英文法を正常な形式に整理し直す

英語の品詞

不規則動詞で変化形が同じもの

  • bet–bet–bet(賭ける)
  • broadcast–broadcast–broadcast(放送する)
  • burst–burst–burst(破裂する)
  • cost–cost–cost(費用がかかる)
  • cut–cut–cut(切る)
  • fit–fit–fit(合う)
  • hit–hit–hit(打つ)
  • hurt–hurt–hurt(傷つける)
  • let–let–let(~させる)
  • put–put–put(置く)
  • quit–quit–quit(やめる)※quitted形もある
  • read–read–read(読む)※発音は/riːd/–/red/–/red/
  • set–set–set(置く・設定する)
  • shut–shut–shut(閉める)
  • spread–spread–spread(広がる・広げる)
  • split–split–split(割る・分裂させる)

助動詞の二重使用禁止を補完するために、法助動詞の[代用]として機能する表現

おっしゃる通り、英語の文法ルール(助動詞の二重使用禁止)を補完するために、法助動詞の[代用]として機能する表現は非常に重要ですね。 これらは[句動詞的助動詞(Semi-auxiliaries)]とも呼ばれ、未来・義務・能力などのニュアンスを保ちながら、時制の変化や助動詞との併用を可能にしてくれます。 主要なものを、対応する助動詞とセットで列挙します。

There is構文

There is構文の仕様

  • 最も典型的なThere is構文は、次の四つのパターンである。
    • There is / was+単数名詞+場所を表す副詞句
    • There are / were+複数名詞+場所を表す副詞句
    • ※場所を表す副詞句は省略可能な場合もある。
  • There is構文は、[新情報(初めて出てくる話題)を提示するさい]に[〜がいる/〜がある]という意味を表すことを基本とする。
    • ※ただし、文脈によっては既知の情報を再提示する場合もある。
  • There is構文の"there"は単に[be動詞に後続する真主語(真の主語)が[存在する]という意味を表すめの形式的な主語(三人称・単複同形の代名詞)]として使われている。
  • There is構文の"there"は、場所を表す副詞ではない。この"there"に[そこ]という場所を表す意味はない。
  • There is構文の"there"は、形式主語となる[三人称・単複同形の代名詞]であり、この形式主語"there"に応じてThere is構文のbe動詞が選択される(【1】be動詞の選択)。
  • それと同時に、【2】be動詞の一致としては、be動詞に後続する真主語となる名詞句の数に、一致する。
    • 名詞句:名詞句の中に、名詞も代名詞も名詞句も含まれる。
      • 英文法で[名詞句]という表現を使った場合、「名詞節以外の[名詞類(体言)]をすべて含む」という意味である。
    • [be動詞はこの真主語に一致する]とは、[There is / are][There was / were]という数の一致の選択は、直後の名詞句の単数・複数によって決まることを意味する。
      • つまり、There is a cat.(正|猫が1匹います) / There are cats.(正|(何匹かの)猫がいます)といったようなことである。
    • ※口語では、複数名詞に対してThere’sを使用することもある。
  • There is構文の"there"を虚辞(expletive)とする説が有力・主流であるらしいけれども、There is構文のbe動詞は、三人称・単数、または、三人称・複数の範囲でしか語形変化しない。
  • そのことから、There is構文では、【1】be動詞の選択と、【2】be動詞の一致とが、分離的に行なわれているという解釈をしたほうが論理の組み立てとしては整合的である。
  • そのような説明をしないかぎり、以下の例文のように、人称代名詞を真主語にした場合のbe動詞の語形にかんして、整合的に説明することができない。
    • There is me.(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|私です/私がいます)
    • There is you. (単数)(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|あなたです/あなたがいます)
    • There is him.(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|彼です/彼がいます)
    • There is her.(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|彼女です/彼女がいます)
    • There is it.(自然|それがあります)
    • There are us.(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|私たちです/私たちがいます)
    • There are you. (複数)(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|あなたたちです/あなたたちがいます)
    • There are them.(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|彼らです/彼らがいます)
    • There was me.(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|私でした/私がいました)
    • There was you. (単数)(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|あなたでした/あなたがいました)
    • There was him.(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|彼でした/彼がいました)
    • There was her.(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|彼女でした/彼女がいました)
    • There was it.(自然|それがありました)
    • There were us.(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|私たちでした/私たちがいました)
    • There were you. (複数)(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|あなたたちでした/あなたたちがいました)
    • There were them.(文法的には正しいが少し不自然|感情的・カジュアルなニュアンス|彼らでした/彼らがいました)
  • 【There is構文のbe動詞に後続する真主語に人称代名詞を使う場合(上記)について】:
    • この構文では、通常、人称代名詞はその目的格(me, him, herなど)が使われる。
    • この構造は、英語としては文法的に正しいものの、ネイティブスピーカーの日常会話ではあまり一般的ではない。
      • [There is構文の真主語に人称代名詞を使った表現]は、英語としては文法的に正しいものの、ネイティブスピーカーの間では頻繁に用いられるものではない(非標準的な表現)。
    • とりわけ、フォーマルな場面ではほとんど使用されず、代わりに[I am here.]や[We are here.]のような直接表現を用いる傾向がある。
    • ただし[There is me.][There are us.]などは、カジュアルで感情を込めた表現として特定の状況で使用されることがある。
    • 例えば:
      1. ドラマチックな場面(例: “And there was me, standing all alone."(そしてそこには、ただ一人立ち尽くす私がいた):カンマ以降は付帯状況を意味する分詞構文)
        • And there was him, looking so lost.(そしてそこには、途方に暮れた様子の彼がいた)
        • There were us, completely out of place.(そこには場違いな私たちがいた)
      2. 詩や文学作品での表現。
      3. 幼児向けや親密な会話で強調したい場合。
      • 一般的には、この構造は非標準かつ特殊用途として認識されるため、多用することは避けるべきである。
  • There is構文のbe動詞は[存在を表すbe動詞]であり、[be動詞に後続する真主語]は、be動詞がとる補語(主格補語)ではけっしてないので注意する必要がある。
  • There is構文は[新情報を提示するさい]に使われるため、真主語に[定冠詞the+名詞][所有格my+名詞]といった形式を避ける傾向がある。
    • ただし、場所や位置を示す場合(例:Look! There is my dog.(正|見て!私の犬だ))には、[定冠詞the+名詞][所有格my+名詞]が真主語として許容される。
    • There is構文において、定冠詞や所有格との使用は、このような場合以外では不自然である。
    • ※There is構文の真主語として、固有名詞も通常避けられるが、リストや列挙の文脈では使用可能。
  • There is構文は「形式主語(There)+ 存在を表すbe動詞+真主語」という特殊な構造をもつ[存在文]という独立した文型と捉える。
    • つまりThere is構文は、Onionsの基本五文型のどれにも分類されない、独立した[存在文]という特殊な文型である。
  • There is構文は、疑問文や否定文にすることができる。
    • ※疑問文の例:Is there a book on the table?(正|テーブルの上に本はありますか?)
    • ※否定文の例:There isn’t any milk in the fridge.(正|冷蔵庫にミルクはありません)
  • 追加:There is構文は、時制や法(仮定法など)によって変化することがある。
    • 例:If there were more time, we could finish the project.(正|もっと時間があれば、プロジェクトを終えられるのに)

