語学は2つだけ|[Input|音声言語の音波を脳に録音せよ][Output|手本通りの英語そのものを口頭でアウトプットせよ]|英単語や古文単語を初手からコアイメージで覚えようとすると失敗する理由
古文の敬語法は、第一義的には古文単語の知識の問題である
- 古文読解では、[省略されている主語を、述語部分から特定すること]が正確な読解のカギになる。
- [主語を特定する]には、(1)敬語を表す古文単語の知識と、(2)古典文法の敬語法に対する理解が欠かせない。
- 古典文法の敬語法を理解するためには、これに先立ち、敬語を表す古文単語の知識を固めておく必要が、どうしてもある。
- したがって、語学というものは、文法学習の前段階として、単語の知識を一定以上に詰め込む必要がある。これを認識しておく必要が、どうしてもある。
- いきなり文法から学び始めても、単語と、単語を使った用例を暗誦できていないと、文法理解がまったく進まない。
- つまり、[単語と、単語を使った用例を暗誦すること]は、[具象から先に学べ][具象を知らない状態では、抽象がわかるはずもない]ということである。
- この[具象から先に学べ][具象を知らない状態では、抽象がわかるはずもない]という自然法則を[具象先行の原理]とよぶことにする。
- 学習計画を立てるときに[具象先行の原理]に反しているか否かを事前によく考えておく必要がある。
- 語彙のコアイメージ、あるいは、接頭辞・語幹・接尾辞などといった[語源]の知識を使って、理知的に語彙増強をしようとすると必ず失敗する。
- 少なくとも入試の英語や古文や漢文や現代文は、[速く正確に処理する]ことが高いレベルで求められている。
- [速く正確に処理する]ことが高いレベルで求められている場合、そこに想起までに手続き時間を要する[思考]という過程を混入させないことが重要である。
- 想起までに手続き時間を要する[思考]という過程を混入させると、処理スピードが低下する。
- 英語のリスニング・コンプリヘンションではとくに、[音波即映像]=[音波即意味]という、[和訳処理を介さない直結状態]が求められる。
- それは組み込みシステムなどで、OSを介さない、ベアメタル(Bare Metal)制御という方式で、小規模なプログラム、あるいは、小規模なオフラインAIを使って、デバイスを制御・駆動する方式と類似している。
- つまり、語学の知識というものは、周辺情報を広く拾って、ある主要な情報+周辺情報による記憶として暗記してはいけないものなのである。
- それは、知識即映像という直結状態(ベアメタル制御の状態)が崩れるからである。
- したがって、[鉄壁]というのは、カバーされている英単語・英熟語だけを抜き出して、覚え方としては、短文またはフレーズ/コロケーションとして、[音波即映像]=[音波即意味]という直結状態の形成を目指すのが適切である。
- 語彙増強の結果としての語彙力において、速くて正確であることを求めた場合、語呂合わせ、語源などの観念は、むしろ邪魔になる。
- 言語習得が一段落して、学習がまとめの段階に至った場合には、[鉄壁]や、語源で整理した英単語集を使って整理することも、時間が余っているなら、やってもよい。
- しかし一般に、[鉄壁]や、語源で整理した英単語集を初手で使うのは駄目である。英語のリスニング・コンプリヘンションではとくに、[音波即映像]=[音波即意味]という、[周辺情報の記憶や和訳処理を介さない直結状態]が求められるからである。
- 見出し語の横に列挙された語義を言葉として直接暗記する方式では、[音波即映像]=[音波即意味]という[和訳処理を介さない直結状態]が実現しづらい。
- [長文→短文→フレーズ/コロケーション→単語]という、言語の長さの単位のうち、短文からフレーズ/コロケーションのあたりを覚えるのがよい。
- それは短文からフレーズ/コロケーションのあたりが、画像・映像が思い浮かべられるほどの意味の広がりをもちながらも、長すぎて覚えられないとはいえない短さをもつ、言語の長さの単位だからである。
- [鉄壁]や、語源で整理した英単語集を使って暗記した知識は、リスニング・コンプリヘンションにおいて、まったく役に立たないと思う。
- [短文ないしはフレーズ/コロケーション]として用例を暗記し、和訳から用例が口頭で再現できる状態を必達レベルとする。これがリスニング・コンプリヘンションにも活かすことができる、英語の語彙の手堅い暗記法である。
