弱い握力でも使えるボールペン

疲れないボールペン|大量演習向き

[uni-ball SigNoシリーズ]にかんする[カリカリ引っかかる感じ]の度合い

  • インク色[ブルーブラック]を使って[uni-ball SigNoスタンダード|0.5mm]と[uni-ball SigNo RT1|0.5mm]という2者で[カリカリ引っかかる感じ]について比較したところ、大きな有意差は感じられなかった。 といっても[RT1]のほうが、傾けても引っかかりがなくスムーズであることは確かである。
  • インク色[ブルーブラック]を使って[uni-ball SigNo|0.38mm]と[uni-ball SigNo RT1|0.38mm]と[uni-ball SigNo RT|0.38mm]という3者で[カリカリ引っかかる感じ]について比較したところ、大きな有意差は感じられなかった。 といっても[RT1]のほうが、傾けても引っかかりがなくスムーズであることは確かである。
    • ただし[uni-ball SigNo RT|0.38mm]は、ペンを斜めにしてチップを紙面にこすりつけて、チップ先端部のエッジを紙面で研磨した後の書き味である。
    • この[チップ先端部のエッジを紙面で研磨]する操作を加えていない[オレンジ]の[uni-ball SigNo RT|0.38mm]で検証したところ、[RT]と[RT1]との間に有意な差が感じられた。 細かな書き味を追求する場合は、[RT1|0.38mm]を選ぶのがよいであろう。
      • 紙面とペンとがなす角を25度未満の鋭角として紙面にチップを当て、ペンの尾部へ向けて引っ張るようにして、チップ先端部を紙面で研ぐことを繰り返してみた。 そうすると、[RT|0.38mm]でも[カリカリ引っかかる感じ]がだいぶマシになった。 といっても、[RT1|0.38mm]において傾けても[カリカリ引っかかる感じ]が少ないのには及ばない。 なお、この[RT]に対するチップ先端部の研磨行為では、線幅が太くなるなど、チップ先端部を劣化させることはなかった。 これによって、[RT1|0.38mm]をボディごと買わなくても、[RT|0.38mm]の替芯を買っていけば、実用上は十分であることがわかった。 ただし、細かな書き味を追求する場合、[RT1|0.38mm]を選ぶのがよいであろう。
    • 結論:[uni-ball SigNo RT|0.38mm]を買って、[チップ先端部のエッジを紙面で研磨]することによって、[RT1]を買わなくても、それに近い書き味が得られることがわかった。
    • [RT1]はボディのペン先部分がずんぐりと丸まっているので、ペン先の視認性が悪いため、[RT1]の替芯を抜いて[RT]や[PILOT JUICE]のボディに入れて使ったほうが私は使いやすく感じる。
    • [RT1]のゴムグリップ部は不透明で、[RT]のゴムグリップ部はインク色によっては半透明である。 [RT1]と[RT]とでは、ゴムグリップ部の滑りにくさは同程度であり、差が感じられるとしたら、それはゴムと成形機との剥離剤の残り具合が原因であるから、アルコールで拭き取れば同じぐらいになる。 [RT1]と[RT]ともにゴムグリップ部の滑りにくさは、[PILOT JUICE]のボディに劣る。[PILOT JUICE]のボディのほうが、軽く握っても滑らない。
  • [RT]と[RT1]とで、同じ色彩名を採用していても、インクの色味が異なることがある。 例えば、オレンジについては[RT1]のほうが赤みが強くて視認性が高いので、赤シートで消して暗記する用途では[RT1]のほうが好ましい。 [RT]のオレンジは、黄色が強くて色の濃さが足りない。 [RT1]はボディのペン先部分がずんぐりと丸まっているので、ペン先の視認性が悪いため、[RT1]の替芯を抜いて[RT]や[PILOT JUICE]のボディに入れて使ったほうが私は使いやすく感じる。 キャップ式でよければ、[uni-ball SigNo|マンダリンオレンジ]が赤シートでも消える濃い朱色〔マル付けの赤の代用にもなる〕であり、視認性が高い。 ふつうの赤にはシアンが入っているため赤シートでは消えず、文字が透けて見えてしまう。

uni-ball SigNo RTでも、uni-ball SigNo RT1に近い、[カリカリ引っかからないスムーズな書き味]にする方法

  • 私としても、三菱鉛筆としても、uni-ball SigNoのほんらいのボール径は0.38mmだという考えなのだろうと思う。 実際、[uni-ball SigNo]〔キャップ式〕で最も色数が多いのはボール径が0.38mmのシリーズである。 0.38mmのシリーズが[uni-ball SigNo]の主力であると考えてよい。
  • 水性ゲルボールペンは、書いていくほどに、ボールとチップとのギャップが広がっていき、インクフローが過剰になる傾向がある。 つまり、買いたてほやほやが、最も線幅が広くて、キレのある筆跡が得られる。 使い込むほどに、線幅が増していき、文字潰れするケース、インク溜まりができるケースが増えていく。
  • 日本語には画数の多い感じが多いため、アルファベットしか使わない地域で求められる筆記具よりも、2段階程度、細くないと、小さな文字において文字潰れが生じてしまう。 それを考えたとき、日本語をノートに書く用途では、0.38mmのシリーズを主軸とせざるを得ない。 0.5mmだと、どうしても文字を大きく書かないと、文字潰れが発生してしまう。

インクの質を考えた場合、水性ゲルボールペンは[uni-ball SigNoシリーズ]がよい

  • [uni-ball SigNoシリーズ]は、紙面の内奥にまで浸透せず、できるだけ紙面の表層で乾燥するインク〔顔料インクに分類される〕を採用している。
  • [ZEBRA SARASA][PILOT JUICE][ぺんてるHybrid]は顔料インクを採用していても、紙面の表層で乾燥する作用が弱いので、筆跡がややにじんでいるように見える。
  • [ZEBRA SARASA][PILOT JUICE][サクラクレパス・ボールサインスフレ]のホワイトは、上書きしたときに下地が透けて見える、いいかえれば、インクが薄いと感じさせるのでダメです。
  • 下地が透けにくいのは、[uni-ball SigNo]の以下2点ぐらいのものでしょう。 色鉛筆でイラストを描くなどで、キャッチライトを入れる、金属光沢や水滴表現などをするときのホワイトは、この[uni-ball SigNo]のホワイトが好ましいと思います。

三菱鉛筆 MITSUBISHI PENCIL UM153.1 [ユニボールシグノ キャップ式 太字 1.0mmホワイトインクボールペン UM-153]
三菱鉛筆 MITSUBISHI PENCIL UM120AC.1 [ユニボールシグノ エンジェリックカラー 0.7mmACホワイトインクボールペン UM-120AC]