問題集の記録を管理して2周目以降の効率を向上させる

網羅系参考書を参照用としてのみ使う高校数学の学習法の試案●工事中●

管理しやすい分量と難度によって実現された再読性〔revisitability achieved through manageable volume and difficulty〕

再読性〔revisitability〕

  • 再読性とは、当該教材を繰り返し学習することを通じて、単元・事項を明確に覚え込むだけでなく、単元どうし、事項どうしの連関がハッキリとみえてくるようになるために、印刷教材に求められる性質を意味する。
  • 分量が多すぎても、高い再読性は実現できない。
    • ただし[分量が多すぎる]という状態は、[学習者の能力]と[問題数]との比の問題であるから、[分量が多すぎる]とは学習者の現在の状態からみた相対的な概念でしかない。
  • 難度が高すぎても、高い再読性は実現できない。
    • ただし[難度が高すぎる]という状態は、[学習者の能力]と[問題難度]との比の問題であるから、[難度が高すぎる]とは学習者の現在の状態からみた相対的な概念でしかない。
  • したがって、再読性についても、ある学習者の現在の能力からみた、主観的なものでしかない。
  • ただし、[平均的な学力を有する学習者にとっての再読性]ということで判断すれば、ある程度、客観的な判断が可能となるであろう。

再読性が低い網羅系参考書|青茶とフォーカス・ゴールド

  • [青チャート〔基礎からの:青茶〕|数研出版]:分量・問題難度の両面で再読性が低い網羅系参考書である。
    • 青茶では、難問ほど[必要な解説の欠損][意味の通らない省略的な説明][式変形の飛躍]など、学習者を立ち往生させる要素が多い。
    • 同じ趣旨の例題でも、青茶では難しくしてあるので、[黄チャート〔解法と演習:黄茶〕|数研出版]や[白チャート〔基礎と演習〕|数研出版]を参照する必要が生じるように、青茶は設計されていると考えてよい。
    • 例題が取り扱う論点を学ぶ目的で網羅系参考書を使うのであれば、[平均的な学力を有する学習者にとっての再読性]を考えた場合、[黄チャート〔解法と演習:黄茶〕|数研出版]または[ニュー・アクション・レジェンド〔NAL〕数学|東京書籍]が適任である。
    • [ニュー・アクション・レジェンド〔NAL〕数学]から難度の高い問題を省いて、教科書レベルの問題を付け足したものが[ニュー・アクション・フロンティア〔NAF〕数学|東京書籍]である。
    • [ニュー・アクション・レジェンド〔NAL〕数学]と[ニュー・アクション・フロンティア〔NAF〕数学]との難度差は小さい。
    • 確実に通読するためには、[ニュー・アクション・フロンティア〔NAF〕数学]を選択するのが賢明かもしれない。
  • [フォーカス・ゴールド〔FG〕数学|啓林館]:分量・問題難度の両面で再読性が低い網羅系参考書である。
    • [フォーカス・ゴールド〔FG〕数学]は、難度の高い問題まで取り扱っているので、他の問題集を使わなくてもいい、という長所はある。
    • しかし難度の高い問題は、河合出版・駿台文庫・旺文社・東京出版などの印刷教材で学ぶ人が多い傾向がある。
    • 私の主観としては、難度の高い問題を青茶・FGを通じて学ぶのは、筋の悪い選択である。
    • 網羅系参考書の特徴である、A5判の1ページあるいは2ページの中に解法・解答・類題まで詰め込む。
    • この網羅系参考書の様式を当てはめて、印刷教材として成立する難度の上限は、[黄チャート〔解法と演習:黄茶〕|数研出版]や[ニュー・アクション・レジェンド〔NAL〕数学|東京書籍]の範囲程度までであろう。
    • それを超えると、「難問ほど[必要な解説の欠損][意味の通らない省略的な説明][式変形の飛躍]など、学習者を立ち往生させる要素が多くなる」という欠点が目立つようになる。
    • 青茶やFGをしっかりこなせる層はトップ層だけであり、多くの学習者にとって青茶やFGは[絶対に使いこなせない分量・問題難度]である。
    • 青茶やFGのような[学習者を立ち往生させる要素]を多くもつ、難度の高い網羅系参考書の使用を停止し、もう少し易しい網羅系参考書に切り替えたほうが、[学習者を立ち往生させる要素]が少ない分だけ、効率的に学習を進めることができる。
    • 青茶やFGは、もともと賢い人が使うだけであり、青茶やFGを使ったからといって賢くなれるわけではない。
    • 数学で賢くなるには、[検定済教科書+教科書ガイド]という基礎を馬鹿にしないで、しっかりと完璧にすることが必要である。
  • つまり青茶やFGは多くの高校生にとって地雷書である。
  • 多くの学習者にとって、網羅系参考書は、[ニュー・アクション・レジェンド〔NAL〕数学]を上限として、[黄チャート〔解法と演習:黄茶〕][フォーカス・ゴールド・スマート〔FGS〕数学|啓林館][ニュー・アクション・フロンティア〔NAF〕数学][白チャート〔基礎と演習〕|数研出版]ぐらいまでしか、凡人には使いこなせない。
    • a concise and manageable material designed for iterative study〔反復学習に適した、簡潔で扱いやすい教材〕
    • The content is kept revisitable by maintaining a focused volume and appropriate difficulty.〔内容のボリュームを適度に抑え、難易度を適切に設定することで、繰り返し学習しやすい構成となっています〕