There is構文の平叙文を、否定文・疑問文・否定疑問文に書き換えた例

1. There is a book on the desk.(自然|机の上に本が1冊あります)

  • 否定文:There is not a book on the desk.(自然|机の上に本はありません)
  • 疑問文:Is there a book on the desk?(自然|机の上に本がありますか?)
  • 否定疑問文:Isn’t there a book on the desk?(自然|机の上に本があるのではないですか?)

2. There was a book on the desk.(自然|机の上に本がありました)

  • 否定文:There was not a book on the desk.(自然|机の上に本はありませんでした)
  • 疑問文:Was there a book on the desk?(自然|机の上に本がありましたか?)
  • 否定疑問文:Wasn’t there a book on the desk?(自然|机の上に本があったのではないですか?)

3. There will be a book on the desk.(自然|机の上に本が1冊あるはずです)

  • 否定文:There will not be a book on the desk.(自然|机の上に本はないでしょう)
  • 疑問文:Will there be a book on the desk?(自然|机の上に本があるでしょうか?)
  • 否定疑問文:Won’t there be a book on the desk?(自然|机の上に本があるのではないでしょうか?)

4. There has been a book on the desk.(自然|机の上に本がありました)

  • 否定文:There has not been a book on the desk.(自然|机の上に本はありませんでした(今まで))
  • 疑問文:Has there been a book on the desk?(自然|机の上に本がありましたか(今まで)?)
  • 否定疑問文:Hasn’t there been a book on the desk?(自然|机の上に本があったのではないですか(今まで)?)

5. There will have been a book on the desk.(やや不自然|机の上に本があったでしょう)

  • 否定文:There will not have been a book on the desk.(やや不自然|机の上に本はなかったことになるでしょう)
  • 疑問文:Will there have been a book on the desk?(やや不自然|机の上に本があったことになるのでしょうか?)
  • 否定疑問文:Won’t there have been a book on the desk?(やや不自然|机の上に本があったことになるのではないでしょうか?)
  • ※「There will have been」のような未来完了形は日常会話ではほとんど使われず、少し不自然な印象を与える場合があります。

6. There are some books on the desk.(自然|机の上に本が何冊かあります)

  • 否定文:There are not any books on the desk.(自然|机の上に本はありません)
  • 疑問文:Are there any books on the desk?(自然|机の上に本がありますか?)
  • 否定疑問文:Aren’t there any books on the desk?(自然|机の上に本があるのではないですか?)

7. There were some books on the desk.(自然|机の上に本が何冊かありました)

  • 否定文:There were not any books on the desk.(自然|机の上に本はありませんでした)
  • 疑問文:Were there any books on the desk?(自然|机の上に本がありましたか?)
  • 否定疑問文:Weren’t there any books on the desk?(自然|机の上に本があったのではないですか?)

8. There will be some books on the desk.(自然|机の上に本が何冊かあるでしょう)

  • 否定文:There will not be any books on the desk.(自然|机の上に本はないでしょう)
  • 疑問文:Will there be any books on the desk?(自然|机の上に本がありますか?)
  • 否定疑問文:Won’t there be any books on the desk?(自然|机の上に本があるのでしょうか?)

9. There have been some books on the desk.(自然|机の上に本が何冊かありました)

  • 否定文:There have not been any books on the desk.(自然|机の上に本はありませんでした(今まで))
  • 疑問文:Have there been any books on the desk?(自然|机の上に本がありましたか(今まで)?)
  • 否定疑問文:Haven’t there been any books on the desk?(自然|机の上に本があったのではないですか(今まで)?)

10. There will have been some books on the desk.(やや不自然|机の上に本が何冊かあったでしょう)

  • 否定文:There will not have been any books on the desk.(やや不自然|机の上に本はなかったことになるでしょう)
  • 疑問文:Will there have been any books on the desk?(やや不自然|机の上に本があったことになるのでしょうか?)
  • 否定疑問文:Won’t there have been any books on the desk?(やや不自然|机の上に本があったことになるのではないでしょうか?)
  • ※「There will have been」のような未来完了形は日常会話ではほとんど使われず、少し不自然な印象を与える場合があります。

There is no~の例文とその和訳:

  1. There is no escape from fate.(自然|運命からは逃げられない)
  2. There is no time to lose.(自然|時間の猶予はありません)
  3. There is no smoke without fire.(自然|火のない所に煙は立たぬ)
  4. There is no need to hurry.(自然|急ぐ必要はない)
  5. There is no place like home.(自然|我が家に勝るところなし)

追加の注意点:

  1. 単数形(a book)と複数形(some books)の使い分けに注意してください。否定文や疑問文では、複数形の場合「some」の代わりに「any」を使用することが一般的です。
  2. 「There is/are」構文の否定文では、「There is not a…」よりも「There is no…」の方がより自然な表現として使われることがあります。例えば:
    • There is no book on the desk.(自然|机の上に本はありません)
  3. 日本語訳では、文脈や状況に応じて、より自然な表現を選ぶことが重要です。例えば、「There will be」の訳として「あるでしょう」よりも「あるはずです」の方が自然な場合もあります。
  4. 未来完了形(will have been)は、特定の文脈(例:推測や仮定)でのみ使用され、日常会話では稀です。使用する際は、その必要性を慎重に検討してください。

