四段動詞[書く]について|接続と活用の仕組み|古典文法
★★★工事中★★★
接続について[つく]という逆向きの考え方を教える印刷教材は問題である件
- 言語は音声言語を根本としている。
- それゆえ、[言語は文頭から文末へ向けて流れる]と考えてよい。
- 文字言語の場合も、言語は文頭から文末へ向けて、速く正確に読むことが求められる。
- 「助動詞[れる・られる]は未然形につく」「助動詞[る・らる]は未然形につく」と教える国文法書・古典文法書があるけれども、これは結果論・後知恵であり、実際には活用語のほうが、下接語を選び、下接語の[◯◯形接続]という[接続要件]に見合った語形へと変化する、というのが実際の言語的な動きである。
- 日本語における[接続と活用]の[接続]を[つく]という言葉でごまかすのは、よろしくないと私は思っている。
- 日本語における[接続と活用]の[接続]とは、後置語(日本語の助詞・助動詞などのGovernor)が前置語(活用語であるGovernee)の形(活用形)を支配する、Backward Government(後方支配)の一種であり、ヘゲモニーはあくまでも後置語(=下接語=直後語)が有している。
- 従来の国文法では、直前語=前置語である活用語が被支配要素(Governee)である件が隠蔽され、あたかも活用語が能動的・自発的に活用を行なっているかのような、逆転した説明が行なわれてきた。
- 中学生向けの現代国文法(口語文法)では、活用がメインディッシュになっており、6マスの活用表に活用語尾や語幹を書き入れるワークブックが多い。
- しかし実際には、6マスの活用表に活用語尾や語幹を書き入れるワークには、実質的な効果をもたない。ほぼ意味がないワークをさせている。
- このことが、学習者である児童・生徒・学生などが従来の国文法を理解できなくさせている主因の1つ、あるいは、作文ができない(作文すると日本語としておかしい)児童・生徒・学生が大量に輩出される主因の1つではないかと私は思っている。
- 大切なのは、直前語と下接語とのコロケーション(語と語との続き方)を無数に暗記していくことである。音声言語を通じて、用例を無数に暗記してゆけ。それが正しい日本語を覚える唯一の道である。
- 結局、語学力というのは、音声言語を日常的にたくさん浴びた、その累積時間によって増大するものなのである。
- したがって、日本語教育において、最も芯を食った努力というのは、正しい日本語だけを話すラジオ放送を行なうことであると、私は確信している。
- 日本が世界をリードしなければならない時代が訪れている。
- ここで重要なことは、インターネット・ラジオ、あるいは、放送ラジオ(中波・短波・超短波(FM))など、あらゆる手段を使って、日本語のラジオ放送を地球中に提供することである。
- 地球を調和に導くための重要な要素の1つが、日本語を世界に普及させることである。
- そのうえで、安価にて受講できる日本語教育を一般化することが、とても大切である。
- 日本語教育の学習参考書は、とても高価であり、この価格が日本語の普及を阻害する大きな要因になっている。
- つまり、用例を暗記する学習と切り離された、文法用語の羅列の世界だけでは、文法はまったく身につかないのである。
- 活用語は[未然・連用・終止・連体・已然(仮定)・命令]という6面体→立方体のサイコロだと思ってほしい。
- 下接語の[◯◯形接続]という[接続要件]は、[未然極・連用極・終止極・連体極・已然極(仮定極)・命令極]という[同極どうしが引き合う、特殊な6極の磁石のようなもの]だと考えよう。
- 下接語が[同極どうしが引き合う、特殊な6極の磁石のようなもの]だと考えよう、ということだ。
- 下接語の[未然形接続]という[接続要件]は、下接語が[未然極]という極性を有していることに等しいと解釈してほしい。
- [未然極]の磁石が直後にあることによって、下接語の直前語にあたる活用語は、[未然極]の側面を下接語に対して向ける。
- このとき、下接語の[未然極]が能動的主体となり、受動的主体である直前語のサイコロの[未然極]の面を引き寄せることにより、サイコロが[クルン]と回転し、[未然極]と[未然極]という同極どうしが引き合い、両者が[ガチッ]と磁着し、ロックされる。これが[接続と活用]のイメージである。
- 下接語が[未然極]という[接続要件]を有しているがゆえに、直前語の[未然極]を磁力で引き寄せる作用がそこに生じて、直前語というサイコロがクルンと回って[未然極]の面を下接語に向けて、[未然極]どうしの引き合いによって磁着する。これが[接続と活用]である。