網羅系参考書の難度

  • 【数研出版】:(爆)青チャート>黄チャート>白チャート
  • 【東京書籍】:レジェンド>フロンティア
  • 【啓林館】:(爆)ゴールド>ゴールド・スマート

教科書傍用問題集|*の付いた、必修問題だけ行なうなど、適度に間引いて使うと、問題数過多の弊害を弱めることができる

  • レベル表 | 数学 | 高校 | チャート式の数研出版
  • 【数学シリーズ】:4STEP、サクシード、スタンダード
  • 【NEXT シリーズ】:CONNECT
  • 【高等学校シリーズ】:4プロセス、クリアー、REPEAT
  • 【新編シリーズ】:3TRIAL、基本と演習テーマ、Study-Up ノート
  • 【最新シリーズ】:3ROUND、パラレルノート
  • 【新 高校の数学シリーズ】:ポイントノート、新高数学習ノート

[不親切で難解な説明によって学習者が立ち往生させられている時間]を最小化するために、学習者はKADOKAWAの[面白いほどシリーズ]を活用する必要がある

数学

  • [青チャート〔基礎からの:青茶〕|数研出版]や[フォーカス・ゴールド〔FG〕数学|啓林館]は、[網羅性が高い〔問題数が多い〕]ことが長所にも短所にもなる。
  • なお、[ニュー・アクション・レジェンド〔NAL〕数学|東京書籍]は、[網羅性が高い〔問題数が多い〕]ことを、一定の問題難度以上の領域にかんして、放棄している〔これは英断である〕。
  • 網羅系参考書で、本当に完遂できる可能性が残されているのは、青茶・FG・NALのうち、[網羅性が高い〔問題数が多い〕]ことを放棄している、NALだけなのかもしれない。
  • そもそも、数研出版でいう[4STEP][サクシード][CONNECT][4プロセス][クリアー]などの教科書傍用問題集は、問題数過多のため、Staller〔ストーラー:学習遅延因子〕になり得る。
  • そもそも、数研出版でいう[青茶][黄茶][白茶]などの網羅系参考書は、問題数過多のため、Staller〔ストーラー:学習遅延因子〕になり得る。
  • 印刷教材は、問題の難度だけで選ぶと失敗する。
  • 印刷教材は、問題の多さ、いいかえれば、印刷教材薄さで選ぶ必要がある。
  • 2週間~1か月で一周できるぐらいの分量と難度をもつ印刷教材を選ぶ必要がある。
    • 分量は坂道の長さ、難度は坂道の勾配〔パーセント/パーミル/分数/度〕である。
    • まず大切なのが坂道の短さであり、その次に大切なのが、坂道の勾配である。
    • 薄くてやり切れる印刷教材を選ぶことが大切である。
    • [青茶]と[4STEP/サクシードなど]を生徒に渡す高校は、生徒を爆裂させようとしていると考えてよい。
    • まともな高校は[黄茶]と[CONNECT/4プロセス/クリアー]を生徒に渡すと思う。
  • 検定済教科書そのものがstaller〔学習遅延因子〕になることが多い。
  • 教科書傍用問題集でもなく、網羅系参考書でもない印刷教材をpenetrator〔貫通者〕として採用し、penetratorである印刷教材によって、まずは科目全体を一周する必要がある。