There is構文の使い方【現在時制】

  1. I am there.(正|私はそこにいます)
    • There I am.(正|(1)ほら、私はそこにいます(場所の強調)(2)ようやく到着した(達成感))
      • 例:I searched everywhere, and there I am in the photo!(正|私はあらゆる場所を探した結果、ほら写真の中に私がいます!)
    • There am I.(誤|(倒置の語順が不自然)非文法的な倒置。疑問文(Am I there?)以外では不可)
    • There is me.(正|(1)写真/映像内に自分が映っている場面(2)存在の客観的描写)
      • 例:Look at the picture—there is me next to the tree.(正|写真を見てください—木の隣にいるのが私です)
  2. You are there.(正|あなたはそこにいます)
    • There you are.(正|(1)ほら、あなたはそこにいます(2)どうぞ(物を渡す時)(3)[やっと見つけた])
      • 例:There you are! I’ve been looking for you.(正|ほら、あなたがいました!ずっと探していましたよ)
    • There are you.(誤|(倒置の語順が不自然)ただし詩的表現や古風な文体では稀に使用)
    • There is you.(正|(1)写真/描写内の[あなた]を指す(2)[あなたという存在がある]の哲学的表現)
      • 例:In the story, there is you and the mysterious stranger.(正|物語には、あなたと謎の見知らぬ人がいます)
  3. He is there.(正|彼はそこにいます)
    • There he is.(正|(1)ほら、彼はそこにいます(2)待ち人が現れた時)
      • 例:We waited for hours, and there he is!
    • There is he.(誤|(倒置の語順が不自然)非文法的。※[There is he who…](古風/詩的)なら可能)
    • There is him.(正|(1)写真内の[彼]を指す(2)目的格強調)
      • 例:Among the crowd, there is him—the suspect.(正|群衆の中に彼がいます—容疑者です)
  4. She is there.(正|彼女はそこにいます)
    • There she is.(正|ほら、彼女はそこにいます)
    • There is she.(誤|(倒置の語順が不自然))
  5. It is there.(正|それはそこにあります)
    • There it is.(正|(1)ほら、それはそこにあります(2)問題の核心を示す)
      • 例:The answer was simple—there it is!(正|答えは簡単でした—ほら、それがあります!)
    • There is it.(誤|通常は非文法的。ただし[There is it, the solution!〔正|ほら、それです。解決策です!)]のように後置修飾なら可〕(正|※文脈依存)
      • 例:There is it, right where you left it.(口語的許容)(正|ほら、それがそこにありますよ、あなたが置いた場所に)
  6. We are there.(正|私たちはそこにいます)
    • There we are.(正|ほら、私たちはそこにいます)
    • There are we.(誤|(倒置の語順が不自然))
  7. You are there.(正|あなたたちはそこにいます)
    • There you are.(正|(1)ほら、あなたたちはそこにいます(2)どうぞ(物を渡す時))
    • There are you.(誤|通常は不可。ただし[There are you and your friends.〔正|あなたとあなたの友達がいます)]なら可〕(正|※例外:[There are you.]が正しいのは、主に複数の主語を列挙する文脈に限られます)
      • 例:In the list, there are you, John, and Mary.(正|リストには、あなたとジョンとメアリーがいます)
    • ※[[複数主語の列挙]時は例外]とは、複数の主語(特に[you]と他の人や物)を列挙する文脈で正しく使われる表現です。具体的には以下のような場合を指します:
    1. 主語列挙時の正しい用法
      • There are you, John, and Mary in the photo.(正|写真にはあなたとジョンとメアリーがいます)
      • There are you and your team in the meeting room.(正|会議室にはあなたとあなたのチームがいます)
    2. 単独では誤り
      • There are you.(単独で使う場合)(誤|主語が[you]のみの場合は不自然)
      • → 正しくは There you are.([ほら、そこにいる]の意)
    3. 他の例との比較
      • 単数形(主語が一つ):There is you in the picture.(正|写真にはあなたが1人います)
      • 複数形(主語列挙):There are you and your friends.(正|あなたと友達がいます)
    4. 文法上のポイント
      • [There is/are]の選択は、直後に続く主語の単複で決まります。
        • 例:There is a book and two pens.(正|本が1冊とペンが2本あります)(最初の主語[a book]が単数)
        • 例:There are two pens and a book.(正|ペンが2本と本が1冊あります)(最初の主語[two pens]が複数)
    5. 口語的な例外
      • 歌詞やくだけた会話では、There’s you and me.(正|あなたと私がいます)(本来は複数主語だが単数扱い)も許容されます。
  8. They are there.(正|彼らはそこにいます)
    • There they are.(正|ほら、彼らはそこにいます)
    • There are they.(誤|(倒置の語順が不自然))

There is構文の使い方【過去時制】

  1. I was there.(正|私はそこにいました)
    • There I was.(正|ほら、私はそこにいました)
    • There was I.(誤|(倒置の語順が不自然))
  2. You were there.(正|あなたはそこにいました)
    • There you were.(正|ほら、あなたはそこにいました)
    • There were you.(誤|(倒置の語順が不自然))
    • There was you.(正|(1)過去の写真/記憶内の[あなた](2)単数扱い(口語))
      • 例:In my dream, there was you and a strange house.(正|私の夢の中では、あなたと奇妙な家がありました)
  3. He was there.(正|彼はそこにいました)
    • There he was.(正|ほら、彼はそこにいました)
    • There was he.(誤|(倒置の語順が不自然))
  4. She was there.(正|彼女はそこにいました)
    • There she was.(正|ほら、彼女はそこにいました)
    • There was she.(誤|(倒置の語順が不自然))
  5. It was there.(正|それはそこにありました)
    • There it was.(正|ほら、それはそこにありました)
    • There was it.(誤|(倒置の語順が不自然))
  6. We were there.(正|私たちはそこにいました)
    • There we were.(正|ほら、私たちはそこにいました)
    • There were we.(誤|(倒置の語順が不自然))
    • There was us.(正|(1)集合体としての[私たち](2)口語的な単数扱い)
      • 例:At the party, there was us and a few others.(正|パーティーでは私たちと数人の他の人々がいました)
  7. You were there.(正|あなたたちはそこにいました)
    • There you were.(正|ほら、あなたたちはそこにいました)
    • There were you.(誤|(倒置の語順が不自然))
  8. They were there.(正|彼らはそこにいました)
    • There they were.(正|ほら、彼らはそこにいました)
    • There were they.(誤|(倒置の語順が不自然))
    • There was them.(正|(1)グループを単数扱い(2)くだけた表現)
      • 例:In the room, there was them and a dog.(正|部屋には彼らと犬がいました)

