ラージダイアフラム型のダイナミックマイク

J-WAVEの現行:六本木のスタジオのマイクはAE4100〔audio-technica|ダイナミックマイク〕|J-WAVEの西麻布時代のスタジオのマイクはM160〔beyerdynamic|リボンマイク〕

人間の可聴域の分類〔人間に聞こえる音波の周波数の範囲〕|低域・中域・高域

  • 人間の可聴域〔20Hz~20kHz:聞き取れる周波数の範囲〕は、おおよそ次のように分類される。
    • ●低域:20Hz~600Hz〔うち重低音:20Hz~100Hz〕
    • ●中低域:600Hz~800Hz
    • ●中域:800Hz~2kHz
    • ●中高域:2kHz~4kHz
    • ●高域:4kHz~20kHz

空洞の多いプラスチック筐体〔きょうたい〕に取り付けられた本体付属マイクで録音すると安っぽい音になる

  • ZOOM MicTrak | ZOOM
  • [ZOOM M2 MicTrak][ZOOM M3 MicTrak][ZOOM M4 MicTrak]のように、空洞の多いプラスチック筐体〔きょうたい〕に取り付けられた本体付属マイクで録音すると、空洞の多いプラスチック筐体の[鳴き]が録音された音声に加わり、チャチで安っぽい音質になる。
  • このプラスチック筐体の[鳴き]とは、アコースティックギターやバイオリンのボディが醸し出す[共鳴]と同じものだけれども、マイクにおいて筐体の[鳴き]はマイナスにしかならない。
  • [鳴く]ようなマイクは推奨できない。例えば[ZOOM M3 MicTrak]は音質的に残念なので、[SENNHEISER MKE600]+[ZOOM F2 / F2-BT Field Recorder]などを使うのが適切である。

音質がいいマイクは、金属製で重たいものである

  • マイクというものは、マイクユニットだけでなく、ボディやグリル/ウインドスクリーンまで含めて、一つの楽器である。
  • しかもマイクは、変わった楽器である。
    • それは、音波という疎密波〔縦波〕の衝撃に負けないだけの質量をもつことによって〔重たいことが重要〕マイクユニットをしっかりとホールドすることで、マイクボディは振動せずに、マイクユニットのダイアフラム〔振動板〕だけが振動するようにする必要があるからだ。
      • また[マイクボディの質量が高い]とは、マイクボディが金属であるということを意味するけれども、金属であるマイクボディそのものが鳴かないよう〔振動しないよう〕に、鳴き止めをする必要がある。
      • 金属そのものも[仏壇の鈴〔りん〕=棒で叩いてチーンと鳴らす仏具]と同じく、物体の形状や材質に応じて、特定の周波数で[鳴く]ので、この[鳴き]を止めるために、金属の裏にブチルゴムなどのシートを貼り付ける、あるいは、コーキング剤を充填するなどの[鳴き止め]を行なうことが多い。
  • このことは、[重たく、しかも鳴き止めが徹底された金属製のマイクボディでなければ、いい音が収録できるわけがない]という法則ともいうべき、一つの傾向になっている。
  • ちなみに、スピーカーシステムも、音波という疎密波〔縦波〕を発するときの衝撃に負けないだけの質量をもつ〔重たいこと〕が、高音質にとっては重要である。

語りを収録するときの[いい音]とは? 

(1)生音的ローノイズ〔Acoustic low noise〕《1》[残響/エコー][背景雑音]などの生音的〔なまおとてき〕ノイズが少ない

残響〔reverberation:リヴぁーバれイション〕=連続的反射音

Reverberation Time and 3D Audio Demos
1: 室内音響の概要