東京書籍編集部

[NEW ACTION LEGEND 数学]に行き着くまでの勉強

新刊|【新課程版】[合格る計算|文英堂]の二冊と【新課程版】[合格る確率|文英堂]の合計三冊が刊行された

[数学単問ターゲット|旺文社]の位置づけ

  • [数学Ⅰ・A単問ターゲット334 四訂版|旺文社][数学Ⅱ・B+ベクトル単問ターゲット337 四訂版|旺文社][数学Ⅲ・C単問ターゲット256 四訂版|旺文社]の3つを合わせて、[数学単問ターゲット|旺文社]とよぶことにする。

[数学単問ターゲット|旺文社]は一言でいって何の本か?

  • [数学単問ターゲット|旺文社]の[CORE EXERCISE]は、高校数学の検定済教科書から[大学入試にとって必要な問題]だけを抽出した、[無駄のない教科書傍用問題集]である。
  • [数学単問ターゲット]を書かれた木部陽一先生〔藤田宏先生の系統〕は、開成学園の数学教師であるとともに、一部執筆の著書として[大学への数学|研数書院]〔黒大数〕、東京書籍の検定済教科書[数学Advancedシリーズ][数学Standardシリーズ]などをもつベテランの数学教師である。
  • [数学単問ターゲット]は、問題が易しいので、解説はあまり載っていない。しかし問題が易しいので、たいてい詰まることなく進めると思う。
    • [数学単問ターゲット]に掲載されている問題について、理解できない部分があり、詳しい解説が必要な場合は、まずは[NEW ACTION FRONTIER 数学|東京書籍][NEW ACTION LEGEND 数学|東京書籍]を参照してみるとよい。
  • [数学単問ターゲット|旺文社]の[STANDARD EXERCISE]は、[より複雑な入試問題の構成要素となるような重要なアイディアを含んだ、易しめの入試問題]を厳選して掲載している。
  • [例題から学ぶ数学|実教出版]では、[数学単問ターゲット]の[CORE EXERCISEのうち、とても易しい問題]と同レベルの問題は割愛されている。
  • [例題から学ぶ数学]は、[CORE EXERCISEのうち、とても易しい問題]=[検定済教科書に掲載されている問題のうち、とても易しい問題]を除いて、[より複雑な入試問題の構成要素となるような重要なアイディアを含んだ、易しめの入試問題]を厳選して掲載している。
  • [数学単問ターゲット|旺文社]と[例題から学ぶ数学|実教出版]を併用することによって、[教科書レベルの問題]から[より複雑な入試問題の構成要素となるような重要なアイディアを含んだ、易しめの入試問題]までの問題パターンを網羅することができると思う。
  • [数学単問ターゲット][例題から学ぶ数学]を併用しても演習量は足りないので、まずは二冊の[合格る計算|文英堂]を使って[上手な計算]と[下手な計算]の違いを知るとともに、[上手な計算]を習慣化するために大量の問題演習をするのがよい。
  • また河野玄斗先生・宇佐見天彗先生などのYouTube動画を参考にして、[公式の覚え方][公式を覚えずに瞬時に導く方法][上手な計算]などを先に知ってから、[いま知った効率的なやり方を定着させる目的で解く問題量を増やす]というように、[上位目的を明確にしてから演習を行なう習慣をつける]のがよい。
  • [解く問題量を闇雲に増やす]のではなく、【学び取った手本・型】が無意識のうちにできるまで完全に定着させる、というハッキリした目標を掲げながらの演習を、タイムアタック形式で行なうのがよい。
  • ※特定のスタート地点からゴールまで走行した上で、経過時間の短さによって順位付けをする競技をタイムアタックという。
  • ※最短記録を更新することができるように、過去の自分というライバルと戦う。つまり、同じ問題セットを、タイムアタック方式で何度か解き、自己ベストを更新していく。
  • ※[同じ問題セットを、タイムアタック方式で何度か解く]というやり方においては、記憶力の高い人は少なめに、記憶力の低い人は多めにする。
  • それでも演習量が足りないと感じる場合には、[NEW ACTION FRONTIER 数学|東京書籍][NEW ACTION LEGEND 数学|東京書籍]を併用するとよい。
  • [NEW ACTION FRONTIER 数学]は[検定済教科書に掲載されている問題のうち、とても易しい問題]をもカバーしながら、難度の高い問題をカットしてある網羅系参考書であり、[白チャート|数研出版]の類似品だと考えてよい。