- 接続はあくまでもBackward Government(後方支配)の一種なのであり、活用の原因を作っているのは下接語の[接続要件]=[◯◯形接続]なのだということを確認してから、現代国文法(口語国文法)の学習、あるいは、古典文法(文語国文法)の学習を始める必要がある。
接続と活用のマクロ的理解|通常の古典文法書では[接続]があるから[活用]があるという事実を隠蔽している
- 日本語の活用(conjugation)とは、活用語(conjugatable word:動詞・形容詞・形容動詞・助動詞)が、直後語(=下接語=後置語)である[なになに形接続の助動詞・助詞]や[名詞]などが有している[なになに形接続]という[接続要件]に見合った語形に語形変化を行なう現象や仕組みをいう。
- 日本語の活用という文法現象に関係した語句は、係り結びなどの特例を除き、直前語と直後語という、密接した2つの語だけである。
- 平たくいえば、直後語が、これに密接した直前語に対して[直前語よ、未然形たれ]などと命令することによって日本語の活用(conjugation)が発生する。
- 【1】直前語(=前置語)である活用語(動詞・形容詞・形容動詞・助動詞)がある。活用を行なうのは活用語(動詞・形容詞・形容動詞・助動詞)だけである。
- 【2】直後語(=下接語=後置語)である[なになに形接続の助動詞・助詞]がある。直後語には、活用語もそれ以外もある。
- 活用語が活用する原因は、係り結びなどの特例を除き、【2】直後語(=下接語=後置語)である[なになに形接続の助動詞・助詞]や[体言(名詞類)]などにある。
- つまり、[直前語よ、未然形たれ]などといった活用形にまつわる命令は、【2】直後語(=下接語=後置語)から【1】直前語(=前置語)へと逆行する。
- この[逆行する]という点を、現代国文法でも、古典文法でも、あまり強調しない。
- そのため、現代国文法でも、古典文法でも、活用の本質がまったく見えないことが多い。
- 日本語の活用語の活用形を規定する因子は、おもに助詞と助動詞と名詞であり、このとき助詞と助動詞と名詞は遡及的に機能する。つまり、過去を振り返り、直前の活用可能な単語を特定の形式たることを強制する。
- 〈1〉In Japanese, particles and auxiliaries that dictate conjugation apply retroactively, forcing the immediately preceding conjugatable word (verb, i-adjective, na-adjective, or auxiliary) to take the required form.
- 〈1〉日本語では、活用を指示する助詞や助動詞が遡って適用され、直前の活用可能な単語(動詞、い-形容詞(=形容詞)、な-形容詞(形容動詞)、または助動詞)が強制的に必要な語形になります。
- 〈1〉は、直後の助詞や助動詞が、直前の活用語の活用形を強制的に規定する、と述べている。
- 〈1〉は、現代語の活用に関する説明である。
- しかし、この◯◯接続の直後語から直前語の活用形の強制が遡及的(さかのぼる性質をもつ)であることは、古文・古典文法でも、現代文・現代国文法でも同じである。
- 〈1〉日本語では、活用を指示する助詞や助動詞が遡って適用され、直前の活用可能な単語(動詞、い-形容詞(=形容詞)、な-形容詞(形容動詞)、または助動詞)が強制的に必要な語形になります。
- 四段動詞[書く]を例に取る。
- 直後語(=下接語=後置語)として[なになに形接続の助動詞・助詞]があるからこそ、[なになに形接続の助動詞・助詞]にとっての直前語である、例えば、四段動詞[書く]が活用するわけである。
- 活用する原因は、直後語(=下接語=後置語)が、どの活用形になるよう直前語、例えば、四段動詞[書く]に対して要請するか、という[接続要件]である。
- 直後語(=下接語=後置語)の[接続要件]があるからこそ、直前語(=前置語)である活用語が語形変化(活用)を起こすことができるわけである。
- 直前語(=前置語)である活用語は、自らの意思で活用しているのではない。
- 直前語(=前置語)である活用語は、直後語(=下接語=後置語)の[接続要件]を承けて、受動的に活用しているにすぎない。
- つまり、直後語(=下接語=後置語)にこそ主導権があるわけであり、活用語は、単に受動的に、直後語(=下接語=後置語)からの[未然形になれ][連用形になれ][終止形になれ][連体形になれ][已然形になれ][命令形になれ]といった[接続要件]を承って(うけたまわって)、語形変化するわけである。
- いいか? 活用語は自発的に活用しているのではないぞ。
- 活用語は直後語の要求に基づいて受動的に活用しているだけであり、大事なのは直後語が何形接続なのか?