補足説明

  • 正しい倒置形:There+主語+動詞(例:There he is)は、主語を強調する自然な表現です。
  • 誤った倒置形:There+動詞+主語(例:There is he)は、疑問文以外では非文法的です。
  • There+目的格(例:There is me/him/her…)は[視覚的な存在]や[対象の特定]に使われます。
  • 例:In the mirror, there is me.(正|鏡の中に私がいます)(鏡に映った自分)
  • There is it や There are you は、文脈によっては許容されます。
  • 後置修飾:There is it—the answer!(正|ほら、それです—答えです!)
  • 列挙:There are you and your team.(正|あなたとあなたのチームがいます)
  • 仮定法の例:If I were there…(正|仮定法|もし私がそこにいたら)
  • 詩的/古風な表現として、There was I, alone in the dark.(正|そこに私がいた、暗闇の中でひとり)は可能です。
  • There is it の矛盾例については、以下のように分けると明確です:
  • There is it.(誤|単独で使う場合)(正|後続の説明がある場合(例:There is it, under the table!〔正|ほら、それがテーブルの下にあります!))〕

Till There Was You

  • There is構文のbe動詞に後続する名詞句は、補語ではなく、There is構文の真主語であり、Thereが形式的な主語である。
  • There is構文の真主語に人称代名詞を使うときは、目的格の人称代名詞を使う。
    • There is me.(正しい)
    • There is you. (単数) (正しい)
    • There is him.(正しい)
    • There is her.(正しい)
    • There is it.(正しい)
    • There are us.(正しい)
    • There are you. (複数) (正しい)
    • There are them.(正しい)

名詞の数

可算・不可算の概念は言語内のルール

  • 英文法でいう可算・不可算の概念は、あくまでも言語内のルールであり、その名詞が意味する実体物が可算(数えられる)・不可算(数えられない)であることとは別の概念である。
  • 文中で単独で初出情報として使用するさい、不定冠詞a/anをその名詞の前に付ける必要がある名詞の属性を、可算と定義しているだけである。
  • 不定冠詞a/anをその名詞の前に付ける必要がある名詞は、文中で単独で初出情報として使用するさい、無冠詞の複数形にすることができるのが、典型的な可算名詞の姿である。

可算名詞と不可算名詞の基本概念

  • 可算用法(Countable Usage):その名詞を文中で単独で初出情報として使用するさい、不定冠詞a/anをその名詞の前に付ける必要がある名詞の用法。
    • 可算名詞(Countable Noun):可算用法で使用される名詞。
    • 可算名詞は通常、単数形と複数形の両方をもつ。
  • 不可算用法(Uncountable Usage):その名詞を文中で単独で使用するさい、不定冠詞a/anをその名詞の前に付けない名詞の用法。
    • 不可算名詞(Uncountable Noun):不可算用法で使用される名詞。
    • 不可算名詞は通常、単数形のみをもち、複数形をもたない。

数の取り扱い

  • 複数扱いとなるのは、可算用法で複数形として使用されている名詞のみ。その他の名詞は単数扱い。
    • 可算用法で複数形として使用されている名詞は複数扱い。
    • 可算用法で単数形として使用されている名詞は単数扱い。
    • 不可算用法で複数形として使用されている名詞は存在しない。
      • 不可算用法は複数形をもたない。
    • 不可算用法は常に単数形として使用され、不可算用法の名詞は常に単数扱い。

可算性と複数形

  • 原則として、不定冠詞a/anを前に付けられる名詞(可算名詞)は複数形にすることができる。
  • 名詞の可算用法は、複数形にできる名詞の用法であるといえる。
  • 一部の可算名詞は、単数形と複数形が同じ語形をとる(単複同形である)ことがある(例:sheep, fish)。

例外と特殊ケース

  • 不定冠詞a/anを前に付けられる名詞でも、複数形にできない場合がある。
    • これらの名詞は、不完全な可算性(Countability)をもつと考えられる。
  • newsは不可算名詞であり、常に単数扱いされるため、冠詞aは付けない。
    • I have good news for you.(正|君に朗報がある)
    • ※[a good news]とは言わず、[good news]と表現するのが正しい。
  • informationは不可算名詞(複数形にできない)であるため、[some information]のように表現し、複数形にはしない。
    • I need some information about the new project.(新しいプロジェクトについていくつか情報が必要です)
  • 不可算名詞であるinformationを具体的な単位で表現する場合、[a piece of information]のように[piece]を使う。
    • She gave me a piece of information that was very useful.(彼女は私にとても役立つ情報を一つ教えてくれました)
  • informationは単数扱いされるため、[valuable information]として表現する。
    • The website contains valuable information for travelers.(そのウェブサイトには旅行者向けの貴重な情報が含まれています)
  • newsとinformationはどちらも不可算名詞であり、複数形にはならない。
    • 不可算名詞を具体的な単位として扱いたい場合、[a piece of~]や[an item of~]などの表現を用いる。
    • 例:a piece of information(1つの情報)、an item of news(1つのニュース)