  • [NEW ACTION LEGEND 数学]は[検定済教科書に掲載されている問題のうち、とても易しい問題]はカットして、[例題から学ぶ数学|実教出版]と同レベルの問題から始まる、[黄チャート|数研出版]の類似品だと考えてよい。
  • [チャート式数学]で実際に使えるのは、[白チャート]と[黄チャート]の二つであり、[青チャート|数研出版]が取り扱っている難度の高い問題は、数研出版の解説能力では、うまく説明できないので、予備校講師が執筆した印刷教材で学ぶのが合理的である。
    • 個人的な推測であるけれども、数研出版の印刷教材は、人間が丹精込めて書いた答案ではないような気がする。とくに教科書傍用問題集の別冊解答編の解説の粗雑さは、許しがたい。
    • 数研出版は、Wolfram Mathematicaなどのソフトウェアを用いて問題を解き、そこへ日本語の接続語をテキトウに挿入することによって解答を作っているのではないか? と推測している。 しかし、これは個人的な推測にすぎない。
  • 執筆陣の解説能力・熱意などを考えると、最も優秀なのが[NEW ACTION FRONTIER 数学][NEW ACTION LEGEND 数学]であり、これらに準ずるのが[Focus Gold Smart 数学|啓林館][Focus Gold 数学|啓林館]であろうと思う。
  • [チャート式数学|数研出版]の印刷教材は、たとえ[白チャート]であろうとも、例題によっては、解答作りにおいて、日本語による説明を最少化している点で、理解に行き詰まるケースがみられることから、あまりオススメしない。
    • 結局、[チャート式数学]というのは、例題の解答を書いている人間が多数いて、例題と例題との間の連関について、あまり配慮されていない、無機質な例題集になっているのだ。
    • [チャート式数学]の解法パターンのカバー率は高いであろう。それだけ問題が多いのだから。しかし、[地に足の付いた大学入試数学の問題解決能力の醸成]を目指す学習者には、第一に[NEW ACTION FRONTIER 数学][NEW ACTION LEGEND 数学]を、第二に[Focus Gold Smart 数学|啓林館][Focus Gold 数学|啓林館]をオススメする。
    • 数研出版の印刷教材は、数学にかんしては、あまりオススメではない。
  • 東京書籍の数学の印刷教材の解答編は、解答作りにおいて、日本語による説明が適度にはさまれており、理解に行き詰まるケースが少ない。
  • 高校数学の検定済教科書は、[定義・定理・公式・証明]といった[基礎論]と、[基礎論]を定着させるための[問題]からなる。
  • [数学単問ターゲット|旺文社]は、高校数学の検定済教科書の[基礎論を定着させるための問題]のうち、[大学入試のためになる]という観点から、解くべき問題を厳選してある〔問題数を極限まで絞ってある〕問題集である。
    • 高校数学の検定済教科書は、教科書ガイドを売りたいので、[定義・定理・公式・証明]の[証明]の部分を[問題]にして、検定済教科書に[証明]が載っていない、いいかえれば、教科書ガイドを買わなければ[証明]を知ることができないように仕組まれている。
    • 最低のやり方である。
    • これは検定済教科書の検定を行なっている文部科学省に問題がある。
    • ただし教科書ガイドに載っている[証明]は、不完全で不親切であり、しかも[証明]の仕方が幾通りか載っているわけでもないので、教科書ガイドを買う価値はなく、Perplexityなどで質問しながら、[証明]を自分で作っていくのがよさそうである。
  • 高校数学の検定済教科書で、私がよいと感じたものは、次である。
  • 高校数学の単元は、互いに連関する単元を、学習者がけっして連続して学ぶことがないように〔要は忘れた頃に続きの学習が開始されるように〕、単元どうしのつながりが分断されている。
  • 要は文部科学省の役人は、日本を弱体化させるための工作員だったという話である。
  • この不当なカリキュラムを自分で是正するために、[代数なら代数を連続して学んでいったほうがよい]と私は考える。
  • そのあたりは、学習者各自のご判断にまかせる。

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数学I・A単問ターゲット334 四訂版 | 旺文社