古典文法と古文単語の効率的な学習方法
[新・ゴロゴ古文単語]による600語+古典文法+古文常識の暗記
- 語彙力が高いほど試験本番での認知負荷を減らすことができるので、速く正確に試験問題を読解することができる。
- 共通テストでは、古文・漢文を短時間で正答し終えてから現代文に取り組む必要があるので、古文の学力が低いだけで、国語が低得点になる。
- 語彙力が高いほど試験本番での認知負荷を減らすことができるので、速く正確に読解できるため時間に余裕をもつことができるため、落ち着いて正答を導き出すことができる。
- 語彙力が高いほど普段の読解演習での認知負荷を減らすことができるので、1日あたりの読解演習の本数を増やしても、へいちゃらになる。
- 英語も、国語も、共通テストの長いリード文も、語彙力が高いほど、あるいは、たくさんの問題を経験しているほど、問題数が増えたり、リード文が長かったりしても、へいちゃらになる。
- へいちゃらを達成するためには、リード文でも、問題のパッセージでも、何でも暗誦してしまうことだ。暗記量が多いほど認知負荷が下がるからである。
- すでに同類のことを知っていると、サッと読み進めても、意味を素速く正確に把握することができるようになる。
- [出る順に学ぶ 頻出古文単語400[改訂版]]の語数の不足分を補うために[新・ゴロゴ古文単語(採録数600語)]を併用するのがよい。
- [新・ゴロゴ古文単語]は暗記を実行することに特化されており、高い実行可能性をもつ印刷教材である。
- 挫折せずに最後までやり切ることができる性質を、ここでは実行可能性とよんでいる。
- 学習の初期段階で、ゴロを使ってでも、強引に古文単語、助動詞・助詞・敬語、古典常識・和歌・文学史を暗記しておき、それから読解演習を積んだほうが、読解演習の学習効果が高まる。
- ここには、[前提知識を長期記憶に移行させてからの読解演習のほうが、読解演習が実りあるものとなりやすい]という点と、[読解演習が古文単語、助動詞・助詞・敬語、古典常識・和歌・文学史の復習になる]という点が相乗効果をもって助け合うかたちになる。
- 文法や語彙は、読解演習を進めながらチマチマ覚えるのではない。
- 先に覚えるべきことを、まとめて覚えてしまったほうが、学習の進捗(しんちょく)が加速度を増しやすい。。
- ゴロを使わない古文単語の暗記方法の代表例。ゴロを使って覚える必然性のない古文単語については、ゴロを使わずに済ませる。
- 現代語と意味が異なる古語(古今異義語)をまとめて覚える(正攻法)。
- 同じ古文単語が対義語になる語義をもつ、そのような古文単語をまとめて覚える(正攻法)。
- 古文単語を漢字に直して意味を覚える(正攻法)。
- 古文単語の原義やコア・イメージと、各語義とを結びつける(正攻法)。ゴロを援用したほうが確実な面もある(ゴロは飛び道具)。
- その古文単語を含有する例文を暗誦し、例文がもつ意味をイメージ化し、そのイメージの一部として古文単語の意味を覚える(正攻法)。
新・ゴロゴ古文単語・目次
- はじめに……002
- 本書の特長……004
- 本書の使い方……006
- Aランク単語 185……011
- Bランク単語 240……105
- Cランク単語 175……227
- ゴロゴ古文文法 助動詞・助詞・敬語……247
- ゴロゴ古典常識・和歌・文学史……281
- 「新・ゴロゴ古文単語」が終わったあとに……312
- クラウドファンディング謝辞……314
- 「みんなのゴロゴ」とみんゴロ選手権……316
- 監修、イラスト・ナレーション担当……317
- 全単語さくいん……334
[新・ゴロゴ古文単語]の美点
- 試験で得点することを前提にして、覚えるべき事項が絞られており、かつ、整理されて、覚えやすい形式にレイアウトされている。
- 無料で学べる道が用意されている。
- 速く学べるので、全体像をいち早く把握することができる。
- 勉強では、[このワールドのマップ]を先に手に入れる必要がある。
- したがって、いい加減に速く全体をサクッと一周する必要がある。
- その思想に[新・ゴロゴ古文単語]は正確に合わせ込んである。
短期間で終える
- とくに、文法を理解し応用できるようになるためには[概念と概念とのつながり]を把握することが大事なので、短期間で文法全体を終える必要がある。