補足事項

  1. 可算・不可算の変化:
    • 同じ名詞でも、文脈によって可算用法と不可算用法が切り替わることがある。
    • 例:chicken(鶏肉:不可算、鶏:可算)
    • 例:paper(紙:不可算、新聞:可算)
  2. 集合名詞:
    • 語形は単数形でありながら、複数の意味をもつ名詞(例:family, team, government, staff)があり、これらは文脈によって単数扱いにも複数扱いにもなりうる。
  3. 複数形のみの名詞:
    • 常に複数形で使用される名詞(例:scissors, trousers, clothes, belongings等)がある。
  4. 不可算名詞の数量表現:
    • 不可算名詞でも、数量を表現する際には特定の単位を用いる。
    • 例:a piece of information, two bottles of water, a grain of rice, a loaf of bread等
  5. 抽象名詞の扱い:
    • 多くの抽象名詞は不可算名詞として扱われる。ただし、文脈によっては可算名詞として使用されることもある。
    • 例:love(一般的に不可算)vs. a love of music(可算用法)
  6. 地域による違い:
    • 英語の変種(アメリカ英語、イギリス英語など)によって、一部の名詞の可算・不可算の扱いが異なる場合がある。
    • 例:math(アメリカ英語:不可算)vs. maths(イギリス英語:可算)

結論

  • 名詞の数の扱いは、可算用法と不可算用法の二分法だけでは十分に説明できない場合がある。
  • 個別の表現については、コーパスや信頼できる辞書を参照することが重要である。
  • また、言語の使用は時代とともに変化するため、最新の用法にも注意を払う必要がある。
  • 名詞の可算性は、しばしば文脈や使用状況に依存するため、柔軟な理解と適用が必要である。
  • 英語学習者は、一般的なルールを理解すると同時に、例外や特殊ケースにも注意を払う必要がある。

Till There Was YouのYouが単数の目的格Youであること

  • Till There Was YouのTillは前置詞で、[~まで]という期限を表す。
  • There Was YouのYouは、[There is you. (単数) (正しい)]を過去時制にしたものである。
  • There Was Youの真主語Youが単数であることは、be動詞がwasであることからわかる。
  • またbe動詞がwasであることから、形式主語Thereに合わせてbe動詞であるwasが選択されていることがわかる。
  • ただし、be動詞がwasであることから、数としては、真主語のYouが単数であることがわかる。つまり、[あなた]であり、[あなたがた]ではないということである。
  • There is構文では、be動詞の種類は代名詞There(三人称)によって選択され、be動詞の数は真主語Youに一致することがわかる。There is構文は、きわめて変則的な構文である。
  • 【等位接続詞andで結ばれた主語の数】:
    1. [a/an+可算名詞の単数形]+[等位接続詞and]+[a/an+可算名詞の単数形]→複数扱い★★★There are a book and a pen on the desk.(机の上に本と1本のペンがあります)
    2. [a/an+可算名詞の単数形]+[等位接続詞and]+[可算名詞の複数形]→複数扱い★★★There are a cat and dogs in the yard.(庭に1匹の猫と複数の犬がいます)
    3. [a/an+可算名詞の単数形]+[等位接続詞and]+[不可算名詞]→複数扱い★★★There are a cup and coffee on the table.(テーブルの上に1つのカップとコーヒーがあります)
    4. [不可算名詞]+[等位接続詞and]+[a/an+可算名詞の単数形]→複数扱い★★★There are music and a guitar in the room.(部屋に音楽と1本のギターがあります)
    5. [不可算名詞]+[等位接続詞and]+[可算名詞の複数形]→複数扱い★★★There are rice and beans on the plate.(皿の上にご飯と豆があります)
    6. [不可算名詞]+[等位接続詞and]+[不可算名詞]→単数扱い★★★There is water and milk in the refrigerator.(冷蔵庫に水と牛乳があります)
    7. [the+単数形集合名詞]+[等位接続詞and]+[the+単数形集合名詞]→単数扱い★★★There is the team and the committee in the meeting room.(会議室にチームと委員会がいます)
    8. [可算名詞の複数形]+[等位接続詞and]+[a/an+可算名詞の単数形]→複数扱い★★★There are books and a magazine on the shelf.(棚の上に複数の本と1冊の雑誌があります)
    9. [可算名詞の複数形]+[等位接続詞and]+[可算名詞の複数形]→複数扱い★★★There are apples and oranges in the basket.(かごの中にリンゴとオレンジがあります)
    10. [可算名詞の複数形]+[等位接続詞and]+[不可算名詞]→複数扱い★★★There are cars and traffic on the street.(通りに車と交通があります)
    11. [数量表現(a lot of, plenty of等)+名詞]+[等位接続詞and]+[数量表現+名詞]→複数扱い★★★There are a lot of books and plenty of pens in the drawer.(引き出しにたくさんの本と大量のペンがあります)
    12. [分数・百分率+of+複数名詞]→複数扱い★★★There are two-thirds of the students in the classroom.(教室に学生の3分の2がいます)
  • 【原則1】不可算名詞が単独で使われる場合は、通常、単数扱いになる。
    • 例:Music is important in our lives.(音楽は私たちの生活において重要です)
  • 【原則2】二つ以上の不可算名詞が “and” で結ばれると、たいていの場合、複数扱いになる。
    • 例:Music and art are important in education.(音楽と芸術は教育において重要です)
  • 【例外1】[不可算名詞 and 不可算名詞]の場合は単数扱い。
    • There is water and milk in the refrigerator.(冷蔵庫に水と牛乳があります)
  • 【例外2】[the + 単数形集合名詞 and the + 単数形集合名詞]の場合も単数扱いになります。
    • There is the team and the committee in the meeting room.(会議室にチームと委員会がいます)
  • 【例外3】【文脈依存】:不可算名詞 and 不可算名詞を一つのまとまりとして、単数扱いにする場合もある。
    • 例:Bread and butter is a common breakfast in many countries.(バターを塗ったパンは多くの国で一般的な朝食です)
  • 【例外4】【集合的な意味/複合概念】:不可算名詞 and 可算名詞(複数形)を一つのまとまりとして考える場合は、単数扱いになることがある。
    • 例:Fish and chips is a popular dish in the UK.(フィッシュ・アンド・チップスはイギリスで人気の料理です)
    • fish and chipsは、ここでは複合名詞(compound noun)または慣用句(set phrase)として扱われており、こうした複合概念を表す表現は、しばしば単数扱いになる。
    • Bacon and eggs is my favorite breakfast.(ベーコンエッグは私の好きな朝食です)
    • Gin and tonic is a classic cocktail.(ジントニックは古典的なカクテルです)
  • 【例外5】【話者の意図(恣意性)】:
    • andで結ばれた主語が単数扱いになるか複数扱いになるかは、文脈・意味・話者の意図等によって変わることがあり、単純に形式だけで判断することはできない。
      • 話者が複数の要素を一つの概念として扱いたい場合は単数扱いにすることがある。
      • 話者が複数の要素を別々のものとして強調したい場合は複数扱いにすることがある。
      • 単数扱い・複数扱いの区別には、恣意性が多分に含まれている。
  • There are music and love.(音楽と愛があります)(不自然)
  • There is music and love.(音楽と愛があります)(自然)
  • Music and love are present.(音楽と愛が存在します)(自然)
  • There are elements of music and love.(音楽と愛の要素があります)(自然)
  • There are music and wonderful roses.(音楽と素晴らしいバラがあります)(不自然)
  • There is music and wonderful roses.(音楽と素晴らしいバラがあります)(自然)
    • “music”(不可算名詞)に合わせて “is” を使用するのは適切であるが、“roses”(複数形の可算名詞)も含まれているため、文法的には少し奇妙に感じる場合がある。
    • しかし、英語ではこのような構造が話し言葉では許容されることがあります。
  • 歌詞のThen there was music and wonderful roses.は、許容されるらしい。
  • 歌詞のThey tell meのTheyは、music and wonderful roses、または、wonderful rosesであろう。
  • 第五文型(SVOC)が三種類・四カ所に登場する。
  • But I never heard them ringing.(SVOC)
    • But I never heard bells ringing.
  • But I never saw them winging.(SVOC)
    • But I never saw birds winging.
  • But I never heard it singing.(SVOC)
    • But I never heard love singing.
  • music・loveが無冠詞・単数扱いで登場している点に注目する。
    • music・loveは不可算用法(Uncountable Usage)で用いられている。
    • 不可算用法とは、[複数形をとらず、不定冠詞a/anが付かない]という名詞の用法を表す。
  • Till There Was Youを通じて、There is構文のbe動詞の語形から、真主語が単数か複数かを割り出す技術を、あなたは身につけた。
  • Till There Was Youを通じて、There is構文のThereが、場所を表す副詞ではなく、代名詞であることを、あなたは知った。
  • Till There Was Youを通じて、Tillに後続する名詞句が副詞化されて、副詞句になることを、あなたは知った。
    • つまりTill There Was Youという前置詞句が、副詞句になることを、あなたは知った。
  • ‘TilはUntilの略語である。

