世界史〔歴史総合+世界史探究〕

帝国主義時代のイギリスの概要〔テスト〕

帝国主義時代のイギリスの概要

  • イギリスは19世紀後半、産業革命による経済力を背景に[世界の工場]と呼ばれ、広大な植民地を支配する帝国主義政策を推進し、世界最大の植民地帝国を築いていった。
  • 保守党の首相ディズレーリは、1875年にスエズ運河会社株を買収し、インドへの交通路を確保するなど、積極的な海外進出に転じた。
  • 1877年にはヴィクトリア女王が皇帝を兼ね、インド帝国が成立し、イギリスの直接支配が強化された。
  • アフリカ分割をめぐる列強の調整の場となったベルリン会議〔1884-85年〕では、イギリスもアフリカでの権益拡大を図った。
  • 地中海の要衝であるキプロスは、ロシアの南下政策に対抗するため、1878年にイギリスがオスマン帝国から租借した。
  • ロシアは南下政策でバルカン半島や中央アジアに進出し、イギリスと対立した。特にバルカン半島ではロシアの影響拡大を警戒し、イギリスはオスマン帝国を支援した。
  • 中央アジアの覇権をめぐり、イギリスは第二次アフガン戦争〔1878-80年〕を起こしてアフガニスタンを保護国化し、ロシアの南下を阻止した。
  • エジプトでは[エジプト人のためのエジプト]を掲げたウラービー運動〔1881年〕が起こったが、イギリスはこれを単独で鎮圧し、エジプトを事実上の保護国とした。
  • 南アフリカでは、植民地相のジョセフ=チェンバレンのもと、ブール人〔オランダ系移民〕との対立から南アフリカ戦争〔1899-1902年〕が勃発し、イギリスは南アフリカの支配を強化した。

血みどろの世界史|侵略・略奪の黒歴史

スペイン〔16世紀〕

経済的隆盛の開始

  • 1492年:コロンブスのアメリカ到達
  • 16世紀:アメリカ大陸の銀・金略奪で[太陽の沈まぬ国]と呼ばれるほど繁栄

衰退の原因・主な出来事

  • 1588年:アルマダ海戦でイギリスに敗北
  • 17世紀:度重なる戦争と財政難、オランダ独立、ポルトガル分離で衰退

主な侵略・略奪の歴史

  • 1519-21年:アステカ帝国征服
  • 1532-33年:インカ帝国征服
  • 16世紀:中南米で先住民支配と銀山開発

ポルトガル〔16世紀〕

経済的隆盛の開始

  • 1498年:ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路開拓
  • 16世紀前半:アジアアフリカブラジルで交易独占

