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■【賢い人はやっている】読んだら忘れない!一撃で覚えるずるい暗記術【元鉄緑会講師】
SQ3Rとは?
SQ3Rは、教科書や参考書などを[1回読んだだけでしっかり覚える]ための科学的に効果が証明された読書・暗記法である。 SQ3Rは5つのステップの頭文字を取ったもので、以下の順番で進める。
1. Survey〔調査・全体把握〕
- まず最初に、本文を細かく読む前に、目次・見出し・図表などにざっと目を通し、全体の流れや構成を俯瞰する。
- どこが重要で、どこが山場か、自分にとってのポイントを予想・把握する。
- これにより、大量の情報の中でも効率よく学習ポイントを見つけられる。
2. Question〔質問〕
- 俯瞰した後は、すぐに読み進めず[なぜこのテーマが重要なのか?][この見出しはどういう意味か?]など、自分なりの疑問や課題を設定する。
- 疑問を持つことで、目的意識を持って読むことができ、記憶の定着が高まる。
3. Read〔精読〕
- ここで初めて本文をしっかり読む。
- 重要だと思った部分や、先ほどの疑問に答える部分には書き込みやメモをしながら、能動的に読み進める。
- 新たな疑問が生じたら、それもメモしておく。
4. Recite〔再現・要約〕
- 読み終えたら、内容を自分の言葉で要約したり、説明したりしてみる。
- 声に出してみる、ノートにまとめるなど、自分の頭で再構成することで、記憶が強化される。
5. Review〔復習〕
- 読んだ直後だけでなく、翌日や数日後、1週間後などに内容を振り返る。
- 定期的な復習で、長期記憶にしっかり定着させる。
SQ3Rのポイント
- **受動的に読むのではなく、能動的に読む〔アクティブリーディング〕**のが大切。
- 疑問を持ちながら読むことで、単なる流し読みを防ぎ、理解が深まる。
- 読みながらメモや書き込みをすることで、情報が整理され、記憶に残りやすい。
応用テクニック
- 並行読書法:同じテーマの本を複数読むことで、知識の幅と理解が深まる。
- ポイントを3つに絞って要約する:読んだ内容を3つのポイントでまとめると、記憶に残りやすい。
まとめ
SQ3Rは、
- 全体を俯瞰し、
- 疑問を持ち、
- 重要ポイントを意識して読み、
- 自分の言葉で要約し、
- 復習する という5ステップで、1度読んだだけでも内容がしっかり記憶に残る読書法である。