Till There Was You (Remastered 2009)
The Beatles - Till There Was You - 1963
Paul McCartney - Till There Was You

be動詞と一般動詞

本動詞の用法:[動作動詞][状態動詞]との違い

※動作動詞・状態動詞という用語は、誤解を与えやすい。すべての動詞が、動作動詞というカテゴリーと、状態動詞というカテゴリーとに分類できるかのような印象を与えかねないからだ。

  1. 動詞がもつ柔軟性・動詞の用法のあいまい性:
    • 多くの動詞は、潜在的に動作的用法(Dynamic Usage)と状態的用法(Stative Usage)の両方をもつことが多く、文脈によって動作性(Dynamicity)が表出したり、状態性(Stativity)が表出したりする、きわめて文脈依存的な性質をもつ。
  2. 動作的用法と状態的用法との区別は、進行形の可否による:
    • 【1】動作的用法(動きや変化を表し、進行形可能)
    • 【2】状態的用法(恒常的な状態を表し、進行形不可)
  3. 動作的用法(Dynamic Usage)の定義:
    • その動詞が、そこで[動きや変化を表し、進行形にすることができる用法]で用いられていれば、それは動作的用法の動詞であるといえる。
    • 動作的用法で用いられている動詞を[動作動詞]とよぶことがある。
    • 動作動詞(Dynamic Verbs):通常、進行形で使用できる動詞
  4. 状態的用法(Stative Usage)の定義:
    • その動詞が、そこで[恒常的な状態を表し、進行形にならない用法]で用いられていれば、それは状態的用法の動詞であるといえる。
    • 状態的用法で用いられている動詞を[状態動詞]とよぶことがある。
    • 状態動詞(Stative Verbs):通常、進行形で使用しない動詞
  5. 進行形と語義の関係:
    • 進行形の可否は、必ずしも動詞の基本的な意味(語義)と直接連動するものではない。
    • 文脈や話者の意図によって、通常は状態動詞とされる語も進行形で使用されることがある。
  6. 状態動詞を進行形で使用している例:
    • 一時的な状態や変化を強調する場合、通常は進行形にしない状態動詞でも進行形が使用される。
    • 例:I am loving this new phone. (この新しい電話が気に入っている最中だ)
  7. 補足:
    • 動作動詞・状態動詞の区別は絶対的なものではなく、言語使用の実態では柔軟性がある。
    • 英語学習者は基本的な区別を理解しつつ、実際の言語使用における例外にも注意を払う必要がある。

seeの用法例

[会う]動作的用法(進行形可能)

  • I’m seeing my dentist tomorrow at 3PM.
  • (明日3時に歯医者に会う予定です)
  • ※意図的な約束としての[会う]動作

[見える]状態的用法(進行形不可)

  • I see a strange shadow on the wall.
  • (壁に奇妙な影が見えます)
  • ※知覚的な[見える]状態

haveの用法例

[食べる]動作的用法(進行形可能)

  • We’re having dinner right now, can I call you back,
  • (今ちょうど夕食を食べている最中です)
  • ※食事行為としての[食べる]

[所有する]状態的用法(進行形不可)

  • She has three vintage cameras in her collection.
  • (彼女はコレクションとして3台のビンテージカメラを所有している)
  • ※恒常的な所有状態

be動詞にも動作的用法(進行形可能)と状態的用法(進行形不可)がある

  • 動作的用法(進行形可能):例:He is being rude.(一時的なふるまいを強調する進行形)
  • 状態的用法(進行形不可):例:She is tall.