衰退の原因・主な出来事

  • 1580年:スペインと同君連合、独立性低下
  • 17世紀:オランダアジア拠点を奪われ衰退

主な侵略・略奪の歴史

  • 1510年:ゴア占領〔インド〕
  • 1511年:マラッカ占領
  • 16世紀:ブラジル植民地化、アフリカ西岸で奴隷貿易

オランダ〔17世紀〕

経済的隆盛の開始

  • 1602年:東インド会社設立
  • 17世紀:[オランダの黄金時代]貿易・金融で世界の中心

衰退の原因・主な出来事

  • 1670年代:英蘭戦争でイギリスに海上覇権を奪われる
  • 18世紀:フランス革命・ナポレオン戦争で没落

主な侵略・略奪の歴史

  • 1621年:西インド会社設立、アメリカアフリカ進出
  • 17世紀:インドネシア支配、アフリカ南米で奴隷貿易

イギリス〔18-19世紀〕

経済的隆盛の開始

  • 18世紀:産業革命開始〔1760年代~〕
  • 19世紀:[世界の工場]と呼ばれる

衰退の原因・主な出来事

  • 20世紀:二度の世界大戦植民地独立で衰退

主な侵略・略奪の歴史

  • 1756-63年:七年戦争で北米インド支配
  • 1840年:アヘン戦争〔中国〕
  • 19世紀:アフリカアジアオセアニア植民地化

フランス〔18-19世紀〕

経済的隆盛の開始

  • 18世紀:カナダインドカリブ海で植民地拡大- 19世紀後半:アフリカインドシナ半島進出

衰退の原因・主な出来事

  • 1763年:七年戦争敗北で北米インドの植民地喪失
  • 20世紀:世界大戦植民地独立で衰退

主な侵略・略奪の歴史

  • 1830年:アルジェリア侵略
  • 19世紀:西アフリカ東南アジアベトナム〕進出

アメリカ〔19-20世紀〕

経済的隆盛の開始

  • 19世紀:西部開拓・工業化
  • 20世紀:世界最大の経済大国へ

衰退の原因・主な出来事

  • 20世紀後半:ベトナム戦争経済摩擦などで一時的に成長鈍化

主な侵略・略奪の歴史

  • 1846-48年:米墨戦争
  • 1898年:米西戦争〔フィリピンプエルトリコ獲得〕
  • 19-20世紀:中南米太平洋諸島介入

ドイツ〔19世紀末〕

経済的隆盛の開始

  • 19世紀後半:統一・工業化〔1871年ドイツ帝国成立〕

衰退の原因・主な出来事

  • 1918年:第一次世界大戦敗北、植民地喪失
  • 1945年:第二次世界大戦敗北

主な侵略・略奪の歴史

  • 1884年以降:アフリカ〔ナミビアタンザニア等〕植民地化
  • 1914-18年:第一次世界大戦

イタリア〔19-20世紀〕

経済的隆盛の開始

  • 19世紀後半:統一後に工業化開始

衰退の原因・主な出来事

  • 1943年:第二次世界大戦敗北、植民地喪失

主な侵略・略奪の歴史

  • 1880年代:エリトリアソマリランド獲得
  • 1911年:リビア侵略
  • 1935年:エチオピア侵略

ロシア〔19世紀〕

経済的隆盛の開始

  • 19世紀:農奴解放〔1861年〕後に工業化進展

衰退の原因・主な出来事

  • 1917年:ロシア革命で帝政崩壊
  • 20世紀:ソ連体制と冷戦

主な侵略・略奪の歴史

  • 16-19世紀:シベリア中央アジア征服
  • 1853-56年:クリミア戦争
  • 1904-05年:日露戦争

英国・米国が[西洋から東洋への覇権交代]にあらがったことが、英国・米国が日本を目の敵にして弱体化させてきた理由

日露戦争以後の世界史は日本を閉じ込めることが主題となりました

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[81 山川 日探705 詳説日本史]またはその改訂版は日本文化史の情報量不足によって、受験対策用ではなくなっているので、[7 実教 日探702 日本史探究]またはその改訂版のほうが安全であろう

  • 受験用の[日本史探究]の検定済教科書は【1】【2】からの二者択一であるらしい。
    • 【1】[81 山川 日探705 詳説日本史]またはその改訂版
      • [81 山川 日探705 詳説日本史]は、おそらくは、盛り込むべき大量の情報が先にあって、その情報を最密構造的に充填したような、不自然な悪文が多い。
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      • [81 山川 日探705 詳説日本史]が有効なのは、東京大学文科・一橋大学・早稲田大学ぐらいであろうとされる。
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      • 東京大学文科・一橋大学・早稲田大学以外の入試を受験する受験生には、[7 実教 日探702 日本史探究]が向いているらしい。
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  • 初学の段階においては、情報量の絞り込まれた、幾度でも復習できる薄い印刷教材で、[他の知識を吸着する核となる知識]をしっかり身につけてから、講義系参考書や検定済教科書を使う段階に入るのが安全である。
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    • 初学の段階においては、[マイベスト よくわかる日本史【新旧両課程対応版】]のような、情報量を制限した基本的な印刷教材を何度も通読して、[日本史という旅路の道順]を覚え込むのがよいであろう。

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    • 中見出し→【身分制の解体】などのように墨付き括弧で示される。
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  • [マイベスト よくわかる世界史【新旧両課程対応版】|鶴間和幸(監修)|学研|9784053036797]は、[大見出しごとの要約文]が掲載されているだけなので、[大見出しごとの要約文]を通読するだけだと、世界史にかんする[歴史の大きな流れ]が把握しやすいとはいえない。
  • [マイベスト よくわかる日本史【新旧両課程対応版】|石川晶康〔古代~近世:著〕|野島博之〔近現代:著〕|学研|9784053036803]はおすすめである。
  • [マイベスト よくわかる世界史【新旧両課程対応版】|鶴間和幸(監修)|学研|9784053036797]は非推奨である。