    • KADOKAWAの[面白いほどシリーズ]はpenetratorとして適任である。
      • [改訂第2版 大学入学共通テスト 数学I・Aの点数が面白いほどとれる本]
      • [改訂第2版 大学入学共通テスト 数学II・B・Cの点数が面白いほどとれる本]
      • [改訂第2版 志田晶の ベクトルが面白いほどわかる本]
      • [改訂版 志田晶の 複素数平面・式と曲線が面白いほどわかる本]
      • [改訂版 志田晶の 数学IIIの点数が面白いほどとれる本]
    • 旺文社の[入門問題精講][基礎問題精講]はpenetratorとして適任である。
      • [数学Ⅰ・A 入門問題精講 改訂版]
      • [数学Ⅱ・B 入門問題精講 改訂版]
      • [数学Ⅲ・C 入門問題精講 改訂版]
      • [数学Ⅰ・A 基礎問題精講 六訂版]
      • [数学Ⅱ・B+ベクトル 基礎問題精講 六訂版]
      • [数学Ⅲ・C 基礎問題精講 五訂版]
  • KADOKAWAの[面白いほどシリーズ]を使いながら、基礎固めと共通テスト対策を行なう。
    • 抜け漏れを鷹揚に受け容れる必要がある。
    • 抜け漏れは、後から補える。
    • とりあえず、KADOKAWAの[面白いほどシリーズ]で、Ⅰ+A、Ⅱ+B、Ⅲ+Cまでを一通り通しで終えるとともに、KADOKAWAの[面白いほどシリーズ]を[短期間大量高速回転]させる。
      • [短期間大量高速回転]とは、短期間に、対象教材をたくさん復習する、高速で周回するということを意味する。
    • 短期間で大量に回すことは、記憶を強化し、単元や用語どうしの連関を強固に覚え込むために必要な[プラズマ状態]である。
      • [プラズマ状態]とは、[短期間大量高速回転]の結果として得られる、知識が忘却されておらず、単元や用語どうしの連関が緊密になる、特殊な精神の状態を意味する。
      • [プラズマ状態]を作り出すためには、penetratorとして適任であるような印刷教材を選び、[短期間大量高速回転]で回しまくることである。
        • このとき、[白チャート〔基礎と演習〕|数研出版]でも駄目である。問題数が多すぎる。
        • [短期間大量高速回転]で[プラズマ状態]を作り出すためには、問題数が少ないことがとても重要である。
        • 青茶・FGで失敗する人が多いのは、青茶・FGともに問題数が多すぎるため[短期間大量高速回転]で[プラズマ状態]を作り出すことが難しいからである。
        • [短期間大量高速回転]で[プラズマ状態]を作るまでの段階では、網羅性などを気にするような段階ではない。
        • 志田晶先生のKADOKAWAの[面白いほどシリーズ]を高速で回転させることを優先する。

[不親切で難解な説明によってスタックさせられている時間] Penetrator