共通テストにしか世界史を使わない受験生のための世界史〔歴史総合+世界史探究〕の学習方針
基本書〔バイブル本/ホームポジション〕を選定する
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[共通テスト対策]では教科書範囲を逸脱しないことが大切|かつ|[共通テスト対策]では検定済教科書を使用しないことが大切
- [世界史用語集|山川出版社]の表示において、検定済教科書での採録頻度(7)~(3)〔⑦~③〕を[教科書範囲]とすると、この[教科書範囲]の用語が[センター試験]には出題されていたようである。
- [共通テスト]も[センター試験]にならっているはずなので、[共通テスト対策]としての用語暗記は[教科書範囲]=[世界史用語集|山川出版社]の採録頻度(7)~(3)〔⑦~③〕を指標にするのがよいと、私は思う。
- [世界史B]から[世界史探究]になり、標準単位数が4単位から3単位になり、[世界史B]と比較すると、[世界史探究]では、検定済教科書に採録される世界史用語の数が、ずいぶんと削減された。
- しかしこれは、文部科学省の方針にすぎない。
- [共通テスト]や[国公立大の上位校の入試問題]では[教科書範囲]が守られることが多いだろうけれども、[難関私大入試]では[教科書範囲]が守られる保証はない。
- [難関私大の世界史入試]では、[教科書範囲]=[世界史用語集|山川出版社]の採録頻度(7)~(3)〔⑦~③〕を逸脱した出題も、大いにあり得る。
- 検定済教科書で学ぶ[通史]は、《1》[歴史上の出来事〔イベント〕を記述する順番が、歴史上の出来事〔イベント〕が発生した時刻〔タイムスタンプ〕の昇順に並んでいない〔=歴史的見当識を攪乱する〕]ので、検定済教科書を初学者が使うと、[歴史の流れ]が見えなくなる。
- 見当識=[自分がいる場所や日時などの基本的状況を把握する能力]。
- したがって、日本史・世界史を最初に学ぶ教材として、検定済教科書・傍用ノート教材・傍用問題集を使ってはならない。
- これは暗に[日本史探究 詳説日本史|山川出版社][世界史探究 詳説世界史|山川出版社]とその傍用ノート教材・傍用問題集を指し示している。
- 日本史・世界史の検定済教科書は、分担執筆のために、$\LaTeX$における【part〔部〕・chapter〔章〕・section〔節〕・subsection〔小節〕・paragraph〔段落〕】という階層構造を利用しているようにみえる。
- subsection〔小節〕の内部ですら、歴史上の出来事〔イベント〕が発生した時刻〔タイムスタンプ〕の昇順に並んでいないことがある。
- それはsubsection〔小節〕の内部において、paragraph〔段落〕ごとに、個別の国の短い各国史を展開しているケースである。
- 歴史科目の基礎作りの段階では、[地域史・各国史〔タテの世界史〕]で暗記していき、そこで[歴史の連続性・一貫性]を身につける必要があると思う。
- この[地域史・各国史〔タテの世界史〕]という基礎固めをしていない人が、[短いテーマ史の集合体]のような検定済教科書を読むと、[歴史の連続性・一貫性]が身についていないまま、著者の恣意的なテーマ設定に振り回されるだけなのである。
- 世界史の場合はとくに、テーマが同時代の各国を飛び回る歴史記述になっている。
- [中南米諸国の独立]というsection〔節〕の中に、[環太平洋革命とハイチ革命][スペイン・ポルトガル植民地での独立運動]というsubsection〔小節〕があり、subsection〔小節〕の中身として、異なる話題を取り扱ったparagraph〔段落〕が二つ・三つある、という構成である。
- 執筆者は[独立運動が自然発生的に各地で起こった]ように見せかけたいのであろうけれども、こうした[革命]はフリーメイソンが計画して、裏から振り付けをしているだけであり、[革命]の結果は、[世界システムに組み込まれた]の一言で終わると思う。
- [民衆の意識が高まった結果、市民革命が起こった]というのは虚構である。土着の既得権益を倒して、[世界システムの主催者]が権益を奪い取ったことを[市民革命]として描いている、まさに茶番劇である。
- 検定済教科書は、こういう[そう思い込ませたいテーマ]を設定してsection〔節〕・subsection〔小節〕・paragraph〔段落〕を分担執筆させ、それらを[おおよそのタイムスタンプ順に並べる]とともに、chapter〔章〕としてグループ化しているだけであり、そこには[歴史の連続性・一貫性]など存在しない。
- つまり、section〔節〕・subsection〔小節〕が変わるごとに、[地域・国〔location〕]があちこちに飛ぶし、[歴史上の出来事が発生した時刻〔timestamp〕が大きく前後する。そこには[歴史の連続性・一貫性]など存在しない。
- 先に[地域史・各国史〔タテの世界史〕]を学び、[歴史の連続性・一貫性]を身につけた後でなければ、検定済教科書のそういう恣意的なテーマ設定に振り回されて、[歴史の流れ]が確実にわからなくなる。
- このように、検定済教科書は、section〔節〕・subsection〔小節〕・paragraph〔段落〕の中で[短いテーマ史]を各ライターに分担執筆させものを、chapter〔章〕として一括りにして、さらに【古代・中世・近世・近代・現代】といったpart〔部〕に分類しているだけなのである。
- 検定済教科書は、一人のライターが一貫した態度で書いたものではないので、section〔節〕・subsection〔小節〕どうしが独立したパケットになっており、そこに[歴史の流れ]は、あまり書かれていない。
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