- ゆっくりやり過ぎると[過去にやった単元]を忘れていくため、その範囲が定着するまでは油断せずに難度も繰り返し、必ず定着という成果を得ていく必要がある。
- [文法体系を短期間で一巡することで、全体のマップを手に入れる]ことが、きわめて重要である。
- 例えば[必携 古典文法ハンドブック]では、[コレダケ覚える!]だけを白紙再現法で素早く一周するようにする。
- [コレダケ覚える!]を白紙再現法で覚えるのは意識的アプローチである。
- [新・ゴロゴ古文単語]の[ゴロゴ古文文法 助動詞・助詞・敬語]を白紙再現法で覚えるのは意識的アプローチである。
- 文法論点を含む例文を暗誦するのは、無意識的アプローチである。
- いずれにしても、読解演習に入る前に、文法と語彙のあらかたを定着させておいたほうが、学習が加速度的に進みやすい。
- 先に覚えるべきことを、まとめて覚えてしまったほうが、学習の進捗(しんちょく)が加速度を増しやすい。。
語学系科目と演習系科目の分類と特徴
1. 語学系科目
- 語学系科目とは、英語・国語・理解・社会など、言葉の定義とその応用に終始する定性的な科目(暗記科目・暗記物)のこと。
- 特記事項:化学は語学系科目と演習系科目の両面をもつ。生物・地学は、おおかた語学系科目である。
- 語学系科目の成績は[暗誦している例文の本数]×[記憶の明瞭さ]に比例する。
2. 演習系科目
- 演習系科目とは、数学・理科など、推論・演算の積み重ねによって問題を解く定量的な科目のこと。
- 特記事項:化学は語学系科目と演習系科目の両面をもつ。生物・地学は、おおかた語学系科目である。
- 演習系科目の成績は[暗誦している例題の個数]×[記憶の明瞭さ]に比例する。
理系志望が高校時代に古文に時間を使うのは不合格を招きやすい
- 大学入試の結果は、入学する高校の偏差値では、基本的には変わらない。
- 家から遠い進学校に通うより、近くの低偏差値の高校に通うことで可処分時間を増やし、浮いた時間を自分の受験勉強に豊富に投入したほうがよい。
- 大学入試は個人競技であるから、進学した高校の偏差値とはまるで関係なく、本人の自覚と学習の実践によって、簡単に逆転ができる。
- 高校(自称進学校)が受験に熱心だと、生徒の可処分時間を奪ってまでして課題や宿題を課してくるので、逆に可処分時間が減って合格から遠のく。
- 重要なことは、本当に基礎の基礎からしっかりとやり直し、難問を切り捨てて、標準問題までを完璧にすることによって、負けない状態を作ることである(基礎徹底)。
- 学習は、物事を覚えただけでは[ファイルがコピーされた状態]にすぎず、[ファイルどうしの連携をとる、インストール作業]を終えなければ、学力にはならない。
英語・古文・漢文という語学の世界
- 文法書(漢文では句形(句法))を暗記する。ただし、例文を暗誦するかたちで(漢文を除く)。
- 語彙集を暗記する。ただし、例文を暗誦するかたちで(漢文を除く)。
- [文法と語彙を覚え切ること]を先に終える必要がある。
- [長文に出てきた文法・単語を覚えていく]という戦力の逐次投入は、時間・体力を無駄にする、コスパの悪い取り組み方である。
- 文法書は文法書で一気に終える。語彙集は語彙集で一気に終える。
- このように、[1つを集中攻略する]ということを積み重ねる形式で頑張る必要がある。
- これは、[1つの学習をいったん始めたら、連続してその学習を続けると、学習が効率よく進みやすい]という原理からきている。
- しかし文法書・語彙集を終えただけでは、聴解力・読解力・作文力などにはつながらない。
- 学習では、文法書・語彙集を脳内にコピーしても、実力は発動されず、演習を通じて文法や語彙を有機的なかたちでインストールする作業を経なければ、聴解力・読解力・作文力などにはつながらない。
- したがって、文法書・語彙集は、かなり前倒しして覚えておかなければ、手遅れになりやすい。
- 理系の場合、高校に入ってから英語・古文の文法書・語彙集に取り組むのではなく、中学時代に英語・古文の文法書・語彙集を覚え終わっていたほうが有利になる。
- 入試が近づくにつれて、1日、1時間の貴重さが増していく。
- 理系の場合、高校に入ってから英語・古文の文法書・語彙集に取り組み始めたのでは、数学・理科(物理・化学)に時間・体力を回す余裕がなくなるので、受験において圧倒的に不利になる。
- 理系にとっての英語・古文は、サブ科目でありながら、得点上は重要科目ともいえる、やっかいな科目である。