- 体言(名詞類)であれば、連体形接続である。
- 助動詞[る・らる]であれば、未然形接続である。
- そういうのが活用である。
- 古典文法書を作った人たちは、意地悪なことに、体言(名詞類)が連体形接続であることを明確に書かない。
- つまり体言(名詞類)というものは、[直前語よ、連体形たれ]という接続要件を有する品詞グループなんだね。こういうのを連体形接続という。
- そして活用について、より具体的に説明すれば、以下のようになる。
- 未然形接続の品詞は[直前語よ、未然形たれ]という接続要件を有する。だから未然形接続の品詞にとっての直前語である[書く]は、接続要件を満たすために[書か](ア段音)になる。
- 連用形接続の品詞は[直前語よ、連用形たれ]という接続要件を有する。だから連用形接続の品詞にとっての直前語である[書く]は、接続要件を満たすために[書き](イ段音)になる。
- 終止形接続の品詞は[直前語よ、終止形たれ]という接続要件を有する。だから終止形接続の品詞にとっての直前語である[書く]は、接続要件を満たすために[書く](ウ段音)になる。
- 連体形接続の品詞は[直前語よ、連体形たれ]という接続要件を有する。だから連体形接続の品詞にとっての直前語である[書く]は、接続要件を満たすために[書く](ウ段音)になる。
- 已然形接続の品詞は[直前語よ、已然形たれ]という接続要件を有する。だから已然形接続の品詞にとっての直前語である[書く]は、接続要件を満たすために[書け](エ段音)になる。
- 命令形接続の品詞は[直前語よ、命令形たれ]という接続要件を有する。だから命令形接続の品詞にとっての直前語である[書く]は、接続要件を満たすために[書け](エ段音)になる。
- [書く]は、[・ア段音・イ段音・ウ段音・ウ段音・エ段音・エ段音]の範囲で活用するがゆえに四段動詞というのである。
- いいかえれば、[書く]は、[ア段音][イ段音][ウ段音][エ段音]の四段にわたり、活用するがゆえに、四段動詞というのである。
- 四段活用など、活用の種類は、語形変化の範囲(どの範囲で活用するか=活用の領域)を意味している。
古典文法書
- 大半の古典文法書は、活用の原因が直後語(=下接語=後置語)が要求する[◯◯形接続]という[接続要件]にあることを明確には説明していない。
- 私が見つけた例外は、[下に付く語が上の語を変化させる]と明記している[古典文法マスタードリル|文英堂]だな。このドリルの著者である、ゆきねこ(西村雪野)先生は、信頼できる。
- [古典文法マスタードリル|文英堂]は、やや詳細なので、先に[基礎からのジャンプアップノート 古典文法|旺文社]を、答えを見ながら読み込むことを通じて、先に[全体観(overview)]を把握してから[古典文法マスタードリル]で詳細な本格仕上げをするのがよいと思う。
- [書き込み式ノート教材]といえども、自分で書かなくてよい。目で処理できる部分は目でやること。
- [古典文法マスタードリル|文英堂]は、別冊解答編において、赤シートで答えが隠れるので、徹底して赤シートを使う。
- それから、[古典文法マスタードリル|文英堂]も、[基礎からのジャンプアップノート 古典文法|旺文社]も、出現した用例は、通釈から古文が作文できるまで、ちゃんと用例を覚えること。
- [共通テスト]で時間が足りないのは、古文・漢文に時間をかけているからであろう。
- 古文の速読力は、暗記した用例の本数に比例する。これは絶対の真理。読解は記憶の想起にすぎない。脳内に例文がたくさん入っているヤツが速く正確に読める。
- 英文の速読力は、暗記した用例の本数に比例する。これは絶対の真理。読解は記憶の想起にすぎない。脳内に例文がたくさん入っているヤツが速く正確に読める。
- 訳せるようにしようと練習して、余計な時間を使うヤツは三流。
- 訳せるようにしたって、英語ができるようにならないのは、英語教師を見ればわかる。
- 大学で入試問題を作っている英語教師も、英語ができないから、ああいう入試問題を作るのである。
- 英語ができるとは、端的に言って、英作文の添削、いいかえれば、ネイティブ・チェック(英文校閲)ができる状態をいう。
- 結局、入試問題は、英語でエッセイを書かせれば、そこにすべてがこめられているので、いろいろな入試対策を求めるような試験問題のほうが腐っているのである。
- 自分でスラスラ英語が書けない英語教師が、英語を教えているなんて、噴飯物である。
- 古文も英語も、作文ができるようになって初めて、モノにしたといえるのだと私は個人的に思っている。
- 用例ごと丸暗記して、古作文・英作文できるまで徹底して習得するヤツが、[共通テスト]で時間が余る珍しいヤツになれる。
- 人間的な説明をぜんぶカットした無味乾燥な内容なので、まったくオススメしないのが、[ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル-四訂版-|河合出版]である。[ステップアップノート30]は、すでに古典文法を習得済みの人が復習するための[書き込み式ノート教材]である。
- 河合出版の印刷教材は、フォントが小さいので見づらい。
- [大学受験ムビスタ 八澤のたった6時間で古典文法 MOVIE×STUDY|学研](けっこう高い本)でも、[活用するとは?|下の語によって形が変わること]と明記している。この本の著者である、八澤龍之介先生は、信頼できる。
■基礎からのジャンプアップノート 古典文法 演習ドリル 新装改訂版 | 旺文社
■古典文法 マスタードリル | シグマベストの文英堂
■ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル-四訂版- | 河合出版
■大学受験ムビスタ『大学受験ムビスタ 八澤のたった6時間で古典文法 MOVIE×STUDY』 | 学研出版サイト