕に後置修飾を行う形容詞が、ごく限定された範囲だけれども、存在します。

さて、漢文に、この「形容詞相当が体言〔名詞相当〕を後ろから修飾する語順」というものは、ありません。

ごく少数あったとしても、それが試験に出る確率は0%です。

結局、漢文では「形容詞相当+体言〔名詞相当〕」というように、形容詞の仲間が前から修飾する。 この語順しか存在しません。

漢文を読解するとき、このことは、しっかりと覚えておいたほうがいいです。

漢文において「形容詞相当」と「体言〔名詞相当〕」との語順においては、「形容詞相当」 が必ず前に置かれる。