- だからこそ、中学時代に英語・古文の文法書・語彙集を覚え尽くしておくのが好ましいわけである。
- 中学時代に英語・古文の文法書・語彙集を覚え尽くしておくと、知識が熟成して読解力などとして花開くまでの時間を長くとることができる。
- この熟成期間が長いということが、とても重要だからこそ、先取り学習が必要になってくるわけである。
理系の場合、高校に入ったら英語・古文に時間・体力を使うことができない
- Z会から出ている[必携 古典文法ハンドブック]と[出る順に学ぶ 頻出古文単語400[改訂版]]では、詳しく平易(へいい)な説明がなされているので、中学生でも理解できると思う。
- 英語・古文には時間がかかるので、英語・古文の基礎だけは中学時代に固めておくのがよい。
- 以下では総合英語(高校生用の英文法書)の使用を前提にした説明を展開している。
- しかし総合英語に準拠した英文法問題集でも代用できる。
- [Vision Quest Insight 英文法・語法・熟語問題集|啓林館]は大型書店でのみ店頭販売されており、啓林館のネット通販を利用しないと買えないけれども、効率的な問題集である。
- ■Vision Quest Insight 英文法・語法・熟語問題集|英語|[新興出版社啓林館・文研出版 WEBショップ
- [Vision Quest Insight 英文法・語法・熟語問題集]は、【1】[Vision Quest 総合英語 4th Edition](平易な版)と【2】[Vision Quest 総合英語 Ultimate 3rd Edition](詳細な版)に準拠した問題集である。
- 理系・文系ともに、じつは総合英語そのものは必要なく、[Vision Quest Insight 英文法・語法・熟語問題集]の1冊だけを[和訳→英文]の方向で例文暗誦すれば、英文法・語法・熟語の知識は、十分であり、総合英語+英熟語集をこなしたのと同じ学力が身につく。
- 万が一余裕ができたら、熟語にかんしては、英熟語集([英熟語ターゲット1000 5訂版|旺文社]など)を追加してもよいかもしれない。この場合も[和訳→英文]の方向で例文暗誦する。
- [Vision Quest Insight 英文法・語法・熟語問題集]は、[和訳が左ページにあり、その英訳が右ページにある]という対訳構造になっている。これは英作文を前提にしてある構成だ。
- ■Vision Quest Insight 英文法・語法・熟語問題集|英語|[新興出版社啓林館・文研出版 WEBショップ
- YouTubeで英語を専門とする先生のアドバイスを鵜呑みにしないことが大切である。
- 英語専門の先生は、英語のことしか考えておらず、時間・体力という資源の最適配分によって合否が決まるという現実を無視した無謀なアドバイスをしがちである。
- それから、入試での英語の得点力は、暗記している例文(和訳を見たら瞬間英作文できる例文)の本数と正比例する。
- [こんなものまで丸暗記するのは?]と周囲があきれるほど、英文を暗記していくことが、英語の試験で時間に追われずに済む学習方法である。
- [速く読める]とは、[それと類似の表現がすでに脳内に記憶として存在する]ことを証明している。これが認知の現実である。知っているから認知できるだけ。ただそれだけだ。
- いいかえれば、脳内辞書に例文が数多く登録されているほど、リスニング・コンプリヘンションにおいてはよく聞き取れる、長文読解においてはよく読み取れる、という結果を生む。
- リスニング教材をたくさんこなしても、本質的には実力向上はしない。
- 長文問題集をたくさんこなしても、本質的には実力向上はしない。
- 実力向上は暗記している例文(和訳を見たら瞬間英作文できる例文)の本数と正比例する。ただそれだけである。
- このことは、英語でも、古文でも、現代文でも、まったく同じである。
- 例文暗誦を積み重ねることが、そうした語学系科目において実力を高める唯一の方法である。
- また例題暗誦を積み重ねることが、数学・物理・化学といった演習系科目において実力を高める唯一の方法である。
- 例文暗誦・例題暗誦を丁寧にじっくりと行ない、けっして誤魔化さないこと。これが実力を高める唯一の方法である。
古典文法の効率的な学習方法|[必携 古典文法ハンドブック|Z会]
[必携 古典文法ハンドブック]と[出る順に学ぶ 頻出古文単語400[改訂版]]は同じ判型である。