be動詞の用法の全体像

  • be動詞は、古典文法のラ変動詞(あり・をり・はべり・いまそかり)のようなものである。
  • 【1】ラ変動詞は活用が変則的であり、be動詞の活用もまた変則的である。
    • 日本語の形容詞・形容動詞には、ラ変動詞[あり]が内蔵されているので、日本語の形容詞・形容動詞が動詞なしに単独で述語となることができる。
      • 日本語の形容詞の補助活用の中に、日本語の形容詞がラ変動詞[あり]を内蔵していることが表出している。
  • 【2】be動詞にも、補語をとる用法と、存在を表す用法とがあり、古典文法のラ変動詞にも、補語をとる(ことに匹敵する)用法と、存在を表す用法とがある。
    • 古典文法のラ変動詞の、補語をとる(ことに匹敵する)用法:
      • 山高し。空青し。水清し。
  • 国文法・古典文法では、[否定のことを【打ち消し】とよぶ][受動態のことを【受け身】とよぶ][仮定法のことを【反実仮想】とよぶ]。
    • せば~まし(反実仮想)
    • ませば~まし(反実仮想)
    • ましかば~まし(反実仮想)
    • 未然形+ば~まし(反実仮想)
    • 仮定法(subjunctive):英文法
      • 仮定法の別名として、叙想法(Thought-mood)がある。
    • 接続法(subjonctif):フランス語文法
    • 接続法(Konjunktiv):ドイツ語文法
    • 反実仮想と仮定法と叙想法と接続法は、ほぼ同じ概念を指し示している。

本動詞としてのbe動詞

A. 状態を表す

補語をとる(連結動詞)
  • e.g. The sky is blue.
存在を表す(おもに場所の副詞句とともに)
  • e.g. There are many books on the shelf.

B. 動作を表す

一時的に補語の状態になっている
  • e.g. He’s being careful with the fragile items.
一時的にある場所に存在している
  • e.g. We are in the library until 5 PM.(進行形にはできない)
  • e.g. We are staying in the library until 5 PM.(進行形にしたい場合はstayを使う)
  • e.g. We are being quiet in the library until 5 PM.(これは進行形ではあるけれども[存在を表すbe動詞]ではない)
  • There is 構文やWhere is ~?など、おもに場所を表す副詞句とともに用いられる[存在を表すbe動詞]が進行形で使われることはないと考えてよい。
  • [ある場所に居続ける]を進行形で表現したい場合には[be動詞+staying]を使う。

助動詞としてのbe動詞

A. 進行相を形成

  • e.g. They are studying for the exam.
  • 相(aspect)には、進行相(progressive aspect)と完了相(perfect aspect)があり、これらは時制(tense)とは異なる概念である。
    • 進行相のニュアンスを表現するための形式である[be動詞+V-ing]を進行形(progressive form)という。
    • 完了相のニュアンスを表現するための形式である[have+V-en]を完了形(perfect form)という。
  • 英文法書の中には、進行相・完了相を時制の中に含めているものがあるけれども、それは誤りである。
    • 時制とは、述語動詞の先頭にある本動詞または助動詞が、現在形か過去形か、という語形の概念を示すのみであり、その語形が現在時や過去時を直ちに表すとはいえない。
      • 例えば、動作を表す動詞の単純現在形は、[主語がもつ安定な性質]を表すのであり、それは[現在時における動作]を表すわけではない。
        • She plays the piano.は、[彼女はピアノが弾ける]という意味であり、[×彼女が現在ピアノを弾いている]という意味ではない。
        • She plays the piano.にcanは含まれていないけれども、意味は[彼女はピアノが弾ける]という意味である。
        • She plays the piano.にかんしては、「彼女は[ピアノを弾く]という安定な性質をもつ」という原義から、[彼女はピアノが弾ける]という意味が発生したのである。
        • She plays the piano.を[現在の動作]を表す表現に変換したい場合には、She is playing the piano.[彼女はピアノを弾いている]というふうに現在進行形(現在時制の進行相の語形)を使う必要がある。
        • 英語において、動作を表す動詞の現在形では、現在の動作が表現できない。
          • スポーツの実況中継などでは、動作を表す動詞の現在形を使って、現在の動作を表現している。ただし、それは特殊なケースである。
        • 英語の現在時制には、そのような、いわば[欠陥]があるから、どうしても使わざるを得ない表現が、進行形なのだということになる。
        • [動作動詞の単純現在形では現在の動作を表すことができないので、進行形を使って現在の動作を表さざるを得ない]というのがぶっちゃけた裏事情なのである。
        • 英文法書は、このあたりを巧妙に隠蔽しているので、それを見破る必要がある。コイツら、英語を立派に見せかける工作をしてやがるぜ。そういう真実を暴く精神を発揮しながら、英文法をぶっ壊せ! 
      • 例えば、仮定法は、私の定義では、[過去時制を使った反実仮想の表現]といえる。
        • 動詞が[時制]を表すために語形変化できる範囲は、[現在形・無標][現在形・三単現のs付き][過去形]という三値であり、これ以外にない。
        • 昔の英文法書には[×未来時制]という誤った表現が存在した。英文法書を書いている先生も、定義をしっかりせずに、他の英文法書をパクって書いているだけだから、誤りが連鎖していくのである。
        • 動詞には[現在形・無標][現在形・三単現のs付き][過去形]という三値しかなく、[×未来形]などという語形が存在しない以上、[×未来時制]という表現は誤りである。

B. 受動態を形成

  • e.g. The book was written by a famous author.

C. be going to 構文(未来の予定や意図を表す)

  • e.g. We are going to visit Paris next month.

D. be to 構文(義務や予定)

  • e.g. The meeting is to start at 2 PM.
  • ※この be to は、古文の助動詞でいう[べし](すいかとめてよ)に相当する万能助動詞であり、あらゆる法助動詞の意味を一つで表すことができると考えてよい。
    • す=推量:[…だろう][…らしい]
    • い=意志:[…するつもりだ][…しよう]
    • か=可能:[…できる]
    • と=当然:[…にちがいない][…はずだ]
    • め=命令:[…せよ]
    • て=適当:[…のがよい]
    • よ=予定:[…することになっている]

E. 進行形の受動態

be being +過去分詞の形で、進行中の受動の状態を表す
  • e.g. The house is being painted right now.