- 得点差が開くのは、難単語ではく、基本~標準の単語における不正確な知識による凡ミスからの失点の有無である。
- 基礎徹底。これしかない。難単語は、やらなくてもよい大学が大半である。そんなところで得点差がつくわけではない。
- 古文でも同じであり、時間不足の共通テストにおいて、漢文と古文を短時間で仕上げるためには、書き下し文をも含む古語における作文力にまで、古文力を鍛えておくのが理想である。
- 大事なことを整理しておく。
- (1)文法の前に語彙増強を徹底せよ。[具象から先に学べ][具象を知らない状態では、抽象がわかるはずもない]ということである。
- (2)古典文法の敬語法は、第一義的には敬語を表す古文単語の語彙増強こそが先決問題である。
- (3)[短文ないしはフレーズ/コロケーション]として用例を暗記し、訳文から用例が口頭で再現できるまで練習せよ。原文を覚えていることが直読直解(ちょっかい)を可能にしてくれる。
- (4)つまり訳文から用例を再現できる[作文ができる段階]にまで、用例の知識を究めておくことが、文法学習を短時間で、しかし完璧に終わらせるコツである。
- (5)目的の曖昧なパッセージ(長文)の読解を繰り返しても意味がない。用例そのものを暗記し、用例の脳内辞書を太らせることだけが語学力の源泉である。
- 長文そのものを覚えないのだったら、[ターゲットシリーズ(旺文社)]の[R](重要英単語を含有する長文集)や[速読英単語シリーズ(Z会出版)]や[速読英熟語(Z会出版)]には手を出さないほうがよい。
- 語学というものは、いくら読んでも駄目であり、覚えなきゃ実力にならないのが語学というものの共通原則である。
- 100回読むより、暗誦したほうが、はるかに効果的である。
- 言語情報を覚えるには、音声言語を歌として覚える、いいかえれば、音声言語を聞いたり、音声言語を朗読したりして、その音波そのものを脳内の録音領域に録音する以外にない。
- 人間には、音声言語や歌を覚える能力が本能的に具わっている。鍛えないから眠っているだけで、その能力は誰にでもある。
- 入試古文では、多義語のどの意味かが出題対象となりやすい。
- 多義語というものは、使い手にとって圧倒的に有利な状況であるから、英語や古文のように、多義語が[試験における出題ポイント]になっている科目では、とくに多義語においては、用例が作文できるようになる練習をしたほうが手っ取り早い。
- 解釈中心だと、用例を覚えないため、記憶や区別が曖昧になりやすい。
- [召し上がる]を表す古語は、召す・奉る・参るである。この方向で覚えたほうが混乱が発生しづらい。
- たいていの古文単語集・古典文法書では、この[古文作文を前提とした逆引き整理]を怠っているので、AIを使うなどして、[口語訳→古文]という方向で整理する必要がある。
- とくに敬語は、同じ意味を表す尊敬語がいくつか存在するなど、混同・混乱・破綻という過程に向かいやすい、危険な領域である。
- そういう意味では、古文単語集・古典文法書に列挙された敬語を表す単語リストは、そのままで役に立たない。
- 古作文(古文作文)をする方向で整理し直す必要がある。つまり[召し上がる]を表す古語は、召す・奉る・参るである。この方向で整理し直す。
- 世界史は各国史を先に学ぶべきなのに、同時代史を学ぶように情報操作されている。また詳説山川文体(複合的な文構造の中に固有名詞を詰め込んだ難解な文体)で書かれた詳説世界史・詳説日本史は、学力が身につきづらい、駄目な教科書の筆頭である。
- 河合塾の神野正史(じんの・まさふみ)先生のYouTubeを見るとよい。
- 敬語は[意味→古語]の方向で学ぶべきなのに、見出し語(多義語)をキーにして、わざわざわかりづらい順番にソートしている。
- 学校教育は、学力をつけさせるためではなく、教育産業を栄えさせたり、人間をその家庭の経済的な状態と、それに応じた学校外教育(塾・予備校・個別指導等)を受ける頻度の格差に応じて、仕分けするためのスクリーニング・システムのために存在するわけである。
- こういう格差助長システムは、叩き潰す必要がある。
- ということで、古文学習の大事なことを付け加えておく。
- とくに敬語は多義語が多いため、敬語は[意味→古語]の方向で学んだほうが効率がよく、混乱が発生しづらい。
- 敬語の古文単語暗記が終わっていない段階で、古典文法書の敬語法の章を読んでも、ザルで水を汲むようなことになる。