補足

be動詞は、本動詞にも助動詞にもなる。

be動詞の語形変化にかんしては、本動詞でも助動詞でも、ほぼ同じである。

be動詞は、助動詞として使用される場合は、主に進行相と受動態の形成に用いられる。ただし、それ以外の用法もある。

be動詞と一般動詞

  • 日本の学校英語教育では、be動詞(the verb ’to be’)は助動詞と本動詞の機能を区別せずに教えられることが多く、両方をまとめて単に[be動詞](be-verb(s))とよぶ。
  • 助動詞として、beは受動態や進行相を形成するために使用される。本動詞(助動詞ではない動詞)として、beは存在を表現したり、連結動詞として機能したりする。
  • 日本の英語教育では、be以外の本動詞、つまり助動詞do(does、did)を使用して否定文や疑問文を形成する本動詞は[一般動詞]と呼ばれ、文字通り[一般動詞(general verbs)]と翻訳される。この用語は基本的に[be動詞を除くすべての本動詞の集合]を意味する。
  • [一般動詞]という用語は、主に日本の英語教育で使用され、ローカライズされた表現であると考えられている。[一般動詞]という用語は、英語圏の国や国際的な英語教育の文脈ではあまり使用されない。
  • ★★★
  • In English language education in Japanese schools, the verb ’to be’ is often taught without distinguishing between its functions as an auxiliary verb and as a main verb, collectively referring to both as simply ‘be-verb’.
  • As an auxiliary verb, ‘be’ is used to form passive voice and progressive aspect. As a main verb (a verb that is not auxiliary), ‘be’ can express existence or function as a linking verb.
  • In Japanese English education, main verbs other than ‘be’ - in other words, those that use the auxiliary ‘do’ (does, did) to form negative and interrogative sentences - are referred to as ‘ippan doushi’ (一般動詞), which literally translates to ‘general verbs’. This term essentially means ’the set of all main verbs excluding the verb ’to be’’.
  • The term ‘ippan doushi’ or ‘general verbs’ is primarily used in English language education in Japan and is considered a localized expression. It’s not commonly used in English-speaking countries or in international English language teaching contexts.

本動詞としてのbe動詞は、二つに分類される

  • 本動詞としてのbe動詞は、二つに分類される。
  • 第一は、連結動詞とよばれる、補語をとる本動詞としてのbe動詞である。
  • 第二は、[存在を表すbe動詞]とよばれる、おもに場所を表す副詞句を伴うことが多いbe動詞である。
    • 名詞句と表現した場合、暗に[単語としての名詞]をも含む。
    • 形容詞句と表現した場合、暗に[単語としての形容詞]をも含む。
    • 副詞句と表現した場合、暗に[単語としての副詞]をも含む。
  • ★★★
  • The verb ’to be’ as a main verb can be classified into two categories:
    1. The first is ‘be’ as a linking verb, which takes a complement.
    2. The second is ‘be’ used to express existence or location, often accompanied by an adverbial phrase (especially one indicating place), commonly referred to as the ’existential be’.
      • When expressed as a noun phrase, it implicitly includes single-word nouns.
      • When expressed as an adjective phrase, it implicitly includes single-word adjectives.
      • When expressed as an adverbial phrase, it implicitly includes single-word adverbs.

be動詞が補語をとること

  • be動詞は補語を取ることが多い。
  • be動詞は通常、補語を必要とするか、または副詞句(多くの場合、場所を示すもの)を取るかのどちらかの方法で機能する。
  • be動詞の後には、通常、補語または副詞句が続く。
  • ★★★
  • The verb ’to be’ often takes a complement.
  • The verb ’to be’ typically functions in one of two ways: it either requires a complement, or it takes an adverbial phrase, often one that indicates place.
  • The verb ’to be’ is usually followed by a complement or an adverbial phrase.

他動詞が目的語をとること

  • 他動詞は少なくとも 1 つの目的語を取る。
  • 他動詞は 1 つの目的語、または場合によっては 2 つの目的語を必要とする。
  • 他動詞の後には 1 つの目的語、または場合によっては 2 つの目的語が続く。
  • ★★★
  • Transitive verbs take at least one object.
  • Transitive verbs require one object, or in some cases, two objects.
  • Transitive verbs are followed by one object, or occasionally, two objects.

現代の英語では、人称代名詞が主格補語になるときは、目的格を使う(例外がある:以下の用例)|現代の英語では、There is 構文のThereは、単複同形の代名詞として取り扱う|There is 構文のThereは、虚辞主語(ダミー主語)として機能している

  • There is構文のbe動詞に後続する名詞句は、補語ではなく、There is構文の真主語であり、Thereが形式的な主語である。
  • There is me.(正しい)
  • There is you. (単数) (正しい)
  • There is him.(正しい)
  • There is her.(正しい)
  • There is it.(正しい)
  • There are us.(正しい)
  • There are you. (複数) (正しい)
  • There are them.(正しい)
  • ★★★
  • That’s me.(正しい)
  • That’s you. (単数) (正しい)
  • That’s him.(正しい)
  • That’s her.(正しい)
  • That’s it.(正しい)
  • Those are we.(修正:usではなくweを使用)
  • Those are you. (複数) (正しい)
  • Those are they.(修正:themではなくtheyを使用)
  • ★★★
  • It’s me.(正しい)
  • It’s you. (単数) (正しい)
  • It’s him.(正しい)
  • It’s her.(正しい)
  • It’s it.(正しい)
  • They are we.(修正:usではなくweを使用)
  • They are you. (複数) (正しい)
  • They are they.(修正:themではなくtheyを使用)
  • ★★★
  • This is me.(正しい)
  • This is you. (単数) (正しい)
  • This is him.(正しい)
  • This is her.(正しい)
  • This is it.(正しい)
  • These are we.(修正:usではなくweを使用)
  • These are you. (複数) (正しい)
  • These are they.(修正:themではなくtheyを使用)
  • ★★★
  • 注:「This is」「That is」「It is」の後には主格を使うのが文法的に正しいとされますが、口語では目的格も広く使用されています。ただし、フォーマルな文書では主格を使用することが推奨されます。